(第3話 | 第5話)
登場人物
クライゼ
前書き
実施日時: 2017年11月4日
パーク内で独自に”ヒーロー”として活動する謎多きマスクドサーファー「マインケ」と、A.D.L.B医療班の「フリード」の出会いとその後の活躍を描く一連のロールの4つ目に当たります。
※第3話での予告内容と異なるので、ある種番外編的な扱いのロールといえるかもしれません。
本文
[リバーパークシンノウ 15:00 レストランストリート「ジッカ」]
テッポウウオ
(今回は久々にいい感覚だ…!)
(この調子ならリサにも…! ふ…ふふふふ…!!!!)
[ライフルを背負ったアニマルガールが、上機嫌でレストランストリートを歩く]
[のしのしと歩みを進めるアーチャーの眼前に、ちょっとした人だかりが見える]
[揉め事だろうか?]
テッポウウオ
…ん?
普段こんな時間…この場所でパフォーマンスはないはず…
俺のリバーパークで好き勝手してやがるのがいるのかっ!
[アーチャーは手近かな段差や壁をけって、店の屋根の上に上がる]
[そこから人だかりの中心をライフルのスコープで覗いた]
クライゼ
[黒いスーツを身に纏った人物が2名のアニマルガールの喧嘩を仲裁しているようだ]
[仲裁は成功したらしく、人物は観衆に称えられているように見える]
テッポウウオ
(な…なんだぁ!? あの物々しい黒いのはああああ!?!)
(なんだか仲裁をしているようだが…色々とおかしい…というか…)
(マ イ ン ケ の パ ク リ か)
(後で一言くらい文句を言っておくか…!)
[スコープからそのまま様子を見守る]
クライゼ
[アニマルガールが立ち去ると観衆が引いていく]
テッポウウオ
(ふん…まずはあいさつ代わりだ)
[ライフルの照準を絞り、黒い男の足元を狙う]
[バシュッっと音を立てて、ライフルが勢いよく水を吐き出す]
クライゼ
[狙われた方の足を気怠そうに上げ、難なく回避する]
テッポウウオ
…っ(な、なにいいいいいいいいいいいい!?)
クライゼ
[直後に黒い人物と視線が合う]
テッポウウオ
ふん…やるじゃねーか
[ライフルを下げ、立ち上がる]
マインケごっこか?[屋根の上から黒い男に話しかける]
(避けれなかったらそこから文句を言うつもりだったが…なんだこいつ…)
クライゼ
…少し違うな。
[マスク越しの声は籠っている]
テッポウウオ
はああああ!? 本気とでもいうんじゃねーだろうな!?
クライゼ
本気だとも。
君は何者だ?マインケのファンの子か?
テッポウウオ
ファンだぁ!?
クライゼ
違うのか?
テッポウウオ
違わなくは…ない…だけどな!!!!
最もマインケに近いアニマルガールだ!!!!
俺はブラキッシュファイターのリーダーのアーチャー!
お前みたいな勘違いが出てきちゃあな!! パークとマインケが困るんだよ!!!!!!
クライゼ
そうか。
君がブラキッシュの。
私はマインケに最も近いヒトだ。
よろしく。
テッポウウオ
ちか…っ
いうに事欠いてそれかああああああああああ!!!!!!?
そこまで勘違いしたヤローは初めてだ!!!!
身の程を教えてやるよ…![腰をかがめ、ライフルを上げる]
クライゼ
マインケに最も近いアニマルガールは公共の場でライフルをぶっ放すのか?
下げたまえよ。
[低く重いトーンで諭すように語り掛ける]
テッポウウオ
へえええ、怖くなったのか?
そう思うなら試合会場に行こうぜ。
俺の銃口に従ってな!
ミンククジラ
……アーちゃん、何やってるんだい……?また高いところに登っちゃって……[通りすがったらしく、下から声をかけ]
テッポウウオ
うおあ!? …なんだミンクか
クライゼ
[ミンクを一瞥する]
テッポウウオ
見ろよこいつ。
マインケのことをパクッた挙句、一番近いとかいうんだぞ!!!
よくいる勘違い野郎ってやつだ!!!
ミンククジラ
……はあ、一番近……[ここで初めてクライゼに気付いたらしく目を丸くし]……勘違いでもなさそう、だよ……?
テッポウウオ
はぁ!?何を根拠にだよ!!!!
見ろ!!! こいつの見た目を!!!!!!
マインケのように一見ヒーローっぽいが…
なんだこの真っ黒で品位にかける装備と装飾は!?
ダークじゃねえええかあああああああああ!!!!!!!!
確かにアニマルガールの喧嘩を治めていたが…こんなのが
マインケと近いとか…ぜええええええっ……ったい
な い か ら な ! ?
ミンククジラ
ふ、ふふふ……そうでもないかもよ?
ほら、最近マインケに新しい仲間が加わったとか加わってないとか、そういう話も流れてただろう?ほ、ほら、きっとその人なんじゃないか、な……よく見るといいデザインしてると思わないかい?ほら……[説得できるとは思ってはいないが、やや焦りつつ説明し]
テッポウウオ
ねえええええええええええよ!!!?
たとえ噂の発生源がこいつだったとしても認められるかあああああああ!!!!!
周りのやつが勝手に流した噂に違いないだろおおが!!!!
あとそもそもパクるならマインケを見習ってもっと正統派で正義的な見た目をだな…!
ミンククジラ
……[クライゼに「助けてくれ」という目線を送り]……ダークヒーロー、ってやつなんじゃないかな?きっとそうだよ。うん。ほら、噂の2号さんも困って……[再度「助けてくれ」という目線を送り]……ると思うよ?
テッポウウオ
みいいいんんんんんくうううううううう…!
いったじゃねーーーか!
ブラキッシュとして頑張って!!!
いつかマインケに一緒に認めてもらうってえええええええ!!!!!
それが…こんな…こんな真っ黒ゴキブリに先越されたとかあっていいはずないだろうがああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
[ライフルをぶんぶん振り回す]
ミンククジラ
ゴキブッ……!?いや、その……ほら!ほんとにお仲間さんで、アーちゃんがけなしたことをマインケが知ったら悲しむ……[少し考え]……はず!悲しむと思うよ!ごめんなさいしよう?ね?[屋根の上のアーちゃんを説得しながら、ぴょんぴょん飛び跳ね]
クライゼ
[2人の様子を眺めて笑いを堪える。表情は読み取れないが身体は小刻みに震えている]
テッポウウオ
誰がするかあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
あ”!こいつ笑ってやがる! 笑ってやがるううううううううううううううううう!!!!!!!!
ミンククジラ
[クライゼに「後で覚えてろよ」と目で訴えつつ]あ、アーちゃんって元気だからさ!みんなを笑顔にする力があるんじゃないかな?きっとマインケにも認めてもらえると思うよ……うん……[苦笑しつつ]
テッポウウオ
ぐぐぐぐ…認めてもらえるのはいいが…!
どう考えてもやっぱりこいつはねぇから!!!!
こいつが認められるくらいなら、ミンクのほうが1000倍はふさわしいぞ!!!
クライゼ
嘲笑っているわけではない。
マインケは人々に愛されているのだなと思ったら、笑みが零れただけだ。
[ミンクを見やる]
テッポウウオ
そうだ! 勘違い野郎のてめーとは違うんだよ!
ミンククジラ
えっ、あっ……うん……[やや照れるが、すぐに何かを考え込み]……このヒトの1000倍って大体どれぐらいなのかな……?[小声で]
クライゼ
ところで、君は何をしにここへ?
[アーチャーに話しかける]
テッポウウオ
は!? ………………………さ…さんぽだよ…
(ジッカのスペシャル限定クレープを食べに来たとか言えるか!!!)
クライゼ
…そうか。
まだ名乗っていなかったな。
俺はクライゼ。
マインケに感化されヒーローとなった者だ。
テッポウウオ
名前も暗いんだな[たっぷり皮肉を込めて言う]
ていうか感化されたってやっぱりパクリじゃねーか!!!!
クライゼ
それも違うな。
…君はマインケに憧れているんだったな?
テッポウウオ
…そうだ
クライゼ
では、君もヒーローになるのだろう。
ミンククジラ
[こっそりと路地裏に向かいつつ]
テッポウウオ
何を言いたいんだよ!!!
そこはかんけーねーだろおおおお!?
クライゼ
君の言い分を認めると君がヒーローになった暁には君もパクリになるぞ。
テッポウウオ
てめーのはリスペクトがねえって言ってんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
衣装から10年見直してこおおおおおおい!!!!
クライゼ
ふ…
ふはははははははは!
[関を切ったように笑う]
テッポウウオ
やっと自分のおかしさに気が付いたか!!!
自分のことがおかしくなっただろ![どやと言わんばかりに指をさす]
クライゼ
いやなに、マインケは本当に幸せ者だな、と。
君のような熱心な後続がまだいるとはな。
テッポウウオ
な…
なななな”…
クライゼ
本当に愉快な日だ。
マインケが聞いていたら、彼女も喜ぶだろう。
テッポウウオ
そんなの直接言えるか!!!!!
ていうか話逸らしやがって!!!
マインケ
ふふ、聞いてたよ……[路地裏から現れ、アーチャーを見上げる]
テッポウウオ
え”
え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”ああああああああ!?
クライゼ
遅かったじゃないか。
[マインケを見やる]
テッポウウオ
はぁ”!?[クライゼに思いっきり振り返って首がゴキっとなる]
マインケ
なに……ちょっと手間取っただけさ。いろいろと……いろいろとね。
クライゼ
お疲れ様。
テッポウウオ
そ…そんな…馬鹿なああぁぁぁぁ…!!!!![愕然]
[ふらぁ]
ビターーン[屋根からそのまま転げ落ちる]
クライゼ
おっと。[アーチャーを抱える]
大丈夫か。
テッポウウオ
あがががが…マインケ…マインケぇ…!!!(ブクブクブク)
マインケ
あ、あーちゃ……キミ、大丈夫かい?
テッポウウオ
っは…!!![自分を抱えているクライゼの顔を見て顔を白黒させる]
………ぎゃあああああああ黒ゴキブリィィィィ!!!!!!!!!!!!
クライゼ
……。
[黙ってマインケにアーチャーを手渡す]
テッポウウオ
のぁあ…!?
マインケ
よっと。(……軽いな……)
話、聞いてたよ。私はまだ未熟だけれど、あーち……キミの憧れというのであればこれからも恥じないように戦っていくつもりさ。……我ながら、よき友人をもったものだね。アーチャー、ありがとう[バイザーの奥の瞳を細め]
テッポウウオ
…っ…………ッ…………![パクパク]
も…もういいから!!!!![びょんと体をはねさせて、その腕から抜ける]
ぶべ・・![そのまま着地に失敗して地面を転がるも、そのままゴロゴロと転がって、ただ受け身に見せかけた]
く…くろいの…![白い軍服から泥をパンパンと払いながら立ち上がり、話しかける]
クライゼ
なんだ。
テッポウウオ
……………………………………助かった。
…………少しは。
[目をそらしながら言う]
クライゼ
そうか。
テッポウウオ
でも認めないからなっっ!!!!!!!
まずはその怖い顔から変えろおおお!!!!!![ズビシとクライゼを指さす]
俺は! ビビッて! ないけどなぁ!!!?
他の人が怖がるだろおおおおおおおおおお!?[指をぶんぶんとふる]
マインケ
[笑いを堪えつつ]
クライゼ
悪いがこの外見には拘りがあってな。
変えるつもりはない。
テッポウウオ
くそったれええええええ!!!!
[頭を抱えてぶんぶんふる]
あああ! わかった! 今はせいぜい今の位置にいるがいいさ!!!
でもいつか俺がぁ…! 俺が………………………!![目の端にマインケが映っているのに気が付いて、そこで止まる]
…っとにかく!! リスペクトが全くないお前の未来はない!!!!!!
覚えとけよおおおおおおおお!?
クライゼ
憶えておくとも。
いつか君が我々と肩を並べる
その時まで。
テッポウウオ
ああああああ!! おまえはいらねーから!!!!
クライゼ
ならばその時が来たら実力で排除せよ。
それまでは俺の邪魔をすることは許さん。
いいな?
[片膝を付いてアーチャーと目線を合わせる]
テッポウウオ
…っおまえのやり方しだいだよ!!!
見てるからな!!!!?!?!
マインケに恥をかかせるな!!!?
クライゼ
望むところだ。
[立ち上がる]
マインケ
……[ふたりの様子をしばらく眺めていたが、不意に髪先が青く輝き]……クライゼ、"波"が来たよ
クライゼ
…行くか。
テッポウウオ
…!
クライゼ
[棍棒と盾を装備する]
テッポウウオ
なら俺も…!
[ライフルを構える]
クライゼ
[マインケを見やる]
マインケ
……[アーチャーを一瞥し]……危ない目に遭うかもしれないよ?いいのかい?
テッポウウオ
俺ならやれる…! このパークで俺が一番射撃をうまく扱えるんだ…!
マインケ
……[やや不安になりつつも、友人の気持ちを尊重すべく]……ふふ、頼もしいね……行こうか。
テッポウウオ
[認められたと思って嬉しいのか、顔がぱっと輝き、緊張と入り混じる]
クライゼ
俺が支援する。
機が来たら撃て。
テッポウウオ
ま、任せろ…かならず当てる…っ[興奮しているのか、くってかかる様子はない]
クライゼ
…良い子だ。
[そうして三人はマインケの波に導かれて、まだ見ぬ荒波へと突っ込んでいった]
[アーチャーは二人の正体を知らない…その正体を知った時…彼女はどんな顔をするのか]
[何より彼女はまだまだ精神が弱く、どうしても理想に引きずられていた]
[そのうえで彼女がこれから向かう戦いはどうなるのか…]
[その結果は、川に落ちかけた来園者の救出という内容であり、アーチャーの活躍は全く無いというオチが付いた]
[ふくれっ面になる彼女だったが、この出会いが新たな展開を呼ぶきっかけとなる…のかもしれない]
<<<To be continued…?>>>
キャスト
クライゼ:ZAKU
ミンククジラ / マインケ:キキリシュギ
テッポウウオ:Fu_sutu
編集・校正:Nordic
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧