オセアニア紛争

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オセアニア紛争のデータ
発生日付CE77年9月9日
関連人物ラクス=クライン

他多数

関連組織大洋州連合

オセアニア解放軍

レイヴェンラプター師団

他武装組織多数

目次

概略[]

カーペンタリアに駐留していた旧ザフトの部隊のうち解体命令に従わずに野に下った部隊がCE77年9月の総選挙で大洋州連合の統一連合加入が決定されたのを機に武装組織を結成して大規模な戦闘行動を大洋州連合の領土各地で起こしたのをきっかけに治安警察や統一連合軍までもが介入するに至った大規模紛争。

78年9月1日現在紛争は沈静化に向かいつつはあるが依然として武装組織によるテロ活動は続いており、予断を許さない状況にある。


紛争に至る背景[]

旧ザフト兵の道[]

CE74年5月の併合演説におけるザフト解体は当時ザフトに従っていた兵士達に波紋を及ぼすこととなった。兵士達は新生オーブ軍に再入隊する者、一般人に戻る者と各々の選んだ道を進んでいったが、その中にはオーブの領土と化した祖国に戻らず野に下る者達も多く存在していた。ジブラルタルや西ユーラシアにいて野に下った者達はその後現地軍に迎えられてユーラシア東西内戦やその後に起きる九十日革命において主導的な役割を果たすこととなるが、それと同じように野に下った大洋州連合方面の元兵士達は現地軍には入らず、現地の諸都市で一般人として新たな生活を行なう者が大半を占めた。


親プラント国家であった大洋州連合が彼ら旧ザフト兵を友好的に自国民として受け入れたこともあり、彼らは第二の祖国となったこの地で平穏な暮らしを営むこととなった。

旧ザフト兵の対オーブ感情悪化[]

その後大洋州連合では大きな事件も紛争もなく平穏な暮らしを送っていた旧ザフト兵たちの度肝を抜く事態が発生する。CE75年7月、世界全てを総括する統一地球圏連合が発足する。これは彼らにとってとても他人ごとでは済まされない自体であった。この統一連合はオーブ主導であったが、そのオーブは彼ら旧ザフト兵にとって、プラント本土を破壊して300万人以上を死に至らしめたブルーコスモス盟主ロードジブリールを匿っていたという経歴があったからである。当時オーブはセイラン家の独断での行為として釈明していたが、300万もの同胞を殺した男を匿ったということに変わりはなく、そのような国家が主導する組織に支配されることに反感を抱いていく。

彼らはその後も暫くは主立った行動は控えていたが、彼らの負の感情はCE77年6月を以って激化することとなる。

主権返上政策[]

CE77年6月15日、かねてから世界で議論されていた統一連合の主権返上政策を受け入れると大洋州連合政府が発表した。それは旧ザフト兵たちを直ちに武力行為に走らせる結果となってしまった。

彼らは既に1年前から定義されていた主権返上政策に対し猛烈に反対し各地で反対デモや集会を行なってきたが、政府は彼らを無視したととられたからである。旧ザフト兵にとって、否プラントに住む全てのコーディネイターにとって、主権というのは特別な感情を抱かせるには十分な言葉であった。

それはかつて彼らが喉から手が出るほど欲し、幾多の苦難を経てようやく手に入れた喜びであった。が、それもわずか3年足らずで再び無に帰す。それでも戦闘以外の道を探し、その結果祖国を捨ててこの大洋州連合に安息の地を求めた彼らにとって政府が主権返上の意を示したことはその結果以前にその想いを裏切られたということであった。

彼らのその後の行動は早く、1ヵ月後の7月12日には早くもタウンスビルで最初の爆破事件が発生。さらに主権返上の是非を問う選挙を妨害しようと各地の政府施設や主権返上に賛成を表明していた議員や経済人の暗殺を行ない始めた。しかしそんな中でも大洋州連合政府は必死に選挙を進めてこととなる。


主権返上決定と現地軍の投入[]

CE77年9月3日、旧ザフト兵らの妨害にも関わらず国民投票が行なわれ、2日後の9月5日、賛成58%で可決され大洋州連合の主権返上は確定された。このことは武力闘争を行なってきた旧ザフト兵のみならず、反対に票を投じた42%の国民をも愕然とさせる結果であり、国民の中には旧ザフト兵のテロを肯定する者まで現れた。

そんな中9月9日、国民投票のやり直しを訴えてブリスベン中心部を行進していたデモ隊30万人がたまたま通りかかったオーブの食品加工会社社長の傲慢な態度に激高して社長を殺害して暴徒化し、行政施設や主権返上を支持する企業の施設を破壊するという暴走を引き起こす。この暴走は現地軍によって鎮圧されたものも、MSによる砲撃などでデモ隊2000人が死亡し4600人が拘束される。

この事件は反対派をさらに激高させ、彼らを武力闘争に走らせる原因となった。歴史上ではこの日がオセアニア紛争勃発の日とされる。

紛争の激化[]

ブリスベン港大爆破[]

主権返上政策の強引な推進により、それに反対する者たちによるテロ行為が相次ぎ始めた最中の10月21日、大陸東部の大都市ブリスベンの港に停泊していたオーブからの武器輸送船団の内の一隻である輸送艦「シグレ」が突如大爆発を起こした。後の調査で武装勢力による攻撃と判明するのだが、このシグレは大量の火薬を積んでおり、しかもそれの積み降ろし作業はまだ1割しか終わっていなかった。その大量の火薬は着弾後30秒と経たぬうちに次々と引火して大爆発を起こし、さらにそれは付近に積まれていた科学薬品や推進剤の誘爆を引き起こして手がつけられなくなり、ブリスベン港の主要な施設は全壊して使用不能となり修理に半年を要することとなり、オーストラリア大陸への物資の補給路が一時途絶えてしまう事態にまで発展した。

この事態に、それまで海外派遣があまり行なわれてこなかった統一連合の正規軍が派遣されることが決議され、オセアニア紛争は一気にその規模を拡大させる。

レイヴェンラプター師団によるオーブ船大量撃沈[]

紛争はそれほどの対立を見せていなかったニュージーランド方面にも飛び火する。11月2日、ウェリントンに入港しようとしていた政府所有の豪華客船「サファイア・エリザベス」(9万3000トン)が爆破され乗客1200人が死亡し、その報復として政府軍はオークランド郊外に潜んでいた武装組織のメンバー150人とそれに同調する市民300人を統一連合から貸与された新型機ルタンド部隊による空爆で殺害。

翌3日には政府軍のルタンド10機が大陸中央部のアリススプリングスにある武装組織「プリンセスマリア」の拠点を爆撃して武装組織のメンバー32人が死亡する。さらに同日、政府軍のバビ4機がタスマニア島ホバート郊外の武装組織「タスマン・シー」の拠点を爆撃して民間人含む120人が死傷するなど連日激戦が相次ぎ、そのたびに何も関連のない民間人が巻き添えを喰らって死傷するという事態が相次いだ。

このような光景は100年以上前の西暦時代からよく見られ、人類がいつになっても進歩しないことを顕著に表していた。

そんな中11月10日、オーブ本島ヤラファス島を出港したオーブの民間客船「ホウオウ」(6万2000トン)が突如消息を絶った。同じような事態が20日までの10日間になんと17件も発生し、総計で19隻72万4000トンの船舶と5000人の人々が行方不明となる騒ぎに発展する。この事件の詳細は、11月21日にネット上でレイヴェンラプター師団と名乗る旧ザフト系武装組織による連続犯行であると犯行声明を出し、同時にサーバー上に武装組織が撮影したと思われる行方不明になっていた船舶が撃沈される様子も公開されていた。

その動画には明らかに旧ザフトのディンを改造したと思われるMSが船舶を襲撃している光景が含まれており、その事実はオーブ本国をも震撼させた。なぜなら船舶撃沈はオーブから500マイルまでの近海で起こっており、武装組織がそこまでの攻撃範囲を持つことが実証されていたからである。これを受けオーブ本国はオーブに関わる全ての船舶に護衛艦を同伴することを決定し、さらに統一連合議会は多数の軍を増援としてオセアニアに送ることを決議した。そうしてオーブ周辺は護衛網が格段に強化されたためレイヴェンラプター師団による船舶撃沈は起こらなくなったが、依然として護衛の乏しいタスマン海を航行する大洋州連合の船舶は多数がこの組織によって撃沈され続け、政府はその対策を模索することとなる。


タスマン海における海戦[]

オセアニア政府は11月半ばに連続で発生した船舶連続撃沈を受け、タスマン海を航行する船舶への護衛強化を図る一方で撃沈を遂行したレイヴェンラプター師団の分析を進めていた。それによって明らかになったのは、この組織がかつてザフトで就役していたボズゴロフ旧潜水母艦とMSをどこかで入手して運用しているということと、その後も続いたタスマン海での船舶撃沈に際し、複数の潜水母艦が常に交代制で待機していると言う2つの事実だった。

これを受け大洋州連合海軍はオーブ海軍と合同でタスマン海を封鎖し、武装組織の潜水母艦を探していく。効果はすぐに現れ、12月14日ロードハウ島沖で潜水母艦4隻とその周りを哨戒するグーンと思しきMS21機を発見。直ちに大洋州連合、オーブ両海軍が海域に急行し、16日に潜水母艦隊との間に海戦が勃発した。(タスマン海海戦)

丸一日行なわれた戦闘の結果レイヴェンラプター師団と思われる潜水母艦4隻は全て撃沈され、搭載されていたグーン型の水中MSとディン型のMS計38機は全て撃墜され海の藻屑と化し、この日を境に大洋州連合周辺海域での船舶沈没も激減していった。その一方で陸上においてもMSを使用した大規模テロが相次ぎ、大洋州連合政府はそちらにも注意を注がなければならなかった。

クリスマス・ショック[]

海での武装組織の暗躍こそ減少したものの陸上では武装勢力の暗躍は激しさを増していた。レイヴェンラプター師団の生き残りからもたらされたと思われる貴重な戦訓を元に陸上の武装組織はMSをゲリラ戦術を駆使した小規模部隊に編成しなおし、各地で地形を生かしたテロに切り替えていた。有力な政府軍が現れたら戦力を温存し逃げ、去ったと見るや行動を再開するのである。その戦術に政府軍は翻弄されて戦果が減少し、それと反比例して武装勢力によるテロの犠牲者は日増しに増加傾向にあった。

政府軍がゲリラ戦術に惑わされる最中の12月24日夜、クリスマスとあって久しぶりに賑わうシドニー、メルボルン両都市で商業施設を狙った爆破テロが相次ぎ、総計で3100人の民間人が死亡するという紛争始まって以来最大の犠牲者を出す惨劇となった。これより以前から国民の間でもテロ組織だけでなく、テロを引き起こす原因を作った政府や統一連合政府に対する不満が高まっていた。

さらに紛争が始まってから経済の受けた打撃は計り知れず、紛争が始まる前に比べて食糧生産は60%、商業収入は50%にまで落ち込み、武装勢力が各地の発電所や水道、幹線道路を爆破したため早くもインフラに陥っていた。

正月決戦と九十日革命[]

77年12月28日、政府軍に重大な情報がもたらされる。海上戦力を失って以降も多大な戦力を有し各地で爆破テロを続けてきたレイヴェンラプター師団の本部がスペンサー湾の奥にあるホワイアラにあるというマル特情報である。この情報に基づき、オーブの文化で「正月」にあたる1月1日、クリスマス・ショックの報復の意味合いも込めて政府軍ルタンド隊47機がホワイアラ市街に進攻し、レイヴェンラプター師団も所有するMSや組織メンバーの殆ど全てを投入して反撃を行い、それに対抗して政府軍が陸軍部隊をも投入。市街地は爆音と銃声に包まれた。(ホワイアラクライシス)

戦闘は12日間続き、政府軍はルタンド33機を失い投入した陸軍12000人のうち200人が戦死、500人が負傷したがその一方でレイヴェンラプター師団のMS18機を撃墜しメンバー328人を殺害、143人を拘束しこの組織をほぼ壊滅状態へ陥らせることに成功した。その一方で民間人が1700人も死傷し、大きな問題ともなった。

ともあれオセアニアの武装組織もその中心となっていた組織が壊滅状態に陥り、他の組織も活動が小康状態へと陥ったため、国民の間ではあと少しで紛争も終結するであろうという憶測が流れた。それは軍内部においても同様であり、早くも帰還後に想いをはせる者まで現れていた。実際、武装組織のテロ件数は最盛期の10分の1にまで減少し、14日以降の10日間での死者が半年振りに2桁にまで減っていたのである。人々の間に楽観的な憶測が生まれるのは当然のことであった。


が、そんな中1月25日、宇宙第二艦隊が突如叛乱を起こしてプラント宙域を占拠するという事件が発生する。宇宙権益の危機を重く見た統一連合政府は直ちに世界各地に派遣していた軍を呼び戻し、そのまま宇宙増援部隊として月基地へ輸送することを決議する。さらに1月30日にはユーラシア中央部で大規模な叛乱が発生。後に九十日革命と呼ばれるこの叛乱の鎮圧のため部隊が優先的に回されることとなり、オセアニアに振り向けられていた統一連合軍の戦力は矢の如く宇宙方面やユーラシアへと送られていき、オセアニアの治安維持は大洋州連合政府軍のみで行なうこととなった。

オセアニアにおける正規軍の圧力減少を好機と見た武装勢力は再び攻勢を強め、同30日にはシドニーで大規模な爆弾テロが発生。犯行声明を行なったのはオセアニア解放軍であり、オセアニア地域でまた新しい武装組織が増加しているとの憶測を生むこととなった。

この一連の動きにより、オセアニアの兵士達や一般市民の間にあった楽観ムードは吹き飛んでいった。


珊瑚海の諸島での武装組織の暗躍[]

2月に入ってオセアニアでは最盛期にこそ至らないが武装組織の活動は活発となり、各地でテロや戦闘が類発していた。またこの月に入りとうとう正規軍兵士の死者が1000人を超え、負傷者は3000人にも達していた。生き残った兵士もストレス障害に襲われるものが続出して士気が急速に低下し、大洋州連合陸軍は活動維持すら危ぶまれる状態にまで陥っていた。

さらに武装勢力は地形上一斉摘発の難しい珊瑚海の島々に小規模なアジトを無数に築いて船舶を拿捕する海賊行為を働くようになり、政府はその対策にも頭を痛めていた。何より海軍がニュージーランド方面の船舶護衛で手一杯であるため島々にまで派遣する余裕がなかった。海賊行為はこの後類発し、政府は少なくとも5月まではこれらの海賊行為を野放しにせざるをえなかった。5月1日までの3ヶ月間に大小船舶87隻が拿捕または撃沈され、大洋州連合の船舶保有数は1割減少した。


治安警察軍の大量投入[]

治安警察による掃討作戦[]

九十日革命によるユーラシア方面の不安定化は革命が終結した後も多数の軍を治安維持や復興のため駐留させざるを得ない状況にまで深刻化していたが、それでも戦争時は後方の治安維持のために治安警察まで投入していたことを考えればマシであり、一方のオセアニアでのテロの増加を受け5月10日、統一連合議会は治安警察軍10000人とピースアストレイなどのMS100機のオセアニア投入を決議。早速5月15日に第一陣が宇宙から降下によってシドニーとウェリントンに展開し、その後5日間で全軍が展開を完了した。現地の武装勢力もほぼ1年にわたる武装闘争で疲弊しており降下を止める術はなく、治安警察は22日にも本格的な活動を開始し1週間で5つもの武装組織を壊滅させその手腕を発揮した。特に専用の艦船を駆使した珊瑚海の海賊化した組織は6月中には全てが壊滅し、珊瑚海は安定化した。

また5月24日に行なわれたラクス=クラインの演説(通称平和の演説)の効果もあって市民の大洋州連合政府への不満も徐々に減じていき、オセアニア地域は1年ぶりに治安が世界平均レベルにまで返り咲いた。(それでもまだテロがしばしば起こるのはこの時期の世界全体が不安定である証拠ともいえるが)

掃討作戦の終結[]

2ヶ月に及んだ治安警察の掃討作戦の結果オセアニアの武装組織の活動はは最盛期の50分の1にまで落ち込み、現地軍独力での治安維持可能と判断した治安警察は7月13日を以って全作戦を終了し、現地駐留部隊を除き翌日からオーブへと撤収することとなった。

この時点で大洋州連合軍は自力で治安の維持に成功しており、街も活気を取り戻しつつある。

オセアニアの今後[]

紛争は沈静化へ向かいつつあるが、大洋州連合政府には治安警察軍の動員費用負担や1年にわたった紛争鎮圧費用の返済、ストレス障害に陥った兵士や市民の保護と言う難題を抱え込み、国家の先行きは不安を極めている。

またしぶとく生き残った武装組織はまだテロ活動を続けており、7月28日にはメルボルンの物資倉庫が爆破されるなど予断を許さない状況にあり、オセアニアでの紛争は完全な終結を見たわけではない。何よりも武装組織の中で最も暴れまわったレイヴェンラプター師団が壊滅状態に陥ったとはいえ未だ完全に消滅しておらず、またどこかで復活の機を窺っていると思われるという情報はその恐ろしさを知る政府の頭を悩ませている。

9月1日現在オセアニアには治安警察軍駐留部隊2000人が駐留しているほか大洋州連合軍20000が交代で全土の警備や治安維持に奔走しているが、その活動の維持費用は弱った国の経済にとって負担が大きすぎ、国土の復興が遅れている原因となっている。

その一方市民の間にはこれ以上の大規模な紛争の回避を願う動きが広まり主権返上政策への反抗も減少したため、全世界でも有数の統一連合支持国への変貌という結果が皮肉的にも生まれたとも言えよう。


物語における役割[]

イザーク=ジュールディアッカ=エルスマンドーベルマンの名が内外で有名となる、きっかけとなった紛争である。

関連する出来事[]

九十日革命

カガリ=ユラ=アスハ暗殺未遂事件

平和の演説

関連するSS[]

特記事項[]



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