おまえに一ついいことを教えてやろう! もしも家を建てるなら、頑丈な煉瓦にするんだ。藁や木ではいけないぞ。煉瓦に限る! それと、鍋にたっぷりの熱湯も忘れずにな。 |
名前:ウル
現実の姿:本(エコモード時)、傷だらけのオオカミ(活動時)
性別:♀
年齢:推定数百歳
所属:生ける夢‐黒曜石
人物設定:生ける夢のみで構成された派閥「メルヒェン」の長。
語気はしばしば苛烈なほどに強いが、性格はそれに見合わないほど、むしろ穏やかであり平和主義的。
嗜好が合うからか、奇書院の織部 万紫とは関係良好であり、鑑賞会をしばしば開いてはハンカチを濡らし合う仲。
奇書院で狼や空飛ぶ本を見かけたのなら、あなたが連絡するべきは猟友会や精神病院ではありません。織部さんです。
‐奇書院新人マニュアルより引用
その他、主に能力や待遇面としては,複数の姿を常時使い分ける・殆どの個体が性質上組織を形成しない中、派閥を形成し管理しうるだけの統率力を持つ・数百人の宿主を持つことでより長く夢の姿を保持できる・積極的に他派閥と関係性を築こうとする等、他の生ける夢には見られない特徴を複数備える稀有な個体で、またそれ相応の実力を持つことから特心対では他派閥の最上級ダイバーと同様に数えられ、夢現災害についての議席を保有することが承認された個体の一人でも知られる。
ちなみに派閥「メルヒェン」は『生ける夢の発展のために人類の管理を』を標榜としているが、その活動は基本的に移動図書館と絵本の朗読会、そして構成員の生活費の確保で占められておりほぼほぼただの共同体である。
恐怖による統治は確かに手軽だが、同時にその体制は酷く脆くもある。正道は時に迂遠に見えるものだ。‐ウル
ヘッド、お話中失礼します!胡椒と塩はどこにありましたっけ。‐ゴブ
棚の上から3番目の手前だ。‐ウル
■夢の姿の設定
名前:名のないオオカミたち
武器:牙と爪
外見:獣人→巨大な狼
夢の姿の設定:「満月の夜に本性である狼の姿を現す」という性質を有するため、悪夢討伐のダイブにおいてはほぼ毎回とりあえず満月を造ってから変身して全てを殴り倒す。あまり知略に長けているわけでもない上、変身体は獣性が大部分を占め人間的な理性まで希薄化するため、本当にただただ敵が倒れるまで殴り倒すことしかしない。そのため以前低級悪夢の遠距離麻痺攻撃で危うく嵌め殺されかけたことがある。(そのときは他の人員が傭兵に救助を仰いだ)
なお戦場が室内などの場合だが、壁を無理やりぶち抜いてでも月の領域を確保する。
彼女の起源について、現在では廃都となった土地で数百年前に発生した悪夢が、ヨーロッパ圏における伝承の類型「オオカミは悪役」と習合した存在。生成原理だけで言うと悪夢の集合体である夢神に近しい。(圧倒的に宿主が足りないが)
伴ってその人格は発生当時のオリジナルの自我ではなく、そういった不純物が溶け合って現在のパーソナリティが構築される。このため時代が下り伝承や童話が穏当になっていくにつれて、彼女の人格も少しずつ軟化していく傾向にある。
裏を返せばオオカミ伝承が恐ろしい物になるほど悪夢へ転じやすくなるため、その危険性の芽を摘むために、彼女の朗読会活動だのなんだのを奇書院は支援する取り決めを派閥間で協定している。
君にとって、彼女は、派閥の頭領に不釣り合いなほどの鈍物に思えるかもしれないな。
だがそれは同時に、我々が一つの夢現災害を抑え込めている証でもあるのだ。‐奇書院「今羽」
尚、彼女はこれらの事を深く理解しておらず、単純に御伽噺を広めれば自分の力に繋がるくらいにしか考えていない。
彼女の起源と思われる伝承の抜粋
昔々ある古い国の話。どんな怪物でも撃ち殺す、誰よりも優れた猟師の男が居ました。 その男は英雄と呼ばれ、持て囃されました。しかしある日に彼は悪魔と契約を結んだのだと嫌疑が掛かります。 噂は高じて行く一方。英雄の名はもはや立ち消え、最後に残ったのは謂われない殺戮狂という罵りだけです。 それから数日過ぎて、山での狩りのこと。男は気まぐれに生かした怪物にこう言います。 「おまえを俺より強い怪物に育ててやろう。そうすれば、この国におまえを倒せるやつなんて誰一人いないさ。」 それから幾月か経ちました。男の首を片手に怪物は山を下ります。 英雄の居なくなった国は、最後には誰もいなくなりました。 |
全身図
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