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Blenderスターターキット
Blenderの最初にこんなのあればいいな、とかそういうのを「Blenderスターターキット」としてまとめるのもいいなーとかなんとか。
ここでは学習に必要なリソースとしてリンクを紹介しているのみです。基本操作を習得したい方はそれぞれのリンクからどうぞ。
なお、Blenderを含む3CDGソフトの選定はまだ、という場合には 基本:目次 ページの「選択すべき3DCGソフトウェア」を先にご覧になってください。
(2.80は Blender 2.8 以下のページを参照のこと。)
最初に思うこと
Blenderを使い始めるにあたって、いくつか「不安に思うこと」などの項目をあげてみました。
項目 | メモ |
---|---|
Blenderや3Dの用語がわからなくて不安です。 |
「俺CG屋」さん(これからはじめる方へ)やWikipediaの「3DCGソフトウェア」あたりで知識を補完しましょう。マニュアルやチュートリアルで出てくる用語に付いて知っておけば比較的スムーズに読み進めることができるようになります。他のソフトで使われているもの、Blenderで使われているものたくさん覚えなけければならないかと思いますが、少しづつ覚えていきましょう。 3DCG初挑戦、という方はこちらの記事が大いに参考になるでしょう。3DsMaxを対象とした記事ですけど。
画面描画のロジックまでは必要ないですが話題として出てくる事も多いので、ボキャブラリは増やしておきましょう。 Wikipediaの記事や用語集も参考になるかもしれないので貼っておきますね。
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Blenderは難しいと聞きました。 | 今まで3DCGをやったことがない人には、手本となるものがない状態で進めるのは難しいと思います。良いチュートリアルに沿って何かモデルを作ったりする過程で必要な操作や考え方を身につけていくのがいいと思います。 自分の操作で何か形になっていくのは楽しいですし、それが綺麗にレンダリングされたりアニメーションするようになるともっと楽しくなります。 |
他の3DCGソフトと比べて「一般的な操作ではない」と聞きました。 |
はい。ただそれは操作思想の違いで、そこにはっきりとした優劣はありません。Blenderはショートカットキーを主体としたコマンド操作が特徴的です。マウスカーソルを移動してはボタンをクリック、を繰り返さなくても良いのでBlenderの方がモデリングが早い、と言われることもあります。 OSやアプリの操作に習熟している方で、BlenderのUIが違いすぎて合わない、と言われる方がいらっしゃいます。「○○というソフトの操作ではこうだった」などと他のソフトの流儀を持ち込もうとしていたり、「操作が違うことに納得していない」状態で前に進めなかったり。いっそのこと「地球外から来たUI」として、まっさらから始める感じの方が気が楽に進められるのでどうぞ。
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目的別・最初の一歩に
とりあえずBlenderはいろんなことができちゃいますが、基本操作とモデリングの初歩は押さえておきましょうかということで選んでみましたよ?
目的 | サイト等 |
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簡単そうなものから始めたい |
Blender Tutorial For Beginners: Coffee Cup - 1 of 2 - Blender 2.64 用。カップを作成します。英語ですが的確なナレーションです。2つのビデオ。 Blender Beginner Tutorial - Part 1: User Interface - おそらく多くの人がここから始めるでしょう。ドーナツを作ります。いくつかのパートで構成されており、Part5まで日本語字幕がついています。
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比較的簡単なキャラを動かしたい |
連載:初心者のための!作って学ぶBlenderの基礎 - "パンダ"を作ってアニメーションさせるチュートリアルの連載記事を見ることができます。 |
可愛いキャラクターを作ってみたい(VTuber・VRChat) |
ワニでもわかるゼロからのBlender - 下絵から作っていくタイプのチュートリアルです。下絵もダウンロード出来ます。4回目で頭部分の作成までなので体は他のものを参照することになります。 かんたんBlender講座 - "本講座は、高知工科大学で開講される「コンピュータグラフィックス」の演習課題向けに作られたものです。"デフォルメされた3等身キャラクタを制作します。 |
豊富な機能の一端を体験したい |
Blender入門 - Blenderの本を書かれている藤堂++さんのBlender入門記事。2.73a対応。 blender(基本操作)の記事一覧 - 日本語化からメッシュ・カーブの編集までの記事です。 Blenderの易しい使い方 - ”Blenderには、「これを覚えないと使う事すらままならない!!」という機能・操作方法が山程あります。なので、初心者の人は、最初にそういった機能を全て覚える必要があります。”と書かれていますがビビらなくてもいいです。入門記事から見ていくといいです。 Blender入門(2.7版) - "てんとう虫"を作成するチュートリアルで多くの人がチャレンジしたと言われています。 Blender Foundamentals - Blender公式の2.79用チュートリアルビデオです。 |
例えば、あなたがVRChatのオリジナルアバターを作りたいと思ってて、アバターとなる体をBlenderで作りたい、という場合には先に「ワニでもわかるゼロからのBlender」をまずチェックしてみるといいかもしれません。
「考えるのはいいからとりあえず何か形になるものを作りたい」のであれば「なぞって完成まで持っていく」系のものをまずは選択するといいでしょう。並行して「Blender力を上げる」ためにリファレンス的なサイトも押さえておく、Blenderの機能にフォーカスしたチュートリアルから学ぶ、というのが賢いやり方ではないかなと思います。
[$]有料のコース
日本語の初心者向け有料コースがいくつか出ています。そのうち2つを紹介。どちらもゲームアセットを作成する、という内容のコースです。2つ目のUdemyのコースはUdemy自身が季節ごとに期間限定割引セールを行うのでその時を狙うのが良いです。
初心者向けのBlenderチュートリアルが配信開始となりました![お知らせ]これから3DCGを始める方向けのチュートリアル「Blenderではじめるゲームアセット制作」配信開始(CGWORLD Online Tutorials) | ニュース https://t.co/OzSo0L9Au9 #CGWjp #CGW動画 #Blender #CG初心者 pic.twitter.com/GL3IpopSi6
— CGWORLD.jp (@CGWjp) March 15, 2019
【新着記事】【講座紹介】【超初心者向け】Blenderでキャラクターをモデリングしてアンリアルエンジンで動かす講座【ハンズオン】https://t.co/ysom776J5m #学び直し #オンライン学習 #BeAble pic.twitter.com/44S0BFD9hI
— Udemy Japan (@UdemyJapan) November 21, 2018
書籍やチュートリアルで学ぶとき
- 書籍類はこちらにまとめています→Links:Book
書籍やチュートリアルで学ぶときには多少コツがあります。
- 「これすごいわかりやすかったのでオススメ」という評判の多いものから始めるのが無難、なんですが、発言者が習得したときの知識・技術レベルと現在のあなたのそれがマッチするかはわかりません。慎重に見極めましょう。
- 言及されていないものの、「前提となる知識」が必要なものが案外あります。
- 手順が省略されていることもあります。そんなの初学者がわかるわけありません。そこで手が止まったときには(1)近くの人をとっ捕まえて聞く(2)さっさと他のチュートリアルを見つけてくる、のが多分正解。
- 最初のうちは1回で全部理解しよう、ってのはまず無理だと思ってください。ビデオチュートリアルだったら何回もヘビロテ状態になると思います。
- 最初に見た時にはわからなかった言葉が2回目、3回目と見ていくうちにわかるようになります。
- 特に一人で学習する場合には、自分のペースで進めていくことが良いでしょう。
- 合間に他のものを見て引き出しを作りながら、というのでもいいと思います。
- UIやショートカットキーによるコマンド操作などで、「共通したものを見つける」ことで覚える総量を減らすことができますので少し意識しながら進めていきましょう。
- 「完成させるサイクル」を身につけられるようにしましょう。だらだらと完成しないままだと意味がないです。「さっさとバージョン1作っちゃいな!」です。
- モチベーションのある状態で、例えばVRCのキャラ自分で作ってInしたい、というのでない場合に、いきなり人間の形を作る、というのは壮大すぎると思いますので、簡単な小物で「まず完成まで持っていく」ことに専念しましょう。モチベーションを保つために、「作りたいものを作る比較的大きなプロジェクト」、「操作を確認したり習得するための小さなプロジェクト」を組み合わせるのも良い考えです(並行して作業)。
- チュートリアル等で作ったモデルを少し後で見直して、ディテールを付ける、もっと良くする方法がないか、「バージョンアップできないか?」という視点を持ち続けましょう。
手元に置いておくと便利!
チートシート系は手元に置いておくと便利です。印刷できるものは印刷してディスプレイの隣に貼っておくくらいでちょうどいいと思います。
Blender | Blenderチートシート・基本操作ショートカット一覧表(日本語)2.79対応 2.79に対応した、主要なショートカットキーのリスト。日本語で書かれています。 |
Blender起動時に出てくるキューブ(デフォルトキューブ)を使ったメッシュ編集のコマンドを並べた図。上記リンクから大きな画像をダウンロード可能。 (ショートカットキーとの組み合わせを見れるページは:こちら!) |
よく使うショートカットキーを一枚に詰め込んだ一品。比較的最新のバージョンに追従して更新されている模様。 |
Blenderをはじめ、いくつかのアプリのショートカットキーを確認できます。ブラウザベースです。2.78まで対応? |
メッシュモデリング時に気をつけたいこと。トポロジ。 |
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調べたい・質問したい
機能について調べたり、わからないことを聞いてみたりするための場所を確保しましょう。
他の人の質問と回答を眺めるだけでもかなり鍛えられます。「門前の小僧」効果、ですね。特に「質問したいけど言葉がわからない」という人は質問するための言葉(の元になるもの)を日頃から吸収しておくと、いざという時にすんなり言葉が出てくるようになります。
世界最大のBlenderのユーザーフォーラム。ギャラリーを見て回るだけでもいいですよ。Suooprt カテゴリで有用な情報を得たり質問したりできます。 |
Blenderの質問と回答。 |
Twitterのタイムラインを検索するといいことあるかも。 ハッシュタグ #b3d で世界中の猛者たちを相手にすることも可能です。
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Facebook上でページやグループを検索して見つけてみましょう。色々見つかるはず。 |
Discord チャット 招待コード(URL)が必要となりますが、チャットルームがあります。
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モデル・テクスチャ等
公開されているモデルを参考にしたり、テクスチャでディテールアップしてワンランク上を目指しましょう!他にもたくさんWeb上にあるので探してみましょう。
Demo Files(@blender.org) デモファイルとして2.78のスプラッシュスクリーンのあのモデルやベンチマーク用シーン、グリースペンシル用シーンもありますよ! |
Textures(@blender cloud) CC-0で公開されているフリーのテクスチャ集。ページからダウンロードして使うことも可能ですが、blender cloud add-on を導入するとテクスチャをBlenderの画面から呼び出して使うこともできますよ。 |
メンバーがBlenderのシーンファイルを公開しているサイト。なお、 .blend ファイルのダウンロードにはメンバー登録が必要です。 |
ディフューズ(アルベド)、ノーマル等の高解像度テクスチャを利用できるサイト。サブスクリプションにより利用可能な範囲が異なります。一部フリーでダウンロードできます。
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Blender以外用のチュートリアル
意外とBlender用のチュートリアルでなくても、全体的な流れやポイントは共通しているので、モデル制作時の考え方を鍛えることができます。もちろんBlenderで集中してキャラ作りたい時ではなくて、キャラ作っている時に何か気分を変えたいとかそういうタイミングで思い出したら目を通してみては?という感じですけども。
Mayaで始めるゲーム用ローポリキャラモデル - タイトルの通り、これはBlenderではなくMayaのチュートリアルですが、ローポリキャラ作成のシリーズがあります。リアルタイムで動かすキャラは処理速度やリソースの関係から比較的ローポリであることが多く、気をつける点などについても得るものがあることでしょう。
そういった意味ではこちらも。
パイセンからの一言?
Blenderパイセンから、超初心者なあなたに向けた一言(?)がtogetter上にまとめてあります。参考にどうぞ。
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