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『電撃PlayStation』(でんげきプレイステーション)は、アスキー・メディアワークス(旧メディアワークス)が刊行するゲーム雑誌。ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機(プレイステーション2、プレイステーション3およびPSP)の専門誌では『ファミ通PSP+PS3』(エンターブレイン)を押さえて優勢に立っており、ゲーム雑誌全体でも『ファミ通』に次ぐ第2位の地位を占める。月2回刊。
一般的な略称は「電プレ」だが、ソニー・コンピュータエンタテインメントが「プレステ」の略称使用を認めていなかった関係から、本誌では「DPS」が主に用いられる。
1994年12月16日、『電撃PCエンジン』(現・『電撃G's magazine』)の増刊として発刊。翌1995年6月に同年8月号として独立創刊して月刊誌となり、1996年6月14日発売の同年6月28日号からは月2回刊へと発行ペースを上げる。1997年1月、CD-ROMつきの増刊である『電撃PlayStation D』(のちにDVD-ROM等を付録とする『電撃PS2』に改称)を発刊。2010年7月、誌面リニューアルを行い誌名ロゴを刷新。発売日もそれまでの第2・第4金曜日から第2・第4木曜日に変更になった。
『電撃PCエンジン』の増刊から始まったためか当初からマニアックなゲーマーをターゲットとしており、ギャルゲーと攻略情報を重視していた。同時期に創刊された各社のプレイステーション誌の創刊号の表紙の多くがキラーソフトである『リッジレーサー』だったのに対して、本誌のみが『プリンセスメーカー ゆめみる妖精』のヒロインを表紙にした[1]。マイナーゲームにも力を入れており、発売当初他誌では取り上げなかった『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を大々的に取り上げ、メーカー自身が「広告費ゼロ」と称していた同ゲームの売り上げに大きな影響を与えており、『東京魔人學園剣風帖』『機甲装兵アーモダイン』なども同様なスタンスをとっている。近年では『モンスターハンター ポータブル』シリーズの扱いが異常に大きく、2008年に発売の『モンスターハンター ポータブル2G』の攻略記事が2009年や2010年になっても掲載され続けている[2]。
読者ページにも力を入れており、その内容は現在発刊されているゲーム雑誌の中でも随一の濃さを誇る。伊藤勇太、祥人、H・製作所など投稿者からデビューしたイラストレーターも多く、その殆どは本誌の表紙や挿絵などを担当しつつなおもハガキ投稿を続けている。過去に採用された投稿作品から特に優秀なものをまとめ、更にリレー小説や扉絵のデジタルデータなど収録のCD-ROMを付録とした「電撃マニアックス」という特別増刊も発売されたことがある。
ゲーム発売と同時にインターネット上で攻略情報が氾濫する近年では速報性で不利である上にメーカーからの情報規制を受けるゲーム雑誌の攻略情報記事は時代遅れとなっており、雑誌としての特色は薄れつつある。そのため近年ではゲーム攻略記事からゲーム関連漫画へと中心の転換を計っており本誌記事で人気の漫画家やイラストレーター、読者投稿を中心とする漫画小冊子『電撃4コマ』を毎号付録にしている。過去の別冊付録としては本誌と違った視点からゲームを語るテキストと漫画の小冊子として全10冊が刊行された「電撃Re:Play」や、攻略記事をまとめた冊子として定番化していた「電撃 Play Question SPECIAL」等がある。別冊付録がテキストや攻略中心の冊子から漫画中心の冊子に移行した事からも、編集方針の変遷が伺える。
現在ターゲットとする読者層は、主にキャラクターゲーム・ギャルゲームなどのファン層が中心でVol.419における前評判ランキングでは1位が『ペルソナ4』、5位が『遙かなる時空の中で4』である。『ファイナルファンタジーXIII』は3位、発売直前の『METAL GEAR SOLID4』は2位にとどまっており、競合他誌における読者ランキングとかけ離れている事から『電プレ』読者の嗜好は特定のゲームジャンルに偏っており、紙面もそれに合わせて作られていることがわかり公式サイトではフィギュア・男装カフェ・声優関連のニュースもゲームに関連するものならば、新作ゲーム紹介と同等の扱いで並ぶ。
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