登録日:2022/12/24 (土) 13:58:10
更新日:2024/06/28 Fri 13:33:36NEW!
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奪われるのは 目か、心か。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar: The Way of Water)』とは、2022年制作の米映画。
概要
世界歴代興行収入1位*1を記録したヒット作『アバター』の続編。
『アバター』シリーズは全5部作を予定しており、この作品は第2弾にあたる。完全な続編として作られているため、先に第1作の無印『アバター』を視聴することが推奨されている。
監督は引き続きジェームズ・キャメロン。前作より更に進歩したCG技術、海洋探検家*2としても活動する監督の感性によってかつてないほどに精緻で美麗な海が描かれている。
海だけでなく登場するメカニックも見どころであり、捕鯨船、潜水艇のデザインはリアルかつ凝っている。水上戦及び水中戦での臨場感と迫力も過去の映画と一線を画している。
前作は観客が映像美に集中できるようにストーリーを大味にしたという監督の配慮もあるのだが、今作ではそういった配慮がないために登場人物が増加して視点も頻繁に切り替わるようになり、キャラの動向や心理が掴みづらくなっている。
壮大な決戦を描いて綺麗に終わった前作に対して、今作ではスケールがやや小さく、ラストも少し中途半端になっている。
これは元々アバターシリーズが三部作を想定して制作し、それが四部作になり、更に四部作のうち二部が長すぎる為に二部を二つに分けて五部作にしたという事情も影響していると思われる。
前作同様に3Dでこそ楽しめる映画となっているが、映画館によっては一部のシーンが1秒あたり48fpsの映像となるハイフレームレートでの上映がされた。IMAX・4D・ドルビーシネマ・ScreenX・ドルビーアトモスなど、3D・2Dを問わずに映像や音響フォーマットは非常に多いので近くの劇場がどのタイプかを事前に調べておいた方がいいかもしれない。
ちなみに監督はドルビービジョンとIMAXレーザーをオススメしている。
なお本作の上映に先駆けて前作『アバター』の3Dリマスター特別版が9月に2週間限定で公開された。
一部追加された映像もあり、本作への布石となるシーンも存在する。
公開
2022年12月16日に全世界同時公開された。1か国を除いて初登場一位を記録し、全世界興行収入は22億6874万ドル(日本円で約3085億円)と自身が監督した『タイタニック』を抜き、全世界歴代興行収入ランキングでも3位という驚異的な記録を叩きだした。
だが、冒頭にも書いた通り1か国だけ、初登場一位にならなかった国がある。
それは日本。
既に公開されていた『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』のアニメ映画2作に圧倒され、初登場3位となってしまった。逆に公開前のネガティブな前評判を大きく覆して人気作となった『SLAM DUNK』にとっては、全世界の誰もが予想できなかったであろう快挙を成し遂げる結果となった。
おまけに初日から三日間の観客動員数は同日に封切された『Dr.コトー診療所』とほぼ同じで、見方によっては大コケしたとも…
日本は世界3位の映画王国。そこでハリウッドの超大作が首位を取れなかった前例は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などがあるものの、「日本以外全ての国で一位」という皮肉ともとれる文言がネット上で多数現れ、海外ニュースでも配信されるなど違う意味で話題となってしまった。
不振の原因は上述2作との競合に加え、
- 日本における継続的な洋画不振に加え、3D映画が日本市場ですでに飽きられてしまった
- 約3時間10分という客にとっても映画館にとっても長すぎる上映時間*3
- 捕鯨批判とも取れる描写
等が挙げられている。
ストーリー
かつての戦いで敗れた人間はパンドラを追い出され、地球に送り返された。残ったのは数人の協力的な人間のみであった。
人間の体を捨てて、ナヴィとして生きることを決めたジェイクは四児の父となり、家族を守る父親として暮らしていた。
しかし地球の環境悪化に伴って人間は再びパンドラへと進出する。それはかつてのような対話から始まる温和なものではなく、武力行使を前提とした侵略にして植民地化であった。
侵略に対抗するためにジェイクは戦闘部隊の指揮官として戦うも、アバターとして蘇ったクオリッチと再会し、自分が標的として狙われていることを知る。
このままでは居場所が知られて部族全体が標的にされると判断したジェイクは森を離れて遠くの地へと逃れることに。
海の部族に迎え入れられ、対立や衝突をしながらも一家としての絆を深めていくが、人間の侵略の手は海にも伸びており…。
用語集
※前作の項目の用語集も参照。
- 森の部族
森に住むナヴィの一族。正式名称はオマティカヤ族。
かつての戦いで平和を取り戻したが、再び人間がやってきた為に森に潜みながら戦いの日々を続けている。
- イクラン
森の部族が騎乗する飛行生物。前回の戦いで人間を敵だと認識したらしく、野生のイクランも人間のヘリコプターを発見すると積極的に襲うようになった。
その為、人間もそう簡単には森に手を出せなくなっている。
- 海の部族
森から遠く離れた地域に住むナヴィの一族。正式名称はメトカイナ族。
海に適応した進化をしたため、手足や尻尾がヒレのような形状になっている等の特徴がある。
森の部族と同様に魂の木を介して意思を交感できる。
- イル
プレシオサウルスの様な海洋生物。ツラックと同様に騎乗することが可能だが、水中のみでツラックのように空は飛べない。
- ツラック(スキムウィング)
アリゲーターガー、ワニ、トビウオを合体させたような海洋生物。
メトカイナ族にとってのイクランのような存在であり、騎乗して海上、海中を泳ぎ回れ、短時間なら飛行も可能。
メトカイナ族はツラックに乗ることが出来れば一人前とみなされる。
- トゥルクン
鯨を思わせる巨体の海洋生物。非常に高い知性と言語、感情を持ち、群れを成してパンドラの海を回遊している。
メトカイナ族とは親友であり、定期的に集落によっては心を通わせて旅の記憶を語り合う。
体内から抽出されるエキスには老化を防ぐ効果がある為に人間に狙われている。
トゥルクンを一頭狩猟することで得られるエキスが地球では8000万ドルで取引されている。
なお人間にとってはエキスにしか価値はないため、エキスを取り出した後の死骸はそのまま海に放り捨てられている。
その巨体に見合ったパワーと堅牢な防御力を持つが、殺傷を禁じる教義を持つため戦わない。
人間に襲われても反撃せず逃げるのみ。その為、逃げるのが遅い子連れの母親が狙われる。
登場人物
ナヴィ(森の部族)
※ジェイク及びアバターの血が混じった混血の四人は、通常のナヴィ族と異なり指が五本で眉毛を持ち、尻尾も短い。
- ジェイク・サリー
演:サム・ワーシントン/吹き替え:東地宏樹
主人公。今ではナヴィとして、父として生きている。
軍人ということもあって子育ては少し厳しすぎる面もある。
人間が再来した後は開発を妨害するゲリラ活動の指揮官として活動していた。
しかし自分が狙われていると知り、家族を守る為に大きな決断をする。
- ネイティリ
演:ゾーイ・サルダナ/吹き替え:小松由佳
ジェイクの妻として、4児の母として森で生きている。
子供を非常に愛しており、軍隊式で子供に厳しすぎる態度のジェイクを諫める場面もある。
今も人間は嫌っており、後述するスパイダーについても所詮は人間だと心を許していなかった。
- ネテヤム
演:ジェイミー・フラッターズ/吹き替え:畠中祐
ジェイクとネイティリの長男。感情的になりやすいが森の部族の戦士としては一応一人前。
- ロアク
演:ブリテン・ダルトン/吹き替え:バトリ勝悟
次男。精神的に未熟で浅慮な行動を取ることも多い。ネテヤムに劣等感を抱いており、厳しすぎるジェイクに反発することも。
- キリ
演:シガニー・ウィーバー/吹き替え:早見沙織
グレースのアバターから生まれた少女。ジェイク一家の養女として育てられる。
混血かつ父親が不明という複雑な立ち位置から精神面で不安を抱えている。後述するスパイダーと仲がいい。
演じたシガニー・ウィーバーは撮影時には70代であり、60歳近く年下の少女を演じる壮絶なアンチエイジング演技は話題を呼んだ。
- トゥク
演:トリニティ・ジョリー・ブリス/吹き替え:香月萌衣
タクティレイが本名で愛称がトゥク。末っ子で8歳と幼く、年相応に好奇心旺盛。
人間サイド(パンドラに残った者)
- ノーム・スペルマン
演:ジョエル・デヴィッド・ムーア/吹き替え:清水明彦
アバタープロジェクトの研究者。人間が去った後の施設(ヘルズゲート基地)で暮らしている。
アバターで活動することも可能だがジェイクのように人間の体は捨てていない。
- マックス・パテル
演:ディリープ・ラオ/吹き替え:村治学
アバタープロジェクトの医師。ノームと同様に人間が去った後の施設で暮らしている。
- グレース・オーガスティン
演:シガニー・ウィーバー/吹き替え:高島雅羅
アバタープロジェクトの責任者の植物学博士。前作で死亡した為、直接的な登場はしない。
彼女が使っていたアバターは操縦者が居ないままでで保管されている。
アバターが妊娠していたことが発覚し、前作終了後にキリを出産した。父親は不明。
前作は吹き替えを弥永和子が担当していたが、2014年に亡くなったため高島に交代している。
- スパイダー
演:ジャック・チャンピオン/吹き替え:内田雄馬
少年。本名はマイルズ・ソコロ。
かつての戦いで敗れた人間たちはパンドラを追い出されることになったが、彼だけは幼すぎる為に宇宙船の冷凍睡眠カプセルに入れず、パンドラに残って生きることを余儀なくされた。
自分のことをナヴィ族だと思っており、常に半裸でパンドラの森を歩き回る野生児。英語もナヴィ語も話せるバイリンガル。
父親が謎で、中途半端な立ち位置であるキリに共感を抱いていて仲がいい。
しかし居ないはずだった父親が表れたことで彼も動揺し、かつ人間でありながらパンドラ育ちという複雑な出自によって悩むことに。
人間サイド(新たにパンドラにやってきた者)
前作ではパンドラの開拓は鉱物資源の確保という目的だったが、地球環境の悪化に伴って人類のパンドラへの移住が目的となっている。
その為、かつてとは比べ物にならない規模の輸送船団でパンドラに降り立ち、城壁と砲台に囲まれた要塞と言えるほどの都市(ブリッジヘッドシティ)を建設するに至った。武力も大幅に増強されていて完全にパンドラへの侵略戦争と化している。*4
またRDA社以外にも民間の企業もパンドラに進出している。
かつてはアンオブタニウムの採掘で資金を得ていたが、現在はトゥルクンを狩猟して得られるエキスで資金を得ている。
- マイルズ・クオリッチ
演:スティーブン・ラング/吹き替え:菅生隆之
前作ではパンドラに駐屯している海兵隊の大佐。かつての決戦で指揮官を務めるも、ジェイクとネイティリに敗れて死亡した。
しかし出撃前に記憶と精神を記憶媒体に保存しており、それを地球に送って適合するアバターを作成しインストールするという形でアバターの肉体で蘇った。
保存された記憶は出撃前の時点なのでどうやって敗北して死亡したのかまでは記憶になかったが、過去の戦いで使用したAMPスーツの残骸に残されていたカメラの映像を見ることでジェイクと戦い、ネイティリに矢を射られて死んだことを知り、復讐の炎を燃やして実行に移す。
ネタバレ注意
今作で息子が居ることが判明。その息子はスパイダーであった。ナヴィ族には一切容赦しなかった彼だが、血を分けた息子を前にした彼は前作では見せなかった人間らしい部分を隠せなくなる。ある意味では人間サイドの主人公と言える。
彼を含めた7人の軍人がアバターの肉体を得て蘇生しており、アバターの強靭な肉体に兵士の魂が宿り、かつ地球の近代的な武器で武装した最強の部隊が誕生することに。
- フランシス・アードモア
演:イーディ・ファルコ/吹き替え:野沢由香里
RDA社の将軍で司令官。クオリッチの上官。
幾度にも渡るジェイク達ゲリラの破壊活動に業を煮やしており、因縁のあるクオリッチにジェイクの討伐を命ずる。
極めて苛烈な性格でパンドラへの武力行使に微塵も躊躇していない。
- ミック・スコーズビー
演:ブレンダン・カウエル/吹き替え:楠見尚己
パンドラの海洋狩猟船の船長。RDA社とは異なる民間企業であるため、クオリッチからの協力要請には渋っていた。
ノルマの数だけトゥルクンを狩って金を稼ぐことしか頭にない。登場してすぐに「コイツは死ぬ」と観客に思われるキャラである。
- イアン・ガーヴィン
演:ジェマイン・クレメント/吹き替え:山岸治雄
海洋生物学者。トゥルクンについて詳しい。
トゥルクンを狩ることに関しては不本意らしく、ミックを軽蔑するような言動も多い。
一方で捕鯨に協力しなければ海洋調査に携わる方法がないと諦めているフシもある。
- パーカー・セルフリッジ
演:ジョバンニ・リビシ/吹き替え:難波圭一
宇宙開発企業RDAのヘルゲート基地の所長。前作で地球に送り返されため、ビデオログに撮影されていた記録として登場。
前述した前作リマスター版ではエピローグで彼がジェイクに「まだ終わりじゃない」と告げる場面が追加されている。*5その言葉が今作では最悪の形で現実のものとなった。
海の部族(メトカイナ族)
海洋に住む部族。水中の生活に適応したヒレのような部位を持つ。ただし海の中で呼吸ができるというわけではない。
森の部族がイクランに乗って空を飛び回っていたように、海の生物と共存して暮らしている。
よそ者であるジェイク達を受け入れるも…。
- トノワリ
演:クリフ・カーティス/吹き替え:楠大典
メトカイナ族の長。
- ロナル
演:ケイト・ウィンスレット/吹き替え:清水はる香
トノワリの妻。
演者のケイトは本作の撮影で7分14秒という映画撮影における最長潜水記録で打ち立てた。ちなみに次点は2015年の『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』でトム・クルーズが記録した6分30秒である。
- レヤ
演:ベイリー・バス/吹き替え:内田真礼
本名はツィレヤで愛称がレヤ。トノワリとロナルの娘。
- アオヌング
演:フィリップ・ゲリオ/吹き替え:福西勝也
トノワリとロナルの息子。
よそ者を嫌い、ネテアム達を悪魔の血を引く混血だと罵るなどテンプレ的な行動を取るキャラ。
その他
- パヤカン
若い雄のトゥルクン。
かつて人間に狩られそうになった為にヒレを一部失っている。
トゥルクンは群れで行動するが、彼だけは常に単独行動する。
とある理由から群れから追放されたとされ、メトカイナ族からも軽蔑されている。
同じくはぐれものであるロアクと心を通わす。
登場メカニック
- スワーム・アセンブラー
ブリッジヘッドシティで建築作業を行っている黄色もしくは茶色のクモのような多脚型無人作業機械。
小型で茶色の「ヘクスボット・ライト」、
大型犬程度のサイズで黄色、壁をも平気でよじ登る主力機械「ヘクスボット・ヘヴィ」、
そしてダンプカー並のサイズを持ち建築資材を配置する「ビッグ・クアッド」の三種がある。
その名の通り、ヘクスボットは六脚、ビッグ・クアッドは四脚である。
地球から5光年離れているパンドラに人員を送り込むのには多大な時間と費用が掛かるため、
資源さえあればいくらでも組み立てられるこの様な機械はパンドラの開発を急がねばならないRDAにとって欠かせないものとなっている。
- スケル
AMPスーツの小型版、もしくは人間とAMPスーツの中間というべき代物。
搭乗式二足歩行ロボに近いAMPスーツに対してこちらはパワードスーツの延長に近く、搭乗者は生身であるため屋外ではマスクが必要になる。
操作方式はAMPスーツと同様にマスタースレイブ式。AMPスーツと比べて小型軽量であるためエアロックや廊下でも使用可能。
そのサイズとパワーはナヴィに匹敵し、スケル用アサルトライフルはブローニング重機関銃並の威力を持つ。
トゥルクン漁に用いられているのは「マリーン・スケル」と呼ばれるもので、海での作業に対応し錆びにくいステンレス製の内構造となっている。
なお、スケルで泳げるかは不明。それ故に作業員は「努力している」との事。良いのかそれで……。
- S-76シードラゴン
RDAの最新鋭船舶。トゥルクン狩猟用に設計された、まさかまさかのエクラノプラン*6。
四発の二重反転式ダクテッドファンと逆デルタ型の主翼を持つ。全長は約121m。
低速であれば通常の船舶の様に水上航行するが、高速航行時は水中翼船の様になり、低空を航空することができる。
航続距離は数千マイル、最高速度は130ノット(241km/h)と、現代の輸送ヘリを遥かに上回る航続距離と、匹敵する速度を持ち*7、
悪天候時でなければ護衛のヘリを伴って並走する事も可能。
トゥルクン漁に出る小型船の母艦としての役割を持ち、後部ランプから多数の小型船を、中央デッキから作業機械を投下する機能を持つ。
シードラゴンとはトゲウオと呼ばれるタツノオトシゴに似た生物の名前だが、
直接的にはドラゴン・アサルトシップとどことなく似た形状である事から名付けられている。
設定上、開発元はジェネラル・ダイナミクス。
- マタドール
- ピカドール
漁で実際にトゥルクンと格闘する二種の小型船。
船首に銛を発射するロケット砲台を持ち、陣頭指揮を執る船がマタドール、
爆雷投下グレネードランチャーや音響兵器を持ち、トゥルクンを弱らせる役割を担うのがピカドール。
マタドールの方が大型で、全長約15m、最高速度45ノット。
ピカドールは全長約10mと小型な分快速で、最高速度は58ノット。
なお、マタドールが装備するロケット銛には「日浦」という白文字と日の丸を思わせる赤い丸型のマークが入っているが、
これが何を指しているのかについてパンフレットでは解説は無い。順当に考えれば製造会社であろうか。
なお、マタドール・ピカドールの製造元は「バクスター・インダストリー」となっている。
- マコ潜水艇
2人乗りの小型潜水艇。三基のダクテッドファンで航行する。名前が可愛い
元々は沿岸警備に使用されていたものだが、トゥルクン漁では水中から忍び寄り、浮袋付きの銛を発射する。
劇中では使用されなかったが、コクピットブロックを脱出艇として分離させる事も可能であるという。
- クラブ・スーツ
水陸両用多脚作業メカ。水中用AMPスーツと言うべき代物で、操作方式はやはりマスタースレイブ式。
四本の脚で歩行し、二本の長い腕で作業を行う様は正しくカニ。実際パンフレットには作業形態は「蟹形態」と書かれている。
カニに似ているのは偶々ではなく、実際水中用AMPスーツの開発に上手く行かなかった所、自然物から着想を得るという方針で開発された結果、
カニを模したマシンに至ったという開発経緯を持つ。
手足を畳めば背部に1期装備されたスラスターで一人乗り潜水艇として機能し、手足を展開すればトゥルクンの死体の回収作業を担う。
マニピュレーターは用途に応じて交換する事が可能で、また武装として水中銃を腕部に装備している。
最高速度は19ノット、潜航能力は500m。
- AT-101シーワスプ
新登場のヘリコプター。
主翼内に大小2基のローターを持つという特異な形状のヘリであり、ローター4基という点ではスコーピオンの流れを汲んでいる。
速度、航続距離、機動性は大きく向上しており、そして熱帯の海(トゥルクン漁)で使う事を前提に、その環境に耐えられる設計となっている。
全長約14m、最高速度564km/h。武装として機首にガトリング砲、スタブウィングにヘルファイア誘導ミサイル16発とロケットランチャーを装備する。
- SA-9ケストレルガンシップ
新登場のヘリコプター。
こちらはサムソンの後継となるヘリコプターで、あちらより重装備にと進化した結果、
全長約16m、最高速度約260km/hだったサムソンに対し、こちらは全長約20.3m、最高速度435km/hと大幅向上した。
スコーピオンから大きく形状が変化したシーワスプに対してこちらは大まかのデザインは変わっていないが、尾翼はスコーピオンに近いH型となっている。
カーゴベイも大型化した事でより高い積載・運搬能力を持ち、また変わらずドアガンナーを配置する事が可能。
また積載能力の向上に対応し、以前のスキッドの代わりに引き込み式降着装置が装備されている。
追記・修正はエイワと繋がってからお願いします。
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▷ コメント欄
- 概要が否定的な文で占められてるな、内容は全面同意だけど -- 名無しさん (2022-12-24 14:37:36)
- 「大気成分や重力の問題で生身の人間は活動不可」だからアバター作ったのに、そんな星に移住とかよく分からんこと考えるなこの世界の人間 -- 名無しさん (2022-12-24 19:04:49)
- ↑次回作あたりで大気成分を作り変える装置が出てくるんじゃ?で、それをめぐってまたひと悶着 -- 名無しさん (2022-12-24 19:44:46)
- 前作は森の部族、今作は海の部族、次回作で山の部族とか出てくるかも -- 名無しさん (2022-12-24 20:09:07)
- キャメロンの女性の好みもあるがネイティリが主人公側のヒロインとしては性格が強気を通り越してキツすぎるのがな。自分達の側にいる人間の学者たちには「役立たず!」と罵るし、スパイダーへのあの行為には何のフォローもしないし。 -- 名無しさん (2022-12-24 20:18:05)
- 一応言っとくが捕鯨のあれは欧米のやり方だからな?日本だったら全部使うわ! -- 名無しさん (2022-12-24 20:45:07)
- 「クジラは捨てるところない」って言うくらいだから、毒ない限り何とかして食うよね -- 名無しさん (2022-12-24 20:49:02)
- 後ネイティリとクオリッチがお互いの子供を人質にとって膠着状態になったときに先に音をあげたのがクオリッチなのが今までのクソヤロウな奴から一気に好きなキャラになった -- 名無しさん (2022-12-24 20:54:24)
- 殺生を禁ずる教義ってこいつら何食って生きてんの? -- 名無しさん (2022-12-24 21:11:52)
- 居住不可能も大気組成に人間には有害な揮発成分か多い(なので防護マスクでフィルターすれば生存可能)だから揮発成分をなんとかする技術があるんじゃない?前作でクオリッチ(人間時代)が顔の傷跡は地球でならすぐに消せる(くらい医療技術が進歩してる)って言ってたし -- 名無しさん (2022-12-25 00:54:56)
- 捕鯨船の船長はどうやら次回作にも登場するっぽい(キャストに名前がある)ので義手か移植手術でも受けてパヤカンに復讐でも挑むんでない? -- 名無しさん (2022-12-25 03:59:10)
- ↑3 パヤカンだけど小魚食べてるシーンあったよ。恐らく生きるために殺す(≒食う)のは容認でないかな。それにしても(おおよそ欧米式の)捕鯨シーンは不快感がすごかった -- 名無しさん (2022-12-25 06:41:18)
- 映像は凄かったし面白くないことなかったが、まず長いのと前作で上がったハードルには遠く及ばんかったな。続編シリーズにも関心低くなった。前作でイラク戦争揶揄って自国で批判もくらった米国内リベラルなキャメロンでさえ捕鯨はアカンぞと牽制してるのは強く漂ってたし、調査除いて再開できる日なんて永劫なさそうと鬱になった -- 名無しさん (2022-12-25 06:52:36)
- 海中のシーンは監督がマリアナ海溝に潜った経験からか凄かった。生物や環境のデザイン考えるの楽しいだろうなあ -- 名無しさん (2022-12-25 08:11:37)
- 宣伝のために来日したキャメロンはじめ映画関係者を水族館のイルカショーで接待したのは偶然とは言え皮肉が効きすぎている。キャメロンも「ところでこのイルカたちはショーに出る許可はしているんですかね?」と精一杯の皮肉で返していたが -- 名無しさん (2022-12-25 08:16:16)
- 前作もそうだけどシナリオが薄い割に説教臭さだけ鼻につくんだよな。ジェイク相変わらずダブスタ主人公だし -- 名無しさん (2022-12-25 11:24:07)
- 勘違いして叩いてる人多いけど、油目的で捕鯨していて肉を大量に捨ててたのは日本もだからな。参照→Togetter「油目的で肉を捨てていた西洋と異なり、日本はクジラを余すところなく完全利用してきた」って本当? -- 名無しさん (2022-12-25 12:07:32)
- ↑一時的な話だな -- 名無しさん (2022-12-25 14:27:26)
- キャメロン曰く「日本の人に見て欲しい映画」…あーそういう事かーと -- 名無しさん (2022-12-25 17:29:30)
- まさか今の世にこんな前時代的な反捕鯨映画が出てくるとはね。シーシェパード辺り協賛でもしてんの? -- 名無しさん (2022-12-25 22:14:39)
- あくまで反捕鯨をテーマに特定の国や人種を悪者として描かなかった点は前時代的とは言えないと思うけどね -- 名無しさん (2022-12-25 22:26:03)
- トゥルクンの液でナテヤム復活!かと思ってた -- 名無しさん (2022-12-25 23:09:10)
- ↑5 古式捕鯨から油目的で肉を棄ててたって書いてあるけど -- 名無しさん (2022-12-26 08:52:42)
- 捕鯨に関しちゃ団体が利権ビジネス目当てに見えるから養護できない。水産庁の失言も酷かった。 -- 名無しさん (2022-12-26 16:13:43)
- 兄弟で一番影が薄かった優等生の長男の扱いがベタすぎて流石に冷めちゃったな。 あと、ネイティリとスパイダーは普通にわだかまり抱えるだろうね。 -- 名無しさん (2022-12-26 16:15:51)
- そういえば「鯨食害論(鯨が魚を食べつくす)」も、言い出した日本側が国内外から総スカン喰らって今じゃ撤回してるしな。 -- 名無しさん (2022-12-26 20:07:40)
- 特に説教臭いとか反捕鯨思想みたいなのは感じなかったかな。向こうの大作映画って敵味方共にどころかキャラクター一人一人に違う信条や価値観があってぶつかり合うみたいなのが好まれるイメージだし、制作側の政治的意図を邪推するほどのこともないと思う -- 名無しさん (2022-12-26 20:09:23)
- ネイティリの行動に批判も多いけど、前作で家族を失って更に今回で新たな家族も失いそうになったんだからブチギレるのも仕方ないと思う 軍人として動くジェイクが冷静すぎるだけで -- 名無しさん (2022-12-27 07:54:41)
- ジェイクがモラハラクソ親父だった。自分は過去軍人でも、子供達にそれを押し付けるなよ。 -- 名無しさん (2022-12-27 14:14:38)
- ほら関係ないこと言いだす変な反捕鯨さんがわいてきた -- 名無しさん (2022-12-27 23:13:08)
- ↑3 まあ監督のキャメロンが「反捕鯨をテーマにしてる」「捕鯨してる日本人にこそ見て欲しい映画」と言っちゃってるからそういう部分が鼻につく人がいても仕方ないかと -- 名無しさん (2022-12-27 23:37:53)
- ↑ 間違えた。↑のコメントは↑3じゃなくて↑4の間違い -- 名無しさん (2022-12-27 23:38:35)
- 色々なしがらみに囚われてる大人たちより子供たちの視点から見ると面白かった。3以降はロアク、キリ、スパイダーの3人が中心になるんだろうか? -- 名無しさん (2023-01-01 11:05:00)
- 日本ではコケたと言っていい。初週の興行成績は公開三週目のスラムダンクや一か月以上たってるすずめの戸締りに負け三位でした。 -- 名無しさん (2023-01-01 13:21:04)
- スラムダンクは化け物だからな、 -- 名無しさん (2023-01-01 13:43:14)
- 個人的に見てて一番イラついたのはイアンなんだよなぁ…知識人ぶって船長に皮肉垂れてたけど、そう言うコイツ自身は最後まで反抗とかしないからどういう立場でもの言ってんだ感がすごい。結局ああいう”自分では何もしない口だけの善人”が一番醜悪だなと感じた -- 名無しさん (2023-01-01 16:28:18)
- 捕鯨シーン嫌いって言う人多いけど自分は好き。みんなヒャッハーしてて楽しそうだし「じゃんじゃん稼ぐぞ! -- 名無しさん (2023-01-11 13:13:16)
- ミス じゃんじゃん稼ぐぞ!って掛け声とか上手いことやったらちゃんと労うとか捕鯨船クルー和気藹々してるし -- 名無しさん (2023-01-11 13:15:37)
- クオリッチ「転生したらアバターだった件 ~あの裏切り者と原始人共を皆殺しにしてやります~」。というか、あいつら実質目覚めたら急にナヴィの身体になっててしかも戻れないとかアイデンティティの崩壊に陥ってもおかしくないのに・・・やっぱり、海兵隊って凄い -- 名無しさん (2023-01-16 13:36:56)
- イアンがキリの父親なのかと思ってた・・・ -- 名無しさん (2023-01-16 16:47:47)
- ↑2 部下達も全員リコビナントになっててちゃんとオリジナルとお前は違うって記録映像を見て最後にオリジナルの死体を確認したのが良かったんだろうな。アレで完全に自分とオリジナルは別の認識になる -- 名無しさん (2023-01-16 19:06:16)
- 終盤の沈没しつつある船を舞台にした格闘戦とか脱出劇とかは、「そういえばタイタニックと同じ人が作ってるんだったな」って。やはりキャメロン監督に密室でハラハラドキドキの戦いを撮らせたら凄い -- 名無しさん (2023-01-23 22:01:41)
- Disney+での独占配信はまだかな? 円盤化より先に来そう。 -- 名無しさん (2023-03-27 16:13:46)
- 6月7日(水)にDisney+での独占配信が決定されたよ。ちなみに円盤は出る予定は無い。 -- 名無しさん (2023-05-20 13:14:44)
- とにかく、キャメロン監督は、自分が死ぬまでには完結させてほしい。 -- 名無しさん (2023-06-29 23:42:59)
- 次作では悪役のナヴィが出るとか。そろそろ人類側に勝ってもらわないとさすがにナヴィageも飽きた -- 名無しさん (2023-11-23 23:24:24)
#comment(striction)
*2 地球で最も深い海であるチャレンジャー海淵に到達した人間はキャメロンを含めて13人しかいない
*3 ただし2022年以降は『[[RRR]]』『ミッション:インポッシブル デッドレコニング part1』『[[ジョン・ウィック コンセクエンス]]』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』と長尺の映画が増加傾向にあるため、特段この作品が長いという訳でもなくなっている。
*4 前作では投資家が難色を示すという理由でRDA社は直接的な武力行使には中々踏み切れずにいたが、今作ではそのような事情がない模様
*5 通常版では視線を交わすも、何も言わずに立ち去っている
*6 地面効果翼機(WIG)。地面(水面)ギリギリを翼面を持つ物体が高速で運動する事で発生する「地面(水面)効果」と呼ばれる現象を利用した船舶もしくは航空機。
*7 例として、日米で運用されているCH-47チヌークは航続距離6t搭載時で約1000km、最高速度約160ノット
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