ミニスカ宇宙海賊/モーレツ宇宙海賊

ページ名:ミニスカ宇宙海賊_モーレツ宇宙海賊

登録日:2012/04/23(月) 02:10:12
更新日:2023/08/17 Thu 14:38:10NEW!
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「さあ、海賊の時間だ!」





ミニスカ宇宙海賊は、朝日ノベルズのライトノベル
作者は『ARIEL』『妖精作戦』で有名な、日本最古のラノベ作家の笹本祐一。


ジャンルとしては比較的硬派なSF
タイトルにもあるとおり「宇宙海賊」をテーマとした作品であり、
若くして海賊船・弁天丸の船長を継いだ少女・加藤茉莉香とその仲間たちの活躍を描く。


朝日ノベルズで12巻まで発売された後、2018年からKADOKAWAに移籍し、2019年には新シリーズ『超ミニスカ宇宙海賊』が始動している。
2012年1月からは(諸事情で)タイトルを『モーレツ宇宙海賊』と変え、アニメ化された。



○ストーリー

鯨座宮たう星系第三惑星「海明星(うみのあけほし)」。
新奥浜市に住む普通の女子高生・加藤茉莉香は、
ヨット部(一人乗りの超小型宇宙船)の部活とバイトに明け暮れるごく平凡な学生生活を送っていた。
しかしある日彼女は、突如現れた二人組の男女、ケイン・マクドゥガルとミーサ・グランドウッドから驚愕の事実を知らされる。


死んだと思っていた彼女の父、ゴンザエモン加藤芳郎は生きていたということ。
父は宇宙海賊であり、つい最近亡くなったということ。
そして----茉莉香に、父の海賊船「弁天丸」の船長を継いで欲しいということ。


海賊として活動するには言わば海賊の免許とも言える「私掠船(しりゃくせん)免状」が必要であり、
それを引き継ぐことができるのはただ一人、血のつながった直系の親族のみ。
彼女は迷いながらも、宇宙海賊となることを決意する。


かくして、「女子高生」と「宇宙海賊」を兼業する、弁天丸の新たな船長が誕生したのだった。



○作風

タイトルだけを見ると「なんだ、また萌え豚狙いのライトノベルだろ」と思いがちだが、
実体はあの笹本祐一が書くだけあってかなりガチのSFであり、
練りこまれた綿密な設定と人物描写の上に成り立つ、近年珍しい硬派SFとなっている。


内容は割とシンプルなSF冒険活劇であり、海賊なら欠かせないお宝をめぐっての戦いや、
白凰女学院ヨット部の面々が引き起こす騒動が話の主体となる。


派手なドンパチやアクション、人型機動兵器、トンデモ技術の類は殆ど無いものの、
レーダーやデータを頼りに戦う宇宙船対宇宙船の対艦戦闘やハッキングバトル、
心理戦など静かな戦いに比重を置いており、緊張感あふれる戦いは派手な戦いとは違う独自の面白さがある。
その性質から、人死がほとんど出ないのも特徴。
「興行として行われる海賊行為」など面白い設定も多く、時に王家の政治問題や、
お約束とも言える「伝説の幽霊船」などが絡むストーリーもシンプルながら評価が高い。


また「余計な恋愛描写がない」というのも特徴の一つ。
その辺りに何かしら思うところがある人には、オススメできるのではないだろうか。


かつてのNHKが手掛けたSFアニメのような作風と言えば、わかりやすいかもしれない。



○主な登場人物

CV:小松未可子
本作の主人公。白凰女学院ヨット部員にして、海賊船弁天丸の船長。
学業成績も宇宙機の操縦シミュレーション成績も優秀、
初等部から無遅刻・無欠席というハイスペックを絵に描いたような少女。
放課後は部活・喫茶店「ランプ館」でのバイト、そして海賊業と多忙な掛け持ち生活を送る。
気さくで明るい好人物でもあり、その人柄の良さが様々な人物を弁天丸に、そしてヨット部へと引き寄せる。
船長としてはまだ未熟だが、様々な場面で見せる判断力・決断力はホンモノであり、
ミーサをして「やっぱりゴンザエモンの娘」と言わしめた。
朝日ノベルズ版では華麗な縦ロール持ちだが、アニメ版以降ではなぜか普通の長髪くらいに収まっていたり。


  • 加藤 梨理香(かとう りりか)

CV:甲斐田裕子
茉莉香の母親。ゴンザエモンの妻。
かつては伝説的な女宇宙海賊「キャプテン・リリカ(アニメ版では「ブラスター・リリカ」)」として名を馳せたが、
夫ゴンザエモンと別れ一人の母親として茉莉香を育てていた。
しかし、そのことは茉莉香には内緒にしており、いずれ打ち明けるつもりであった。
海賊となった娘の活動をサポートする。


  • チアキ・クリハラ

CV:花澤香菜
白凰の海森星(うみのもりほし)分校の生徒。
海賊船バルバルーサ船長ケンジョー・クリハラの娘で、茉莉香と同じ海賊見習い。
茉莉香に海賊のことが伝えられるのとほぼ同時に白凰女学院へと転入し、しかもヨット部に入部した謎多き転校生。
黒髪ロングのぱっつんで一見クールなお嬢様然としているが、その実態はツンデレ
海賊となって日が浅い茉莉香の常識外れの行動に頭を抱えつつも、アドバイスを送りサポートする。
大の甘党で「ランプ館」にはパフェ目的で通っている。


  • ミーサ・グランドウッド

CV:伊藤静
弁天丸船医。通称「血塗れドクター」
船医とは言うものの実質的な弁天丸の副長であり、
ケインとともに未熟な茉莉香をサポートする。年齢に関してはタブー。
大人の女性らしい華麗なプロポーションを誇り、セクシーな出で立ちで白凰女学院の保険医となったことも。
アニメ版ではなんというか……ボンレスハムのような奇妙なデザインの服を着ている。


  • ケイン・マクドゥガル

CV:松風雅也
弁天丸操舵手。イケメン。
操舵手以外にも茉莉香を護衛すべく白凰女学院の教師になったり、
茉莉香の「海賊稼業」の際には客に扮して茉莉香とサーベルでの一騎討ちを演じたりするなど、やや便利屋的な仕事もこなす。
旧劣等種? それは別人ですって。


  • 百眼(ひゃくめ)

CV:藤原啓治
弁天丸レーダー・センサー担当。情報収集と分析を担当する。
電子ロックの解錠やハッキングも、電子戦担当のクーリエとともにこなす。


  • クーリエ

CV:堀江由衣
弁天丸ハッキング担当。
ボサボサ髪、加えてアニメでは瓶底メガネとどてら姿という女性としてどうよ? という格好が特徴。
アニメオリジナル回では格好を変えて「誰だよ」って思うくらい美人のクーリエが登場した。
職場にお菓子を持ち込むなど不真面目な態度も目立つが、実力は本物。


  • シュニッツァー

CV:三宅健太
弁天丸戦闘指揮担当。主に火器管制などを担当する。
宇宙でも生身で活動できるサイボーグであり、生身での腕前も相当のもの。
生身の力づくで強固なゲートを開いたりする。
原作ではスキンヘッドの大柄な男だが、アニメ版では角が生えるなど人外化が進行している。


  • ルカ

CV:水原薫
黒マント姿の弁天丸航法士担当。
水晶玉型の立体ディスプレイなど、典型的な占い師のような姿が特徴。
口癖は「見える」。


  • 三代目

CV:松岡禎丞
弁天丸機関担当。鉢巻に作業着という出で立ちは熱血系漫画の主人公のよう。
弁天丸の繊細なエンジン「阿号」「吽号」に気を使いっぱなしの苦労人。




○アニメ
アニメーション制作はアクエリオンEVOLなどでお馴染みのサテライト。監督は機動戦艦ナデシコの佐藤竜雄。全26話。
キャラクターデザインはあきまんが担当しており、良くも悪くも10年前のアニメ臭がする作画が特徴。


第2巻執筆中にアニメ化が決まったためか、19話以降はアニメオリジナルである。


また、アニメについて原作者は小説のあとがきで要約すると、
「これはあくまで原作版なので、アニメは何をやってもいい。
原作者チェックはしない。だから面白い作品を作ってほしい」
と言っている。


あと、地味に背景や美術の書き込みがすごいのも特徴。
また放送予定時期がずれ込んだために第1話の放送前に全26話の制作を完了していたとのこと。


OP・EDはももいろクローバーZが担当。
その他のアニメと一線を画す強烈なOPは良くも悪くも耳に残り、賛否両論。


TV版終了後「劇場で会いましょう」という予告がなされ、2014年春に劇場版を公開することが発表されていた。
そしてその予告から1年半後、予告通り劇場アニメ「亜空の深淵」が封切られている。




発:オデットII世白凰女学院ヨット部部長ジェニー・ドリトル


宛:無重力鉄壁スカートに断じて納得いかないアニヲタ殿


本文:  馬  鹿  め



終わり!




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  • ちょいちょい修正。劇場版楽しみ。 -- 名無しさん (2013-08-25 21:30:59)

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