登録日:2023/01/07 Sat 23:58:00
更新日:2024/02/25 Sun 20:25:36NEW!
所要時間:約 10 分で読めます
▽タグ一覧
アニメオリジナル オリジナルエピソード チョコレート チワワ ビッチ 名探偵コナン 名探偵コナンアニメオリジナル項目 名探偵コナンエピソード項目 大和屋暁 恋は盲目 犬 結婚式 豪華声優陣 酒 間男 魔性の女 スキットル スケジュール ペットボトル 死が二人を分かつまで 毒
『死が二人を分かつまで』とは、アニメ名探偵コナンのエピソードのひとつ。
原作にはないアニメオリジナルエピソードであり、2022年12月3日に第1066話として放送された。
脚本は大和屋暁氏が担当。
※以下、ネタバレに注意してください。
【あらすじ】
横山進歩と今村佐代子の結婚式に参列していたコナンと小五郎。
しかし、式の途中で佐代子が突然苦しみ出し、亡くなってしまう。
死因は毒殺だったが、関係者やスタッフのほとんどはその死を悲しむ様子はなく、むしろ不穏な言葉を残す。
コナン達は関係者から話を聞くと、佐代子に対してはあまりいい印象を持っていなかった。
鑑識の結果によると、飲み物からではなくチョコレートから毒が検出。
そのチョコレートは進歩の父親である横山伸晃が佐代子に頼まれてデパートで購入したものだったが、伸晃も毒が入っていた理由はわからなかった。
それを聞いたコナンは、疑われるのがわかっているのにチョコレートに毒を入れるのかと疑問に持ち、今回の事件が恨みを持った者の犯行だと考えるのであった。
【事件関係者】
※苗字の元ネタは競馬の騎手から
- 今村佐代子(いまむら さよこ)
CV:上坂すみれ
家事手伝い。24歳。
式の途中で突然苦しみ出し、口から血*1を吐いた後に倒れて亡くなってしまうが、その死を悲しむ者はほとんどいなかった。
死因は毒殺で、千葉の話によると体内からは毒キノコの成分が検出され、少しでも摂取すれば全身麻痺を起こして約1時間で亡くなるとの事だった。
苗字の元ネタは今村聖奈。
- 永島ひろ子(ながしま ひろこ)
CV:藤井ゆきよ
ウェディングプランナー。23歳。
水の入ったペットボトルにストローをさして、化粧が落ちないように気をつけながら、水をちょいちょい佐代子に飲ませている。
息付く暇もないほどスケジュールが分刻みでその間になんでも詰め込み、さらには披露宴の内容に難癖をつけるなど、佐代子の事は殺したいほど面倒な客だった事を認めている。
佐代子が亡くなった時に「なんでこのタイミングで」と言っていたが、その理由は佐代子の入場後に花火を使った派手な演出があったとの事で、その許可を取るのに苦労していたとの事。
朝6時から会場入りするも、ハプニングの連発でスケジュール表に書いてあった予定通りにいかなかったと言っていた*2。
苗字の元ネタは永島まなみ。
- 山田岳人(やまだ がくと)
CV:川原慶久
会社員。27歳。
進歩の友人で同じ会社に勤めている。
佐代子の友人でもあり、式の直前に個人的にお祝いの言葉を述べに行っており、その時にいつも持ち歩いているスキットルに入れた酒を佐代子に一口よこせと言われて飲ませていた。
実は進歩には内緒で佐代子と付き合っている間男で*3、佐代子が亡くなった時に「丁度いい」と言っていたのはいなくなった事で新しい恋に走れるという意味があってのものだった。
苗字の元ネタは山田敬士。
- 横山伸晃(よこやま のぶてる)
CV:掛川裕彦
会社役員。57歳。
小五郎とは行きつけの飲み屋で知り合いとなり、酔って盛り上がった勢いでコナンと小五郎を結婚式に招待していた。
佐代子には両親がいない事を聞いており、自分が家族の代わりになろうと思っており、控え室で佐代子からリハーサルの時に頼まれてデパートで購入したマティバのチョコレートを持ってきて食べさせていた。
鑑識の結果、チョコレートに毒が入っていたものの持ってきた本人も理由はわからなかった。
佐代子が亡くなった時は「やはりこの結婚式は呪われていたんだ」と言っており、その理由は別の探偵を雇って素行調査をしてもらったが、その結果は佐代子の男性遍歴が学生の頃から派手というあまり芳しいものではなかった。
犬(チワワ)を飼っており、その犬に結婚指輪を運ぶリングドッグをやってもらう予定だったが、佐代子の入場前にハプニングで籠から出ていた。
苗字の元ネタは横山典弘。
- 横山進歩(よこやま しんぽ)
CV:小田久史
会社員。28歳。
父親の伸晃から佐代子の事をそれとなく伝えられるが、恋は盲目*4なのか聞く耳を持っていない。
ひろ子の話によると、式開始前に自分の靴が無くなるハプニングが発生しており、靴はトイレで発見されたものの開始が5分遅れていた*5。
苗字の元ネタは伸晃と同じく横山典弘だが、息子である事を考えるとこちらは横山和生・武史兄弟が元ネタだろう。
- 水口菜穂(みずぐち なほ)
CV:種﨑敦美
会社員。23歳。
佐代子とは学生時代からの友人。
佐代子が亡くなった時は「当然の報いね。むしろ遅すぎたくらい」だと言っていたのは、佐代子が学生時代から男をとっかえひっかえしまくっており、いつか酷い目に合うと思っていたから。
苗字の元ネタは水口優也。
- 川須アレックス晴敏(かわす あれっくす はるとし)
CV:宮本充
牧師。58歳。「アレックス」は洗礼名。
伸晃が佐代子にチョコレートを食べさせているのを目撃していた。
佐代子が亡くなった時は「早すぎる。この若さで」と言っていたのは、言葉の通り佐代子のような若い女性が人生を終えるにはまだ早すぎるという意味だった。
苗字の元ネタは川須栄彦。
【レギュラー陣】
ご存知主人公。
今回の事件が恨みによる犯行だと考え、招待客の控え室を調べると横山家のチワワがおり、リードに切り込みがある事に気づく。
そして、ひろ子から結婚式のスケジュール表を見せてもらうとスケジュール表と当日の予定が異なった事を聞いていた。
ご存知迷探偵。
検出された毒の種類を千葉から聞くと、佐代子に何かを食べさせたか飲ませた人物が犯人だと推理する。
ご存知高木君。
山田がコナンの前で佐代子の間男だと言うのを躊躇した為、ボールペンのインクが無くなったと言ってコナンをその場から外している。
しかし、結局コナンも別の場所から聞いていた。
ご存知千葉君。
結婚式場でも事件に遭遇する小五郎を見て、相変わらずの引きの強さだと言っていた。
【以下、事件の真相。さらなるネタバレに注意】
幸せの絶頂に殺害してやろうと毒を飲ませた!
なのに、誓いのキスをする前に死んでしまった!
- 川須アレックス晴敏
今回の犯人。
毒キノコの成分を利用したのは、誓いのキスの瞬間に佐代子の命を奪い、幸せの絶頂からの転落を狙っていた。
伸晃がチョコレートを購入したのは式当日で会場に来る前の為、メーカーがマティバだとわかっていても同じものを購入するにはそれを見届ける必要がある。
そこで伸晃を尾行し、購入したのを見届けた後に自身も同じチョコレートを購入。
そして、用意していた毒を購入したチョコレートに入れ、伸晃が購入したものとすり替えた。
佐代子がチョコレートを食べたのが12時45分で、この時に進歩が靴を無くしたり犬が乱入するハプニングで10分の遅れが発生。
そこで本来のスケジュールから10分を加えると、13時45分は誓いのキスの時間となる。
つまり、これらのハプニングを仕込んでの計算だった。
高木が小五郎(コナン)に頼まれて川須の事を調べると、息子が佐代子と同じ大学に通っており、付き合っていた事が判明。
川須の話によると、息子は大学4年の時に酷い別れ方をした後の数ヶ月後に交通事故で亡くなったとの事で、それを聞いた小五郎(コナン)は、川須の息子が大変な目に遭った事は容易に想像できると言った。
犯人だとわかったのは、チョコレートをすり替えられ、ウェディングプランナーであるひろ子のスケジュール表の中身を見る事が可能だった唯一の人物だった事。
聖職者の立場である為、ボディーチェックされない自信があった事を言われると、毒入りチョコレートを見せた。
これについては「何故、それを捨てなかった?」という意見もあるが、この事件の犯人のように「もしかしたら誰かに拾われてしまうかも」という心理が働き、つい捨てられなかったとも考えられる。
息子を死に追いやった佐代子の事を許せず、今回の計画を実行するが、誓いのキスの前に佐代子が亡くなってしまう。
その時、「早すぎる。この若さで」と言っていたが、倒れるのが早すぎるという意味で言ってしまい、「この若さで」を慌てて継ぎ足すものの、それが逆に犯人だという決め手になってしまった。
罪を認めた後、持っていた毒を飲んで自殺をしようとしたが、コナン、高木、千葉の3人よって阻止された。
- 今村佐代子
伸晃や菜穂の言っていた通り、男性遍歴が学生の頃から派手という事を考えれば間違いなく『コナン』史上最悪といえるビッチ(アニメ的には魔性の女)だった。
そりゃ、恨まれて当然だったと言えるし、菜穂が言ってた通りいつかは酷い目に合うのは間違いなく、仮に川須が殺害を実行しなくても別の被害者やこの事件の犯人などから狙われていたかもしれない。
ある意味、佐代子のやっていた事を考えるとこの放送時間帯によく登場できたなと言えるキャラでもある。
なお、川須の息子は佐代子と酷い別れ方をして数ヶ月経過していた後に交通事故で亡くなったと言っているが、実際にこの件が関係していたかは不明である。
- 横山進歩
花嫁である佐代子を失った為、被害者といえば被害者だが、今回の件を知った後はどんな気持ちになったのだろうか。
恋は盲目だった事を考えると、立ち直るのにはかなり時間がかかるかもしれない。
なお、花婿にも関わらず、最後まで影が薄かった。
【エピローグ】
居酒屋で飲んでいたコナンと小五郎。
酒を飲んでいた小五郎は、蘭が結婚する事になったら泣くだろうなと言っており、横でラムネを飲んでいたコナン(新一)もそれを聞いていた。
だが、その後に小五郎が花婿をギッタンバッコンのボッコンボッコンの背負い投げと言いだし、さらには絶対に結婚なんかさせないと言った為、それ聞いたコナンは顔を青ざめるのであった。
【余談】
- マティバの名前の元ネタはゴディバチョコと、マティバのロゴが拳銃である事を考えるとイタリアの銃器製造業であるマテバ社のダブルミーニングだと思われる。
- 同じく2022年に大和屋氏が脚本を担当した『豚汁は命がけの合図』でも今回と同じようにアニオリでは珍しく男女関係を表す発言がある。
- 1話解決ながら、名ありのゲストキャラが多く登場しており、ゲスト声優陣の中には今回の放送と同時期に放映されていた話題作に出演していた声優もいる。
- 本作が『コナン』初出演で、佐代子役の上坂すみれ氏は2022年秋に再アニメ化された『うる星やつら』ではラム役で出演しており、ラムの父親役は小五郎役の小山力也氏が演じており、ある意味でラム親子の共演となった。
- 菜穂役の種﨑敦美氏も同じく『コナン』初出演*6で、2022年に放送されたアニメ『SPY×FAMILY』*7のアーニャ・フォージャー役で出演しており、アーニャと菜穂が同じ声優だと驚いた視聴者もいた。
追記・修正は、誰からも恨まれる事なく無事に結婚式をあげてからお願いします。
*1 アニメ版は血の色が黒の為、放送時のSNSでは口から石油やイカ墨が逆流と言われていた。*2 それを聞いたコナンも、心の中でそもそも途中で終わってると言っていた。
*3 ただし、最初に声をかけたのは佐代子との事。
*4 小五郎が「恋は盲目」と言った後、近くで鯉が跳ねていた。
*5 それを聞いたコナンの反応が薄かった為、ひろ子は「反応にぶっ」とコナンにツッコんでいた。
*6 種﨑氏は『コナン』本編は初出演であり『まじっく快斗1412』では黒羽快斗と中森青子らのクラスメイトである桃井恵子を演じていた。
*7 『SPY×FAMILY』は『コナン』と同じ土曜日に放送されていた。
コメント
最新を表示する
西村知美殺人事件でも西村知美が同様に死亡した
NG表示方式
NGID一覧