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『ファミ通』(ファミつう)は、エンターブレインが発行している日本最大の家庭用ゲーム専門雑誌。『週刊ファミ通』は毎週木曜日に発売、派生雑誌は月刊、隔月、季刊、不定期刊で発売。
1986年、パソコン雑誌『Login(ログイン)』より派生したファミリーコンピュータ専門誌『ファミコン通信』として創刊。1995年より、創刊当初から使われていた略称『ファミ通』を正式名称とした。現在は国内で発売されるほぼ全ハードのゲームソフトの他、映画・DVD、TV番組、書籍などの情報も扱っている。
2007年時点で公称50万部を誇り、ゲーム業界において圧倒的な影響力を持つ。キヨスクで唯一販売されているゲーム専門誌であり、朝日新聞や読売新聞から記事を任されたこともあるほど。この成功の要因としては、競合他誌と異なる斬新な紙面造りを実践してきたことや、複数人によるゲーム評価を行うクロスレビュー、独自のゲームソフト販売ランキングの掲載などが挙げられる。
編集は偶数週と奇数週の2班体制で行なわれており、基本的に奇数週は表紙がグラビアアイドルや俳優、偶数週はネッキーが様々なゲームキャラクターに扮するイラストや模型が掲載される。ちなみに隔週時代は常にイラストが表紙を飾り、グラビアアイドルが表紙を飾ったのは増刊号だけである。通常は中綴じ、記念号や増刊号は無線綴じとなる。
4人の編集者がレビュアーとしてゲームソフトをプレイし、各人10点満点、計40点満点で採点する人気コーナー。1986年10月31日号より開始された。初期の頃は基本的に東府屋ファミ坊、水野店長、森下万里子、ガスコン金矢(後にTACO.X)と固定の4人のみで行われていたが、人事異動や発売されるゲームの本数が増えるに従って多数の編集者で持ち回りするようになった。編集者の似顔絵は創刊号から現在に至るまでマンガ家の荒井清和が担当している。
1996年11月22日号以降、合計点数が32点以上のソフトは「殿堂入り」とされ、マークが付けられるようになった。さらに1998年7月24日号からは、点数によって「シルバー」(30 - 31点)「ゴールド」(32 - 34点)「プラチナ」(35点以上)とランク別にマークが付けられるようになる。殿堂入りしたソフトはその後数週に渡って攻略ページなどが設けられる。
2007年末期以降は点数の上にレビュー対象のゲームソフトの購入ターゲット層や平均プレイ時間をまとめたメーカーアンケートを記載している。返答に関しては各メーカーによって委ねられており、特殊な例として任天堂[1]のように「ターゲット層」に関しては例えばCERO審査が全年齢対象“ではない”ゲームに関しても「どなたでも楽しめます」としか回答していない。「平均プレイ時間」も「プレイ方法によって異なります」とだけ書いており、明確な時間を答えていないメーカーも存在する。
10点満点ではあるが、1点や0点は通常のクロスレビューで付けられた例はなく、2点も極めて稀であるため、実質的に3点が最低点となっている。2点を付けられた例として、『修羅の門』(3・3・4・2)、『F1チームシミュレーション PROJECT F』(5・3・4・2)、『CR大工の源さんGB』(5・2・2・3)がある。
近年ではこれに加えて、殿堂入りは取れなかったが一部レビュアーの評価が8点を超えているものを「編集者○○のオススメ」と冠して紹介している。
ファミ通がこのレビュー形式を導入すると、他の家庭用ゲーム雑誌もこぞって模倣したコーナーを設けるようになった。このクロスレビューで高得点を獲得し殿堂入りしたソフトは、店頭パッケージなどで「ファミ通殿堂入り」を謳ったアピールステッカーを貼られる事もある。
このクロスレビューによって脚光を得た新規作品は多い。代表例としては『ファイナルファンタジー』や『バイオハザード』が挙げられるテンプレート:要出典。これらのタイトルは発売当時は全くの無名であったにもかかわらず、クロスレビューで高得点を獲得し注目された。また他にも『マリーのアトリエ』や低価格帯ソフトの一部など、「無名のメーカーによる名作」がクロスレビューで高得点を獲得したケースは多い。一方で、『デスクリムゾン』や『プロゴルファー猿』(Wii)のようにそのレビューの極端な酷評が話題になることもある。
その影響力の大きさゆえに、記事に公正さを欠くとの批判を受けることがある[2]。
中には実際のゲームをプレイしたのかすら怪しいレビューもあり[3]、ファミ通のレビューは信用しないというゲーマーも多い[2]。過去には『ファミ通』連載漫画だった「おとなのしくみ」(鈴木みそ著)内で鈴木みそとゲームクリエイターである飯野賢治がレビューの問題点を作中にて議論した事もある。
基本的にバグが存在するゲームのレビューにおいて、バグについては言及されない[4]。ただしこの問題点についてはレビューに使っているソフトが店に並ぶ製品版ではなく、レビュー用のデバッグ未完了のソフトを使う場合があるため言及はできない(レビュー用ソフト提出期限までにメーカーのデバッグ作業が間に合わないことがあり、「製品版ではないのだからバグが存在しても致し方ない」という考えがレビュアーにはあるからである)テンプレート:要出典。
2010年9月現在、以下の15作品(ポケットモンスター ブラック・ホワイトは2本で一作品扱いなので、本数としては16本)が獲得した。
2005年より開催されているその年に発売されたソフトの中で秀逸なソフト・ゲームクリエーター・制作会社などを読者からの投票・販売本数・話題性などを元に選び贈られる賞である。大賞であるゲーム・オブ・ザ・イヤーの他にも様々な賞があるが、クロスレビューの評価をしなかったソフトに受賞されるなど読者投票をベースとした評価が行われている。なお任天堂、マリオ、宮本茂は前年度受賞という理由で2008年度では投票対象外となっていたが、2009年度からは殿堂入りとして投票対象外とされた。なお、前年度受賞での投票対象外は2008年度以降は行われていない。テンプレート:Rellink
『ファミ通.com』サイト内で配信されている。テンプレート:Rellink
『ファミコン通信』時代より、テレビコマーシャルを中心に同誌の増刊・派生誌を総称して「ファミ通一族」と呼称している。この場合、姉妹誌であっても『LOGiN』やその系列誌(LOGOUT、E-LOGIN、B's LOG)、TECH系列(テックウィンDVD、TECH GIAN他)は含まれない。
週刊ファミ通「ファミ通」といえば普通これを指す。キヨスクでも売っているゲーム雑誌。現在、販売されているすべてのハードについて扱う総合誌である。ファミ通DS+WiiニンテンドーDS・Wiiの雑誌。タイトルは任天堂が新ハードウェアを発売する毎に変化する。また、若干量だが他ハードの情報もある。タイトルに「DS」が付いたのは2006年3月20日発売の5月号から。同年12月号(10月21日発売)より現タイトルに変更。ファミ通Xbox360ゲーム雑誌業界唯一のXboxプラットフォーム専門雑誌。初代Xbox時代の誌名は「ファミ通Xbox」だった。ファミ通DCの元スタッフが中心になって立ち上げた。ファミ通WaveDVDファミ通の番組やエンターブレイン主催のイベントなどの映像なども収められているゲーム映像雑誌。ファミ通の人気コーナーであるやりこみ○○(雑誌により違う)の映像も納められている。ファミ通Connect!On月刊のオンラインゲーム専門誌。家庭用ゲーム機の主要ソフトを取り扱っている。ゲーム情報や攻略法のほか、プレイヤーへのインタビューやプレイ中のエピソード、投稿を数多く掲載。ゲームの不満意見を吸い上げメーカーに送ることもある。オトナファミインドア系エンタメ総合誌。偶数月刊。雑誌名の通り20代以上の大人をターゲットにしている。ターゲット層の小中学生時代のなつかしグッズ等の記事を掲載している。芸能人へのインタビュー記事などが多く、コアゲーマー層以外の読者を意識した作り。マスコットキャラクターは、松下進によってデザインされたキツネのキャラクター・ネッキー。「ネッキー」は、創刊当時に「ファミコン」という言葉そのものが新しかったこともあり、イラスト担当の松下進が「ファミ『コン』ならキツネのキャラクターだ」ということでキツネのマスコットキャラクターとなったと語っている。
名称は、読者による公募により決定された。ちなみに「ネッキー」という名前は、キツネを逆から読んだものであり、「アスキー」「ミッキー」などに似ており語感が良かったことから採用となった。
2009年8月時点での紙面広告費は次の通り(出典[6])。
ファミ通町内会「習字」コーナーの題字を書いた人物
これまで以下の誤報を行い謝罪している。
また、これまで以下の問題点が指摘された。
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