星因美果／スターゲイザー

 

「それはそれで、これはこれだよ。」

■現実の設定

名前：星因 美果

年齢：22

身長：167㎝

性別：女性

瞳の色：碧眼

髪の色：金髪

所属：イリーガル→夢の使者‐ヘクセン・ナハト

キャラクター設定：現・ヘクセンナハト所属の最先任境界級ダイバーであり、運命そのものを信仰対象にした新興宗教『青い星』の教祖の愛娘。天文学や占星術に造詣が深く、天体観測を愛好する。

彼女の人物評について、広く大衆的には、主義主張に一貫性のない気まぐれ、刹那的価値観の享楽主義、他者の苦痛に関心を持たず共感することもない冷淡さ、薄っぺらい笑みをいつも張り付けている、などといった表現でしばしば形容される。これらは概ね事実と言えばそうなのだがそれだけでは本質を欠く。彼女の根底にあるのは教義への敬虔さとそれに来るある種の絶望とも言える諦観である。

彼女が幼少から施されていた教義は『全ての物事は既に確定されている』という決定論に則っており、未来を切り開くあらゆる努力は無意味であるという立場を取っている。それゆえに未来を提示する予知夢には絶対的な権威があり、疑うことがない。「提示されなかった未来は実現不可能な可能性である」こと、「22歳に死亡する」ことの2点は彼女を道徳倫理の範囲内での快楽主義者へと変え、そこから先の未来は自分にないという深い絶望を与えた。

他者への共感性の欠如を最初の項で述べたが、このような事情によってそれは自分自身についても例外ではなくなっている。具体的な例としてはカルト教団の生き残りという悪意と好奇の目を向けられた過去も語ることもなく（当人は語るほどでもないと考えている）胸に秘め続けていることなどが挙げられる。

10歳の時分に自身を残して父母が死亡（外面上は失踪扱いであるが）を契機に以後数年の間親族の家をたらい回しにされていたが、17で死亡認定が下り保険料が入ったこと、また取り決められていた遺産の分配が為されたことをきっかけに一人暮らしを始め、間もなくして放浪の旅に出た。イリーガルとして活動し、派閥入りしなかったのは自身が間もなくして死亡するために多大な迷惑が掛かることの懸念や、純粋に余生を縛られることなく謳歌したかったという理由がある。

 

■「いつか星になって再会しよう」に関して

遂にやってきた最期の日に特に抗うことはなかったものの、最後の思い出作りと親族の不始末を片付けることを目的に再び教団心中の地に足を運ぶ。それに差し当たって協力すべき現地のダイバーに最低限の信用は得られるよう、ないも同然の報酬のみを要求し短期雇用を契約した。

自身の内情を暴露すれば背信者として処刑されかねないことに関しては気にかけつつも、そこまで追及されることもなかったため飄々と過ごし、終盤脅迫されるなどといったアクシデントはあったものの、予知夢成就寸前にまでは漕ぎつけた。……が、その瞬間こそが最大の彼女の想定外だった。我が身と敵対者を一切残さず滅殺するはずだった術式を遮られ、今まで絶対だった未来が書き換わってしまった。信仰を、つまりこれまでの人生全てをこの瞬間に無に帰されたのだ。

生き残って「しまった」彼女は、かつて父だったものが成り果てた悪夢が討伐されたのを見届け現実に帰還すると、これからの生きる目的を探せばいいと元凶に説かれ、一旦それに従ってみることにした。

 

■夢の姿の設定

名前：スターゲイザー

武器：杖

外見：ローブをモチーフにしたジャケット→歯車や発条などの機構を組み合わせた人間大の構造物

根源：決定論的運命信仰、青い星での訓練

夢の姿の設定：通常のダイバー体は人間体から大きく外れることはなく、先に述べたような服装に変わるのみ。これは『青い星』構成員が身に着ける衣装を彼女なりのセンスでアレンジしたダイバー体に置換したもの。五芒星の紋章が左胸にあしらわれている。ダイバーネームであるスターゲイザーも『星見人』という教団内の役職からそのまま拾ってきたもので、イリーガル当時から自称しているもの。

『青い星』での教育により、ヘクセンナハト系列全般の魔術、その中でも特に教義たる予兆に関して高い素養があり、発動時間の掛かる魔術を先読みして使用する戦法を得意とする。その他、「便利そうだから」というかなりどうしようもない理由で10年弱独力で転移に関する魔術にも研鑽を積んでおり、人体そのものや使用した魔術の生成物（炎であったり電流であったりなど）を直接転送する多芸さも備えている。

上記2項はどちらも後天的に獲得した技術の延長線上にある能力だが、彼女自身の持つ性質としては演算能力そのものがあげられる。これが予兆の計算や転送座標の確定などを担保しており、一定水準を上回る演算を行う場合は無防備な歯車型のダイバー体を取らざるを得ない。

具体的な例としては「いつか星になって再会しよう」で使用された隕石落とし。同時多発的にあの大規模質量の生成・転送・落下地点の決定を行うためにその状態で（断続的とはいえ）1か月近い時間を費やしている。

 

 

人物相関

・白獏／眠り姫

ゲテモノ食いの珍獣。食事の内容はさておき食べ方は気にした方がいいよ。

・鴉羽 麗子/レイヴン

お人よしのお祖母ちゃんっ子。末永く三葉ちゃんと仲良くね。

・黒羽三葉／ヴィード

お人よしのシスコン。末永く麗子ちゃんと仲良くね。

・藍司優／любит（リュボーヴィ）

人からはよく尋ねられるけれど、仇とは思ってない。ただの他人と知り合いの中間。

・鵺塚 ぬえ／エニグマ

規律の緩い職場を紹介してくれたので1か月くらいは神として崇め奉ろうと思う。

 

 

 

 

「ショートカット」加速

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