登録日:2023/01/19 Thu 13:15:10
更新日:2024/07/05 Fri 10:26:49NEW!
所要時間:約 25 分で読めます
▽タグ一覧
イナズマイレブン オリオンの刻印 ロシア サッカーチーム チーム ロシア代表 イノセント・ドライブ ダブルヘッド・イーグル ツーマンデ・ゴラン オーロラウェーブ (一応)ラスボス パーフェクトスパーク 完璧なる電光石火
パーフェクトスパークは、イナズマイレブン オリオンの刻印に登場するロシア代表サッカーチームである。
旧作とはIFルートである今作でシリーズ初の登場となるロシアのチームである*1。
●目次
【概要】
フットボールフロンティア・インターナショナル(以下FFI)のロシア代表チーム。
異名は「完璧なる電光石火」。
その特徴として選手全員がFW・MF・DF・GKの全てのポジションを行うことが出来るオールラウンダーで編成されており、試合に応じて変幻自在にポジションを変えることで戦術を変化させる。
ユニフォームのカラーは白/水色/青(FP)、赤茶/朱色/灰色(GK)が特徴。
【作中(アニメ)における活躍】
初登場はアニメ22話。
ロシアの空港の外で本戦1次リーグのグループAで戦う日本代表イナズマジャパン、スペイン代表無敵のジャイアント、アメリカ代表スターユニコーンを歓迎し、民族衣装であるルバシカを身に纏い、コサックダンスを披露した。
ロシアはオリオン財団の拠点かつキャプテンのフロイが理事長の血縁者であることから、ロシア代表もオリオンの傘下ではないかと各チームから疑われていたが、フロイが「ロシア代表にオリオンの使徒は一人もいない」「我々はオリオンを認めない」と宣言した。
第1試合 スターユニコーン戦
日本がスペイン戦後の特訓の合間に行われ、試合内容は描写されてないが1-2で敗北。
一星はフロイたちの事をよく知っているため簡単に負ける訳が無いとこの結果に違和感を感じていたが、後にフロイがこの試合は兄のベルナルドの指示に従い意図的に負けるようにしていたことが明かされた。
誤解しないように補足すると、反則の指示は出されていなかった模様。またアメリカに勝ち点をとらせて調整し、次に戦うスペインと日本に手の内を明かさないよう温存していた理由も含まれていると考えられる。
第2試合 無敵のジャイアント戦
試合結果のみの描写で6-0で勝利。今まで10点だの36点だの86点と比べたらだいぶマシな方である。*2
日本に圧倒的なフィジカルを見せたスペインの選手たちがフィールド上で倒れているというイナイレではよくある衝撃のシーンが映し出されていた。
この試合ではフロイがハットトリックを決めたとのこと。イナズマジャパンもテレビで試聴していたが一星が確認した限り反則行為は一切無かったという。
第3試合 イナズマジャパン戦
試合前にフロイはベルナルドからオリオンの力を使うよう指示されるが、自信満々にロシアが勝利すると約束し、いつも通りの真剣勝負でやらせてもらうように伝える。
一方日本代表は稲森明日人が父を見つけた趣旨の置き手紙を残し行方知れず欠場しているが、新たに加入した伊那国の海腹のりかと小僧丸サスケが初出場し、キーパーの砂木沼治がミッドフィルダーとして中国戦以来の出場と態勢を整える。
またロシア代表とオリオンの関係に対し未だ警戒し続けていた。
前半はフロイが先制点を決めるも、小僧丸に新技で1点奪い返され、1-1の同点に並ぶ。
試合が拮抗し白熱する中、フロイが必殺タクティクスを使うようユーリに伝え「オーロラウェーブ」を発動。
だがその直後、フロイが目にしたのは突然目が開けられずにその場から動けなくなる日本の選手たち。
日本の異変にフロイが動揺する中、まるで狙っていたかのように隙を突いてゴールを決めようとするチームメイトたち。
実はユーリたちはフロイの指示では無く、イレブンバンドのコールを受けてオーロラウェーブを発動させたに過ぎなかった。
チームの実権を握る者が誰なのか、肝に銘じるいい機会だ。
ベルナルドは既に試合前からフロイ以外の選手たちを従わせ、日本を予選で排除させるため圧倒的な点差をつけて勝利するよう反則を促していたのだった。
状況を理解したフロイはチームメイトたちを集め、彼らを説得しようと今の思いを語る。
僕は感じてる。
今まで、どれほどの時間をサッカーとともに過ごしてきただろう。
そんななかで、今日のサッカーだけはこれまでと違う。
これが、本当のサッカーだ。
本気でぶつかるほど、どこまでも熱くなっていくサッカーだ。
それを 君たちは感じないのか?
……だがチームメイトたちは応じることもなく、それぞれ自分の持ち場に戻っていく。
ベルナルドの指示に逆らえばチームから追い出され、最悪サッカーが続けられなくなるということを……。
精彩を欠いたプレーで活躍出来ていなかった砂木沼が、反則行為を行った選手からイレブンバンドを奪って捨てる活躍・・・活躍?する中、フロイとヴィクトールがベルナルドの指示に反発し、自主退場する。
ベルナルドはこうなることを見越し、この2人に代わって出場させたのは代表候補のマリク・クアベルとアース・イナームという明日人に似た謎の選手だった。
アースは明日人の必殺技を使いこなしてゴールを決め、2-1で前半終了。
後半はベルナルドが野坂と一星を潰すように選手たちに指示し、イレブンバンドに仕掛けた証拠を残さない巧妙な反則作戦を仕掛ける。
アースも反則を行ったことで日本のプレーがバラバラになる事態に小僧丸は状況を打破するためにアースの胴体めがけてボールを叩き込み負傷退場させたことで、審判からレッドカードを出され退場。明らかに分かりやすい危険行為だったためか実況や観客も素直に反応しており、こういうときは仕事する。
日本が1人減ったことで猛攻をかけるロシアに対し、アースが居なくなったため調子を取り戻した日本と一進一退の攻防を繰り広げる。
日本は同点以上に持ち込むため、残り数分のタイミングでアツヤ、坂野上、砂木沼から剛陣、アフロディ、灰崎に交代。灰崎の活躍により再び同点に持ち込まれてしまう。
日本の確実な敗退が不可能となったためベルナルドは断念し「どんな手を使ってでも勝て」と指示。ユーリたちはサッカー選手としてのプライドを投げ捨ててまでイレブンバンドを利用した反則行為で日本の選手たちの動きを封じて攻め上がる。
更にダメ押しに日本ゴールのクロスバーに仕込んでいた催眠ガスをのりかに浴びせて気力を落とそうとする。
マリクの「ダブルヘッド・イーグル」に睡魔に苦しみながらも技で止めようとするのりかだったが、僅差で破りゴール。3-2で勝利した。
グループリーグの結果は2勝1敗/勝ち点6/得点10/失点4/得失点差6で1位通過、決勝トーナメント進出を果たす。
試合後、アースは声を掛けられたマリクやイナズマジャパンに自らの正体を明かすが、明日人の代役を務めていた別人だった。
明日人本人は試合前日にオリオンによるマインドコントロールを施される前に居合わせた新条琢磨により救出され、ホテルで保護された後にチームに戻ってきた。
同時刻に行われたスペインとアメリカの試合でスペインが勝利したことにより、得失点差によりイナズマジャパンは2位で決勝トーナメントを進出。ベルナルドの目論見は失敗に終わった。
日本とブラジルの試合後、オリオンを裏で操っていた人物が母親のイリーナであることを知ったフロイはヴィクトールと共にチームに戻り、準決勝の試合(対戦国は不明)に勝利。決勝に進出する。
この間の経緯は一切描写されていないが、ユーリたちと和解して反則無しの試合を行った模様。
こればかりは憶測の域になるが、ベルナルドが母の指示で動いていたこと、母はロシア代表に干渉していないことからフロイはユーリたちがオリオンに従わなくてもいいと説明したと思われる。
決勝戦
準決勝でイタリア代表に一応勝利したイナズマジャパンと再戦。多分視聴者も忘れかけているだろうと思うが、選手のポジションを入れ替えて戦術を一新。ゲームではさほど珍しくもない他の選手の必殺技を自在に操ってみせる。
オリオンの息がかかっていない不正も妨害も無い試合で、お互いフェアプレーで全力を尽くす。
だがイリーナは両者の試合を認めず、「本当のサッカー」をさせるためタブレット操作である仕掛けを発動させる……。
突如ロシアの選手全員が動きを止めたかと思えば、フロイが一星の身体めがけてボールをぶつけるという唐突な行動をとり、他の選手たちもラフプレーを行う。その状況の中でフロイが先制点を決める。
イリーナはイレブンバンドからオペラ『カルメン』の「ハバネラ」を音源とした特殊な超低周波音を流し、ロシアの選手全員を催眠暗示で操り危険なプレーを行わせていた。
日本のフィジカルトレーナー析谷はハッキングを駆使して音を消すことに成功するが、徹底的に音を染み付けられ、一度掛かったら簡単に解けられない物だった。
ロシアの一方的な攻撃を受け倒れる日本だが、円堂は「この痛みこそロシアチームの心の叫び」と受け止め、明日人たちも諦めずに青いオーラを輝かせながら立ち上がっていく。
言葉にならない気持ちを受け止めるのが仲間ってもんだ!
みんなー! サッカー やろうぜー!!
円堂がお馴染みの言葉と共に放った緑の波動(もしくはエコー)がロシアを催眠暗示から解放させるという超次元奇跡を起こしたのだった。この展開どこかで見覚えがあるような……
フロイたちは罠にかかっていたことを日本の選手たちに平謝りし、改めてフェアな試合が再開。剛陣の「ファイアレモネード・ライジング」でゴールを決められ同点となる。
そしてイリーナの前に新条、吹雪士郎、インターポールのパンビエッタが駆けつけ、オリオンの不正の証拠を突き止め「パーフェクトワールド」の真実を問いただしたことで一件落着かに思えた。
……がイリーナは警報を鳴らしスタジアムに爆弾を仕掛けたと逆に脅し、ハッタリで無いと証明するために屋根の一部を爆破したことで試合が強制中断。
続け様に私設チームである「シャドウ・オブ・オリオン」を投入したため、ロシア代表がフィールドの外に追いやられてしまった。
これに対抗するため趙金雲による世界選抜チーム「チョウキンウンズ」にフロイ、ルース、マリクの3人が選ばれた。
チョウキンウンズとシャドウ・オブ・オリオンの決着から一週間後、改めて決勝戦が仕切り直された……が尺がもう無いので試合開始前の描写だけに終わった。
なお大会結果については……是非最終回を最後まで視聴する事をお勧めする。まあおおよそ見当は付くんだけどね
【メンバー】
「ゆっくりでもいい。一歩ずつ前進すれば、必ずゴールにたどり着ける。」
MF/背番号9(クラブチーム時は11)
『気高き銀狼』
変幻自在にポジションを変えるロシアチームの
キャプテンで、オリオン財団総理事長の息子。
一星がロシアにいた頃、同じチームで親友だった。
(イレブンライセンス/イナズマイレブンSDより)
パーフェクトスパークキャプテン。誕生日は6月12日。年齢は14歳(アニメージュ2019年9月号より)。
オリオン財団の創設者ヴァレンティンとイリーナの次男で現理事長ベルナルドの弟。
右前を分けた無造作な水色寄りの白髪で、前髪の跳ね上がった一部が青く染まっている。いかにも美少年といった顔つきで薄青色と水色の二重の瞳となっている。
幼少の頃は今と比べて身体が弱く、いつ命を落としてもおかしくない状態だった。父に「生きる希望」としてサッカーを勧められ、始めた当初はサボることもあったが、父が慈善活動の際に記録した貧しくてもサッカーで明日に向かっていく子供たちの映像を見せて励ましをもらい、続ける意欲を起こした。
一星とは練習施設時代からの親友で、この頃は家柄のせいか周りの子供たちから距離を置かれ孤立し自分から手加減をすることがあったが、初めて面と向かって怒ってくれたのが練習でも全力で取り組む一星だった。その日以来彼と本気でボールを蹴り合うことに胸の高鳴りを覚え、友情を結ぶようになった。*3
オリオン財団及び関係者がイナズマジャパンや視聴者などに悪事を晒すことが多い中、オリオンの方針に反対し、正々堂々楽しくサッカーをやるという考えを持っている。まあその親友も多重人格で兄の充だと思い込みすぎていたせいで弟(自分自身)のありもしない治療費のために反則や策略に走ることになってしまうんだが……。
ユーリやヴィクトールともクラブチームからのチームメイトで仲が良かった。
対戦チームを細かく分析しており、チームの特色や個別の選手の最近の活躍まで網羅している。
クリーンなプレーで相手を突破したりとトップクラスの実力を持つだけで無く、自身の必殺シュートが止められてもむしろ良く感じたりと、相手をリスペクトし純粋にサッカーを楽しむ様子も。
だがリーグの日本戦で兄に裏切られ、チームメイトたちも説得に応じなくなったことで孤立するも、自分のサッカーに対する想いを貫くためにヴィクトールと共に試合から降り、チームから離脱する。
離脱後はオリオンを射る「アルテミスの矢」と称してオリオンの闇を取り払うためにマリクに協力を要請し、解決策を探る。
フランス代表がオリオンの策略による食中毒で棄権した際に一星と共にベルナルドと対面して問いただそうとするも、兄との対話から母が仕組んだものだと確信する。
そして上述の通りチームに復帰することになる。
決勝戦ではFWとして出場。途中イリーナの催眠暗示が掛けられ一星とタツヤ、明日人にボールをぶつけ攻撃していたが、僅かに苦しんでいる状態を見抜いた一星に大声をかけられた際に簡単に解けないということなのに一瞬だけ反応していた。*4
チョウキンウンズの参加にはすかさず挙手し、メンバーに選ばれた際にはFWとして出場。
シャドウ・オブ・オリオン戦では試合終盤でイノセント・ドライブを決めて後続の一星、野坂、灰崎、明日人のシュートチェインの起点となった。
担当声優の岡本氏は過去にイナズマイレブンGOクロノ・ストーンでラスボスのSARUを演じていた。
余談であるが、ベルナルドが登場する前は「オリオン財団総理事長の息子」と上記のプロフィールが後の展開と辻褄が合わなくっている。
なにせ既に登場していた老人のギリカナン理事長の正体が執事のグスターブ(代理)で、ヴァレンティンも既に故人であったことが明かされ、本来なら「総理事長の弟」と表記されるべきだからである。
また姓名の「ギリカナン」は実在しない造語であり、「ギリャロフスキー(Gilyarovsky)」や「ギーチン(Gitin)」、「カナーエフ(Kanayev)」あたりをベースにしたと思われる。
- ゴラン・ヴェシリア CV:田所陽向
GK/背番号1
筋骨隆々の長身体型、褐色肌で淡いピンク色のロングヘアー、黒色のバンダナキャップを被っている。
強豪チームのキーパーでスペイン相手に無失点で抑えたことから日本戦でも実力をみせてくれるだろうと思いきや、いきなり小僧丸の新技にあっさりと破れるという噛ませぶり。
決勝戦ではMFとして出場したが、特にこれといって発揮する場面はなかった。
なお姓名の「ヴェシリア(Vesilya)」は実在しない造語でおそらく「ヴェルシーニナ(Vershinina)」と名前の「ヴァシリア(Vasilya)」を捩ったものと思われる。
ただし女性の呼び方に使われるもので、本来男性として使うのなら「ヴェシリ(Vecily)」が正しい。
- アレクセイ・トレポフ CV:無し
DF/背番号2
長身体型、センターを分けた青紫色と下から黒く染まったウェーブタイプのロングヘアー、顎髭を生やしている。
リーグの日本戦後半でイレブンバンドから油のようなものを発射させて一星を転倒、終盤で氷浦をイレブンバンドに仕掛けた高圧電流で攻撃と反則を行う。
決勝戦はベンチで待機していた。
- ラビ・エレメンコ CV:弘松芹香
DF/背番号3
大柄で太った体型、癖のついた黒髪につぶらな瞳の可愛らしい顔つき。白のマフラーを巻いている。
リーグの日本戦では終始反則は行っていない。
決勝戦はベンチで待機していた。
- グエンナディ・ザハロフ CV:無し
DF/背番号4
長身体型、丸刈りのアッシュブロンド、両耳に2つのイヤリングを付けている。
リーグの日本戦前半ではアツヤにスライディングでボールをこぼし守り抜いた。終始反則は行っていない。
決勝戦ではMFとして出場した。イリーナの催眠暗示が掛けられていた際に万作にヴィクトールと共に足を引っ掛けて転倒させた。
- シモン・ジトワ CV:久保田恵
MF/背番号5
小柄な体型、前髪の黄色いメッシュに後ろの髪を一つ編みにして他の髪に括り付けた濃い青緑色の髪、目が小さくフレームが無いように見える(もしくは透明?)黄緑のレンズのサングラスをかけている。
リーグの日本戦ではオーロラウェーブ発動後、坂野上からイレブンバンドの反則の指摘に対し「試合前のチェックは受けているから違反なんてしようがない」とシラを切るも、2回目の反則後に砂木沼に堂々とイレブンバンドを奪い取られ、凄まされた。以降は反則を仕掛けていない。
決勝戦はベンチで待機していた。
なお姓名の「ジトワ(Zhitova)」は女性の呼び方に使われるもので、本来男性として使うのなら「ジトフ(Zhitov)」が正しい。
- カルル・セニロフ CV:布施川一寛
MF/背番号6
褐色肌でセンターを分けた茶色のドレッドヘアー、水色のジグザグ柄の緑のヘアバンドを被っている。
常に「ヤーマン」と相槌や掛け声に使ったりと妙にレゲエ色が強い。
リーグの日本戦前半では日本の選手がオーロラウェーブと催涙ガスで動きが止まっている隙を突いてシャミールからのパスを貰いシュートを決めるも、すぐに持ち直したのりかにパンチングで弾かれた。
終盤で野坂をイレブンバンドに仕掛けた高圧電流で攻撃。
決勝戦ではDFとして出場した。
- シャミール・トルベツコイ CV:不明
MF/背番号7
大柄で逆三角形マッチョ体型、オールバックで左側に2本の剃り込みのラインがある明るい茶色のロングヘアー、割れ顎。
リーグの日本戦前半では野坂からスライディングでボールを奪おうとするも「スカイウォーク」で引き離された。
試合後半で一星がアレクセイが放った油で転倒した所をイレブンバンドで狙いを定め、蒸発して一瞬で消失する針を発射するも瞬時に回避される。
終盤で灰崎にタックルと同時にイレブンバンドに仕掛けた高圧電流をくらわせ、ユーリとの連係でボールを奪い、一星にも電流で(ry。
決勝戦ではDFとして出場した。
- ヴィクトール・セドワ CV:綿貫竜之介
MF/背番号8
チームの司令塔。フロイ、ユーリ、一星とはクラブチームからのチームメイト。
長身の逆三角形マッチョ体型、逆立てた紫色のロングヘアーで一部の髪が白く染まっている。
リーグの日本戦でフロイの説得には当初は応じなかったが、彼が自主退場しようとした時にサッカーへの想いを貫く姿勢を再確認し、同行を決めて試合を降りた。
決勝戦でイリーナの催眠暗示が掛けられていた際に万作にグエンナディと共に足を引っ掛けて転倒させた。
なお姓名の「セドワ(Sedova)」は女性の呼び方に使われるもので、本来男性として使うのなら「セドフ(Sedov)」が正しい。
- ザウル・サレンコ CV:拝真之介
FW/背番号10
大柄でゴリマッチョ体型、プラチナブロンドのモヒカンヘアー、黒の反転目に額の2つの傷跡風ペイントと厳つい顔つきをしている。
リーグの日本戦ではオーロラウェーブ発動後、坂野上からイレブンバンドの反則の指摘に対しすっとぼけるが、2回目の時に砂木沼にタックルされ、その隙にイレブンバンドを奪われ投げ捨てられた。以降は反則を仕掛けていない。
決勝戦ではDFとして出場した。
- ユーリ・ロディナ*5 CV:河西健吾
FW/背番号11
フロイ、ヴィクトール、一星とはクラブチームからのチームメイト。
サイドを肩まで伸ばし、前髪が左に曲がったストロベリーブロンドの髪、中性的な顔つきで水色のイヤリングを付けている。
ロシアに着く前にエキシビジョンマッチでのGKとしての活躍をチェックした野坂から「筋肉の付き方がキーパーじゃない」と言われていたが、実際は上述の通りGKも難なくこなせられる。
堅実な性格で、チームから放逐されることへの恐怖を強く感じている。一星曰く「昔からプレッシャーをかけられると弱気になるタイプ」とのこと。
フロイの説得に対しても「君とは違うんだ」と立場の違いから逆らうことができないと諦めの素振りを見せ、「俺たちはベルナルド様に従うと覚悟を決めたんだ」と心中で呟いている。
フロイの自主退場後はキャプテンを務める。試合後半は果敢に攻めるもノーマルシュートばかりなためか、のりかに何度もはじき返されてしまう。せめて必殺技使えよ
試合終盤でアフロディをイレブンバンドに仕掛けた高圧電流で攻撃。
決勝戦ではGKとして出場。コピーした技で剛陣の必殺技を止めていたが、二度目は破れてしまった。
担当声優の河西氏は過去にイナズマイレブンGOギャラクシーでサンドリアスイレブンのキャプテンであるカゼルマ・ウォーグを演じていた。
なお姓名の「ロディナ(Rodina)」は女性の呼び方に使われるもので、本来男性として使うのなら「ロディン(Rodin)」が正しい。
- ラスカー・ヴァグネル CV:新祐樹
FW/背番号14
控え選手。褐色肌で両目が隠れた松かさの様なグレー系、襟元は赤と茶色で首まで伸ばしたツートンヘアーとなっている。
リーグの日本戦では後半で負傷退場したアースに代わって交代出場。
決勝戦ではFWとして出場した。
- マール・マラット CV:無し
MF/背番号15
控え選手。刈り上げた茶色のマッシュルームカット、ギザ歯。目が小さく緑のフレームの丸眼鏡をかけている。
リーグの日本戦と決勝戦では終始出番なし。
名前とポジションは「イナズマイレブン アニメイトオンリーショップ」のポスター、背番号はBOX3巻のリーフレットより判明。
- アース・イナーム CV:村瀬歩
MF/背番号16
リーグの日本戦で前半中に自主退場したフロイに代わって出場した謎の選手。日本戦直前に代表選出されたこと以外、詳細が一切不明。
その姿は黒のバンダナで目隠しをした稲森明日人といったところ。
イナズマジャパンの面々や実況からは当初単なる似た人物かと思われていたが、全力のプレーで周りを引っ張る、更に明日人の必殺技である「イナビカリ・ダッシュ」と「シャイニングバード」を披露し、得点後には明日人と同じポーズを決めるなど、伊那国のメンバーも本人ではないかと疑心暗鬼に陥ることに。
試合後半で氷浦、万作、のりかが訴えかけると頭を押さえて苦しむ反応を見せたことで明日人だと確信する。
野坂の背後からイレブンバンドに仕掛けた高圧電流で攻撃するも、状況を打破する小僧丸によって高く蹴り上げられたボールを胴体に叩き込まれたことで負傷退場する。
明日人が父を名乗る真人に拉致されたこと、ベルナルドが趙金雲や新条に「明日人がオリオンの一員になった」と伝えたなど、数々の不穏な描写からオリオンに洗脳されたのではないかと視聴者も疑われていたが・・・?
▷ 正体
大丈夫かい?明日人。
それにしても仲間と気づいていながらあの仕打ち……ひどいよね。
違うよ
えっ?
彼は俺にケガさせないように手を抜いた。
君は……誰なの?
- ルース・カシム
その正体は稲森明日人本人……ではなく、彼の代役を務めていた少年。そして新条率いる反オリオンの派閥「革命軍」の一員でもある。
体型や肌色、声こそ明日人と同じだが、バンダナを外した状態は外にハネた形状の髪型、六角形の角張った目に青い瞳と全く異なる。
髪色も黒く染めており、実際の地毛はグレー系の金髪であることが日本とブラジルの試合時に判明した。
上述の苦しみ葛藤する反応も演技に過ぎず、上記の台詞通りひどい怪我でも無かったらしく小僧丸の作戦を受け入れて意図的に倒れたまま退場したと思われる。
結局のところ「洗脳された明日人」はミスリードに終わった。*6
ベルナルドは初めから彼が代役だと分かっていたのかどうかも作中では不明のままだが、後にアニメ誌のQ&Aによると「明日人の洗脳が失敗したため身代わりを投入した」と説明されている。ゴールを決めた際にカメラ目線で指鉄砲の決めポーズをしたあたり相当分析していたと思われる。
以降はフロイ、マリクと共に日本とブラジルの試合を観戦したり、準決勝や決勝の試合にルースとして出場。*7
決勝戦でイリーナの催眠暗示が掛けられていた際に、剛陣から解く方法として大声で叫ばれるも効果は無かった。
チョウキンウンズの参加にはすかさず挙手し、メンバーに選ばれた際にはDFとして出場。
後半の円堂のどけぇ!「友情のゴッドハンド」をアシスト、ハオとマリクとの「ソード・オブ・ダルタニアン」で同点に追いつくなど活躍を見せた。
「革命軍」の一員を名乗っていた割に具体的にどう行動をしていたのかは一切描写されず。
- マリク・クアベル CV:小林由美子
MF/背番号17(訓練生時は9)
オリオン財団が運営する練習施設で明日人が出会った少年。「オリオンの使徒」の基準を満たしていない特訓生で代表候補の一人。
やや小柄な体型で、前髪を分けたオレンジ色のおかっぱ頭。
得意分野はドリブルで、ボールコントロールに関して絶対の自信を持つと豪語している。
グリース・ラウズを始めとする他の候補の少年たちからはバカにされているが、明日人とタッグを組んでミニゲームを行い見返している。
オリオンに手を差し伸べられる前はスラム街の裏路地で過酷な生活を強いられ、「残飯を漁り、人を騙し、盗みだって働いた」と語っていた。そのためオリオンの恩に感謝して忠誠を尽くしている。
明日人にも自身の境遇を語った上でオリオンの強引なサッカー管理を正当化し、自分たちのチームの一員となって日本代表との練習試合を提案するも、自分のサッカーの信念を貫き通す明日人に断られた。
リーグの日本戦で代表の一員に選ばれ、前半終盤で自主退場したヴィクトールに代わって出場した。
この時はアースのことをオリオンに入った明日人だと思って接している。
試合後半の終盤で剛陣と一進一退を繰り広げるも、ユーリからの指示を受けてイレブンバンドに仕掛けた高圧電流で攻撃。その時にオリオンのやり方に違和感を感じ始めていく。
ダブルヘッド・イーグルを決めて勝利に貢献するも、本人からすればモヤモヤが残るものだった。
試合後はアースに声をかけるが、まったくの別人だと知り困惑。
練習施設に戻った時に明日人本人と再会し、改めて本当のサッカーをするよう説得を受け、フロイから「オリオンから抜けるのでは無く、侵食された黒い闇から救う」と説明を受けたことで違う形で恩を返すと決意する。
フランス代表が食中毒で試合を棄権した際には新条の依頼によりフランスの選手の聞き込みをするため病院へ潜入するが、何故かナース服で女装するという誰得なものだった。同じく氷浦もナース姿だった。
決勝戦ではFWとして出場。
チョウキンウンズの参加にはすかさず挙手し、メンバーに選ばれた際にはDFとして出場。
後半の円堂の「友情のゴッドハンド」をアシスト、ハオとルースとの「ソード・オブ・ダルタニアン」で同点に追いつくなど活躍を見せた。
担当声優の小林氏は過去に旧一期フットボールフロンティア編で戦国伊賀島のキャプテンである霧隠才次を演じていた。
監督
- リヴィン・ドリスコ CV:無し
パーフェクトスパーク監督。
生え際が後退した短いブロンドヘアー、コールマン髭を生やしている。黒のモックネックニットの上にグレーのスーツを着用している。
登場シーンも数秒程度しか映らず、終始セリフ無しの空気。他の1次リーグのチームの監督はちゃんとセリフが付いているというのに……。
実際はベルナルドやイリーナの言いなりで、監督とは名ばかりのものとも考えられる。
名前はBOX3巻のリーフレットより判明。名前明らかになったのもアニメ終了から約3ヶ月後って遅すぎない?
他、名前不明のアシスタントコーチが登場している。
【必殺技】
アニメ本編は不正行為に力を入れてしまったのかドリブル技とブロック技が登場しておらず、仮にもラスボスチームなのに2度のイナズマジャパン戦で披露された必殺技は3つだけとかなり少ない。
- イノセント・ドライブ
シュート技。フロイが使用。
周りをステンドグラスで展開し、ボールを高く蹴り上げると周りにクリスタルの様な塊を形成、発動者がボールを跳び越え右足に力を込めて光り、キックを決めてシュート。
一直線のシュートと同時にガラスの破片がゴールに向かって降りかかる。
リーグの日本戦で先制点を決める*8も、2回目以降のイノセント・ドライブはのりかの新技「マシン・ザ・ウェイブ」に止められる*9。
決勝戦ではルースも使用するが円堂の「ダイヤモンドアーム」で止められてしまった。
- ダブルヘッド・イーグル
シュート技。マリクが使用。技のフォントがドラクエっぽい。
ロシアの国章である「双頭の鷲」をモチーフにしたもので、発動者が空中に跳び上がり、召喚した双頭の鷲の口から放つ光線に乗せてボールに2度蹴りを与えてシュートを打ち出す。大体染岡さんのドラゴンスレイヤーと似た感じだと思えばいい。
のりかのマジン・ザ・ウェイブを破ってみせたが、催眠ガスを浴びせた状態だったので不当な方法で勝った感が否めない。
決勝戦ではフロイが催眠に掛かった状態時に使用。円堂の「ダイヤモンドハンド」を破ってみせるも、催眠暗示から解かれた後は止められてしまった。
- ツーマンデ・ゴラン
キャッチ技。ゴランが使用。
全身でクレイジーハンド巨大な左手を具現化し、両腕で表した親指と人差し指でボールを摘むようにしてキャッチする。
誰が呼んだか「左手版ゴッドハンド」「摘むゴッドハンド」。
技名も早い話、ゴランの名前と「摘んでごらん」とかけたダジャレである。ロシアの国柄要素はどうした
キャッチ技として強力なのかどうかは日本戦のみの描写だけなので判断が難しく、氷浦の「氷の槍」は止めてみせたが、小僧丸のオーバーサイクロンと灰崎のシャーク・ザ・ディープには破られた。
決勝戦ではユーリも使用。やはり使用者が異なっても強さが安定せず、最初こそ剛陣のファイアレモネード・ライジングは止めていたが、二度目はご都合主義の如く破られた。
【必殺タクティクス】
- オーロラウェーブ
日本戦で使用した攻撃型の必殺タクティクス。
空から降りたオーロラをベールの様に右腕で包みバク転で相手の陣地に流し、オーロラの風で相手チームの視界を遮り、パスやドリブルを通しやすくする。
……がこの必殺タクティクスの真の狙いはイレブンバンドに仕込んだBB弾サイズのカプセルを撃ち、中に入った催涙ガスを拡散しやすくするためであった。
終盤ではユーリたちが催眠ガスを拡散し、日本のDF選手の眠気を誘発させて突破した。
上述の通りフロイが本来使うべき別の必殺タクティクスもあったことが示唆されているが、最後まで使われることはなかった。
【余談】
大人の事情か、アメリカ代表「ネイビー・インベーダー」以降のチームのイレブンライセンスが未収録のため、2024年現在もフロイを除くロシアの選手全員のプロフィールが不明のままである。
皮肉なことに、あらゆる反則手段を用いてイナズマジャパンに初の黒星を付けている。
アニメ誌のQ&Aで「ロシア代表は『もっと特別』な存在なので刻印の選手にはならないがオリオンの圧を受けているというのは同じで、フロイ自身は自由なチームのキャプテンと思い込んでいたが、実際は裏でベルナルドとイリーナにコントロールされていた。(意訳)」と説明されている。
彼らも結局オリオンに振り回された被害者であるのだが、リーグ戦時は一部の選手はどうみても悪い顔をしながら反則を行っているため、あまり同情できないという声も。
ゲームでロシア代表の設定や背景が掘り下げられることを期待されていたが、オリオンの刻印放送終了後に「イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード(現・英雄たちのヴィクトリーロード)」としてストーリーそのものを完全オリジナルに変えることを発表したため、(開発の進捗によるが)現状ゲームに出るかどうかも分からず、チームの全貌が明かされることがない状況となってしまった。
2021年4月に公開されたサンプル動画内ではフロイが登場しているのが確認されており、2022年7月の開発ブログでは過去作のキャラクターは別枠の「クロニクルモード」で登場させると説明していた。
……なのだが2022年2月に起きたロシアのウクライナ軍事侵攻によって各国や企業、スポーツ界がロシアへの制裁と規制に乗り出し、FIFAとUEFAはロシア代表チーム並びにクラブチームの大会出場停止措置を発表。
ある意味ゲームの度重なる延期によって現実での国際情勢と絡んだ弊害が発生したことで、パーフェクトスパークがゲームに登場するかどうかも非常に危うい事態となってしまっている。
2022年12月28日に公開されたメインビジュアルの集合イラストではフロイがいることが改めて確認されたが、2023年3月の新作発表会で世界同時発売を目指していることが明かされており、もし仮にチーム自体を今の状況下で出す場合、架空の国にするなど設定変更の対応をとらなければならない可能性がある。そもそも旧三期のラスボスチームも架空の国な訳だったし
追記・修正は変幻自在にできる方にお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- ゲームの出演は...無理だろうな... -- 名無しさん (2023-01-19 22:40:09)
- ↑架空の国にすればワンチャン… -- 名無しさん (2023-02-16 18:10:51)
#comment
*2 なお旧三期のラスボスチーム「リトルギガント」も最高得点の試合が「オルフェウス」戦の8-0だった。
*3 ただしアニメ誌のQ&Aではフロイは軽い気持ちの考えで実際の親友を分かっておらず、お互い親密な関係でも無かったと説明している。ただし最も一星が心が近い感覚になれたのも事実で彼が新しい世界を見せてくれると思っていたと補足している。
*4 おそらく自由なサッカーがしたいという意志が強く暗示が完全では無かったとも推測される。
*5 テレビ放映時のアニメ35話のスターティングメンバー紹介とEDのキャストクレジットのみ名前が「ユーリー・ロディナ」と誤表記されていた。
*6 実は後頭部をよく見ると髪の襟足が明日人とは異なる形状で、伏線は一応貼られていた。
*7 後の決勝でイレブンライセンスも名義と容姿が変わっている。
*8 この時ののりかは新技が円堂の技を真似たもので使うことに躊躇し、「マーメイドヴェール」を使ったことで止められなかった。
*9 円堂から気にしないようにと激励を送られたことでのりかが気持ちを切り替えて使った。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧