「派手に行っちまおうぜ、ぶぁーっとなぁ!」
アニマルガール情報
アニマルガール管理番号: 0008493
動物名: 在来馬(推定)
愛称: 松風
所属: カントーエリア
管理権限: 0
アニマルガール概要
-性格について
彼女の性格は一言でいえば傾奇者であり、常識に囚われない考え方とちょっとしたことでは物怖じしない豪胆さを持ち合わせています。風流なものと粋なものを好み、何事も面白そうなものを優先するという享楽的な考えを持っています。
刹那主義でもあり、一時の楽しみの為にちょっとした揶揄いの言葉をかけたり、時にスキンシップを取る場合もあります。このように飄々とした性格をしていますが、一度本気で惚れ込んだ相手には一途な感情を見せる事もあり、内にはしっかりとした信念と道理を持っているようです。
この性格は松風が背を許した武将である前田慶次の性格が反映されているものと思われます。同じ著名な名馬である赤兎馬も多少ながら乗り手の性格を持ってアニマルガール化している事から名馬がアニマルガール化した場合、特に乗りこなしていた人物の性格が反映されるという法則性があるものとして研究所では推測を立てています。
-愛称について
彼女は在来馬とされているアニマルガール(正式な馬種は特定出来ず)ですが、時折招いた相手を水風呂に入れて撒いたりするなどの素行の悪さ、上記の性格、派手な見た目から一夢庵風流記などに記された名馬である松風であると推測が立っていました。
決定的な決め手となったのは彼女にインタビューで"好きな人間"を質問した所、「前田慶次」と名指しで公言した為、当該アニマルガールを松風と断定。以降、正式な文書内で彼女を呼称する際は『松風』の名が用いられて居ます。
-外観について
長いポニーテールの髪の毛はやや青みがかっており、一般的な馬の毛色とは程遠い物ですが、これは関連する逸話に度々出てくる水風呂がけものプラズムによって反映された。もしくは派手な色という事で青い色が選ばれたなど諸説ありますが、未だにその青色の由来は分かっていません。
服装は甲冑や具足などの上に鮮やかな青の着物を羽織っています。
手には攻撃用、はたまた曲芸用にも使われる朱槍。けものプラズムで生成されたキセルのどちらかを持っている事があります。
-誕生・発見について
詳しい誕生の経緯は不明ですが、カントーエリアの某所で赤兎馬のアニマルガールと言い争っている所を発見され、その時に初めて存在が発覚しました。 これまでの例を考えるならば松風に関する何かしらの書籍がパークに持ち込まれて誕生した可能性が高いと見られています。
ちなみに言い争っていた理由としては「野生解放が被っている」と赤兎馬が強く主張していましたが、松風の方は「向こうから喧嘩売って来たからほとほと困っていた」と力無く主張しています。
-生活について
普段の生活に関してはやや自堕落な面があるものの、アニマルガール化して間もない頃から食料、水、そして安全な寝床を確保している事が赤兎馬の口から明らかになっています。この事から生活能力は決して低いものでは無い事が伺えます。また、かなり手広く趣味を持っているようで簡易的な賭博の他、現代のサブカルチャーである漫画などにも興味を持っているようです。既に寝床には図書館から借りたものが積まれており、暇な時はそれを眺めているようです。
食事は刺激が強いものを好む傾向がありますが趣きのある食事も好む様で、基本的に生きるためだけではなく、味を楽しむために食事を行う様です。
名称 | コメント |
---|---|
ジャンクフード類 |
「今の日本ってすげえなあ!はんばあがあにふらいどぽてとに、ちきんなげっとに…こんなうめえもんが手軽に食える時代なんだろ?凄いなァ。偉いぞ未来の民よ、百万年無税!」 |
天ぷら |
「エビ天に茄子の天ぷらに色々あるんだぜ。サクサクしててすんげェ美味いんだよこれが。 …はい?あいす?氷の菓子?…の天ぷらァ?!!なんだよその矛盾した料理は!こうしちゃいられねェ、直ぐに食いにいくぞ!」 |
麦落雁 |
「この身体になってから食ったけど、昔からこれは味が変わんねぇって気がするんだわ、馴染み深い味って言うのかね。此奴は今でも安心して食える…そんな感じがするよ」 |
焼きまんじゅう |
「うンめェ!これうンめェよ!!タレがやべぇ!」 |
こんにゃく |
「ぷるっぷるしててうんめェなぁ!最初はすげえ見た目だと思ったけど案外食えるもんだなァ」 |
うどん |
「お前はさァ、太麺と細麺どっちが好きだよ。オレか?オレは当然太麺だ!漢なら外しちゃおけねぇよ!…あ?今は女だって?…………え、マジで?」 |
磯部せんべい |
「さくさくっと食感はせんべいの癖してとろける風味が癖になるんだよなァ、意外とこれは甘いのが好きな奴に教えたいもんだぜ」 |
水芭蕉 |
「ふわっと膨らむような仄かな甘み…酒とはこれこの風味に他ならんのよ。たまんねぇなぁ」 |
谷川岳 |
「酒ってモンはほのかな甘い味が口を支配したその後に、酔いが体を支配するもんなのさ。 若い奴は真似すんなよ?」 |
大盃 |
「透明な液体を口に入れた時、梨の様な甘い味…粘り気のある味が広がる。旨味が引っ張ってくれる酒だぜ。これはよ」 |
-身体能力
あまり激しく動く様子はありませんが、暴れ馬とも称された程の身体能力は本物で、力の強さと体力の持続性には目を見張る物があります。その気になれば赤兎馬と同じ様に長い距離を走れるものと推定されていますが、専ら松風は歩きながら風景と出会いをじっくり楽しむ事を重要視しており、余程急いでいない限りは自発的に走ることはありません。
また水浴びに慣れている為か、水中の移動にもある程度は心得がある様ですが、流れが強いなどの理由で安定して泳げない状態では流石に流されてしまう様です。 軽く水浴びをしていて急に流れが強くなった川に押し流され、河口付近に漂着している所を目撃された例も存在します。
-野生開放能力
彼女の野生解放能力は本気を出し、機動力と、全体的な力を解放する能力です。下半身を覆う様にけものプラズムが蒼い馬の身体を形成し、戦闘力を上げる能力は驚異的で、「七難八苦を打ち払う蹄」と呼称されます。
野生解放時、松風はその巨躯と化した身体で外敵を踏み、蹴り飛ばしながら移動しますが、近くの外敵との白兵戦に特化しており、足や朱槍を用いた近接攻撃で肉薄する敵を撃退する事を得意としています。
増大したパワーを持ってあらゆる物を薙ぎ倒し、それでいて盤石な守りで如何なる苦難をも寄せ付けぬ絶対の意志を感じさせる威厳すら感じさせるこの状態になると、外敵が戦意を失って撤退するなどで引かない限りは自発的に解除しません。
解放する時間がまちまちである為松風自身にかかる負担も変化し、限界まで野生解放を続けた後はおよそ八日間の休養が必要になります。
この能力は松風が敵と見做した存在を「粉砕」すると言う感情が高ぶった時に発現されます。誕生して間もない頃にこの能力が何らかの理由で発現し、その様子を見ていた赤兎馬に少なからず誤解を与え喧嘩に発展しました。事実、性質こそ違うものの野生解放時の形態は赤兎馬の野生解放と一致する部分がある事が確認されています。
因みに赤兎馬の野生解放と似ている点について、松風は以下のコメントを残しています。
「あァ? そんなもん偶然似たとしか言いようが無いから仕方ないだろ、オレに言われたって困る訳よ」 「それに、粉砕ってのは戦意を粉々に打ち砕くのであって必ずしも帰らぬ者とするわけじゃあない。何でもかんでもすっ飛ばす奴と一緒にするなよな」 |
-本人インタビュー
カントーエリア某所、ラッキービーストが撮影した松風と赤兎馬の口論の一部始終の記録です。
<00.05.24 再生開始>
赤兎馬: パクリである!間違いなくパクリではないか!!
松風: だからパクリって証拠見せろよ!その野生解放ってモンをよ!
松風: オレお前の野生解放を見た事すら無いからな? そんな奴からパクリパクリ言われたって実感湧かねえって!
赤兎馬: ほう、ならば見せてやろうでは無いか…!
赤兎馬: ぬぉお…! [気合いを入れ、一時的に赤い馬の体が現れ、2分後に元の姿に戻った]
松風: …こりゃ驚いた、腰から下が馬に成る…確かに見かけはオレと同じだな。
赤兎馬: ふぃぃ…どうだ、先ほどのうぬの姿と変わりないであろう?
赤兎馬: さあ、さあ!認めるのだ!
松風: [数分間の間思案を募らせる]
赤兎馬: むう、どうした?
松風: [何かを閃いたような顔を浮かべ]
松風: なあ、思ったんだが…野生解放が同じって事はだ。 もしかしたらオレとお前は、運命の赤い糸で結ばれた者同士だったりするんじゃないか?
赤兎馬: …運命の…?
松風: …な、なんてな
赤兎馬: つまり…余とうぬは、仲間として出会う運命にあったと言う事か!
松風: …そ、そうそう!そんな感じだよ、そういう巡り合わせの中で出会ったんだよ!
赤兎馬: なるほどのぅ、それならば姿が似偏っていても文句は言えぬわ。
赤兎馬: すっきりしたわい、此れからも宜しく頼むぞ!
松風: …[小さい声で「マジかよ…」と呟いたのが録音されている]
赤兎馬: 余は赤兎馬である、そちらの名はなんという?
松風: あ…あー、松風。松風ってモンだ。宜しく頼むぜ?
赤兎馬: うむ、似た力を持つ者同士、仲良くやろう!
<00.08.45 再生終了> |
-友好関係の特筆事項
前述の様に野生解放の件で絡まれるもその場の言い訳で撒くことが出来たようで、現在は何だかんだ悪くない付き合いが続いています。時折二人で食事に行ったりする事もあります。 松風自身は赤兎馬の事を信頼しつつも、「煩くて馬鹿正直な奴だ」とやや苦い思いを抱いています。 一方で赤兎馬は野生解放時の松風の実力を目の当たりにしたのか、「付き合っていて飽きない奴よ」と好意的な感情を抱いているようです。
彼女とはいわゆる「酒飲み仲間」で、時折カントーエリアで合流しては一緒に日本酒を飲みあったりしている様です。 松風とミナミトックリクジラが出会った翌日には必ずと言って良いほど酔い潰れている様が発見されるため、その都度松風には注意が行われます。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧