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以下の文書は(オガサワラ)アブラコウモリの発見時の状態などの追加情報です。

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1-α.発見までの経緯と容姿

彼女は20██年に、要監視対象「いのちのみほし」分派「南方査問会」のパークセントラル郊外のアジトで保護されました。
彼女が動物だった際の巣の周辺で発生した物とみられており、当初、その巣が分派の一つである「橙光の修道院」の使用している建屋の近くにあったため、そのまま「橙光の修道院」にて保護をされたものとされます。
本人へのインタビューによると、その後、彼女はホクリクエリアにある最大の拠点にその身を移し、その場で保護を受けていた模様です。
いくつかの生活状況に関する質問を、心理学のスペシャリストなどの立会いのもと行いましたが、その環境は、原動物の特性を考慮するといった観点から考えると決して整っているとは言えませんでした。
しかしながら少なからず一般的な思春期の女子と同等の扱いを受け、平均以上の家庭で育てられたような状況の下で暮らしていたと考えられています。

さすがに暗い部屋を一つは用意してくれたら良かったねー……
きらびやか過ぎてちょっと合わなかった…

「橙光の修道院」の下での生活はおよそ1年ほどとされています。
同時期の倫理保安局の立ち入り検査に対して、同派は抵抗を示さずに応じましたが、その際に、「現在所属しているアニマルガールはいないが、以前には複数のアニマルガールを隠匿していた」との証言がありました。
立ち入り検査の前後に、同派の所属する上位包括的な教会内でのアニマルガールの避難が行われていた事が分かりました。
しかしながら同派の幹部は、「本部からは『解放』するようにとの指示だった」としていて、故意に「いのちのみほし」の間での疎開行為を行ったという認識はないとしています。
この事件の3週間後、同派から「調査に全力で協力したい」との申し出を受け、警察当局や渉外局員などの潜伏先として活用、半傀儡化されました。

その後、彼女の身柄は他の分派「南方査問会」に移送された模様です。
本人に対するインタビューは許可されませんでしたが、長期にわたる質問の形をとって、カウンセリングを行った結果、「南方査問会」では[検閲対象]を含む重大な倫理規定違反事案が行われていた事が発覚しました。
保護のきっかけはJPSがパークセントラルのアジトに立ち入り検査を行ったことで、その場には衰弱した彼女本人と、更に著しく消耗した3名の幹部、見張りなどを行っていた一般信徒が生活していました。

特殊な能力及び「野生解放」について 

拘束した信徒や幹部の激しい消耗により急遽行われた医療検査で、中程度の階級の全ての信徒が精神生理性不眠症を発症しており、その他不明な理由での免疫力低下による咽頭結膜熱単純ヘルペス脳炎アレルギー性気管支肺アスペルギルス症など、国内での症例の少ないほどに多くの感染症を併発していたことが分かりました。
特筆するべきは、ある時期にコウモリが媒介すると懸念されたものに類似したウイルスによる感染症であること、同時期に「橙光の修道院」は「いのちのみほし」内で突如高階級を占める事になったことで、そのペースは発症者が増えるごとに加速していたことです。
本人は、「交渉によって、全体のうち何とか三人の幹部を引き込むことができた」と、状況に合わない回答をしています。

以下は拘束した「南方査問会」の信徒に対するインタビューです。

▶再生■停止

<記録開始>

職員: まずはなぜ、あのアニマルガールがアジトにいたのか説明いただけますか?

信徒: ひとえにそれは神のお導き…

職員: 捕まえたのですか?偶然居合わせたのですか?動物だったのですか?アニマルガールだったのですか?

信徒: [数秒の沈黙] それは、本部からお越し賜ったものだったので [短い中断] 分かりません。

職員:とぼけないでください、本人は「あなた」に攫われたと言っています。

信徒:本当に知らないのです。ただただ本部の指定した場所に行ったらクロハネ様(オガサワラアブラコウモリの神性としての名前か?)が…

職員:ではあなたは本部の指示通りに誘拐したと?

信徒:とんでもない、クロハネ様は私を見るなり挨拶をされて私の先導をお許し下さったのです。

職員:はあ、で、一体あの子に何をしたんですか?

信徒:最初はクロハネ様の神力を賜って参りました。

職員:神力とは?あなた方に何をしたのですか?

信徒:クロハネ様は我々の救いの神です!あなた方が無知を隠すために我々から神秘を盗み出すなど断じて許しません!

職員:じゃあ、あなた方はなぜ「救いの神」に暴行を加える必要があったのですか?

信徒:本来は!!クロハネ様は運命を司る神なのです!!それをあなた方があらぬことを吹き込んだおかげでっ

職員:え、は? [動転による沈黙] コウモリが運命を?

信徒:そうです、クロハネ様は未来百年を見通し、世界を利するものに幸運を、世界を貶めるものに悪運をもたらすのです。

職員:え、え、何故、なんでなの…

信徒:それはあなた方が一番お分かりなのではないですかね!この悪魔が!

職員: [沈黙。疲労の色が伺える]

信徒:クロハネ様の能力が徐々に失われて行って、遂には裁きの道具すら召喚ができなくなっていたのです!
だから我々は必死に治療を行った!それをありもしない嘘を吹き込んで!クロハネ様の神力が復活するのを見越して我々を貶めるように命じたのだろう!違うか!答えろ!

職員:…インタビューを終了します。

未来予知に類するような能力はないとみられていますが、占術などを行わせていたことから彼女彼女はそのような能力の持ち主であると信じられていたようです。
研究開発局の内部での最有力な仮説は、野生解放の「福が偏り来るらしい」により、本人が宣言するたびに、組織や個人に何らかの変調をきたした事で、絶対的な存在と勘違いされたというものです。
しかしながら、飼育・観察では非常に軽微でありふれた事象しか起こっていないため、この効果を定量化する事は困難で、効果の発現自体も非常に「慎重型」であることが想像されます。

この事に関するこれ以上の質問は、教育担当者により禁止されています。

罰が当たった……という事でしょう。彼らの元から元の恩人へと福が偏った。それが彼女、イエコウモリに向けられた「積年の思い」を具現化したのでしょう。
好かれて、嫌われ、時に益獣とされながらも、家に棲みつくことは家主に被害を与える。
本人は「それが当然」と割り切っていますが、時に傷つくこともあるでしょう。

ー幕原

6-α理由の明確でない特筆事項 「思いこませ効果」による動物情報の変調について

再生▶停止■

研究員:自衛……?

エマ:はい。ちょうど「幻の新種なんじゃないか」っていう噂があったので、それに便乗して。

研究員:しかし…思い込むだけで?

エマ:自分もそんなことができるとは思いませんでしたよー。自分で「自分は新種、特別なんだ」って。まるで神様にお願いするみたいにずっと思い続けて、周りの人にもそれっぽい事を言ってたらー、だんだん顔とかが変わってきたんですよー。おかげで今は服も頑張れば変えられるようになりましたよー。別人に化けるには無理がありますけどねー…。

研究員:しかし、何故そのような事を?

エマ:自分をあの宗教の中で格式高いものにすればー、いつか周囲の団体から助けが来るかもー……なんて。

研究員:レアリティは確かにつきますが…。なるほど……。

FOLLOWING DATA IS LOCKED BY LOCAL ADMINISTER
PLEASE UNLOCK BY USING THE PROTOCOL "SLAVIC NIGHT"

一番最初の完全な「彼女」だ。
因みにその次は28だ。参考までに。
もしくは3段目のピラミッドの「彼女」だ。
こっちは4段目が10になるのが知られているね。
新入りの君のために一応下に答え合わせと解説を設けた。
これからは設置しないからしっかりこういった頭の使い方も覚えてくれよ。
まあ私がコトをしでかさなきゃよかったんだが。-幕原

+解除法をお忘れですか?-担当者からの許可を確認しました。開示した手順に従い、認証してください。

解:6番目の「彼女」をクリックする。
完全数は6,28,496, 8128…
三角数は1,3,6,10,15,21…
と続く。

エマ:っていう話をお医者さんにしたのだけどさー。続き聞いて欲しいなー。

幕原:しかし…まだ続きがある……のか。

エマ:そうそう、それからしばらくして私は…

幕原:あー…言うな言うな、それは落ち着いたときに聞かないとお互い傷つく。しかし何故女性スタッフに言わないんだ?

エマ:「せんせー」って、一番信用できるからですねー。とーるさんってそういう「人間の守るべきルール」に詳しいんじゃー?

幕原:無理に言っていないんだったら多少気は休むけどな…。

エマ:それで、まあそういう事になったの…。
「勘違いの動物」って言われる動物を取り込んだことと同じような方法で、何とか切り抜けようとしたんだ。

幕原:しかしどうやって……。

エマ:本当に偶然だったんだけどねー、いや、能力関係なくね。偶然友達が近くの森にいたのー。
窓越しに事情を話して、私がどんな動物だったか調べてもらったり、いろんな昔話を聞かせてもらったんだー。
その子がねー…ヨーロッパ?スラブ?っていうのに憧れてたみたいでー…。
あ、ヨーロッパって今思えば場所のことか。スラブって……民族だっけ?まあいいや。
そしたら、「夜に家に潜む生き物だ」って強調してみなって、何かの本を貸してくれたんだー。
夜は外の方が好きなんだけど、みんな勘違いしちゃったみたいで。
あとは……すごかった。

幕原:[しばらくの絶句]…………んなこと…んな偶然……嘘だろ?
それで…助かったんだ。それは本当に良かった…。でも後悔してない?

エマ:その子が言ってたの。「悪役も人気者の内だし、ヒーローにだってなれる」ってね。
正しい事が何なのか、全部は分からないけど、きっと後悔しないよ。
だって…この力もいつか役立つよ。

幕原:にらんで時を止めるとか?

エマ:あはは……ま、使いすぎは良くないって、なんとなく思うけどね。

幕原:是非とも自分からはよほどのことがない限り使うな。

エマ:んー。

なるほど。前々よりなんとなく考えそうだなとは思ったわ。コウモリだとか、細い隙間に侵入したりだとか、家主が衰弱して死んでしまうとか、コウモリの方に関しても特にこの種は繁殖に関する生態や体格がかなりユニーク。調べてみると、なるほど連想される。スラブ伝承だったんだな、あれ。
しかしながら、ここまで「思いこませ効果」を発揮できるとは、かかわった人物たちはどれほど無教育だったのか…?

ーシートン・ザックバード

 

後の身体検査やカウンセリングなどの結果から、教育担当者、総責任者を主要な飼育員とし、それ以外にも1名以上の女性を含む計5名の担当チームを組織することが決定されました。

 

メモ:
これは、教育担当の幕原氏が残した手記の一片です。以下のリンクより内容を確認することができます。

T:¥Users¥crearlance3-2¥AnimalGirl¥KODAMA¥MAKUHARA¥memo¥memo27


アニマルガール カントー 補足 負の遺産 いのちのみほし

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