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鳥嶋 和彦(とりしま かずひこ、1952年10月19日 - )は編集者、集英社専務取締役、小学館集英社プロダクション取締役。新潟県小千谷市出身。
新潟県立小千谷高等学校を経て、1976年、慶應義塾大学卒業。同年、集英社に入社し『週刊少年ジャンプ』編集部に配属され、以後一貫してジャンプ関連の雑誌・書籍の編集を担当。メインである漫画の編集はもとより、企画ページ(「ジャンプ放送局」「ファミコン神拳110番」など)の編集や連載漫画のメディアミックスにも才能を発揮(堀井雄二をゲームの世界に導くなど、『ドラゴンクエスト』誕生にも一役買っている)。その流れから、1993年には創刊編集長としてゲーム雑誌『Vジャンプ』を立ち上げた。
1996年2月には『週刊少年ジャンプ』の売上低迷を打破する切り札として、ジャンプ本誌に呼び戻され編集長に就任。『遊☆戯☆王』など連載作品のメディアミックスを精力的に推し進めた。前体制から続く発行部数下落傾向の結果、1997年には『週刊少年マガジン』に発行部数首位の座を奪われたものの、この頃から『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』などの新人作家のヒット作が再び出てくるようになった。以後2001年6月まで同誌の編集長であった。
その後、『週刊少年ジャンプ』『月刊少年ジャンプ』『Vジャンプ』を統括する第3編集部部長(取締役昇格後も2006年7月まで兼任)やライツ事業部部長となり、2004年8月には集英社取締役となる。
編集者として多くの漫画家を発掘・育成しており、中でも鳥山明、桂正和の2人が当人達の成功もあり特に有名。彼等は様々な場面で鳥嶋を恩師と呼んでおり、鳥嶋が『Vジャンプ』を立ち上げた際に連載を行うなどと繋がりが深い。鳥山については『Dr.スランプ』と『ドラゴンボール』の編集を、桂については『ウイングマン』の編集や『電影少女』の発案に関わっていた[1]。
意に沿わない内容であれば原稿を容赦なく没(不採用・描き直し)にする「鬼の編集者」としても有名で、口癖の「ボツ!」は『Dr.スランプ』を始めとして多くの作品に登場し、鳥嶋本人の代名詞となっている[2]。
ラブコメディ好きで、『ドーベルマン刑事』(連載後期の担当)での加納と三森、『Dr.スランプ』でのアラレとオボッチャマン(をはじめとした各種カップル)など、非ラブコメ作品においても登場キャラクター同士を恋愛関係に発展させることにこだわった。一方、元々恋愛沙汰を苦手としていた鳥山はこの姿勢に反抗し、千兵衛とみどりの結婚に至る過程および次作『ドラゴンボール』での孫悟空とチチの結婚に至る過程をあっさりさせたとのこと。その流れはブルマとベジータ、クリリンと人造人間18号に至るまで徹底されている。
鳥山は『Dr.スランプ』の作中で、鳥嶋をモデルにしたキャラクターDr.マシリトを悪役として登場させている。名称は「トリシマ」を逆さに読んだものであり、以降、マシリトは鳥嶋のニックネームとなっている。Dr.マシリトは『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(最終決戦の2人目の相手)や、後の『ジャンプスーパースターズ』『ジャンプアルティメットスターズ』にも登場している。『Dr.スランプ』の劇場版アニメには、Dr.マシリトが重要な役どころを担うものも存在する。
その後も『週刊少年ジャンプ』掲載作品には、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のマトリフ、『とっても!ラッキーマン』のトリシマン、『幕張』の嶋鳥和彦など、鳥嶋をモデルとしたキャラクターが次々と登場した。ゲームソフト『桃太郎伝説シリーズ』・『桃太郎電鉄シリーズ』にも、彼をモデルにしたキャラ、天の邪鬼(あまのじゃく)が登場する。
また、『Vジャンプ』の読者コーナーにも総統マシリトが登場し、テレビ番組『ダンジョンV』のキャラクターにもなった。同誌連載中の『犬マユゲでいこう』では実名で登場しており、単行本には顔写真も掲載、ネタにされている。
テンプレート:週刊少年ジャンプ編集長
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