【RP】ヒーロー参上! 第3話「初仕事」

ページ名:RPHeroes3

 

(第2話 | 第4話)

登場人物


 


A.D.L.B医療班"フリード"


シンノウ淡水族館マスクドサーファー"マインケ"


来園者   雨宮志乃

 

根桐 夏栖 マネージャー

 

 

前書き


実施日時: 2017年10月22日

パーク内で独自に”ヒーロー”として活動する謎多きマスクドサーファー「マインケ」と、A.D.L.B医療班の「フリード」の出会いを描く一連のロールの3つ目に当たります。

 

本文


[ナカベエリア 街道 13:00]
[シンノウから少し離れており、比較的人通りが少なめの街道。たがそれだけに喧騒から離れた一休みには最適な場所でもある。]


雨宮 志乃
~♪ [道の端で、楽し気にスケッチブックに木炭を走らせている]


根桐 夏栖
[そこに何か興味ありげに寄ってくる]
絵ぇ描いてはるんですか?
[全く距離感を持たないような話しかけ方だ]


雨宮 志乃
…あ、私ですか?[顔を上げる]
そうそう、ここの景色が良かったので、ちょっとスケッチしておこうと思いまして


根桐 夏栖
なるほどなあ!ここの景色ごっつええもんな、わかるわ[うんうんと頷く]
よければ、ちょっと拝見しても?


雨宮 志乃
どうぞどうぞ![スケッチブックを示す。あたりの風景が細かくスケッチされている]


根桐 夏栖
おおっすっご!風景をそのまま切り取ったみたいや!めっちゃうまい……!!


雨宮 志乃
そうですか? そう言っていただけると嬉しいです!


根桐 夏栖
やっぱりプロの方なんです?


雨宮 志乃
プロ…という程でもありませんが、しがない絵描きをやらせてもらってます
[ポケットから名刺を取り出して示す]


根桐 夏栖
あ、これはどうも![名刺を受け取る]
やっぱり本筋の人は違うんですねえ!あ、うちも勤め人やらせてもらってるんです、今名刺を…
[と鞄にてを伸ばそうとした瞬間に]


ひったくり
[男が根桐のバッグをひったくり走り去っていく。]


根桐 夏栖
は?[1秒間ほど凍りつく]


ひったくり
[根桐が硬直している間にひったくりは距離を離していく。]


根桐 夏栖
おんどれ何しさらしとんじゃボケがああああああああ!!!!![眼を真っ赤に充血させて追いかけようとする]
すんません、ちょっとひったくり追いかけて来ますわ!すぐ戻るんで!!!!


雨宮 志乃
は…はい![一瞬きょとんとしていたが、すぐに携帯を取り出した。しかるべき機関に連絡しているようだ]


根桐 夏栖
[引越しバイトで鍛えた足腰が光る、がさすがに距離は遠く間に合いそうになかった]


ひったくり
[ひったくりが徐々に距離を詰められる中、路地に逃げ込む。]


根桐 夏栖
があ!!隠れやがったかド畜生が!!!
どこだ!! 見つけたらケツの穴から手をつっこんで奥歯をがたがた言わせたらあ!!!!



[根桐も路地を曲がると、ひったくりの後ろ姿が見え、その先にも人影が見える。]


根桐 夏栖
そこやな?待たんかボケェ!!!逃げるんやったらいてこますぞワレェ!!![憤怒をたぎらせたまま突進していく]

 


[ひったくりが思わず立ち止り、その背中に突進してきた根桐がぶつかる。]


根桐 夏栖
っしゃあ!!やっとか!!!……おおん?


ひったくり
[赤い目をした人物がこちらに向かって歩き出すと、ひったくりは根桐を押し退け逃げようともがく。]


根桐 夏栖
今度はセクハラとか役満やぞコラァ!!![もみくちゃになる最中、膝蹴りを試みる。]
[それは彼の股間を射抜いた]


雨宮 志乃
[…後を追ってきたが、目の前の混乱した光景に唖然としている]


ひったくり
[急所を破壊されたひったくりは、懐から刃物を取り出し根桐に向かって大振りに振りかぶる。]


根桐 夏栖
え”っ
いやああああああああああ!!!!!![さっきまでのドスの効いた声が嘘のように、甲高い女性らしい悲鳴をあげる]


???
[根桐が悲鳴を上げる頃には赤い目の人物は既にひったくりのすぐ背後に移動してきていた。彼はひったくりの右腕を抑え込み後ろに倒すと、ひったくりの腹目掛け棍棒を振り下ろし無力化した。]
……………。

 


[目の前の光景に思わず根桐と雨宮は唖然とする。]
根桐 夏栖
……おお?


???
[ひったくりを結束バンドで拘束すると赤い目の人物が立ち上がり、エフェクトがかかった声で話しだす。]
危ないところだったな。


根桐 夏栖
せやね……おおきに。今のはさすがにちょっと死ぬかと思ったわ


???
[バッグを根桐に突き出す。]
君のものだろう。


根桐 夏栖
せやねん、これを追ってもうな……はーーごっつ疲れた。
おおきにね![鞄を受け取る]
[雨宮のほうへ向かい歩き出す]
いやー、お恥ずかしいところをみせてしもうたな、って。一応一段落やと思いますわ


雨宮 志乃
それは良かった。[微笑みつつも、目は赤い目の人物の方を向いたままだ]


マインケ
[その赤い目の人物の後ろに、上から人影が降ってくる。こちらはバイザーの奥の瞳が青く輝いていた]


根桐 夏栖
わっぷ!!けむっ!!!


マインケ
……また遅れてしまったね[立ち上がり、腕を組む]


???
…遅かったな。
[マインケを見やる]


マインケ
[上から下までその姿を眺め]……なかなかいいじゃないか。


フリード
ありがとう。先任。
[ひったくりを立たせる。]
この男は女性の鞄を強奪しただけに飽き足らず、刃物で斬り付けようとした。
警察に突き出してやる。


根桐 夏栖
せやねん!もうドのつく極悪人やねんでこいつう!!![ぷりぷりと怒る]



[ひったくり犯は無事に警察に突き出され、三人は事情聴取を受け、若干一名が長めの事情聴取を受けたが、しばらくしたのち解放され三人の元に戻ってくる。]
……………………。


根桐 夏栖
なんや……その……
ご愁傷様やな……自分……


フリード
まだまだ無名だからな。


根桐 夏栖
ごめん正直最初は新手の基地外かなって思ってしもたんやけど、結構真面目にやってる感じやねんな……
がんばってほしいわ……


フリード
冗談のような外見に見えるだろうが俺自身は至って真面目だ。
[雨宮が絵を描く椅子のすぐ横のベンチに三人が座る。]


根桐 夏栖
あ、雨宮さん。あいつばっちりブタ箱送ってやりましたわ!!
これで気分よく眠れるってもんです。


雨宮 志乃
それは良かった!
あー…それでその、お二方…[おずおずと2人のほうを向く]
…描かせていただいてもいいですか!?


フリード
[つんっと肘でマインケをつつく]


根桐 夏栖
ああ、うちも正直仮面組ごっつ気になる


マインケ
……あぁ。構わないさ


フリード
マインケが構わないと言うならば俺も特に断る理由は無い。


雨宮 志乃
良かった! では早速 [ベンチから立ち上がり、スケッチブックに黙々と木炭を走らせ始めた]


根桐 夏栖
ほんならさ、モデルやってる間うちとおしゃべりせーへん?
特撮ライダーみたいなん初めて見たし……


マインケ
ナカベではよくあることさ。今までは私一人だったんだけれどね。


フリード
…最近俺が仲間に加わった。


根桐 夏栖
あ、もしかしてさっき言ってたマインケってあの噂の?
はー、都市伝説か思ってたわぁ……!!
しかしまあ武骨なお仲間やね


マインケ
カッコイイだろう?


根桐 夏栖
んーうち女やからなあ……濃いなあとは思っても、いまいちわからへんな、いわゆる男の浪漫ってやつが


マインケ
……私も乙女、だけどさ[小声で]


根桐 夏栖
あ”っ
ごめん、やっぱ訂正や。うちは、やな。必ずしも乙女がみんなそうやってわけやあらへんから、気にするこたあないで?ほんまにな?
[てをふりわたわたする]


マインケ
これもよくあることさ……ふふ……


フリード
[密かに笑いを堪える]


根桐 夏栖
あーーー!!!何わろてんねん自分!!!!


フリード
いや…何も…
気にすることはないマインケ。


マインケ
気にしてないよ。私は私だからね……[肩を竦め]


フリード
その通りだ。[グッと拳を握る]


根桐 夏栖
お、おうなんかいい感じにいってよかったわ・・・


フリード
ところで…今日は何かしていたのか?
少し遅かったが。


マインケ
……これ[ヘルメットを叩く]の用意に手間取ってね。気を抜いて被ってないときに限って、こういう事が起こるのさ……


フリード
そういうことか。
ヒーローが増えて早速役に立ったな。


マインケ
ふふ、感謝しきれないね。……そういえば、その姿での名前を聞いてなかったね。なんて言うんだい?


フリード
実のところ名前はまだない。
気の利いた名前が思いつかなくてな。
[溜息をつくとマスク越しに呼吸音が強調される]


マインケ
……ふむ、名前は大事だからね。咄嗟に名乗った名前でも、今もこうして使われているし……[悩む]


フリード
この姿になって初めて言われたのは「ハエみたい」だったからな。
なんとかしたいことではあるのだが。


根桐 夏栖
[小さく吹き出す]


フリード
ちなみにここは笑うところだ。
名前はのちのち天啓が下りるのを待とう。
ところで画家の彼女はともかく君は何をしていたんだ?
[根桐を見る]


根桐 夏栖
ああ、うち?
うちは休暇貰ってたからお散歩してたんやで
パークってたまに道に小銭落ちてたりするからね


フリード
ふっ…小銭探しで危うく大損をするところだったというワケだ。
[くっくっく と笑う。]


根桐 夏栖
あんなんレアエンカウントの災害みたいなもんやと思うけどな?
中身はたいしたことないねんけど、かばんが大事でなあ・・・


フリード
ほう…思い入れのあるものという事か。


根桐 夏栖
せやねん。これ社長のくれたやつでな、これ身につけて会うと奢ってくれたりの気前がよくなるねん
今晩会う予定やから、ないと困ってまうわあ・・・


フリード
…なるほど。
それは……大切なものだな。
[少し顔を逸らす]


根桐 夏栖
せやろ?んで話すときは人の顔みよか?


フリード
見ているとも。…視線はな。
[顔は逸らしたまま]
物の価値というものは人それぞれだとも。


根桐 夏栖
お、おう?せやな?何か誤魔化された気分やけどまあええわ。
あ、せやせや
お礼になるかわからへんけど、けもの放送局で取りあげて貰えるか取り合ってみよか?
か弱い女性が襲われてるのを助けた、とかウケいいだろうし

 


フリード
か弱い…か…
[マインケを肘でつつく]
だそうだが、どうする。


マインケ
ん、あぁ。それもいいかもしれないけれど……私は行動で示してみたい、かな。行動で示した結果を取り上げてもらえるのなら構わないよ


フリード
…そういう事だ。
[再び根桐を見る]


根桐 夏栖
ほんじゃ、ドキュメンタリーとか今回なんかの再現VTRとかやらせてもらう、でいいかな?
それで社長に持ちかけるわ


マインケ
恩にきるよ。


根桐 夏栖
命の恩人やからなあ……あっ
男ならこっちのがよかった?[指で作った輪に指をシュッシュする]


フリード
愉快な女性だ。


根桐 夏栖
最高の褒め言葉やな!ありがとう!![皮肉は流す]


雨宮 志乃
[カッカッカッカッカ…シュッ]
[物凄い勢いで木炭を走らせていたが、最後に一閃して満足そうに手を止める]
…さて
…描けました!


マインケ
早いね!?[珍しく驚き]


フリード
早いな。 [素が出る]


根桐 夏栖
はっや!?



[3人は驚きつつスケッチブックを覗き込んだ]

 


フリード
素晴らしい。


根桐 夏栖
やっぱうめえ


マインケ
おぉお……よく描けてるじゃないか……!


フリード
流石はプロだ。


雨宮 志乃
いやもう、モデルが素晴らしかったからです…!


フリード
照れる。[キッパリと言い放つ。]


マインケ
そ、そうかな?[表情はわからないものの、仕草から照れているのがわかる]


フリード
料金は後で口座に振り込んでおく。


根桐 夏栖
買い取る気満々やなあーた


雨宮 志乃
ああいや、趣味ですから、別に料金なんかいいですって
[おもむろに該当ページを破り取り、2人に差しだした]
気に入っていただけたなら、もしよければどうぞ!


マインケ
え゛っ゛……いいのかい?


フリード
この作品に料金を払えないとは…
…この恩は必ず返そう。
[絵を受け取りマインケに渡す]
帰りに額を買って行こうか。


マインケ
いいね。[丁寧に受け取り]


根桐 夏栖
未来の巨匠の名画やで、だいじにな?


フリード
勿論だとも。


フリード
……[少し考える]
雨宮君の絵も放送局で紹介したらどうだろうか?


根桐 夏栖
お、奇遇やね。うちも今言い出すか迷ってたところやねん
とはいえ、芸術ってあんまりひけらかされるのも嫌って場合も多いしな。
雨宮さん、どないしはる?


雨宮 志乃
まだまだ無名ですから、紹介していただけるなら大変ありがたいです!


根桐 夏栖
そんならよろしゅうたのんますわ![手を差し出す]


雨宮 志乃
はい![差し出された手を握る]


マインケ
……![バイザーの奥の瞳が輝く]……"波"を感じ取った!少し遠いが、まだ間に合うんじゃないか?


フリード
…行くか。
[ベンチから立ち上がる]


根桐 夏栖
おっ、出動か。
がんばってなー!!


雨宮 志乃
頑張ってください!


マインケ
あぁ。……また会おう![駆け出す]


フリード
[マインケに続いて駆け出す]
[すぐに雨宮と根桐からは見えなくなる]


根桐 夏栖
いやー、中々異色な2人やったなあ、雨宮さん
でも、応援したくなる2人でしたわ。どう思わはります?


雨宮 志乃
お2人とも格好良かったですからね、今後も頑張ってほしいです!
実力もありますしね。


根桐 夏栖
ですねえ!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[9時間後...]
23:00
[ヒーロー二人組がベンチに腰掛けている]
フリード
…なかなかハードだったな。


マインケ
ふふ、こんなものだよ……
と言いたいけれど、ハードだったね……


フリード
おっさんの腰には効くよ。
[マスクを外す]


マインケ
歳を気にしている割には動けてるじゃないか。


フリード
そうかな?ありがとう。
苦ではないからね。


マインケ
そうかい……しかし、なぜアルは手伝ってくれるのかな?[ヘルメットを脱ぎ、見つめる]


フリード
私がそうしたいからだよ。
本物のヒーローと肩を並べて戦ってみたくなってね。


マインケ
……私なんかでいいのかい?もっと、ヒーローらしいヒトもいるんじゃないかな?


フリード
いないねぇ。
私が見た中では君が一番ヒーローらしいよ。


マインケ
……[空を仰ぎ]照れるね。


フリード
はは、誇りたまえよ。
私は二番煎じを頂くからね。
[含み笑いを浮かべる]


マインケ
二番煎じでも一番目にないものだってあるだろう?[空を見上げたまま]

 


フリード
そうだね。補完できたらいいなと思うよ。


マインケ
助かるよ。


フリード
コスチュームは攻めすぎた気がしなくもないけどね。怪人みたい。
[手を広げてコスチュームを見やる]


マインケ
……そういうヒーローだっているさ。大事なのは中身だと思うよ


フリード
そうだねえ。
今日一日きちんと相棒が務まって良かったよ。


マインケ
……ありがとね[小声で]


フリード
[フッと笑う]
こちらこそ。[小声]
[気恥しそうに咳払いをする]
…さて、そろそろ本格的に名前を決めないとね。
マインケはどういう風に決めたんだい?


マインケ
なんとなく、かな。思い立った時にどこぞのヒトの名前を借りただけさ。


フリード
ふうむ…。
[背もたれに寄りかかる。]


…クライゼ。
"クライゼ"にしようかな。


マインケ
クライゼ、クライゼか。かっこいい響きだね。


クライゼ
私の姓がクローゼだろ?
それをマインケ風にもじったんだ。
今日からクライゼを名乗ろう。


マインケ
ふふふ……お誕生日おめでとう!クライゼ![ぱちぱちと拍手し]


クライゼ
ありがとう。めでたく一歳だ。
[力こぶを叩く]
そうだ。
あと異動になった事も伝えないとね。


マインケ
異動……?なにか失敗でもしたのかな?[心配そうに]


クライゼ
いや、少佐は私がクライゼをすることを知っているんだが、そのことを話したらナカベエリアに異動になってね。


マインケ
……つまり、これからは一緒に問題を解決しやすくなったってこと?


クライゼ
そういうことだね。
願ったり叶ったりだ。


マインケ
ありがたいね。ナカベをアルに任せて旅しやすくなったし……嘘だよ[悪戯っぽく笑い]


クライゼ
旅をするときは連れて行ってくれよ。
[不敵に笑う]
一人だと遠出が億劫でね。


マインケ
それは勿体無い。連れてってあげようじゃないか。ふふん


クライゼ
ありがとう。助かるよ。[笑う]
そろそろ零時を回るけど、どうするかい?


マインケ
自分の住処に帰るとするよ。寝れる時には寝ておかないとね[目をこすり]


クライゼ
そうだね。
それではまたね。おやすみなさい。


マインケ
おやすみ。アル。

 

 


["クライゼ"それが彼の見出した己の名だった。そして彼をナカベエリアへと異動させた少佐の真意とは!?(すっとぼけ)
マインケとクライゼ、それぞれだいたい同じ性質のヒーローが交差するとき、多分何も起こらない!
次回「三人目のヒーロー?藍司…お前はいったい何者なんだ!」お楽しみに!]

[fin]

 


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キャスト


フリード:ZAKU

マインケ:キキリシュギ

雨宮 志乃:Nordic

根桐 夏栖:hag fish

編集・校正:Nordic

 

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