登録日:2012/01/25(水) 23:57:58
更新日:2023/08/07 Mon 15:08:31NEW!
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本項目では、ライトノベル『終わりのクロニクル』における「概念」という用語の意味について解説する。
〇概念
万物、自然法則など全ての根源。〇〇は△△である、という定義のようなもの。
身近なことで表すと、「光は直進する」とかそういうレベル。
その世界のルールを言葉で表したものである。
本作では、10+αの平行世界を形成していた、我々の世界とは異なる概念を使ってアイテム作ったり戦ったりする。
ちなみに我らがLow-Gには、活性化すると世界の滅亡要因になるマイナス概念くらいしかないのでとても不利。
これについては後に飛王様の大発見に繋がる。
概念を新しく創造しようという研究は一時期されていたが、成功例は無かった。これも後の伏線である。
例
- ――地に足がついている
この概念を使うと、どんな場所でも足場となる。
ドラえもんでいう重力ペンキ。
- ――文字は力を持つ
1st-Gの世界の基本概念。
何か書いたらそれが事実となる。
床に「カタパルト」と書けば床に乗ってた物が射出されるようになり、ただのドリンクに「すごい毒」と書けばそれはすごい毒になる。
ついでに「パ」が消えたパチンコ屋の看板はこの概念下では……いや、言うまい。
文字の上手さ・原点への近さや、強く念じて書くほどその力は強くなる。
とても上手い字よりも絵に近い文字の方が強い。また、エロゲの入ったパソコンに爆弾とか書いておいておけば、
エロゲに使われた文字パワーで凄まじい煩悩爆弾が出来る。
実際に戦闘で使用するとこういうことができる。
余談だが、どの世界でも不老不死や無敵になることは不可能だったりする。
なんでも出来る力と言う訳ではないのだ。
〇概念戦争
60年前、各Gが滅びを避ける為に行った戦争。
世界を構成する概念を50%以上抽出して奪われるとその世界は滅びてしまう為、大半のGはそれらを自ら集めて概念核を作り出し、
使ったり守ったりして自分の世界を守ろうとした。
物語の舞台となるLow-G(この世界)以外の全てのG(異世界)は、終わりのクロニクル本編開始時、概念核の持ち出しや暴走等により既に滅びている。
各Gの滅びに立ち会った護国課の人間は八大竜王と呼ばれている。
ちなみに概念戦争当時、お互い自分の世界は荒らされたくないので、Low-G内に展開した概念空間を戦場とすることが多かった。
結果として、地球のエネルギーの流れである「地脈」を操作していたLow-Gの護国課が概念戦争に気づいて参加。
交渉したり戦ったり各Gの情勢が重なってしまった結果、
最弱勢力のくせに全Gを滅ぼしてしまった。皆さんも喧嘩に第三者を巻き込むのはやめましょう。
なお、一般的に削られた土地の概念は回復しないのだが、Low-Gを戦場にした場合のみ、以前の戦場の概念が回復していた例が報告されている。
〇概念核
各Gがそれぞれの世界の構成概念を集めたもの。
つまり世界の基礎である。
これらが10の世界……Gを作ったとされている。
大体が武器・兵器に込められており、各々強力な威力を持っている。
一例として、6th-Gの概念核を宿す剣V-swの第三形態は「倉敷全壊しないように三割で行くぜ!」くらいの強さ。しかもあと一段階変形を残している。
概念戦争を勝ち抜いたLow-G勢は本編開始時点で1st・3rd・5th-Gの概念核をそれぞれ半分ずつと、2nd・4th・6th・7th・8th・9th・10th-Gの概念核を所持。
所持はしているが権利は委譲されていないものもある。全ての概念核を集め、解放可能な状態にする交渉が「全竜交渉」である。
〇概念空間
景色は同じだが一般世界から隔離された異空間。灼眼のシャナの「封絶」と似たような代物。通常空間の概念の一部を使い生成する。内部の物を壊すと外部にも影響が出る。
本作の戦闘は大体この内部で行われる。
空間そのものに何らかの概念が付加されていることが多い。
例
- ――世界は南を下とする
その通り、地球の南側が自分達にとっての【下】になる概念。
この概念内ではすげぇ……あいつ落ちながら戦ってる……を強いられる。
……かに見えるが、実は佐山曰く理論の落とし穴がある。
地球って、丸いんだ。
◇作中の概念の一例
- ――金属は命を持つ
給水機さえかわいいペット化する。
- ――お前と俺とは同期の桜
意思疏通補助系。宴会用にどうぞ
- ――植物は支配者である
4th-Gの基本概念。ちなみに4th-Gには土地と太陽と大気と水と植物しかない。
- 自白概念
自白強制に使える概念もあるようだ。その結果、思ったことが駄々漏れになり、チラリズムの話に発展したりする。
役に立つのかこれ?
- ステルス概念
迷彩系や光学系などあるらしい。ちなみに、普通の迷彩服で行ったら文字通り闇や自然と同化して物理的に消えてしまった例があるため、UCATの戦闘服は白系の物。
これに見えづらくする概念をかけてステルスにしている。
- まロ念(まロ概念)
何時ものようにトチ狂った佐山が創造しようとした謎の概念。全人類のお尻の感触が尻神様と同じになり神による自給自足が可能となるらしい。残念ながら完成する事は無かった当然である。
そして…
- 再生概念
Top-Gが複数の概念を組み合わせて開発した合成概念。
流石に不老不死までは行かないが、これがあると首を斬られても即再生出来、ショックを受けても軋みに耐えれば即復帰出来る。
作中ではTop-Gの生き残り戸田・命刻に幼少時その賢石(これ自体へのダメージも即再生)が埋め込まれていた。
- 矛盾許容
「何もない」と思われていたLow-Gに存在した概念。
平たく言うと多種多様な概念が展開されても、マイナス概念が存在してもこの世界が保った理由である。
後世では流体の性質や『激突のヘクセンナハト』の基礎世界等に受け継がれている。
〇余談
概念空間や兵器といった「『概念』の使用による各種行動」は、本作の超未来を舞台とした『境界線上のホライゾン』では失われ、世界への主な干渉法は「術式」等の流体技術に変化していた。
また境ホラ世界が滅んだ後、紆余曲折を経て誕生した都市世界ではさらにその先、世界そのものの構成内容「遺伝詞」と干渉法、及び都市限定の特殊法則「都市理力」が発見され、流体技術と併用されている。
なぜ概念の直接行使が失われたかは不明だが、終わクロの未来となるウェブ作品『神々のいない星で』では「高度な物理法則(概念)が他の世界を滅ぼした原因なのでは?」と推論され、
終わクロ終了後「現実の安くて負担の軽い物理法則を、状況に応じて流体で書き換えていけるように世界が変わった(意訳)」と説明されている。
- ――項目は追記・修正される
アニヲタwikiの基本概念。結果として項目が充実していく
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