フュージョニスト(遊戯王OCG)

ページ名:フュージョニスト_遊戯王OCG_

登録日:2023/03/12 (日) 13:06:00
更新日:2024/07/05 Fri 10:56:03NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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遊戯王 遊戯王ocg 星3 地属性 獣族 融合 融合モンスター バニラ フュージョニスト 効果モンスター以外のモンスター 最弱 レア・フィッシュ 融合素材 簡素融合 簡易融合


《フュージョニスト》
融合モンスター
星3/地属性/獣族/攻 900/守 700
「プチテンシ」+「スリーピィ」


「天使のような羽根と とても長い尻尾を持っている化け猫」


《フュージョニスト》とは「STARTER BOX」で登場した遊戯王のカードである。





【概要】

第1期で多数登場した、効果を持たない融合モンスターの1体。
その姿は「背中に白い翼が生え、ピンクに近い赤色の尻尾を持つ、青毛(群青色に近い?)のネコ」といった感じか。


融合素材となるモンスターはこちら。


《プチテンシ》
通常モンスター
星3/光属性/天使族/攻 600/守 900
ちょこまか動き攻撃がなかなか当たらない、とても小さな天使。

《スリーピィ》
通常モンスター
星3/地属性/獣族/攻 800/守1000
しっぽの長いひつじ。しっぽを使い催眠術をかけ、睡魔を誘う。



ステータスも低く何の効果も持たないこのモンスターはかつて、悲劇を背負ったモンスターであった。

















【《フュージョニスト》のあゆみ】

遊戯王最弱の融合モンスター

まず、上記のステータスを見れば分かるが、融合モンスターなのに「攻900/守700」とあまりにも貧弱
しかもこのカードは、「融合師(フュージョニスト)」の名前であるにもかかわらず何の効果を持たず、その上効果モンスター以外の融合モンスターでは一番ステータスが低いモンスターであった。
メインデッキの通常モンスターですら《フュージョニスト》よりステータスの高いモンスターはゴロゴロ存在するどころか、融合素材の《プチテンシ》と《スリーピィ》のステータスも一緒に見てみると、

  • 守備力が両方の素材より下がっている
  • 寧ろステータスの合計値が《スリーピィ》を下回っている

と、何故か弱体化が発生しており、「《スリーピィ》から攻撃力が100上がった」程度しか融合召喚するメリットが無い。


ぶっちゃけこのカードは、「最弱の融合モンスター」と言ってもいいほど存在価値の無いモンスターであった。


因みに、このカードと《恍惚の人魚マーメイド》で《レア・フィッシュ》を融合召喚できるが、これまたメリットが無い。
詳しくはレア・フィッシュの項目を参照。


シンクロ召喚とエクシーズ召喚の素材として

このように「効果を持たない最弱の融合モンスター」という不名誉な肩書を持って登場した《フュージョニスト》。
後に《簡易融合》という「レベル5以下の融合モンスターを素材なしで融合召喚できるカード」が登場したが、攻撃力・守備力共に低い《フュージョニスト》をこのカードで融合召喚する意味は無いに等しかった。


しかし、第6期にシンクロ召喚、第7期にエクシーズ召喚、10期にリンク召喚が登場。
これによって《フュージョニスト》は、レベル3の非チューナーとして、またはランク3のエクシーズモンスターの素材、もしくはリンクモンスターの素材として活用されるようになった。
活用の一例として


後輩現る

第11期に、《簡易融合》の相互互換である簡素融合が登場。
このカードは「効果モンスター以外のレベル6以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する」効果を持っており、《フュージョニスト》は《簡易融合》と共にこのカードの対象に入っている。
それだけなら、このようなモンスターは沢山存在するのだが、このカードの登場により《フュージョニスト》は「《簡易融合》と《簡素融合》の両方で出すことができる、唯一のレベル3・地属性獣族の融合モンスター」という特色が確定した。


そして先述した通り、《フュージョニスト》は大変長らく「効果モンスター以外の融合モンスターでは一番ステータスが低いモンスター」であったが、同時期に後輩的な存在が登場した。
《無の畢竟 オールヴェイン》である。

《無の畢竟 オールヴェイン》
融合・チューナーモンスター
星2/闇属性/天使族/攻 0/守2100
通常モンスター×2

攻撃力0効果を持たないこのモンスターが登場したことで、《フュージョニスト》はひとまず攻撃力最低の座は脱した。
しかし、このモンスターはチューナーモンスターであり、《フュージョニスト》は融合以外の分類を持たないモンスターとしては現在でも攻撃力・守備力共に最低のモンスターである。


現在の《フュージョニスト》

当初は最弱の融合モンスターとして見向きもされていなかった《フュージョニスト》であったが、現在はシンクロ召喚などの登場によって、その為の素材として使われるようになり、また、《フュージョニスト》と相性の良いカードが登場している。
重宝されるレベルで使われているわけではないものの、少なくとも当時のような「存在価値のないモンスターではない」のは確かである。
更に第12期には「融合素材に指定されているモンスターをEXデッキまたは墓地から直接場に出す」《融合強兵》が登場し、ますます出しやすさが向上している。
もし、地属性や獣族モンスターを主軸にした【シンクロ召喚】、またはランク3のエクシーズモンスターを主力にした【エクシーズ召喚】デッキなどを組むというのであれば、「レベル3・地属性・獣族の融合モンスター」である《フュージョニスト》を活用してみるのはどうだろうか。


【ゲーム作品における《フュージョニスト》】

ここまでは、遊戯王OCGにおける《フュージョニスト》の解説である。


ゲーム作品における《フュージョニスト》は、通常召喚可能な通常モンスターとして登場していた。
しかし、《フュージョニスト》には、もう一つの顔と言えるものがあった。


ゲームボーイカラーソフト「遊☆戯☆王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨(以下DM3)」
の「通信融合」に必要なモンスターである。

DM1~3に存在していたシステム。
指定されたカード2枚に《フュージョニスト》*1を加えて通信交換することで、新しいカードが誕生するというシステムである。
この通信融合でしか入手できないカードが存在しており、某ゲームの通信進化みたいなものだとイメージしやすいか。
一応、やろうと思えばパスワードで入手する方法もある。

DM3における《フュージョニスト》は「通信融合」するために使われ、「融合師フュージョニスト」の名前の通りの役割を果たしていた。
この方法で入手できるモンスターは以下の8体。

※レシピには記述されていないが、全て《フュージョニスト》も含まれている


また、通常の決闘でも「II」より女性モンスターとの融合で《キャット・レディ》や《グリズリー・マザー》が、炎族モンスターとの融合で《ファイヤー・ケルベロス》が、戦士族モンスターとの融合で《タイガー・アックス》が作れたりするなど、様々な融合モンスターの元となる素材カードとして大活躍。
加えて、彼自身も序盤モンスターの割には高めな攻撃力の900を有していたり、数の多い森魔族でもある事から、融合以外でもそこそこお目にかかりやすい存在でもある。


…もしOCGでも「融合師」としての効果があれば、どうなっていたのだろうか。


【「フュージョニスト」を含むカード】

《フュージョニストキラー》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1400/守1200
このカードと戦闘を行う融合モンスターの攻撃力は、
ダメージステップの間0となる。

第5期で登場。名前通り、融合モンスターメタの効果を持っている。
単に融合殺しというなら《フュージョンキラー》とでも名乗っておけばいいと思うし、何が目的なのか見当もつかないがやはり《フュージョニスト》を殺したい存在なのだろうか。
なお見ての通り、効果以前に素の攻撃力の時点で《フュージョニスト》は狩られる運命である。


《シンクロ・フュージョニスト》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 600
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

第7期で登場。名前通り、シンクロ召喚を交えて融合召喚をサポートする効果を持っている。
同パックで登場した《ミラクルシンクロフュージョン》に繋ぐことを露骨に意識したカードだが、《簡易融合》等をサーチして普通にシンクロ召喚を継続してもよい。
つまり《シンクロ・フュージョニスト》から《フュージョニスト》も出せる。だからどうした?
このカードをフィールドに出す手間が難儀で使いやすいとは言えないが、ユニークかつそこそこ使えるカードである。


なお、別に「フュージョニスト」を指定するカードは存在しないし、それぞれのイラスト等からもその間に関連性は全く見出せない。
そのくせその特徴的な名前だけ受け継がれている、なんとも奇妙な存在である。


【余談】

色違いモンスターとして《リトル・キメラ》が存在している。
こちらは通常召喚できるモンスターであり、「炎属性モンスターの強化と水属性モンスターの弱化」の効果を持っている。後に属性強化リンクモンスターの《ドリトル・キメラ》としてリメイクされたため、近代のデュエリストにもわりとお馴染みであろう。
ちなみに、非OCG作品での《リトル・キメラ》は効果の存在しないバニラモンスターになっている。非OCG作品ではOCGの《リトル・キメラ》の効果を持つモンスターは《見習い魔女》と《スーパースター》が該当している。


また、速攻魔法《百獣大行進》のイラストにも、他の獣族モンスターと共に登場している。




追記・修正は《フュージョニスト》を正規融合するか、DM3で通信融合してからお願いします。


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  • 「レア・フィッシュ」の項目にもあるけど、元々通常モンスターだったのが変更になったように思える。結果的に簡易融合・簡素融合対応になったけど、それまで不遇の時代が続くし。 -- 名無しさん (2023-03-12 17:56:10)
  • 低い確率だがリメイクもあるかもな… -- 名無しさん (2023-03-14 00:02:07)
  • 地味に単体でリリーサードラグーンを捲れるフュージョニストキラーくん。まあもっと適任はいそうだけど -- 名無しさん (2023-03-14 00:23:33)
  • デザイン面でも融合元との接点が無さすぎる謎。↑3の説は割と的を得てるかも? -- 名無しさん (2024-02-18 01:02:32)

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*1 DM1では《チェンジ・スライム》、DM2では《転職の魔鏡》や《モンスター・エッグ》

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