ガロ
[ ゴコクエリア イラス爬虫類園 11:44 ]
[ 休館日のこの日、一人のアニマルガールが外の広場を走り回っていた ]
〜〜...♪
[ 鼻歌まじりにかけていたが、ふと足を止める ]
( ...お腹すいてきちゃったな〜 )
サバンナキャット
[ 同じ時刻、リュックを背負った猫がよろよろと広場に足を運んでくる ]
( お腹……空いた…… )
( そういえばここにはレストランがあるんだっけ、 )
( そろそろ限界だし、行ってみようかな )
鵺
[ その時悪い笑みを浮かべているアニマルガールが広場にやってくる ]
( 今日はどんなイタズラをしてやろうかなぁ…♪ヒョーヒョッヒョッヒョー…♪ )
…ん?
[ そしてふらふらと歩いている猫とその場に止まってジッとしている爬虫類を発見する ]
サバンナキャット
[ その視線に気付いて ]
あ、こんにちはー
鵺
あぁ、こんにちはだな…って大丈夫か?
[ 挨拶を返すが元気のない様子に心配そうに聞く ]
ガロ
あっ... ( 草を食べるのは我慢... )
こんにちは...。
サバンナキャット
へへ、大丈夫大丈夫……
お腹すいてへとへとなだけだから……w
えっと、
[ もう一人のフレンズの方を向いて ]
あなたも、こんにちは!
ガロ
こんにちは。奇遇だね、私も実はお腹すいてるんだ...。
サバンナキャット
さっきまでぐるぐる走り回ってるの見てたよー、
あんなに走ればお腹も空くよねー……
鵺
二人とも腹が減ってるのか。
…あ、じゃああそこのレストランで何か食べに行くか?
( たしかあそこには美味しいデザートがあったはずだしな…♪ )
[ イラス爬虫類園を指さしながら ]
サバンナキャット
うんうん!私もそこのレストランで
ご飯食べるつもりだったんだ!!
一緒に行こうよ!
ガロ
あ...でも今日は休館日だよ?
[ ボソッと ]
サバンナキャット
えっ
鵺
え”っ
ガロ
...入れてもレストラン、やってないんじゃないかな...。
サバンナキャット
そ、そんな…………
ご飯が…………お昼ご飯が……!
[ 崩れ落ちるように膝をつく ]
鵺
……いや、まだ手はあるぞ!
[ 少し考え込んだあと何かを思いついたように ]
ガロ
どんな...?
サバンナキャット
ほんと!?
鵺
ああ、鵺様が作ればいいんだ!
[ 腰に手を当てドヤ顔で言い放つ ]
サバンナキャット
!!
ガロ
料理できるの?
鵺
ヒョッヒョッヒョ…♪
これでもテレビにも出た腕前なんだぞ!
サバンナキャット
え!?テレビに出たことあるの!?
すっごーい!じゃあとっても料理が上手なんだね!
ガロ
すごい...!
鵺
ああ!期待していてくれ!
ガロ
ねぇ、なんて名前なの?
鵺
私は正体不明の大妖怪!鵺様だ!
よろしくな!ヒョーヒョッヒョッヒョー!
サバンナキャット
私はサバンナキャットのフレンズだよ!
よろしくね!
あなたは?
ガロ
私はツナギトゲオイグアナのガロ!よろしく!
サバンナキャット
ガロちゃんと、鵺ちゃんだね!
ガロ
...あ、料理どこで作るの?
せっかくだし、レストランのキッチン、貸してもらう?
サバンナキャット
え?でもどうやって?
お願いすれば貸してもらえるのかなあ……?
ガロ
私がお願いするから、ついてきて!
サバンナキャット
えっ、あ、うん!
[ そのままガロについて行く ]
鵺
よし分かった!
[ 二人についていく ]
ガロ
[ 二人を連れて建物に入ったガロは、レストランの職員に事情を説明して許可をもらった ]
ところで、何を作るの?
鵺
うーんそうだな…
…せっかくだしテレビで作ったことがある「ケーキ」にしよう!
サバンナキャット
ケーキ!?やったー!!
( ……お昼ご飯にケーキかあ……!! )
ガロ
どんなケーキか楽しみ!
頑張って!
サバンナキャット
頑張ってー!
[ わくわくしながら尻尾を揺らしている ]
鵺
腕によりをかけて作ってやるからな!
ヒョーヒョッヒョッヒョー!
[ 高笑いを上げながら厨房の方へ消えていく…そして… ]
[ ウィーン…ガッシャーンッ…ヤベッ…ガタゴトガタゴト…ジュワァ…カラカラカラ…パリーンッ…アッ…マァイイカ…ガサゴソガサゴソ…サッサッサッ…ドンッ…テッテレテッテッテー ]
サバンナキャット
……ガロちゃん、ケーキ作る時って、
こんな音するの……?
[ 尻尾の揺れも止まっている ]
ガロ
う〜ん...? ケーキ作ってるところを見た事ないから知らない!
[ あまり気にしていないようだ ]
サバンナキャット
( マスターさんはこんな変な音なんて立てないのに…… )
そ、そっかあ……
鵺
[ ドボドボ…エーット…ドカーンッ…パラパラ…ヤッチマッタ…ポイポイ…コレデヨシ…ブワァ…トンチンタン…カンコンッ…チーンッ… ]
よし、完成だ!
[ しばらくしてご満悦そうな鵺が出てくる ]
[ その両手には虹色に光り輝く固形状の何かが乗った皿を持っていた ]
ガロ
わぁ......!
[ 見た事もない料理に目を丸くする ]
サバンナキャット
わぁ!やっと出来…………
[ 見た事もない料理に絶句する ]
鵺
ほら、鵺様特性ケーキだ!いっぱい食え!
[ 手際よく二人の前にケーキを置き、フォークを差し出す ]
サバンナキャット
鵺ちゃん、すごいね……!
こんなに綺麗なケーキ、初めて見たよ……!!
ガロ
サンドスターみたい...!
サバンナキャット
( ガロちゃん多分これ本当にサンドスターも入ってるんじゃないかな )
鵺
ふふふっ、そうだろそうだろ♪
…あ、ちなみにちゃんと味見したから安心してくれ!
[ 二人にサムズアップする ]
サバンナキャット
あ、味見したんだ!
よかった……
[ 胸をなでおろす ]
鵺
もちろんだ!料理の基本だからな。
ちゃんと美味しかったぞ!
サバンナキャット
ふふ♪なら大丈夫だね!
じゃあ鵺ちゃん!食べていいかな!
鵺
ああ、腹いっぱい食え!
サバンナキャット
ふふーん!ガロちゃん、
私が完璧な''食レポ''、見せてあげるね!
ガロ
ほんと?見せてみせて!
サバンナキャット
よーし、じゃあ香りはね……
………………
えっ……?
……無臭……かな
あれ?これ、ケーキだよね……?
鵺
ん?もちろんケーキだぞ!
サバンナキャット
えーと……香りが無いケーキもあるのかな……?
ガロ
[ 匂いを嗅いでみる ]
ほんとだ、すごいね!
サバンナキャット
( ……大丈夫かな、これ…… )
( でもせっかく作ってくれたのに、食べないわけにもいかないし…… )
( それに、鵺ちゃんも味見してくれたんだもんね、大丈夫だよね )
鵺
[ ワクワクと期待しているような目でサバンナを見ている ]
サバンナキャット
あ、えっと、食レポだったね!
[ フォークを鵺がケーキと呼んでいるものに刺してみると ]
あ、柔らかい!すっごくふわふわだよ!
美味しそうなスポンジケーキだね!
ガロ
わぁぁ...!
サバンナキャット
( よかった、触感はケーキだぁ……!! )
それじゃあ……!
[ フォークでそれをすくい上げ、笑顔で一口頬張ってみせる ]
はむっ……♪
……もぐもぐ……♪……もぐ……
[ それを見る二人の目には、涙を流す彼女の姿が映るだろう ]
ガロ
......!?
どうしたの!?
[ 涙を流すサバンナキャットに驚く ]
鵺
ちょ!?どうしたんだ…!?
( まさか……ケーキが美味しすぎてか…? )
[ 心配そうに驚くものの何故か都合のいいように考えている ]
サバンナキャット
[ 口の中をレモンのような爽やかさが通り抜けたかと思いきや、直後、舌を炙られたような痛みが走る ]
[ まだ飲み込んですらいないのに、口に入れた途端それから発せられた煙のせいで食堂や胃までやられてしまう ]
……っ!!…………ぐっ……ぷ……っ!!
( 吐き出しちゃいけない吐き出しちゃいけない )
[ 少しだけ開いた口の隙間から、一瞬のうちに色を変える煙が立ち上っている ]
………………んぶっ……
[ 味などとても感じられる状況ではなく、無論言葉で伝えられる味など今のところひとつも無い ]
……がろ…………ちゃん……
[ 彼女が伝えられる言葉は ]
食べちゃ…………だめ……
[ この一つのみだった ]
ガロ
え...? だ、大丈夫...!?
[ 明らかに普通の状態じゃないサバンナキャットを心配している ]
サバンナキャット
…………
( で、でも……鵺ちゃんが味見したってことは…… )
( 食べても大丈夫なのかも……?? )
…………ごくんっ
[ どうにかしてそれを飲み込むと ]
ぅあっ…………!!?
[ 一瞬全身の毛が逆立ったかと思いきや ]
んひゃうっ……
サバンナキャット
[ ガタ-ン ]
[ 椅子ごと後ろに倒れてしまう ]
ガロ
わぁぁ!? サバンナちゃん大丈夫!?
[ 慌てて駆け寄る ]
サバンナキャット
……みゃ…………あ…………
[ 涙を流しながら身体がぴくぴくと痙攣しており、返事もままならない状態である ]
鵺
………あむっ…
[ いぶかし気にケーキを見た後に一口食べてみる ]
……うーん…ケーキには問題ないよなぁ…
[ そして何事もなかったように飲み込み首をかしげる ]
……もしかして"あれるぎー"って奴なのか?
ガロ
アレルギーって...人によってはお蕎麦食べると死んじゃうっていう?
鵺
ああ…詳しくは知らんが…もしかしたら…
サバンナキャット
[ 未だに口からは謎の煙が昇っている ]
ガロ
...すごい反応
でもアレルギーなら、私が食べるのは平気だよね?
鵺
うーん…鵺様が食べられてるし行けるんじゃないか?…あむっ…
[ 再度サバンナが食べていたケーキを一口食べて確認する ]
…うん、やっぱり美味しいし…
ガロ
...じゃあ、とりあえずいただきます!
[ フォークで取って口に入れる ]
んぐんぐ......
鵺
…どうだ?
[ 少し不安そうに ]
ガロ
[ やはりガロの口からも変な色の煙が少しだけ出る...が、その量は明らかにサバンナキャットより少なく、その上 ]
......うん!ちょっと変わった味はするけど悪くないと思うよ!
[ 平然と味わっていた ]
鵺
…本当か?…それは良かった!
[ ほっと胸をなでおろし、嬉しそうに笑う ]
サバンナキャット
[ その後ろで ]
[ やっと意識を取り戻した彼女がふらふらと椅子にもたれかかりながら立ち上がる ]
……はぁ…………はぁ……げほっげほっ
が、がろちゃん……??
えっ……ガロちゃん食べちゃったの!?
ガロ
あ、起きた!
これ結構イケるよ!
[ ガツガツとケーキを食べている。口元から薄く煙を出しながら平然と ]
鵺
ん?おお、サバンナ!
もう"あれるぎー"は大丈夫なのか?
[ さっきまでサバンナが食べていたケーキを食べている。まるで何事もないように平然と ]
サバンナキャット
あ、……アレルギー…………
えっ、あ、もしかして
さっきのはアレルギーだったのかな……??
おかしいなあ、アレルギーは何も
持ってなかったはずなんだけど……
[ まだ足ががくがくと震えている ]
……ガロちゃん、本当に大丈夫なの?
ガロ
? うん、全然平気だよ?
今まで食べた事ない味だけど、柔らかくておいしいし!
サバンナキャット
そ、そう、なんだ……
……もう一口だけ、食べてみようかな……
鵺
お、食べるのか?
"あれるぎー"なら無理はしない方がいいと思うんだが…
ガロ
うん、無理はよくないよ?
サバンナキャット
で、でもせっかく作ってくれたんだし……
それにほら、こんなにいろんな色のケーキなんだもん、
こっち側とかは味が違うかもしれないから……!
お腹もまだまだ空いてるし……!!
[ ぐううううと腹の音を響かせながら ]
鵺
…そうか…分かった!
じゃあ残りは全部お前にやる!いっぱい食え!
[ サバンナにケーキ?とフォークを差し出す ]
サバンナキャット
えっ [ 本日二度目 ]
……
……ねぇガロちゃん、
ガロちゃんのケーキは、どんな味がするの?
[ 戦の前の情報収集的な意味で問うてみる ]
ガロ
ん〜......ほんとに食べた事ない味だから、このケーキの味、って感じなんだけど...
なんだろ、刺激的?
[ 唯一、とてもケーキの味の情報とは思えない情報だけ出てきた ]
サバンナキャット
あっ、へぇ……
[ 何かを悟った顔でガロを見つめる ]
( 多分ガロちゃんのケーキが違う味なんじゃないよね )
( ガロちゃんがこういうのに強いだけだよね )
( 刺激的ってそういうことだよね )
……ありがとう鵺ちゃん!
[ 言ってしまった手前、もう後には引けなくなり ]
いただきまーす……
[ ものすごく小さく震えた声で ]
……わああぁぁぁぁああああ!!!
[ 目の前のケーキを口へかきこんでいく ]
鵺
…どうだ?
[ 反応を伺うように不安そうに問いかける ]
サバンナキャット
…………ぼふっ
[ 咳をするように大きく息を吐き出すと ]
[ 気化したわたあめのような煙が思い切り噴き出された ]
げふっ……げほっ…………げふっ……
ガロ
だ...大丈夫...?
[ 心配そうに ]
サバンナキャット
うん……大丈夫…………
[ ガロの方を向いてはいるが、目の焦点が合っていない ]
[ 朦朧とする意識の中、どうにかケーキを平らげる ]
[ 途中何度かフォークを手から落としたりしたが、器官が妬けるように痛かったことと涙がとめどなく溢れたこと以外は特に問題なく食べ進めることが出来た ]
鵺
…大丈夫か?
[ 心配そうに ]
サバンナキャット
うへへ……お、おいしかったぁ…………
[ 声がわなわなと震えている ]
[ 耳鳴りのせいで周囲の声が聞こえていない ]
ごちそうさま…………
[ と同時にテーブルに突っ伏してしまう ]
ガロ
あわわわ...!
鵺
…もしかして…満腹になって寝ちゃったのか?
[ 見当違いな考えに行きつく ]
ガロ
え、そ、そうなのかな...?
[ 揺すってみる ]
サバンナキャット
…………
[ 起きない ]
[空になった皿の上とはいえ、ケーキ(仮)が乗っていた上に倒れ込んでしまったために
頬には虹色のケーキ(仮)がくっついている]
ガロ
......。
[ それを指で取って舐める ]
...普通、だね......。寝ちゃったのかな。
鵺
…うーん…とりあえず横になれそうな場所まで運ぶか?
ガロ
うん、そうしよ!
サバンナキャット
[ 先ほどと同じように身体がぴくぴくと震えている ]
鵺
よし、じゃあ運ぶぞ!
[ そして二人はサバンナを医務室のベッドまで運んだ ]
[ しばらくの間サバンナは意識朦朧としていたが安静にしたことにより一命はとりとめたようだ ]
[ なおその後様子を確認しに来たレストラン職員が厨房の惨状を目撃し悲鳴を上げたのはまた別のお話 ]
[ fin ]
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