DDにおけるダイバーの定義と段階
- 夢界の記憶を留めることができる。(現実界の弱い修正力に勝てる)
- 現実-夢界間、或いは夢界-夢界間の穴を作ることができる。(ダイブを行うことができる)
- 自身の夢界の産物を外部に持ち出すことができる。(現実界・夢界の強い修正力に勝てる)
- 現実-夢界間、夢界‐夢界間の穴を維持することができる。(夢現領域を作れる)
ダイバー適性の基準は概ねこのような感じで、1が潜在的ダイバー、2以降がダイバーに該当する。4段階目は基本的に生ける夢のみのもので、ここに至る人間はごく限られる。また、ダイバーとしての強さとダイバー適性は相関しない。というか、たいていの戦闘ダイバーはみな3であり、比較しようがない。
概念強度と修正力
例えば技能封印の鎖であったり、或るいは純粋な炸薬と弾丸であったりと、ダイバーは自身が定義した能力を出力することで攻撃したりするが、その字面だけを汲み取れば例えば獅子皮のマントなど紙切れのように貫通されそうなものである。にも関わらず、実際にはれっきとした障壁として成立するのは概念的強度が関与するためである。
ここでは「能動的概念強度」と「受動的概念強度」と表現しよう。意味合いとしてはそれぞれが「自身に付与された概念を他者に押し付ける強さ」「他者に押し付けられた概念を拒絶する強さ」にあたる。
出力された能力の効果が適用されるのは原則として「能動的概念強度」が対象の「受動的概念強度」を上回っているときだけであり、その限りではない場合はその差分だけ減衰してから影響を与える。
例えば覚醒級が「万物を貫く矛」を出力したとしても通用するのは同じ覚醒級程度で、深層級に至っては蚊に刺されたような被害しか与えないのである。「能動的概念強度」は必ずしも攻撃だけでなく、というか「能動的概念強度」と「受動的概念強度」は出力されたあらゆる能力に必ず備わっている。先ほどの例を参考に「万物を通さない盾」を覚醒級が出力したとしても、やはり同様なのである。
また、あらゆる夢界、そして現実界そのものも常に「敷かれた法則に逆らう事象を消滅させて改変する」という能力を出力させており、前述した二要素を持っている。これが修正力という概念の正体である。
ちなみにその観点において、基底現実とはかなり強力なダイバーないし夢と例えられる。現実界における現象は殆どそのままダイバーに伝えられる。ゆえに深層級も大体は核兵器撃ち込めば死ぬ。
修正力下にある出力は一定以上の強度を持たないと一瞬で減衰する。核兵器に相当する破壊など、最上級ダイバーしか実現することのできない概念なのだ。
想像力とリソースなど
DD世界において、ダイバー能力の理解は近年になってからの部分が多く、しばしば「想像力」という概念は幾つかの要素を一緒くたにしたものとして話されやすい。以下は大きな括りである「想像力」を細分化したものを列挙する。
- 概念強度
先述。能力を通す・遮る攻防ステータス的概念。ないとやられたい放題で何もできない。 - リソース
能力を出力し続ける限界。MP的概念。尽きると夢界から排除されるので実質的な夢界戦闘でのHPとも言える。 - 想像力(狭義)
任意の能力を出力する才能。スキルツリーが近しく、また生ける夢はこれに長ける宿主から生まれる。 - 現実界順応力
現実に帰ってきてから夢界との差に適応する素養。ステータスというより脳のリハビリ力の高さ。
人間と生ける夢のリソースの違い
人間の夢界を間借りして生まれるにも関わらず、大抵の悪夢は並居るダイバーよりも遥かに多量のリソースを所持していることが多い。なんなら宿主が利用できるそれよりほとんど悪夢が出力する消費リソースの方が高い。
これは人間が使用することができるリソースは殆ど覚醒意識で得られるものに限られているためである。対して悪夢がリソースの供給源としている人間の意識は、原体験を足掛かりとした深層無意識であることが多いためだ。
よって、生ける夢と契約している場合でも参照する意識の重なり合いが無ければ食い合いは発生せず、リソース限界は共有しない。ただし、悪夢に比べて契約使い魔は性質上覚醒意識と干渉することが多いので多重契約などになると大きく響いてくることも多い。
ホルダー体(悪夢が人間の自我を乗っ取った状態)が並の悪夢より強力なのも単純に支配範囲を深層無意識~覚醒意識と伸ばしているためだ。
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