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ファイナルファンタジークリスタルクロニクルシリーズ (英字はFINAL FANTASY Crystal Chronicles series。略称はFFCCシリーズ。)は、スクウェア・エニックスが開発するファイナルファンタジーシリーズの外伝的、テレビゲームのシリーズ作品である。ジャンルはRPG、アクションRPG。(FFCCとは、「ファイナルファンタジークリスタルクロニクル」というこのシリーズの作品名の一つの略であり、FFCCシリーズの略とはいえない。)
ファイナルファンタジーシリーズの外伝シリーズだが、近年では、任天堂ハード向けのファイナルファンタジーシリーズとしてファイナルファンタジークリスタルクロニクルシリーズと区切っての1つのシリーズ化したもの。作風は、聖剣伝説シリーズに近いアクションRPGである。第一作は、任天堂との共同制作によるもの(エンディングには、「Directed by Nintendo」と出た、FF×任天堂の完全なるコラボといえる) 。
FFシリーズ、聖剣伝説シリーズとは違いナンバリングではなく、サブタイトルをつける。現在、第1作に引き続き、DSで、また、Wiiでも発売が予定されているが、その三作品全てが「路線」を変更するということが行われている。実際基本となるものは、第一作のFFCCのアクションRPGに近いものがあるのだが、中身や(予定されている作品を含め)プレイ感覚が違い、たびたび賛否両論の論争を引き起こすことが多く、FFシリーズ以上にシステム変化が激しく、まとまりがあまりない。が、FFCCシリーズは、クリスタルが全てに関与している。
シリーズのメインキャラクターデザインは全て板鼻利幸によって行われ3頭身のキャラクターが多いなどの特徴もある。また、「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー(Wii)」では、板鼻はディレクターまで務める。
「FFCC(GC)」の評価は賛否両論があったが、このシリーズの突起すべき点は、「協力プレイ」「アクションRPG」等である。他にも、体感的な「リアルタイムムービー」の使用、FFシリーズではお馴染みになっている声優起用の「ボイスなどを使用しない(作品によっては使用されたが)」等、作風も「クリスタル」が毎回登場し、「建物」等も近未来ではなく、昔のFFを思わせるどこか懐かしい風景が多いなど、クリスタルをテーマにした一種の原点回帰、逆輸入のようなシリーズとも取れる点があげられる。また、第一作は、任天堂との共同制作だったこともあり、ところどころに上記のような任天堂イズムのような表現が、多くなされたものだ。その中でも「リアルタイムムービー」は、FFCCTCBでは、重要なシステムの一つになるとのこと。また、FFCCでは、シナリオでくくられたストーリー性がない分、想像力が沸くOpening,Endingで締めくくってあったのが印象的だった。ゲームに忠実なFFシリーズともいえる。
また、上記の特徴からも任天堂ゲームユーザー、「過去」のFFファンから非常に熱い支持を得ているFFシリーズである。
1つのシリーズとしての評価概要でも述べてある通り、そのシリーズの雰囲気、作風は、作品ごとに、プレイスタイルが変更され、まとまりがあるとはいえないものである(実質、二作目以降は、一作目のような任天堂との共同作品でないため、開発元自体が違うといえるが)。そのために、新作が発表されるたびに賛否両論を引き起こすことが多い。一部のFFファンの間で第一作発売後、当時では、「FFの名前を売上のために使っただけの別物だ。」という意見が多く聞かれることが多かった。しかし、このシリーズは「任天堂」ハードあってのFFシリーズとも考えられ、やはり、「任天堂」に向けた大人の事情があるFFシリーズであることは、間違いない。
Wiiで発売が予定されている『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』では、任天堂のゼルダの伝説シリーズのような、完全3DアクションRPGという大胆な変更をしたことが発表されている。
FFシリーズは、FFCC第一作発売当時、ゲーム業界では非常にゲームハード売上に影響力をもつタイトルシリーズであった。そのため、スクウェア・エニックスの大株主であるソニー・コンピュータエンタテインメントに配慮して任天堂が「任天堂ハード向けのFF」を作るために設立したともいえる「ゲームデザイナーズ・スタジオ(詳しくは、リンク先を参照)」によって作られた「新生」「別物」ともいえるFFシリーズという形でシリーズ化される。現在では、そのゲームデザイナーズ・スタジオのFFCC作品の企画をスクウェア・エニックスが引き継いで発売するなど「ゲームデザイナーズ・スタジオ」の存在意義が薄れてきているという声も聞く。ファイナルファンタジーシリーズ(特に、XIII) の影に隠れてしまいがちだがファイナルファンタジーXIIIの開発の遅れやPS3の不振によるファイナルファンタジーXIIIの売り上げ減の危険と近年ではFFシリーズ全体の保険ともいえる面がある。一時期は、一部のユーザー内で「手抜きFFシリーズ」といわれることもあったが、現在では、FFCCTCBのエグゼクティブ・プロデューサーである河津秋敏自身も作品について「スタッフにはこれからのFFのスタンダードになるくらいの意気込みで臨むように伝えています」という発言をしており、FFCCは、自社スクウェア・エニックスにとっても重要なタイトルになりつつある。
FFシリーズとは、また違い、FFCCシリーズにのみ出て、また、シリーズを通し出てくる4つの種族が存在しFFCCを特徴付けるものの1つ。人の言葉を話せる種族はこの他にも、FFシリーズでお馴染みのモーグリやカーバンクルがいる。
この作品の世界での主要とされる亜人種たち。FFCCの象徴的とも言える種族だ。
クラヴァット地道で穏やかな性格の「温」の民。争いごとを好まない彼らは常に人々との融和を優先して行動する。空気も、土も、どんな種族の人々も、彼らにとっては友達である。
リルティ伝統を重んじる「武」の民。遠い昔、大陸の覇者だったという歴史が、今もなお、種族の誇りとなっている。血の気は多いが、さっぱりした気性が人望を集め、世界の商業の中心を担う。
ユーク研究者として日々を穏やかに送る「智」の民。リルティの武力支配に対して、魔法の力で抵抗した過去を持つ。異様とも思える外観は、魔力を最大限に活かすための仮の姿だと言われている。
セルキー己を第一と考えることを美徳とする「我」の民。毛皮をまとい盗品で着飾っている。野生動物のような敏捷性としなやかさを持ち、それらを活かして盗賊になる者も多い。
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