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『ファイナルファンタジーVII』(-セブン、FINAL FANTASY VII、略称:FFVII) は、日本国内で1997年1月31日にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用RPG。ファイナルファンタジーシリーズのメインシリーズ7作目に当たる。
本作は、シリーズ初のプレイステーション作品で、国内で約326万本、全世界で約980万本という売り上げを記録した。今作以降ボックスアートはホワイトアルバムのようなシンプルなものとなった。
現在も週刊ファミ通などのゲーム雑誌の読者人気ランキングの上位に位置し続けている。一方で、クソゲー白書などで行われている面白くないゲームのランキングにもかなり高い頻度で登場している。一般的に、本作より前のドット絵中心のシリーズを遊んできたプレイヤーからの評価が低いと言われるが、定かではない。(なお、クソゲー白書に関しては、RPG部門の有効票数は288と極めて少なく、更に、1位にランクインしている作品でもわずか14票しか獲得していない(本作は13票・2位)こと等から、統計学的にデータの信頼性・有用性は極めて低いと考えられる点に留意すべきである)。 ゲームシステム面では自由度の高い、マテリアシステムが最大の特徴であるが、キャラクターごとの個性が無くなったとの指摘もある。
日本だけでなく、日本国外でも本作が発売されたが、『ファイナルファンタジーVI』までとは異なり、本作からは日本国外でも同じタイトルで発売された。このため日本国外では『FFIV』から『FFVI』までは当時欠番となり(後にプレイステーション版が発売された時は『FFIV』や『FFVI』も日本と同じタイトルとなった)、日本国外におけるFFシリーズのファンを混乱させることとなった。
1997年10月2日には、日本国内での販売本数300万本突破記念として、アメリカ版における追加部分を逆移植した『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』が日本国内で発売された(販売本数約64万本)。2001年12月20日には廉価版『PS one Books ファイナルファンタジーVII インターナショナル』として再販された。
また、アメリカではWindowsパソコン用への移植もされた。
フィールドはあらかじめレンダリングされたCGイラストレーションの静止画で、その上を3Dのキャラクターが動くスタイルをとっている。映像表現が向上した反面、旧作のスプライトを用いた単純なフィールドに比べて出入り口やプレイヤーの位置が分かりにくいとの指摘があり、『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』では画面上に矢印を表示する対策が施された。
戦闘画面やワールドマップはキャラクター、背景共に完全な3Dとなったが、メニュー等基本的な部分は過去の作品を踏襲している。
また、数々の重要な場面ではプリレンダムービーが流れる。ムービーシーンの冒頭をフィールドマップと合わせることでゲーム画面とムービーをスムーズにリンクする手法を取ったシーンもあり、更に一部の場面ではムービー再生中にもキャラクターを動かせる形にしている。また、途中で状況を変更出来ないムービーとシナリオとの矛盾も指摘されている。
基本的に、プレイヤーが操作できるキャラクターは常時3頭身だが、戦闘時や一部のムービーでは等身大で描写される。シーンによって頭身が異なる仕様は本作のみで、後の『ファイナルファンタジーVIII』では常時8頭身となっている。
本作では、装備に関する独特のシステムが存在する。
まず、過去のシリーズ作品と比べて装備項目は単純化され、武器・防具・アクセサリの3つだけとなった。武器や防具にはそれぞれ0から8個の穴(マテリア穴)があいている。この穴にマテリアと呼ばれる球状のアイテムを装着することにより、戦闘中に使うコマンドが増えたり能力値が変動したりする。マテリアを装備することで備わる能力をアビリティと呼ぶ。
なお、穴は単独である場合と2つの穴がつながっている場合がある。2つつながっている穴(連結穴)の場合、通常のマテリアを2つ装着して、それぞれのマテリアから単独に効果を得るほかに、支援マテリアと呼ばれるマテリアと通常のマテリアを組にして装着することで、組にしたマテリアが追加効果を得たり、属性やステータス変化を攻撃や防御に付けることが可能。一例を以下に挙げる。
マテリアは敵を倒したときに獲得できるアビリティポイント(Ability Point、略字AP) により成長する。APがマテリアごとに決められた一定値に達するとレベルアップして新しいアビリティを習得でき、レベルがMAXになると同じマテリアがAP0の状態で新しく手に入る (作中ではマテリアが「生まれた」と表現されている)。また武器や防具の中にはAPの成長率に変化を与える物がある(武器・防具とも0~2倍、クラウドとシドには3倍の武器が存在する)。
また、マテリアの大きさは本作のイベントシーンではビー玉大に描かれているが、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」以降はテニスボール大に描かれている。(おそらく様々なサイズがあると思われる)
シリーズの特徴であるATB(アクティブ・タイム・バトル)は引き継いでいる。また、待ち時間を表すTIMEゲージの他にLIMIT(リミット)ゲージとBARRIER(バリアー)ゲージが存在する。
LIMITゲージは敵の攻撃でダメージを受けると蓄積され、最大まで溜まると、それを消費してキャラクターごとに様々な効果を持つリミット技を使うことができる。リミットはレベル1からレベル4(ケット・シーはレベル2)まであり、レベル4以外はそれぞれのレベルに2つずつ技が存在する(ケット・シーとヴィンセントは各レベルに1つずつ)。各キャラクターは敵を倒した数に応じてリミットレベルの最高値が上昇し(3まで)、ケット・シーとヴィンセントを除く全キャラクターは各レベルのリミット技の使用回数によりそのレベルのもう1つのリミット技を習得する。レベル4の技は究極リミット技と呼ばれ、その習得にはレベル3までの全てのリミット技を習得するだけでなく、特殊なアイテムを入手する必要がある。ゲージの蓄積率は設定したリミットレベルが上がるほど低くなり、溜まりにくい。またリミットレベルはメニュー画面で設定でき、必ずしも高レベルのリミット技を使わなくてはならないわけではない。
リミット技の原型は『ファイナルファンタジーVI』で初登場となったが、LIMITゲージが表示されるようになったのは本作から。リミット技はトランス、オーバードライブ、ウェポンスキル等IX、X、XIでも形を変えて登場している。
BARRIERゲージは魔法「バリア」及び「マバリア」における残り時間を表す物であり、前者は物理防御力、後者は魔法防御力を上げる効果がある(効果がある間は対応する種類のダメージが半減される)。この両魔法は以前からプロテスおよびシェルとして存在しているものであるが、本作ではこの2つにおいて効果の持続時間が表示されている事になる。
本作には大量のミニゲームが用意されている。スノーボードゲームや潜水艦ゲームのように本編で強制的に行うことになるものもあるが、大半は「ゴールドソーサー」という、さまざまな遊戯施設が揃った一大レジャースポットで好きな時に遊ぶことが可能。
以下はミニゲーム一覧。括弧内は遊ぶことのできる場所を示している。
コンドルフォート戦闘(コンドルフォート)リアルタイム・シミュレーションバトル。全部で7段階のレベルが用意されているが、全てクリアすると最終的には遊べなくなる。アームレスリング メガずもう(ゴールドソーサー)ひたすらボタンを連打する腕相撲ゲーム。「すもう」と「レスラー」の2段階を選択することができる。バスケットゲーム(ゴールドソーサー)フリースロー。一定時間ボタンを押してから放すとシュートを放つ。このボタンを押す時間はかなり微妙だが、慣れれば短時間でポイントを稼げる。闘技場(ゴールドソーサー)勝ち抜き方式の戦闘。実際に戦闘を行なうが、1人のキャラクターでしか挑むことができない。最高8連戦、各戦闘の間にハンデキャップのためのスロットが出現する。3Dバトラー(ゴールドソーサー)格闘ゲーム。上段・中段・下段の三種類の攻撃によるジャンケンのようなもの。難易度はかなり高い。モグ・はうす(ゴールドソーサー)心温まるストーリーを見つつ、モグに効率よく実を与えるゲーム。チョコボレース(ゴールドソーサー)6頭立てのレースで1位と2位を予想する競馬によく似たゲーム。チョコボを飼っている場合は自分が出場することも可能。ワンダーキャッチャー(ゴールドソーサー)クレーンゲーム。潜水艦ゲーム(ジュノン地下(1度きり)、ゴールドソーサー)潜水艦を操縦し、魚雷を撃ち、敵潜水艦を撃沈するゲーム。シューティングコースター(ゴールドソーサー)コースターに乗って、次々と出現するターゲットをレーザーで撃破していくシューティングゲーム。Gバイク(ミッドガル・ハイウェイ(1度きり)、ゴールドソーサー)バイクを運転しながら剣で斬り付けたり体当たりをして敵バイクを攻撃し、味方の車を守るゲーム。撃墜した敵バイクの数と味方の車の残りHPでポイントが評価される。スノーボードゲーム(アイシクルロッジ、ゴールドソーサー)コース各所に並ぶ風船を通過しながらスノーボードで滑り降りるゲーム。コースを完走した時のタイムと、獲得した風船の数でポイントが評価される。スノーボードのスラローム競技とフリースタイル競技を足したようなゲーム。北米では「Final Fantasy VII Snowboarding」の名称で、携帯電話用アプリゲームとしてリメイクされている。シリーズで初めて導入された要素。ワールドマップでモンスターと一緒に現れる野生チョコボを捕まえ、エサ(野菜)を与えて能力を強化しつつレースに出場させたり、繁殖して特殊能力を持つ子供を産ませる事が出来る。
カップリングで産まれる特殊チョコボは、ワールドマップの通常入れない地域を移動できる能力を持つ。マテリアの中には特殊チョコボを使わないと入手不可能な物が存在する。
300万本突破記念として発売されたマイナーチェンジ版。内容としてはアメリカ版で追加された部分を逆移植で追加したという形となっている。
本編の主な変更点は以下の通り。
このほか微調整や一部のバグの修正が施されている(ただし、後述する「エアリスを表面上死なせずに最終決戦まで連れて行く裏技」はインターナショナル版でも可能である)。
また付録CD-ROM「ファイナルファンタジーVIIパーフェクトガイド」では、各地のマップなどの情報を見たり、開発中のスクリーンショットやイメージイラストなどを鑑賞したりすることができる。
ファイナルファンタジーシリーズは1作完結の原則があったが、2003年に『ファイナルファンタジーX』の続編『ファイナルファンタジーX-2』が発売されたことにより方針が転換され、本作の続編および外伝的作品が相次いで発表されている。これらの作品群は"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"と総称される。外伝的作品にはよくあることではあるが、原作の設定と矛盾していたり、人気のある一部のキャラ以外は出番が極端に少ないなどの問題もあり、ファンに対する配慮が欠けていると批判する人もいる。なお、それぞれのアルファベットによるタイトルの頭文字を取ると、アドベントチルドレン(AC)、ビフォア クライシス(BC)、クライシス コア(CC)、ダージュ オブ ケルベロス(DC)となっており、タイトルの付け方に一定の法則を見出せる。
第一弾:ビフォア クライシス -ファイナルファンタジーVII-本作の6年前から始まる物語を描いた作品。本作に登場する組織、タークスの過去を扱った携帯電話用アプリゲーム。第二弾:ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン本作の2年後の物語を描いた作品。テレビゲームではなく映像作品である。坂口博信を除く主要スタッフのほとんどが参加している。DVD-Video、UMD Videoで発売、限定BOX「ADVENT PIECES:LIMITED」には『ラストオーダー -ファイナルファンタジーVII-』が収録されたディスクと、『FFVII インターナショナル』(CEROレーティング12歳以上対象)を同梱。第三弾:ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-本作の登場人物のひとり、ヴィンセントを主人公にした、本作の3年後の物語を描く作品。プレイステーション2用ゲーム。2006年1月26日発売。ガンアクションRPG。オンラインにも対応していたが、2006年9月29日にサービスは終了している。第四弾:クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-本作の中心人物であるクラウドの親友、ザックスを主人公にした、本作より7年前の物語を描く作品。プレイステーション・ポータブル用ゲーム。アクションRPG。"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"のモデルチェンジ版などを総称してこのようにいう。
ダージュ オブ ケルベロス ロスト エピソード -ファイナルファンタジーVII-『DC FFVII』の外伝的作品。携帯電話用アプリゲームとして発表される。EZWeb、ヤフーケータイ版 ビフォア クライシス -ファイナルファンタジーVII-iモードでしかプレイできなかった『BC FFVII』の移植版。プレイヤーキャラクターが各キャリアごとに追加される。ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート『FFVII AC』に、シーンの追加・変更を施した完全版。1990年代中盤はコンピュータゲーム業界の転換期に当たると言われる。プレイステーションやセガサターンなどのいわゆる「次世代機」(この場合は現在でいう「第5世代ゲーム機」を指す)が登場し、メディアがロムカセットからCD-ROMへ移行したことにより、ゲームの表現方法も徐々に移り変わっていった。
キャラクターや背景画などのグラフィックはドット絵から3Dで表現されることが多くなった(しかし、完全に3Dに移行した訳ではなく、プレイステーション後期のソフトでもスーパーファミコンやそれ以前の世代(ファミリーコンピュータ、マイコン等)のようにグラフィックがドット絵のみのソフトもあった)。また、実写映像やアニメ、プリレンダムービーなどを駆使した演出も可能になった。
本作は、当初NINTENDO64(N64)で発売される予定だったという。しかし下記のような理由から最終的にプレイステーション(PS)で発売される事となったテンプレート:要出典。
こうして本作の供給先がプレイステーションに決定したことが、同ハードがセガサターンやN64その他との間で繰り広げていたシェア争いにおいて勝利を収め、任天堂が業界トップの地位から転落するきっかけとなったとされるテンプレート:要出典。これにより蜜月関係だったスクウェアと任天堂の間に亀裂が入り、2002年に和解するまで対立関係が続くこととなった。2008年現在スクウェア・エニックスは積極的に任天堂ハードのソフト開発に取り組んでいる。
本作は「デジキューブ」によるゲームソフトの、コンビニエンスストアでの予約・販売という流通形態の確立にも多大な貢献を果たしている。
それまで、『ファイナルファンタジー』の様な大作は予約・或いは発売日に並んで買うというスタイルが主流だったが、90年代のコンビニエンスストア流通(社会現象とまでは行かないものの、爆発的なまでに普及した。詳しくはコンビニエンスストアの項を参照)により、ファミコンやSFCの時のような「学校や仕事を休んでまで買う」、「抱き合わせ商法」、「万引き」などと言った大きな混乱も皆無に等しく、『FFVII』は無事発売日を迎える事が出来た。テンプレート:要出典
尚、コンビニエンスストアでの予約購入特典として設定資料集などが収録された小冊子が50万人限定で付属する予定であったが、77万人へ拡大され、最終的には予約購入者全員サービスとなった。
テンプレート:ネタバレ
前作『ファイナルファンタジーVI』では同『V』までにも部分的に現れていた機械文明のさらなる増大を見せる世界観であったが、『VI』の時点ではまだ西欧中世的な世界観をベースにしていた。しかし、本作ではさらに機械文明の割合が増大・発達した世界となっている。さらに「城」がワールドマップから完全に姿を消し、東洋的異文化の国(ウータイ)やネイティブアメリカン的なコミュニティ(コスモキャニオン)を加え、「RPG=ファンタジー=西欧中世的世界」のくびきを完全に脱した、ファイナルファンタジー独自の世界を構築することとなった。また「国家」という概念が薄く、ウータイは国とはいっているものの、どちらかというと部族の感が色濃い。そのため城と同様、「国王」など国家元首の存在がない。
特に機械文明が発達している2つの都市がミッドガルとジュノンで、この2つはどちらも神羅(しんら)カンパニーの拠点となっている。この2つの他いくつかの地域には魔晄炉(まこうろ)が設置され、周辺の街におけるエネルギー源となっている。しかしながら、魔晄炉は人々の生活に潤いをもたらす一方、そのために地下深くのライフストリームに蓄積されているエネルギーを奪っているため、魔晄炉の周囲の土地は衰えており、特にミッドガルでは地上のスラム街のほとんどは草も生えていない。神羅のこの活動により星自体の命も削られているとして、神羅に反抗する組織も存在する。
街の内装装飾には漢字が数多く使われており、独特の雰囲気を感じさせる。ミッドガルの、頭上にそびえる巨大な機械都市とその下にあるスラムの日の差さない暗い光景の対比、様々な文化が混然として存在する状態に、『ブレードランナー』の影響が指摘されることもある。物語の見下ろし視点で描かれるマップの、建物の多くにはトイレや風呂が描かれ、街の人々はみな生活感に溢れる言動・行動を見せ、コミカルな描写も多い。
本作の世界には、あらゆる生物が死によって世界の中心に還るときに、持っていた知識やエネルギーが蓄えられ、世界全体が栄え再び新しい命を生み出す源となっている、という死生観が存在する。なおこのような死生観はIXやXにも見られる(後述するが、この死生観の共通点はVIIとX系列のつながりの根拠ともされている)。この蓄えられた知識とエネルギーは常にあらゆる方向に流れており、この流れはライフストリームと呼ばれている。
神羅カンパニーは星の中心から魔晄(まこう)と呼ばれるエネルギーを汲み取り、それを魔晄炉と呼ばれる施設で電力などとして都市に供給し人々の生活を豊かにしている。しかし神羅が魔晄と呼んでいるエネルギーの源はライフストリームであり、そこに蓄えられたエネルギーを横取りする形になるため魔晄炉を中心に土地がやせていくことになる。後述する「星命学」はこの点から神羅の活動を批判している。
魔晄炉の中などでは人工的にマテリアが生成されることがあり、これを介すれば一般の人間でもそこに蓄積されていた戦闘技術などを使うことができるとされ、神羅カンパニーはそれを兵器開発の一環としても活用している。
星命学とアバランチ[]死によって生命が持っていた知識が星に蓄えられていき、それが生み出すエネルギーによって新たな命が生まれていくという考え方がコスモキャニオンで研究を続けている学者たちによって作り出された。これが星命学(せいめいがく)である。星命学においては死によって蓄えられた知識が生命の源であるとされ、結果としてこれを横取りする事になる神羅カンパニーの活動を批判する根拠にもなっている。
星命学に影響され神羅の活動を批判するようになった人たちの中から、徒党を組んで過激派テロ組織のような活動を行う者も現れた。一時は多数の組織が積極的に活動していたが、現在はアバランチ以外はなりを潜めている。
なお、本作に登場するアバランチは一種のテロリスト集団であり、『BC FFVII』の時代に存在した反神羅組織『アバランチ』にあやかって、バレットが命名した物である。過去に存在した『アバランチ』の本拠地はコスモキャ二オンであり、星命学の影響を受け神羅への攻撃を行っていた。
「古代種」(セトラ)とは本作の世界において、現生人類とは別種族と思われる、古くから「星」に住んでいた者達およびその血縁にあたる者である。外見において現生人類と何ら変わりなく、両種族間の混血児も存在する。古代種は、「星読み」と称する星そのものと対話する能力を持っており、地上のあらゆる所に移動しながら星の中心となるライフストリームを導き、星に生きるあらゆる命を栄えさせていた。また、古代種は「約束の地」と呼ばれる土地を目指すとされ、そこには至上の幸福が眠るとも言われているが、詳細については作中では言及されない。
2000年前にどこからか飛来してきた高等生命体が「ジェノバ」である。ジェノバがノルスポル(後のアイシクルエリア北部)に墜落した際、そこには巨大なクレーターができ、そこから大量のライフストリームが吹き出すという事態になった。古代種たちは吹き出すライフストリームを本来の流れである内部の流れに戻すためにノルスポルに集まったが、そこで後述するジェノバの「擬態能力」に騙され、ウイルスを渡されることによってその大多数がモンスターに変えられてしまった。しかし、わずかながらそれに騙されず生き残った古代種により、ジェノバは同地に封印された。
ジェノバ自身は相手の記憶等を読みとりその中の人物に姿を変える「擬態能力」を持っており、墜落直後は集まった古代種たちの記憶から彼らの身内の姿に擬態して彼らに接近し、気を許した者をモンスターに変えていった。本編においても、各地で見られる「セフィロスの姿に擬態したジェノバによる行動」が、周囲の者達に「セフィロスによる行動」として認識されている描写が存在する。
また、ジェノバはその体をバラバラにされてもその破片を寄せ集めて再生しようとする再生能力(リユニオン)を持っており、それは作中ではセフィロス・コピーと呼ばれる者達がセフィロスの元へ向かおうとする行動となって現れる。
ジェノバ・プロジェクト[]本作の時期より約30年前、神羅カンパニーの科学部門に当時在籍していたガスト・ファレミスによってジェノバが発掘された。ガストはジェノバが古代種であると誤認し、ジェノバ細胞を人間に埋め込み古代種の能力を持つ人間を人工的に作り出す計画を開始した。これを「ジェノバ・プロジェクト」という。神羅は、前述した「約束の地」を魔晄エネルギーが豊富な土地のことだと解釈しており、古代種の能力を用いてそれを探し出そうとしていたのである。ジェノバ・プロジェクトはニブルヘイムで行われ、発掘されたジェノバも北にあるニブル山魔晄炉に保管されていた。(『CC FFVII』では「プロジェクトG」と「プロジェクトS」の2種類の実験が存在しているとされている。)
ジェノバ・プロジェクトにはガストの他、後に科学部門の統括となる宝条と、ルクレツィアが参加しており、計画は宝条の子供を宿したルクレツィアの胎内にジェノバ細胞を移植する形で開始された。この子供がセフィロスである。しかし出産直後のルクレツィアの変貌により、ガストはジェノバが古代種であるとした仮説の誤りを認識し、神羅を去った。その後ガストは自ら独自の調査を行い、真に古代種の血を引くイファルナと出会い、彼女との間にエアリスをもうけている。ガストが去ったことによりプロジェクトの統括となった宝条はガストの捜索を行い、最終的にイファルナとその娘であるエアリスをガストから奪うことに成功している。
ソルジャーとセフィロスコピー[]宝条の元で育てられた(先述したとおり遺伝的な父親は宝条であるが、セフィロス自身はそのことを知らずに育てられている)セフィロスは、成長に連れて高い戦闘能力を発揮していった。それに目を付けた神羅カンパニーは、セフィロスのように人工的にジェノバ細胞を埋め込むことにより、身体能力を向上させた強力な兵士を作り出すようになった。こうして作り出された兵士達が「ソルジャー」と呼ばれる者達である。タークスなどによって集められた者達がソルジャーとなったが、その過程で精神に変調をきたし脱落する者も多かった。この過程はある意味では、精神力を計る選抜の手段でもあった(クラウドはそのために落とされたらしい)。精神に変調を起こさずソルジャーとなった者は実力により3つのクラスに分けられていた。なお、選考の要素にはこの他に一般の筆記試験も存在する(作中ではジュノンの兵士が語っており、先述したパーフェクトガイドでも、ある机の上にソルジャー選抜の筆記試験の問題集が置いてあるという設定を知ることができる)。
5年前セフィロスがニブル魔晄炉を調査のため訪れた際、セフィロスはそこで自らの出生の秘密を知り、保管されていたジェノバの首を持って「約束の地」を目指そうとしたがそれをクラウドに阻止された。その後宝条はニブルヘイムで生き残った住人に対し、ソルジャーと同様の手法でジェノバ細胞を埋め込み、残りを神羅本社に運ぶことで、ジェノバ細胞を埋め込まれた者達が神羅本社に集まろうとするという形でジェノバのリユニオンを証明しようとした。こちらの形でジェノバ細胞を埋め込まれた者達を「セフィロス・コピー」と呼ぶ。セフィロス・コピーの実験対象はソルジャーのような強い精神力を持った者ではないため、自分に埋め込まれたジェノバを制御することができずジェノバに操られる形となる。なおセフィロス・コピーには実験体を識別するために入れ墨が施されているが、実験体にされた者の内特に精神が弱く完全に崩壊してしまったクラウドには入れ墨が入っていない(そのため、「セフィロス・コピーインコンプリート ナンバリングなし」となる)。なお、レッドXIII(ナナキ)はナンバー13であり、いつか自分が他のコピーのように変になってしまうのではないかと不安でたまらないが、実際にはセフィロス・コピーとは全く関係が無いようである(宝条自身も古代種を種として残す為の実験用雄素体としてナナキを選んだだけとも取れる発言をしている)。
ジェノバが墜落した際に古代種が絶滅寸前の状況に追い込まれたが、このときに星自身もジェノバを排除するためにウェポンと呼ばれる巨大な兵器を作り出していた。ウェポンは5種類存在し、各、「アルテマウェポン」「サファイヤウェポン」「ダイヤウェポン」「ルビーウェポン」「エメラルドウェポン」と言う名前がついている。(例外として『DCFFVII』では「オメガ」と「カオス」、『BCFFVII』では「ジェイドウェポン」と呼ばれるウェポンも存在する。)
ウェポンはきわめて高い戦闘能力を持った巨大モンスターである。古代種がジェノバの封印に成功したためウェポンは活動せず、ジェノバの復活に備えて休眠している。なお、ウェポンは星自身が作り出した自己防衛システムであり、人間の味方ではない。オリジナル版では3種類、インターナショナル版では5種類登場するが、これらの内2体(両バージョンとも)は神羅カンパニーと交戦、クラウド達もオリジナル版では1体、インターナショナル版では4体と戦うことができる。
本作に登場する街や村は以下の通り。
ミッドガル(Midgar)神羅カンパニーの本社がある都市。街の周囲にある8基の魔晄炉等により「魔晄都市」と呼ばれている。カーム(Kalm)ミッドガルから若干離れたところに位置する町。高い城壁に囲まれている。チョコボファーム(Chocobo Farm)カームの南東に位置するチョコボ牧場。グリンという老人と、孫のグリングリン・クリンで運営。メテオ後にはチョコボをここで育成できる。ファーム南側の湿地帯には大蛇の魔物ミドガルズオルムが生息しており、チョコボなしで湿地帯を渡るのは容易ではない。コンドルフォート(Condor Fort)ジュノンから少し離れたところにある丘。神羅にとっては丘の頂上に存在する魔晄炉でコンドルが卵を抱えているのが気に入らないらしい。ジュノン(Junon)昔は小さな漁村だったが現在は神羅カンパニーの支社が存在する大都市となっている。しかしミッドガル同様地上と上層で貧富の差が激しい。コスタ・デル・ソル(Costa del Sol)ジュノンと海を挟んだ向かいに存在するリゾート地。一角にはプレジデント神羅が使用していた別荘がある。北コレル(North Corel)炭坑時代の生き残りがひっそりと暮らす村。一角にはゴールドソーサーへのロープウェイ乗り場もある。ゴールドソーサー(Gold Saucer)神羅カンパニーが建設した遊園地。真下にあるコレルプリズンは昔のコレル村の跡に犯罪者たちが送られることでできたスラム街である。ゴンガガ(Gongaga)魔晄炉の爆発事故で寂れた村。ザックスの出身地。コスモキャニオン(Cosmo Canyon)星に関する様々な知識が集まる村。レッドXIIIの出身地。ニブルヘイム(Nibelheim)一見するとのどかな村だが北にある屋敷は物々しい雰囲気を漂わせている。クラウドとティファの故郷だが、過去に焼き尽くされた後再建された。北にあるニブル山の一角に魔晄炉がある。ロケット村(Rocket Town)かつて神羅カンパニーが宇宙に関する研究を行っていた当時は基地としてにぎわっていた。宇宙開発計画が中止された後も、当時の技師たちがここで暮らしている。シドの出身地。ウータイ(Wutai)東洋的な雰囲気を漂わせる国。15年前神羅と戦争を起こして敗れている。五強聖と呼ばれる武人集団の長・ゴドーが治める。ユフィの出身地。古代種の神殿(Temple of the Ancients)孤島に存在する神殿。メテオに関する秘密が眠っている。ボーンビレッジ(Bone Village)化石発掘が盛んな村。ギルを払えば観光客が発掘することも可能である。忘らるる都(Forgotten Capital)かつての古代種たちの村の跡。元々海底にあったようである。アイシクルロッジ(Icicle Lodge)かつてジェノバが墜落した場所の近くにある酷寒の村。エアリスの出身地。ミディール(Mideel)南の島に存在する温泉地。通常深いところを流れるライフストリームが、ここの近くでは比較的浅めの所を流れているようだ。北の大空洞(Great Northern Cave)アイシクルロッジから見て北にある巨大なクレーター。かつてジェノバが墜落してきた場所であり、ジェノバ墜落当時はノルスポルと呼ばれていた。テンプレート:Rellink先述したように、本作に登場する大企業神羅カンパニー(神羅電気動力株式会社、Shin-Ra Electric Power Company)の本社はミッドガルに存在する。今でこそ魔晄エネルギーにより栄えている神羅カンパニーだが、元々は一介の兵器会社神羅製作所に過ぎず、かつては宇宙へ行くためのロケットの開発も行っていた。だが魔晄エネルギーの実用化に成功したのをきっかけにこの星全体に影響を持つような大企業にのし上がっていく。
神羅カンパニーには以下のような部署が存在する。
治安維持部門反乱分子弾圧のためのソルジャー派遣など。特殊工作部隊タークスもここに所属しているが、事実上独立部隊として活動している。現在の統括はハイデッカー。兵器開発部門武器の開発を行う。現在の統括はスカーレット。都市開発部門ミッドガルなどの都市の整備。リーブが中心となっている。科学部門生物の研究など。現在の統括は宝条。宇宙開発部門ロケットや航空機の開発など。以前ほどの力はない。現在の統括はパルマー。ソルジャー部門以前はソルジャーが所属していたが当時統括だったラザードが神羅を去った事で治安維持部門と合併した。当時の統括はラザード。テンプレート:Rellink記載順はセフィロスを除きパーティに加入する順とする。なお年齢は『FFVII』での年齢である。主人公はクラウドである。また、公式には、開発者の一人である野村哲也が、「ヒロインがふたり登場し、片方が死んでしまうというタイプのものがなかったので」と発言している事や、当初はヒロインはエアリスだけであったがヒロインを二人にして片方が死んでしまうという形式にするために、野村自身がティファを加える提案をしたことも明かしていることから[1]、ヒロインはエアリス・ティファの二人である。しかし、ファンによりヒロインはどちらか片方であるという説や両者ともヒロインであるという説が言われることもある。
クラウド・ストライフ (Cloud Strife)(21歳 ニブルヘイム出身)本作の主人公。自称、元ソルジャー。5年前のニブルヘイム事件直後、宝条によりセフィロスコピーの実験体にされた。この際に魔晄漬けにされ、その影響により過去の記憶が曖昧になる。「興味ないね」の口癖どおり冷めた性格のように感じるが、物語の後半では本来の純真で素直な性格を垣間見せる。バレット・ウォーレス (Barret Wallace)(35歳 コレル出身)反神羅組織「アバランチ」のリーダー。故郷と家族(娘のマリンは実子ではない)を奪った神羅カンパニーへの復讐を誓い、新生アバランチを結成する。そのため序盤は、神羅カンパニーに所属していた過去を持つクラウドに何かと因縁を付ける。ティファ・ロックハート (Tifa Lockhart)(20歳 ニブルヘイム出身)本作のヒロインの1人でクラウドの幼馴染み。慎重で奥手な性格。ザンガン流格闘術の使い手である。ニブルヘイム事件がきっかけで神羅を憎み、アバランチに参加する。なお、運営する架空の店、セブンスヘブンはユダヤ宗教の第七天国がその名の由来となっている。また、セブンスヘブンは無上の幸福・至福を意味することもあるため約束の地との関連性が指摘されている。3サイズは92/60/88。エアリス・ゲインズブール(Aerith Gainsborough)(22歳 アイシクルロッジ出身)本作のヒロインの1人。ミッドガル5番街のスラムに住む花売り。一見おとなしそうに見えるが、積極的で天真爛漫な明るい性格。実は古代種と呼ばれる種族の末裔で、物語上重要な役割を担う。レッドXIII (Red XIII)(48歳:人間の年齢に換算すると15~16歳 コスモキャニオン出身)神羅カンパニーの研究所で実験をうけていた獣のような種族。人語を操り、非常に寿命が長い。なお、名前はコードネームであり、本名はナナキ。宝条によりエアリスと交配させられそうになっているところをクラウド達に救出され、旅に同行することになる。序盤は大人びた態度をとるが、本来の性格はまだ幼い。ユフィ・キサラギ (Yuffie Kisaragi)(16歳 ウータイ出身)ウータイの復興のためマテリアを狙う忍者の少女。乗り物酔いがひどく、ハイウインドでは連絡通路でいつも気分悪そうにしている。拳を「しゅしゅしゅ!」とやるのが癖。仲間にしなくてもクリアは可能。ケット・シー (Cait Sith)(?歳 出身地不明)自称占いマシーンの黒猫のぬいぐるみで、普段はデブモーグリのぬいぐるみの上に乗っている。メガホンを武器とする。関西弁のような口調で話す。実は神羅カンパニーの都市部門総括であるリーブが遠隔操作で操っており、スパイとしてクラウドたちに加わる。ヴィンセント・ヴァレンタイン (Vincent Valentine)(27歳:外見年齢 出身地不明)ニブルヘイムの神羅屋敷の地下に眠っている男。実はツォン以前の元神羅製作所総務部調査課(通称、タークス)のメンバーで、外見は若いが実際には年齢は50代に入っている。宝条の人体実験により、モンスターに変身する能力を持つ。仲間にしなくてもクリアは可能。シド・ハイウインド (Cid Highwind)(32歳 ロケット村在住)かつて神羅カンパニーが宇宙開発を手がけていた時代のエンジニア。ロケット発射が失敗に終わった後も宇宙へ思いをはせている。口は悪いがハートは熱い。常に(戦闘中でも)煙草を加えている。神羅カンパニーには、彼のファミリーネームから名づけられた飛空艇「ハイウインド」がある。セフィロス (Sephiroth)かつて「神羅カンパニーにこのソルジャーあり」と言われた男。物語の鍵を握る人物。「正宗」という大太刀を駆る。ジェノバプロジェクトに関する人体実験により、体内にジェノバ細胞が存在する。後にその事実を知り、人類と星に対する激しい憎悪に取りつかれる。なお、ユフィとヴィンセントは仲間にする如何にかかわらずエンディングのムービーには登場しない。製作者によると「この二人は仲間にならないこともあるので、それぞれのパターンのエンディングを作ってしまうとせっかくのエンディングがブツブツ途切れてしまうため、それが嫌で登場を避けた」とのこと。そのためか『ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII』のオープニングシーンではクラウド達と別行動を取った二人の姿が描かれている。
世界を牛耳る巨大企業「神羅カンパニー」が支配する街「ミッドガル」。
星の生命エネルギーでもある魔晄を搾取して動力エネルギーとする彼らの政策に反抗する組織「アバランチ」(バレットやクラウドたちのアバランチの前のアバランチで後に解散した)。彼らの抗争は長期にわたり続き、神羅によるアバランチリーダー暗殺が起きるなど激化の一方であった。
そしてある日、アバランチは壱番魔晄炉爆破作戦を決行する。
それはあまりにも強大な敵の前に組織崩壊寸前のアバランチにとって、失敗の許されない壮大な作戦だった。
そこでアバランチは、元・神羅カンパニー直属部隊ソルジャーの一員であり、現在は傭兵稼業をしているクラウドを助っ人として雇うことにする。
過去の記憶の大部分を失っているクラウドにとってはただの儲け話の一つに過ぎなかったこの仕事が、後に自身の悲壮で過酷なる過去を明らかにすると共に、この星の未来を左右する争いに身を投じる序章になるとは、この時のクラウドは知る由も無かった・・・。
本作はファイナルファンタジーシリーズの中でも、ストーリーにおける謎やインターネット上で飛び交ったデマ情報の多い作品であった。
ストーリーの謎としては、序盤でたびたび言及される「約束の地」が本当はどこであったのかということなどがある。本作中で「約束の地」は、神羅は魔晄エネルギーにあふれる土地と語っているが、エアリスは古代種の死に場所だと語っている。そしてエンディングでも、クラウドは「約束の地」がどこであるか理解した発言をするが、それがどこかは明示されていない。ただしこの謎については、制作者がプレイヤーに想像の余地を残す為に意図的に明らかにしていない事が判明している。また、各制作者間でもそれぞれが解答は持っているが、それをメディアなどで明示する事はないとした。
本作におけるデマ情報として、以下のような情報が存在した。
ゲーム内でもプレイ中にCD-ROMを入れ替えることを禁止する記述があり、行った際にはマップの切り替わりなどにおいてゲームの進行が完全に停止してしまうケースがあるが、『サガ・フロンティア』や、『チョコボの不思議なダンジョン2』付属のおまけデータディスクのCD-ROMの場合、マップのつなぎ目がおかしくはなるが移動自体は問題ないという状態になる。この状態では本来海や山であるはずの場所を通ることも可能になる。この現象と、チョコボに乗っている間はエンカウントが発生しないということを利用し、チョコボに乗っている間にディスクを入れ替え、目的の場所に移動した後チョコボを降りて元のディスクに戻し、戦闘を行ってマップを読み込みなおすことで、地形の制約を無視して世界中の任意の場所に移動することが可能になる。この現象を利用し、エアリスがパーティーから外れるイベントを飛ばすことで、彼女を死なせずに話を進められる(厳密には彼女が殺されるシーン自体は通過するが、この技を実行すると彼女がパーティーに残ったままこのイベントを見ることになり、それ以降のシナリオに進む)ことが後に判明した。彼女が殺された後のジェノバ・LIFE戦後のイベントなど、以後のイベントの中には彼女が戦闘メンバーにいる状態だとゲームが進行しなくなるイベントがあるが、この技を実行するタイミングを間違えなければ最終決戦まで彼女を連れて行くことが可能(この場合、リバース・セフィロス戦における全てのサイドに彼女を入れることも可能)である。ただこれはあくまでも裏技であり、本来のシナリオには彼女が殺されるのを回避する方法も彼女が復活するイベントもない。改造ツールでセフィロスやエアリスを使用することも可能だが、同様に正規の仕様とは無関係である。
上記の裏技の他に、以下のバグが確認されている。
テンプレート:ネタバレ終了
『ファイナルファンタジーX ULTIMANIA Ω』のインタビューにて、スタッフが「FFXスタッフの一人がFFXとFFVII は繋がっていると考えている」と発言している。
『ファイナルファンタジーX-2』にはシンラというキャラクターが登場する(天才という設定で、作中でも様々な発明をしている)。後半のイベントでは異界(FFXの世界で死んだ後に行くと言われている場所)にある膨大なエネルギーを発見、その後、アルベド族のリンの協力を受けて宇宙船を開発し、他の惑星へ旅立ち、その星で神羅カンパニーを築いた、ということを『ファイナルファンタジーX-2 ULTIMANIA』のインタビューにて野島が語っている。この点において本作とXおよびX-2はつながりがあるとされている。ただし、これはあくまで野島のイメージであり正史ではない。(補足しておくと、本作に登場するライフストリームとXに登場する幻光虫は完全に同義のものであること、またプレジデント神羅やルーファウスはシンラの子孫であることも語っている)。
なおこの映像の一部はクライシスコアファイナルファンタジー7のエンディングに使われている。
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