「この世に居るのは敵と、敵の敵だけだ」 |
■現実の設定
名前:桑原道真(くわばらみちざね)
年齢:47
身長:181→178㎝(猫背気味になった)
性別:男
瞳の色:黒
髪の色:白髪交じりの黒
所属:夢の使者-ドレアム騎士団
キャラクター設定:ドレアム騎士団元13席ダイバー。サー・ロータスのクーデターにおいて敗戦したことで地位を失い、現在は能力の劣化も含めて一介の二等深層級として活動していた。
古くは苛烈を人の形に落とし込んだような人格でかつ精神的に潔癖症の気がある。そのため、憎悪や恐怖ではない形、純粋な意味でローグダイバーや悪夢の存在を許せなかった。ゆえに最短コースで最大限の結果を得ることに主眼を置き、合理的な選択の為だけに持ち合わせる慎重さは全て注がれた。
そういう人間であるがため、まだ20代にもならない時期から繰り返し繰り返し自ら戦場に立つことを望み、対峙する者みな殲滅することを旨としそれを実践し続けてきた。武功は13席の位階の一つを占めるには十分な理由になったのだが、本質的には制御しがたい彼の性質は騎士団の悩みの種の一つで、ある家の一つが娘を嫁がせてなんとか立場上で手綱を握れないか、と試みてみたこともある。結果から言うと一児を設けるなど夫婦仲は良好だがそれくらいでは止まらなかった。
その他の人柄としては……見方によっては一切後ろを振り返ることをしようとしなかったダンデライオンで、礼節と義理を重んじるなど、そういった人間的な側面は彼と非常によく似通っているという。近年においては性格の角が取れてきており、こちらがより色濃く出るようになってきてはいる。ただし、より血統派的な古い人間なので傭兵への抵抗感はダンデより相当強い。
前述したようにかつては妻子持ちであったが、ローグダイバーのテロ攻撃によって既に他界している。該当組織は彼が率いた攻略班に、直接的な仇はサー・フェンネルによってそれぞれ討ち取られている。この前後あたりまでが彼のダイバーとしての最盛期で、「私にとって大切だったのは誇りや悪夢の駆除ではなく彼女達ではないのか」という疑念が鎌首をもたげると共に執着の対象がブレ、想像力の源を失い一気に弱体化した。その象徴が彼女たちの写し身である悪夢、天蚕(てぐすさん)であり、彼の従者を始めとした騎士団に連なる者には彼女のことを快く思わない人間も相当数居る。それらの発露がクーデター戦における敗戦であり、また天蚕の処刑だろう。
その後は彼女のクオリアの残骸から蘇生させるため、リングホルダーの長の一人から加工の術を前例が発見されたローグの情報に手を伸ばし、必要なだけの黒曜石を狩り集めるべく昔に帰ったようにひたすらダイブ活動を続けるようになった。その甲斐あって蘇生することには成功したが、それは不完全であり、自分以外に渡りをすると遠からず同じ人格を保っていられない、つまり自分の寿命が事実上の彼女の寿命であることを悟り、完全な蘇生に必要な材料として自分自身の人格をベースにしたホルダークオリアを用意するという決断に至った。
■夢の姿の設定
名前:サー・モルベリー
武器:錆びた大剣
外見:血に濡れた甲冑
根源:悪性の撲滅を果たしたい願望
夢の姿の設定:大剣の技巧は斬り裂くことよりも、厚い鉈や鈍器のように、削り打つ、叩き割る、撲殺するといった形に向けられており、無骨で重く堅固な鎧の下で蠢動する血肉は人の形をしておらず、その点も含め全体的に獣のそれに近しい。立ち続け、なるべく多く、長く、敵対者を討つことに重点を置いた再生力や持久力に特化した本体を備え、四肢の断裂程度であれば時間を掛けて自己回復させる。
これは先に述べたような憎悪や怒り、恐怖ではなく、生理的な本能に根差した、それこそ虫のそれに対するような殺意を夢の原動力としており、それに必要なものは殺傷力ではなく根気強く事に当たるための丈夫な肉体に尽きるからだ。
夢の姿と直接関係しないが、桑原の姓は騎士団発足以前の先祖の代にて、夢潜りが雷にまつわる悪夢を打倒したことに由来する。このため、彼らの家系において道真という名前を与えられたことは生まれる前から相応の期待が掛けられていることが伺える。
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