(オガサワラ)アブラコウモリ「エマ」

ページ名:アブラコウモリandオガサワラアブラコウモリ

 

「こんにちは…ふふ、驚きましたか…?今日はどちらへお出かけになるのでしょう?」

動物名: (オガサワラ)アブラコウモリ
愛称: エマ[イコウモリ+「シコウモリ」(小笠原諸島固有種…?)]

所在: カントーエリア、とりわけパークセントラル郊外の家屋

管理権限: ANIGIRL-1(アニマルガール、職員保護)

概要

1.発見までの経緯と容姿

「初めまして。こんな狭いところに居るからびっくりした!」

彼女は20██年に、パークセントラル郊外の家屋付近で発見されました。
この近辺の家屋には、多くのアブラコウモリが巣を作り、活発に活動していることから、何らかの偶発的な接触によって発生したとみて間違いないでしょう。

この情報には閲覧制限のある追加情報があります。飼育チームまたは本人の許可がある場合のみアクセスしてください。

2.行動習性(動物性)

じ、自販機の下から出てきた?!………ガチでビビった…。

原生物の性質からか、体格が比較的小柄で、かなり狭い場所に入ることができます。
「イエコウモリ」の別名の通り、よくパークセントラル周辺を散策・飛行し、建造物の隙間にいる姿を見ることができます。また、視覚の補助として超音波を発生させて、その反響から周囲の状況を把握するという、原生物と同じ行動を行っています。
職員や来園者に対して度々声を掛ける事がありますが、狭く、暗い場所から声を掛けるためによく驚かれています。
最近は意図的にそうしたいたずらを行っている節があるようです。

彼女は、時折、占い道具のようなものを取り出して、何かの吉凶を占っているようです。
これは現代のアブラコウモリに対する「不吉なイメージ」と、古くから、家に棲みつくコウモリは「コウモリが『幸盛り』に通じる」が為に幸福の証という言い伝えが混雑した結果発生したものとみられます。
占い道具は、中国系の物や西洋系の物が入り交ざっていて、けものプラズム構成物と通常物質の両方が確認されています。

3.性格(人間性)

そ、そんなに謝んないで……。
……あ、やっと最近敬語崩れたよね。

性格は非常におとなしく、フレンドリーで、周囲に対してはとても丁重な態度で接します。
積極的な交友を好み、時々カントーエリア一円を周遊したり、交通機関などを用いつつ、「遠征飛行」と銘打ち、様々な場所へ出かけては空を飛び、何かを記録している様子が見受けられます。
原生物の特性から、日中は徒歩を主として、夕刻から夜間にかけて盛んに飛行するようです。

また、彼女は、パーク職員や来園者とも積極的なコミュニケーションを試みていて、名前や趣味を覚えようと、必死にメモを取っているようです。交友に限らず、彼女はことあるごとに様々な記録を残していて、観察者が確認しただけで、メモパッドは10種類以上35冊以上が存在しているようです。

特に、現在の生活は「屋根裏から」というタイトルの日記調の記録がされています。

こちらから閲覧可能です。

彼女は、様々な学問、とりわけ生物分類学や生物化学に興味を示しており、ときに職員を見つけては質問をすることがあります。
これは後述するとおり、彼女の原生物の分類が「オガサワラアブラコウモリ」か「アブラコウモリ」か正確に断定できなかった事に起因するものです。

4.原動物について

光帯びた琥珀は幻になった不思議のあのコ、輝くオニキスは今も東京でカタツムリ食べてるこのコ。

発見時当初は、「アブラコウモリ」とする通説と、1990年代の1個体から存在が確認されていない「オガサワラアブラコウモリ」とする説が議論されていました。
以下は、「オガサワラアブラコウモリ」である可能性を示す根拠です。

・パーク職員による複数回の体長の小さいコウモリの発見(未同定)
 ・第一次動物入島前に通常とは異なるコウモリに似たものを目撃(未同定)
・通常種と仮定すると(体長:身長比)が類種と異なり、フィールド理論と矛盾する

後のインタビューで「繁殖を終えて死亡する寸前であり、その地点では気絶していた」との発言から、サンドスターの再現までに十分な時間が確保できず、個体情報不十分になった結果、近傍種の情報を持って再現されたとの見解を公式なものとしています。

出会った人の認識の差や、発生した地点などの関連性などから、個人差や、サンドスターの組成のわずかな違いで目の色や服装などが変化しているように見えます。

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5.特殊な能力及び野生解放について

以下は、本人自覚している動物性由来の能力です。

A.(エコーロケーションの強化)

通常では、大よそ15~20msほどの間隔でエコーロケーションのためのパルス音を発していますが、場合によっては僅か2~3msという非常に短い間隔で音を発します。これにより、より高精細な動きの把握が可能です。1秒に500回という非常に高頻度の発声のため、人によっては「B4」(所謂「普通のシ」)がずれたような音に聞こえると言います。特筆するべきは、通常、短い間隔の音は反響同士が干渉しやすいため、把握できる範囲が狭くなることです。しかしながら、視覚がヒト並であるために、障害物の少ない空間では(または障害物の裏側に注意を向ける必要がない場合は)視覚と聴覚の視覚化を組み合わせて高い反応速度を発揮します。

とーるさん、さすがに探し物のたびに呼びつけるのはやめてくれませんかね……何ならソナー作ればいいじゃん。

B.「福が偏り来るらしい」(中国大陸などの文化的側面の反映)

 「蝙蝠」の中国読みが由来です。「福が偏り来る」という意味に近い音のため、家に棲みつくコウモリは幸福の象徴としての側面を持ち合わせています。その一方で、ヨーロッパ圏などでは、洞窟に生息するという気味の悪さや新大陸開拓でのチスイコウモリ科の発見によって、コウモリは吸血鬼伝説や悪魔などといったものに強く結びつけられるようになりました。
 これらの二つの文化を総合して反映したことにより、感情の高ぶりが抑えられない状況においては、自分や、自分に与するものが「幸福」となり、障害となるものに「不幸」を招くとされます。この野生解放に関する実験は、飼育チームによって凍結されています。

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6.理由の明確でない特筆事項

このアニマルガールに対する職員・来園者・アニマルガールの印象調査の際に、通常の頻度の1.7倍ほどの割合で
「独特の気品を感じる」「目が吸い寄せられるように感じる」などといった回答が得られました。
またごく稀な例として、双方の目を合わせたり、アニマルガールを目視する/アニマルガールに目視されるといった場合に、数秒間問いかけに応答しない場合がありました。
8例のうち、6例が男性、2例が女性でした。

参考資料:本人インタビュー

Q: まずお名前を教えてください。

A: アブラコウモリです。よろしくお願いします。

Q: ニックネームなんかはついてるのですか?

A: 特にはないですね。

Q: 結局あなたはアブラコウモリなのでしょうか?それとも…

A: 私は気にしていませんね。生態もさして変わっていないようですので。
何せ昔はどこにいたなどは存じあげないのです。
でも気になるからこそ今は生き物の勉強をさせていただいているのです。

Q: なるほど。では、好きな事を教えてください。

A: とりあえずは空を飛んで、どんな動物や仲間がいるか観察させていただいています。
特に夜の遠征飛行は不遜ながら格別な気持ちになれます。

Q: おお、いいですね!最後はどこに行きました?

A: セントラル西部のヨタダニ地区あたりでしょうか?あそこは [数秒の沈黙] 自分の家が近いものでして。

Q: ほうほう、そういえば占いをやってるそうですが?

A: ええ、ちょっとした趣味ね。

Q: いったいどうして?

A: [20秒以上の沈黙] 「どうして」なんて考えたこともなかったですね。

Q: あ、えっと。ちょっと運勢見てくださいよ!

A: お元気そうで何よりですので当分は大丈夫ね。 [どこからともなく現れたタロットを見ながら]

Q: なんと!これはすごい!

A: これはほんとちょっとした特技ね。みんなびっくりするわ。

Q: ありがとうございました!

A: あ。すいません。出来れば名前お伺いしたいのですが。出来たらまたお話しさせていただきたいので。

補遺: 名前と居住地を教えたところ、月に1度訪ねてくれるようになったそうです。

実験:平常時、及び野生解放時の動物的能力の確認

実験内容 結果
『あっちむいてホイ』で鬼役(指を出す役)の職員と対戦させる。
実験の単純化のため、方向を右と左だけに制限する。
試行回数200回に対して
勝率91%であった。
相手の動きをまるで事前に察知しているようだ。
ジャンケンで同様に対戦させる。 試行回数500回に対して
勝率57%であった。
統計上有意性を見いだせないが、実験後、対象は「どうすればよいか迷った」と話していた。
実験終了直前には38回連続で勝利しているため、有意である可能性がある。
 ドッジボールで同様に対戦させる。 上部の耳をふさいで行った場合、下部の耳をふさいで行った場合、全ての耳をふさいで行った場合、通常の場合で対照したときに、上部の耳に干渉しなっかった際は回避率や命中率が上昇した。
船舶用の手旗信号を目隠しをさせて解読させる。
ただし、紅白の旗の代わりに三角形と四角形の板をつけたそれぞれ総長15cmの棒で代用した。
15m離れた状態で行っている。

35回連続で判別した。
反応速度に特殊性は見られなかった。
「そろそろ疲れた」と発言。
 

Eat or Eat-3 発生時に能力が強化された。

シートン・ザックバードの119回の突進を全て回避し、回避毎に後頭部に翼打ちを行った。
また、シートン・ザックバードは120回目の突進試行の際に転がっていた鉛筆を踏みつけて転倒した。
なお、このときに注意が鉛筆に向いたことで難を逃れている。

通常でも転倒については度々起きていることであるので、効果のほどは不明。

幕原 徹にアイスクリームを譲渡するように要求したところを断った。 アニマルガールが足元にアイスクリーム交換券を踏んでいた。
高頻度で配布されるものなので通常時にも起こり得る話で、効果のほどは不明。

以下は、彼女と何らかの形で関わりのある人物とアニマルガールです。

全ての閲覧者は自由に登録が可能です。
場合によっては報告書製作者による変更・削除がなされる可能性があります。

担当は 教育担当・幕原 徹 です。


  • シートン・ザックバード
    彼の自室を住処としています。彼は彼女の飼育・管理責任者です。彼女は彼を「せんせい」と慕っており、彼の生活を気にかけている節があるようです。
    不幸にも彼女は彼が20██年██月に起こしたインシデント「Eat or Eat-3」に巻き込まれてしまいましたが、信頼関係は揺らいでいないようです。
  • 幕原 徹
    彼の自室を頻繁に訪れています。彼は彼女の教育担当者です。彼女は彼を「とーるさん」と呼び、一種の親しみを持っているようです。彼女は彼の個人研究に強い興味を示しており、時折研究開発局や、倫理保安局、運営事務局に提出される実験計画書では、彼女を被験者とすることが非常に多いです。
  • サバンナキャット
    彼女のアパートを頻繁に訪れています。彼女は最初のアニマルガールでの友人です。上表の実験には彼女の協力を受けたものがいくつかあります。整理整頓や掃除が苦手であるという共通点から、時折お互いの住居スペースを清掃する事もあるようです。非常に仲睦まじく、外では手をつないだり、アパートではカップラーメンを食べたり、夕方の遊覧飛行で彼女を背中に乗せようとしたりするなどしています。幕原 徹 が関係性について質問した際に上空からの強烈なキックを後頭部に受けたとのことです。彼女との関係についての質問は避けるべきです。

以下は、(オガサワラ)アブラコウモリを目撃したアニマルガール、職員、来園者による彼女への言及の抜粋です。

全ての閲覧者は自由に登録が可能です。
場合によっては報告書製作者による変更・削除がなされる可能性があります。

担当は 教育担当・幕原 徹 です。


 

 


1「Eat or Eat-3」
シートン・ザックバードが研究に没頭して、食糧摂取を怠ったため、自室の隣で夜食の準備が始まったことをトリガーに(オガサワラ)アブラコウモリを食糧と誤認識したインシデント。


アニマルガール カントー

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