※このロールはダークネス(パークの負の遺産)関連ロールです。苦手な方は通常ロールプレイ一覧までお戻りください。
登場人物
人狼「ルー・ガルー」
前書き
実施日時: 2017年11月30日
アニマルガールでありながら要監視団体に手を貸していたジャワトラ「リベレーター」関連のシリーズの後日譚になります。
本文
[カントーエリア 某所にある病院内の病室 13:00]
[カントーエリア・パークセントラル大規模テロ事件から数日]
[戦闘で重傷を負ったジャワトラは、治療のため入院していた]
[人間に比べれば回復力が高いとはいえ、四肢数か所を銃撃されたあげく全身がボロボロではさすがにそうせざるをえなかった]
リベレーター
(......回復度合いを見計らって、抜けだした方がいいかもしれませんね...。パークの高位の職員の所へ連れていかれたらどうなるかわかりませんし...)
三崎 悠介
[そんな考えをジャワトラが巡らせて居ると、病室の扉がノックされる音が響く]
リベレーター
...どうぞ。
三崎 悠介
[スライド式の扉がゆっくりと開かれ、一人の青年が顔を覗かせる]
失礼します。…もう入って大丈夫かな?
リベレーター
! ...ええ、大丈夫です。
[若干驚く]
三崎 悠介
良かった…何処に入院してるか聞いて来たんだよ、やっぱりお見舞いはしたくてさ。
…傷はもう大丈夫なのかい?
リベレーター
まだ多少は痛みますが、移動に支障はない程度まで治りました。
...もう少ししたら、ここを出なければなりませんが。
三崎 悠介
そうか、…でもあんまり無茶はしない様にね。
[ベッドの近くの椅子に座る]
リベレーター
......そういえば、あなたは私が何者か、知っているのですか?
三崎 悠介
まだ何も知らない。
…何故君が、あの連中に追われていたのかも。
何故あの時、4人のフレンズも君を助けようとしていたのかも。
リベレーター
......なら、ここで話しましょう。
いつまでも私の事を知らないまま、私と関わるのもあまりよくないでしょうから。
三崎 悠介
….うん。話してくれ。
リベレーター
[ジャワトラは自らの生い立ち、蠍座の会、そしてファントムや狼王たちとの関係などを話した]
[かつて人間を憎み、島から駆逐するつもりであったことも]
......これが私です。
私は拭えないものを持っている。 だから、もうやすやすと人間には関われないのです。
傷が癒えたら、ここを抜け出して人目につかないように過ごすつもりです。
三崎 悠介
……
[少し思案を巡らせた後、口を開く]
…今の君に大切なのは、誰かと向き合うことだと思う。
君は人を嫌って居たけど、変わったのなら…少しずつでも、人と向き合える筈だ。
リベレーター
...ですが、間接的にでも、私は多くの無関係な人間を手にかけてしまった。
今の私には、人間と合わせる顔なんて...
三崎 悠介
…直接手に掛けた事は、無いんだろう?
そうやって、悪いと思った自分の行いを省みる事ができる君が、根っからの悪い存在には思えない。
リベレーター
......どうしたらいいのか、わからないんです。
前の私なら、人間を駆逐するためにどんなこともやったでしょう。
...でも、今は......私は、何をしていけばいいのでしょうか......
拭いきれないものを背負ってしまった私は、どうすれば...
三崎 悠介
…それは、僕ら人間だって同じだ。拭いきれないものは沢山あるし、君よりずっと重たい。
だから今の人間で、なんとかそれを償おうとしているんだ。
背負っているのは君一人だけじゃない。僕たちだって同じなんだ。
リベレーター
......。
では、私はどうすれば...?
三崎 悠介
さっきも言ったように、人間と向き合っていくべきだと思う。
「フレンズ」として、少しでもヒトと接して行くんだ。
リベレーター
......フレンズ、として...。
...できるのでしょうか。......正直、全く自信がありません...
三崎 悠介
大丈夫だよ。
だって君は、やり方こそ間違って居たけど…誰かのために戦って来たじゃないか。
だから、君なら、きっと大丈夫だよ。
リベレーター
.........。
...そう、ですか.........。
三崎 悠介
ああ。
慣れないうちは…僕で良いのなら、相手になる。
それが、他人の事情に首を突っ込んだ奴に出来る事だと思うんだよ。
[軽く苦笑いを浮かべながら、自らを指差すように自身の頬を摩る]
リベレーター
......そうですね。[つられて軽く笑う]
三崎 悠介
つまりは….これからもどうか、宜しくね。
[彼女に手を差し出す]
リベレーター
ええ、よろしくお願いします。
[その手を握る]
ルー・ガルー
[コンコンッと扉がノックされる]
三崎 悠介
ん、どうぞ?
ルー・ガルー
[扉が開かれ、人狼が入ってくる]
よっ、リベ。
お見舞いに来たぜ。
三崎 悠介
…!
君はあの時の…
リベレーター
あなたでしたか。 ...そういえば、あなたは何故私を助けたのですか?
私の記憶ではあなたは立場上敵だったのでは...
ルー・ガルー
ああ、敵だったさ。
…お前が蠍座を出る前まではな。
リベレーター
...何があったんです?
ルー・ガルー
[人狼は最初から蠍座には味方していなかったこと、リベが出て行ったあと刹那に刺されたことなどを伝えた]
…と、まぁこんなことがあったんだ。
三崎 悠介
(….この子も中々苦労しているんだな)
リベレーター
......そうだったのですか...。
あなたも大変だったのですね。
ルー・ガルー
まぁな…だいぶ前の作戦で裏切り者による自爆があっただろ?
あれも俺が信者を唆して妨害していたってわけだ。
…まぁ、最後はそれを逆手に取られちまったがな…
リベレーター
...私たち、あの事件の前まではお互いかなり微妙な距離の関係だったんですね...。
三崎 悠介
…君もやっぱり、悪いフレンズでは無いんだね。
[安堵の表情を浮かべながら、にこやかに返す]
ルー・ガルー
…さぁ、どうだろうな。
少なくともドジしてばかりだったリベよりは悪い自信があるぞ。
[ニヤッとイタズラっぽく笑う]
リベレーター
...ドジしてばかりとは失礼ですね。
[少しムッとする]
三崎 悠介
[ムッとしたリベの顔を不思議そうに見やる]
ルー・ガルー
特にスノーマンとやらと戦った時なんか爆笑ものだったぞ。
靴紐を解かれて最後まで気がつかなかったり、額におもちゃの銃弾を連射されて吸盤がくっついていたりとかな。
[くくくっと言ったように笑う]
三崎 悠介
(スノーマン…雪だるまと戦ったのかな?)
(かわいい所もあるんだなぁ)
リベレーター
っ......///
[顔を赤くして俯く]
ルー・ガルー
しかもターゲットは女性だって聞いていたはずなのに男のスノーマンをターゲットだとドヤ顔で言っていたからな。
あの時は笑いをこらえるのが大変だったよ。
[ニヤニヤとリベを見ている]
リベレーター
[恥ずかしさのあまり枕を抱いて布団に潜り込む]
三崎 悠介
[潜り込む様を見つめて、微笑ましそうに笑う]
ふふっ…君にもそんな所があるんだね。
リベレーター
...黒歴史も同然なので突つかないでください。
[布団の中から]
三崎 悠介
分かった、これからはあんまり指摘しないようにするよ。
[そう誓う顔は、まだ笑みが消えない]
ルー・ガルー
(もしもっと聞きたいのならまた後で聞いてくれ、アイツのドジエピソードはまだまだあるぞ。)
[三崎に耳打ちする]
三崎 悠介
(ま、まだあるんだね?想像できないなあ)
[耳打ちに小声で答える]
リベレーター
......。
[むくりと起き上がって顔を出す]
三崎 悠介
ん…
[布団から出たリベの顔を見つめる]
リベレーター
......ところでルー、あなたはこれからどうするのですか?
ルー・ガルー
…ああ、それなら安心しろ。
"俺にピッタリの居場所"が見つかったからな。
今後はそこで生活していくつもりだ。
リベレーター
…そうですか。
私も、そういう場所をそのうち見つけなくては。
三崎 悠介
僕も、出来る限り手伝うよ。
リベレーター
…いえ、そこまでせずとも…。
三崎 悠介
…流石に毎日島に行けるわけじゃ無いけど、行った時には必ず君に会いに行くから。
リベレーター
……わかりました。
そこまでいうなら場所だけでも決めておきましょう。
...そうしないと、毎回パーク中を探し回る事になるかもしれませんし。
三崎 悠介
はは、確かにそれはキツいね。
それで、会う場所は何処にする?
リベレーター
......そうですね...では、カントーエリアのジャパリ図書館はどうでしょうか。
三崎 悠介
図書館だね。分かった。
[指で了承のサインを作り]
ルー・ガルー
(図書館か…なるほどな…)
[心の中で悪い笑顔を浮かべる]
さて…俺はそろそろ去るとするか。
[そう言って席を立とうとするが]
…と、そういやまだお前には名乗ってなかったな。
俺はルー・ガルー…人狼だ。
じゃあな、青年…リベを頼んだぞ。
[そう言って席を立ち、扉の方へ歩いていく]
三崎 悠介
…ありがとうございます。ジャワトラを、助けてくれて。
[扉の方へ向かうルーを呼び止める様に、感謝の言葉を投げかける]
ルー・ガルー
…それはこっちのセリフだ。
…ありがとな。リベを助けてくれて。
…それじゃあ後は二人で楽しんでくれ。
またな。
[そう言って2人に微笑みかけ、病室を後にする]
三崎 悠介
…二人で楽しんでくれ。かあ
[少し含みのある言い方に苦笑いになる]
リベレーター
...完全にからかわれていますね。
三崎 悠介
はは…じゃあ、もう少し話をしていようか。
リベレーター
そうですね...。
[その後、二人はもう少しだけ話した。ただの世間話に過ぎなかったが、ジャワトラは不思議と胸の内が少し暖かくなるような感覚を覚えた]
[そして数日後、傷の癒えた彼女は予告通り病院を勝手に抜け出し、そのまま姿をくらませた]
[これから先、どんな出会いがあるのか少し不安はあったが、それでも「フレンズとして」生きていく決意を抱いていた]
[...かつて解放者を名乗ったアニマルガールが、ようやく自らに、知らぬ間にかけていた呪縛から『解放』された瞬間だった]
-Fin-
キャスト
リベレーター:Type-ZERO
ルー・ガルー:DerMaltu
三崎 悠介:sakamata
編集・校正:Nordic
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧