英霊王スターマン

ページ名:英霊王スターマン

登録日:2023/01/05 Thu 18:19:13
更新日:2024/06/28 Fri 13:58:18NEW!
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遙かなる上空から英霊王が、強烈な光とともに海底都市へと突き進んできた。





英霊王スターマン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-12「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合エターナル・ボルテックス」に収録された一枚であり、五体の王の一角として登場した。



【概要】

あの人気クリーチャー《超竜バジュラ》が背景で苦しんでいるかのような姿を見せ、それを気にせずに歩いているサイバーロードのような姿のクリーチャーとして描かれている[[>光文明(デュエル・マスターズ)]]と[[>水文明(デュエル・マスターズ)]]の
二体のクリーチャーを進化元として召喚する新たな進化進化Vボルテックスを携えて登場したクリーチャーであり、初の種族スターノイドが実装されたカードでもある。
聖拳編背景ストーリーでも物語終盤において重要な役割を果たした。


五大王の中でも《暗黒王デス・フェニックス》に劣らず、性能的にもネタ的にも知名度と人気は五大王の中でも頭一つ抜けて高いクリーチャー。



【解説】

英霊王スターマン SR 光/水文明 (5)
進化クリーチャー:スターノイド 9000
進化V−自分のライトブリンガー1体とサイバーロード1体を重ねた上に置く。
このクリーチャーが攻撃した時またはバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
W・ブレイカー

進化Vとして指定されているのは当時光と水でメジャー種族だったライトブリンガーとサイバーロード。
スターマンの評価が五大王の中でも高い一因がこの進化元指定であり、種族数が多くて何よりもコスト設定が軽い種族という点が大きい。


要の能力はアタックトリガーと場を離れた時にシールドを強制で追加できるという能力。
五大王の中で見るとゲームエンドには持ち込みにくい攻撃性に欠ける印象を覚えるが、裏を返せば堅実で確実な能力。場を離れた時にも発動するので最低限の仕事はしやすい。
特にシールド追加はブロッカーやS・トリガーと言った防御性能を重視した進化元のライトブリンガーの種族戦略と上手く噛み合っている。S・トリガーやとも相性が良い。
ただし、能力は強制なので状況次第ではライブラリアウトを招く可能性がある点は注意が必要。


パワー設定も五大王で進化Vとしては低めの部類だが、聖拳編当時の進化クリーチャーの基準で考えれば然程非力ではない。
進化元に指定されている種族が基本的にパワー設定は貧弱であり、スターマンの9000という数値でも十分に大型と言える基準であることもデカいだろう。


結果的に五大王の中では一番派手さが欠けると言われながらも、専用デッキも組まれて当時の環境クラスでも見かける機会があった五大王はスターマンのみだった。
聖拳編前後の環境で暴れた《無双竜機ボルバルザーク》に対し、シールド追加効果を用いた戦略でボルバルザーク系統のデッキの激しい動きに対して抵抗が出来たのも活躍できた一因である。
進化元の種族が軽いメジャー種族で集めやすく、派手さが無い代わりに堅実で運用方針が分かりやすいスペックから、他の五大王と比べて癖がないことで専用デッキが組みやすかった点も大きい。



【派生カード】

予言者ホシオス UC 光文明 (4)
クリーチャー:ライトブリンガー 3500
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。

スターマンのパロディカード。「スターマン→星雄→ホシオス」というパロディ。
ただし新章以降のパロディカードは元ネタとは単なるそっくりさんなだけのことが大半なのに対し、こちらはスターマンの頭部がクリーチャー化したという設定があるので明確に元ネタの派生カードとなっている。
イラストでもよく見るとサイバーロードのように幼児化したスターマンのようなクリーチャーを浮かべている様子が確認できる。


スペックは4コストのcipドロー持ちのライトブリンガー。スターマンとはマナカーブも含めて相性が良いが、この時期のクリーチャーとしては単純に性能が弱いのでわざわざ使う意味はない。


サッヴァーク <マン.Star> VR 光/水文明 (4)
スター進化クリーチャー:マスター・ドラゴン/スターノイド/レクスターズ 7500
スター進化:レクスターズ、光のクリーチャー、または水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにシールド化してもよい。

煌星龍 サッヴァーク》にスターマンが力を貸したことで誕生したクリーチャー。
アタックトリガーでシールドを任意に追加できる効果を持つ。元ネタの効果無視も割といるレクスターズの中ではスターマンの面影が強く見える性能だが、場を離れた時のシールド追加は削除されている。
カード名称の「マン.Star」はレクスターズの進化クリーチャーの命名としてはかなり元ネタの名前を短縮した部類だが、逆から読むとスターマンと読めるというネタになっている。


スターマンの天海珠 R 光/水文明 (5)
タマシード:スターノイド/レクスターズ
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の山札を見て、その中から、自分のタマシードの枚数以下のコストの、光または水の進化クリーチャーを1体、出してもよい。そうしたら、山札をシャッフルする。
自分の進化クリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。この能力は、各ターン1度しか使えない。

タマシードと化したスターマン。シンカライズを持ち、cipで山札から場のタマシードの数以下のコスト設定の光か水の進化クリーチャーを踏み倒せる。
また、進化クリーチャーが攻撃する時に1回限定でドローと山札からのシールド追加を任意で行える。
コストは重めだがそれに見合った性能を持ち、進化クリーチャーのサポートカードとしては非常に強い。山札からそのまま進化クリーチャーをシンカライズで重ねられる点も奇襲性が高い。



【関連カード】

電磁黙示マジェスティック・スター C 光/水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード/ライトブリンガー 3000
H・ソウル
M・ソウル
このクリーチャーはブロックされない。
フリーズ(このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。そのクリーチャーは、次の相手のターンのはじめにアンタップされない)

アンブロッカブルとフリーズに加えてソウルも所持している多色クリーチャー。
カードイラスト、所持文明、種族構成、名前がスターマンを連想させるクリーチャーだが明確な関連性は語られていない。


バジュラ・ザ・スター P 火文明 (5)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000
進化:自分のドラゴン1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを1枚選んでもよい。相手はそのカードを自身の墓地に置く。

バジュラの派生カード。イラストではスターマンが今度は逆に吹き飛ばされており、名前の「スター」もスターマンへの嫌味か或いはスターマンと同格の存在になった証とも考えられる。
シークレット版のフレーバーテキストも「英霊王なんぞに負けはせぬ。」とも語っており、スターマンに敗北したという設定をバジュラは根に持っていたことが読み取れる。
バジュラのランデス効果は縮小化しているが、パワーはそのままにコストがスターマンと同じ5コストになったことでスターマンの召喚速度に間に合う数値になった。これで完全にスターマンに劣る要素を消したということか。


ただし、背景ストーリー上ではバジュラは煉獄に堕ちたという設定があり、スターマンも後に殺害されたので背景ストーリー的にはどういう扱いのカードなのかは疑問が生じている。
このカードが収録されたDMX-24「輝け!デュエデミー賞パック」は記念パックなので、お祭り故に深く考えるだけ野暮なカードである可能性も高いが。
或いはバジュラが粛清をしに来たスターマンを返り討ちにしたパラレルワールドを描いているとも解釈できる。王の中で最弱なスターマンに勝ったところで別格の五大王のフェニックス連中に勝てるかは不明だが



デュエル・マスターズ プレイス

英霊王スターマン SR 光/水文明 (5)
進化クリーチャー:スターノイド 6000
進化V−サイバーロード1体と光のクリーチャー1体
攻撃する時またはバトルゾーンを離れた時、自分のシールドが9つ以下なら、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
このクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。
W・ブレイカー

DMPP-05「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」にて収録。
TCG版から能力を大きく改変されており、進化元はサイバーロードは指定のままだがライトブリンガーのみならず光文明のクリーチャーならどの種族でも対応可能になった。
元々TCG版の時点で進化しやすい部類の進化Vだったが、デュエプレ版では他の光の種族を使えるようになったことでより一層進化しやすくなったと言えるだろう。


そして最大の追加能力は全てのバトルに勝てるようになったこと。これでTCG版の性能では不可能だったバジュラも討ち取れる。
光文明の得意戦法は相手のタップなので単純にバトル無敗効果とは相性が良い。進化元になる種族は軽量種族でパワー関連で弱い事を考えるとそのフォローにもなっている。


一方でバトル無敗効果を得た代償なのか、パワーはかなり下がっている。背景ストーリーの「最も非力な王」設定の再現なのかもしれないが*1
パワー6000では《ボルカニック・アロー》などの火力除去の一般的なラインにギリギリ引っ掛かってしまい、TCG版よりもかなり除去されやすくなっている。
バトル無敗効果も状況次第では活かせない可能性があることを考えると、パワー低下というマイナスはなかなか無視はできない。


シールド追加効果は基本的にはそのままだが、TCGとデュエプレの仕様の違いからシールドが9つ以下ならば追加できるという設定に変わった。
デュエプレではシールドを10枚以上置こうとすると墓地に置かれることになるため、それを防ぐための措置だろう。



【背景ストーリーでの活躍】

上述の通り、聖拳編背景ストーリーの終盤に登場し、バジュラを撃破するというインパクト絶大の活躍を見せた。
現実のカードスペックでは基本的に勝ち目がないバジュラにどう勝利したのかという点もネタにされており、「S・トリガーを仕込んで除去したのでは」などというカードスペック方面からの考察がされたことも。
デュエプレ版では実際にバジュラに勝てるようにスペックが変更され、背景ストーリーでの勝利手段も描かれたことが話題を呼んだ。


また、後の背景ストーリーではスターマンと同じスターノイドの数が増えたのだが、どのスターノイドも超獣世界の上位にいる神の如き存在として描かれている。
その結果、「普通に超獣世界の表舞台に出現して普通に政治支配を企んで普通に倒されて死んだ」という流れのスターマンが一周してスターノイドという種族内での立場が意味不明、という事態に陥っている。


ある意味後付けの弊害の例とも言えるが、そもそも五大王自体が冷静に考えると出自に謎が多い連中であるため、謎が増えただけとも言える。
果たしてスターマンのスターノイドとしての今後が語られる時は来るのだろうか?


聖拳編

反多色軍として立ち上がった無限軍団がデュアル進化獣を相手に敗れ去り、今度は非進化のレインボー獣に向かってデュアル進化軍が牙を向けた恐怖政治が開始されて情勢が不安定になっていた超獣世界。
弱者の無意識の祈りに応じて、自然文明の秘境である仙界から五大王の一体としてスターマンが復活。ただし、五大王の中では最も非力な存在とされる。


目覚めた王は自分たちが不在の間に支配階級となっていたクリーチャーの粛清を決め、かつて復活した超神龍のバジュラを一撃で瞬殺。
大陸を支配する力を持つバジュラですら五大王の中では最も非力な存在に勝てないという事実は五大王の力を示していた。なお、バジュラはこの敗北で煉獄送りになったと思われる。
五大王への対抗策として各文明が対立の枠を乗り越えて作り上げた敵対色レインボー獣も奮闘虚しく王に敗北し、五大王の恐怖政治体制が進んだ。


世界が五大王の粛清に怯える最中、存在し得ないはずの第六の王《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が仙界より出現。
その存在の誕生を察知したスターマンは他の王と共に仙界に戻るが、龍炎鳳の放つの一撃によって《蛇魂王ナーガ》や《聖獣王ペガサス》とまとめて焼殺される末路を迎えた。


デュエル・マスターズ プレイス

スターマンのバジュラ撃破の様子が詳細に描かれており、自身が作った叡智の防壁を破壊できずに疲弊したバジュラをそのまま倒したとされている。
疲弊した状態で倒したためにバジュラが体力万全のタイマン勝負なら分からなかったとも解釈できるが、そもそもバジュラはスターマンの防壁に手も足も出ていないのでどちらにせよバジュラはスターマンに勝てなかった可能性が高い。
ただし、デュエプレのダイレクトアタック時のボイスでは「バジュラの方が手応えあったぞ」という嫌味を吐くため、スターマン的にもバジュラは印象に残っている敵ではあったらしい。


疲弊したバジュラを倒すことはサイバーロードの再教育よりも簡単だったという記述から、サイバーロードの支配も企んでいたようだ。
そして、サイバーロードのいる海底都市に向かって強烈な光として突き進んできたとされている。
スターマンの外観もサイバーロードに限りなく近いため、TCG版の時点で何かしらの関連性を疑う声はあったのだが。


また、スターマンによってバジュラが消されたことによって沈黙状態にあったサイバームーンドラゴン狩りが進むという余波も起こっている。


スターマンが暴れる中、こちらの世界では聖拳編の時期から既に活動を開始していたオリジンの海賊である《パーロック》が、スターマンに対抗できると書かれている巨大なエメラルドを苦難の末に手に入れる。
パーロックはこのエメラルドの伝説が本当であればスターマンを初めとする五大王を倒そうと決意するが、その後《お宝猫ニャンジロー》によって不幸な目に合う。


十王篇

理由は不明だが、何故かスターマンの頭部が《予言者ホシオス》というライトブリンガーのクリーチャーとして成立する。
ホシオスは十番目の王の正体を把握したようだが、予言が外れてしまう可能性を恐れて口に出さないという判断をしてしまった。


王来篇

十王世界にディスペクターが侵略する最中、スターマンの魂は自らの叡智を授けるに足る器を持つ者を求めていた。
そしてその器を持つ存在として《煌星龍 サッヴァーク》と出会い、共鳴して《サッヴァーク <マン.Star>》へとサッヴァークをパワーアップさせ、ディスペクターとの戦いにレクスターズ側として加勢した。


王来MAX

鬼レクスターズの侵略に十王世界が襲われる中、各文明ではタマシードの誕生が進んでいた。
そしてスターマンがレクスターズとして加担していた影響があったのか、スターマンの力を秘めたタマシード《スターマンの天海珠》が開発されたようだ。



【余談】

  • DMX-12「ブラック・ボックス・パック」にて再録されたことにより、五大王としてはエピソード1以降の変更されたカード枠デザインでの再録が一番乗りだった。

  • 実際のカード性能の相性は背景ストーリーでのスペックには影響しない」とする見方は、上述したスターマンとバジュラの勝敗設定が見本例として持ち出されることが多い。
    ただし、実際には聖拳編以前の背景ストーリーにおいても、《哀哭の超人》が《殺戮の羅刹デス・クルーザー》と相討ちした設定があるなど、実際のTCGにおいてはあり得ない戦闘の結末*2が描かれている。






破壊の化身と呼ばれた誤字・脱字ではあったが、Wiki篭りの作り上げた叡智の項目を荒らすことはできない。

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  • カードのスペック云々でのツッコミは当然してたけど巨大で強そうな火竜のバジュラを小柄で弱そうな宇宙人みたいなスターマンがあっさり討ち取るってのが子供ながらになんか凄く良いなってなった記憶。設定負けはスターマンばっかり言われるけどエターナルフェニックスもそうだし後のサナトスさん鑑みるにフェニックスのお家芸なんでしょ。 -- 名無しさん (2023-01-05 23:33:49)
  • ペガサス「スターマンがやられた!?」ソルフェ「奴は五大王の中でも最弱…」デスフェ「あの程度の龍に負けるなど天上人(スターノイド)の面汚しよ…」 -- 名無しさん (2023-01-05 23:45:22)
  • テクニカルなカードスペック、バジュラ、フェニックスにまとめて焼却だけで充分キャラ立ってるのに「なんでスターノイドが下界に降りて地上の支配者になってるんだ」まで乗るのはちょっと面白すぎる -- 名無しさん (2023-01-05 23:50:24)
  • サファイア夫妻はともかく、ミロクは同じ仙界出身なんだから何らかの関連がないとむしろおかしいくらい -- 名無しさん (2023-01-05 23:53:06)
  • 一周回ってバジュラ大好きマンになってしまった -- 名無しさん (2023-01-06 00:03:24)
  • ↑2 ミロクがガルザークを封印していた剣を開発してるのを考えるとデスフェニックスに何らかの関係性があるのは間違いないんだがな… -- 名無しさん (2023-01-06 00:50:13)
  • 常勝能力でこんどがエタフェニがスターマンに勝てなくなる…と思いきや火力除去になった件 -- 名無しさん (2023-01-06 09:38:30)
  • スターノイドとしては下っ端と言うかかなりランクが低い存在とか? -- 名無しさん (2023-12-03 00:40:35)

#comment(striction)

*1 TCG版の設定だと《蛇魂王ナーガ》も同数値なので最も非力と評するにはTCGでのスペックと微妙に違和感はあった
*2 哀哭の超人はクリーチャーを攻撃できない能力があるため、デス・クルーザーに攻撃できない。また、デス・クルーザーが攻撃してきた場合は哀哭の超人はパワーで負けて一方的に殴り倒される

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