ラピス・ローゼンベルク

ページ名:ラピス_ローゼンベルク

登録日:2022/07/11 (水) 17:54:15
更新日:2024/06/20 Thu 11:06:31NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



タグ一覧
点数 ルーファス・アルバレア ロリ 人形 食いしん坊 ヒロイン 創の軌跡 和氣あず未 エリュシオン 銀髪 オッドアイ 英雄伝説 ゴスロリ らーちゃん ローゼンベルク人形 脅威のローゼンベルクテクノロジー ラピス・ローゼンベルク 新生帝国解放戦線 新生帝国ピクニック隊 プッペ



そう――私は誇り高きローゼンベルク人形。


あなたたち、なかなか見る目があるのね



ラピス・ローゼンベルク(Lapls Rosenberg)は軌跡シリーズの登場人物。
初登場は『英雄伝説 創の軌跡


CV和氣あず未


【概要】

初出は創の軌跡。創の軌跡にある3つのルートの一つ、「The Miserable Sinners」に登場するヒロインであり、物語の根幹を担う少女である。
人間離れした美しい容姿にウェーブがかった銀髪、右目が黄色で左目が碧というオッドアイを持ち、紫色のゴスロリ服を着ている幼女。


ローゼンベルクの名で分かる通り、彼女は「人形」である。(決してヨルグ老の隠し子ではない)
ただ今まで出て来た博士の作る人形(オートマタ)やマリアベルが用いる魔力で動く人形とは決定的に違い、ラピスには自我があり、明確な意思を持って行動する。
ローゼンベルク制なので、技術体系はキーアのような人造人間、ミリアムやアルティナを始めとするOzシリーズとも当然異なる。
初期は記憶を失っており、自身の境遇も経歴も分からなかった。また人形にもかかわらず、自我がある理由も分からなかったため、自意識はヨルグ老が創ったものではないと推察出来る。
容姿が人間離れして美しいのも、彼女が創られた存在であるため。また良く見ると関節部分に人形特有の継ぎ目が存在する。


そんな彼女の性格だが、ミステリアスな容姿や境遇に反比例するかのように天真爛漫で素直。
単純な上にすぐに乗せられるので騙されやすいという、よく言えば「明るい子」悪く言えば「アホの子」である。
(彼女の容姿は5、6歳程度で、自我を持ち目覚めたのはおおよそ半年程度なので、あらゆる意味で年相応ではある)


美しいことに拘りがあり、自身を指して「優雅さと高貴さを両立した完璧な人形」と自称している。
ただ絵画やオペラといった芸術の美しさはあまり理解出来ず、興味も薄い模様。
さらに可愛い物も好きで、良く目移りし、挙句に自身の美的センスを基準にして他者の名前に点数を付けたりする。
(作中ではナーディアが80点、スウィンが65点、ルーファスが85点、Cに至っては15点である。クロウ涙目…
尤も美しくないものを貶めるようなことはせず、例えば自身と同じ人形が出来が良くないという理由で杜撰に扱われてたら怒りを示す、真っ当な感性の持ち主でもある。


動力元は主に七耀石なのだが、別の物質でもエネルギー変換が可能であり、人間の食事等でも代用可能。(変換効率は若干落ちる)
ただ後述するがここで一つの大問題が発生するのである……


彼女も戦闘パーティに参加するのだが、武器は身の丈程もある斧。(空のレン、ティータもそうだが、軌跡シリーズの幼女は武器がデカい上に物騒過ぎである…)
この斧だが、普段は鞄に変形する優れもの。鞄としても機能するのだが、開けると中からお化けのような霊体(魔法?)が出て来て相手を噛み砕くという、これまた恐ろしいものである。
彼女の実力(性能)も並外れており、斧を軽々と振える腕力があり、その一撃は中型魔獣を一撃で屠る程である。
その斧を持ちながら空中で数回転出来る身体能力に加え、目は敵を解析出来る能力もある。七耀石を動力源にしているからか、魔力も高い。
達人であるCですら、彼女の(性格はともかく)力を認め、一戦力として非常に頼りにする程である。



Cルートはクロスベル再事変の裏に潜む闇、それと間違いなく関りがある彼女の謎を解き明かすことが、命題である。


【性能・クラフト】

Cパーティの脳筋攻撃担当。
範囲があるクラフトが多いので、攻めるのが主な役目。
ただ弱点がいくつかある。まず軌跡のロリキャラのお約束なのだが、体力が極端に低い。
もう一つはSPDの低さ。さらにクラフトのディレイ値も重いため、中々自分の番が回ってこない。
この辺りをアクセサリーやオーブメントで補強すると良い。


またラピスの性能ではないが、彼女がデフォルトで持っているマスタークオーツ「タリスマン」が非常に優秀。
全状態異常・能力低下無効の効果を持ち、Lvを最大まで上げれば100%無効になる。
しかもこの能力はサブで付けても効果を発揮する。つまりコレがあれば、「グラールロケット」を常時着けていることと同義。
1周目であらゆるキャラのサブクオーツに「タリスマン」を着けたのは筆者だけではない筈。


ちなみにフィールドアクションでは小さい体でちょこちょこ走ってくれる。カワイイ。


  • エメロードアイ

CP20 補助:単体:情報解析 4ターン「バランスダウン100%」4ターンDEF・ADF・MOV↓(小) 硬直1000
片目で敵を解析する技。Cパーティでは唯一の解析技なので、バトスコ節約も含めて重宝する。
何気に防御と速力を下げるので、敵にデバフを与える方向でも使える優れ技である。


  • アダマスリッパー→アダマスリッパーII

CP50 物理攻撃 威力A+ ブレイクA 崩しD→威力S ブレイクA+ 崩しD+ /範囲:地点・直線M(地点指定):4ターンSTR・ATS↓(小) 硬直2500
空中で回転してから、その勢いのまま斧を地面に叩きつけ、大地の衝撃破を飛ばす技。
恐らくラピスのクラフトで一番使う技。
威力、ブレイク、範囲ともに優秀なのだが、CPと硬直が若干重いので気をつけよう。


  • エーデルハーツ→エーデルハーツII

CP30 補助:自己:4ターンSTR・ATS・DEF↑(小) HP30%回復 CP+30→4ターンSTR・ATS・DEF↑(中) HP40%回復 CP+40 硬直300
自身の機能を開放し、一時的に戦闘力を上げる技。
ほぼ全てのキャラが持っている自己強化技なのだが、ラピスのは若干使用が変わっている。
まずラピスはCPではなく、EPを消費する。
そして他のキャラは強化後すぐに動けるのだが、ラピスは僅かに硬直を挟み、技を使用した次のターンにバフが発動するという流れになる。
かなりの強化と回復を行える技だが、硬直が入る点には注意すべし。


  • グリモアルアーク→グリモアルアークII

魔法攻撃 威力A ブレイクD 崩しA/範囲:地点 円M+(地点指定):気絶・混乱・悪夢20%→
     威力A+ ブレイクD+ 崩しA+)/範囲:地点 円M+(地点指定):気絶・混乱・悪夢30% 硬直3000
概要でも述べたが、鞄の中から怨霊みたいな魔法が現れ、敵を嚙み砕くというかなり怖い技。
「なにが出るかな~?」と可愛く言いながら、この怨霊しか出ないという中々悪質な技である。(まあ攻撃しなかったり、敵を回復されても困るのだが……)
威力や状態異常は優秀だが、魔法なのでこれを使う場合は、STRではなく、ATSを上げること。


  • ラピス・イン・ザ・ミラー→ラピス・イン・ザ・ミラーII

物理攻撃 威力4S ブレイクC 崩し無効/範囲:地点 全体:気絶100%→威力4S+ ブレイクC 崩し/範囲:地点 全体:気絶120%
複数の鏡を敵の周りに召喚し、その鏡の中にラピスがいるのだが、彼女が合図すると共にラピスと敵の位置が入れ替わり、相手が鏡の中に閉じ込められる。
そして鏡に閉じ込められた相手ごと斧で両断、粉砕するという中々ユニークでカッコいい必殺技。
威力は大多数のキャラと同じなので、特筆すべき点はない。ただラピスのSTRが高いので、威力はかなり出る。


【劇中の活躍】

●創の軌跡

最初はトランクに入った状態で、ヨルグから依頼を受けたスウィン、ナーディアに運ばれていた。
そしてトランクを奪おうとした黒の衛士をスウィンたちが退け、その後現れた《C》と共にトランクを開けたところ、中で眠っていたラピスが目を覚まし彼らに問いかける。

あなたたち、誰?


ここでOPが流れ、創の軌跡本編が始まるのである。


このラピスをクロスベル再事変を引き起こしたルーファス新総統率いる黒の衛士が狙っていたので、今回の事態の文字通り鍵である。
またスウィンたちがヨルグから引き受けた依頼(実はヨルグも別の人物から受けた依頼をスウィンたちに回した)だが「《C》と名乗る人物にトランク(ラピス)を送り届けること」である。
後に分かるが《C》が新生帝国解放戦線リーダーとして行動を起こしたのは3月であり、スウィン達が依頼を受けた時期は2月である。この時期にはまだ《C》は現れてすらいなかった。
一応、先代《C》であるクロウを指すとも考えられるが、クロウが《C》を名乗った最後はおよそ二年前であり、以降は名乗らず、公式には死亡もしくは行方不明と公言されている筈である。
これらの流れから、ラピスの出生や機能どころか依頼にすら謎が生まれてしまう。


上記の謎を当然スウィンが問い詰めるも彼女自身の記憶が無いため、ラピスも思い出せずに苦悩。
そこで《C》が彼女に手を差し伸べ、失った記憶を取り戻す手伝いをすると宣言。その手をラピスも笑顔で取る。
さらに戦力増強のため《C》がスウィンとナーディアを(巨額の報酬で)雇い、ここに「新生帝国解放戦線」が設立。
四人の未来や過去、運命が交差し、やがてはクロスベル、世界の明日にも繋がることになる彼女たちの旅がここに始まる。


当初は見るもの聞くもの全てが珍しく、顔を弾ませていたラピスだが、一緒に回っていたナーディアがある店に入ることで、運命の出会いをすることになる。
それはパン屋。ナーディアが帝国のグルメ本を見て入った店だが、彼女が美味しそうにパンを食べる姿を凝視。
最初は「自身の原動力は七耀石だから食事を取る必要は無い」と自称するラピスだったが、言葉とは裏腹に凄く羨ましそうに見る態度にナーディアが折れる。
「食べる?」という問いに満面の笑顔で「うん!」と頷き、パンを食べるのだが、その美味しさから彼女の中で「美味しい=芸術」というトンデモナイ図式が定まった。
(先に記した芸術に美的価値観を見出せない点も恐らくこれが起因している。要は芸術より食欲が最優先ということ。まさに「花より団子」である)
ここでラピスにも味覚があり、食事でもエネルギー還元されることが明かされ、ナーディアをして「恐るべし、ローゼンベルクテクノロジー」と驚嘆する。
しかし真に驚愕するのはこの後である……
食事の楽しみを知ったラピスはなんと店に売られているパンを粗方食べつくしてしまう。積み重ねられた皿の数は100枚以上。
これにはナーディアも絶句。自身の財布を心配し、熟考の末《C》に払ってもらうことを決意するのだった……


しばらく行動してから《C》の正体がルーファス・アルバレアだと知る。
彼の口から自身の過去や罪状を語られ、どう思うかと問われるもある言葉を口にする。


「善も悪も、出自も生い立ちも……何をしてもしなくても、何を持っていても持っていなくても、その人はその人だよ。」


「理由なんていらないし、誰が認めても認めなくてもそこは変わらない。それが人間でしょう」


「だからルーファスはルーファスだよ。」


これはラピスからルーファスに向けられた言葉だが、自治州独立に囚われ特務支援課や自分たちの在り方を見失ったロイド、
呪いによって《黄昏》の引き金となった罪に苦しみながら生き方を模索するリィンにも言えることであり、
3人の主人公が向き合う問題に、一種の答えを指し示した創の軌跡を代表する言葉であろう。


そして自身のルーツを求めてクロスベルに向かい、創られた場所であるローゼンベルク工房を目指す。
そこで勝手に工房を改造し、悪趣味な仕掛けを施すことに定評がある結社第六柱F・ノバルティス博士と対峙。
彼の悪辣な仕掛けで、自身の模造品を多数作られ、しかもそれに襲われるという災難な目に遭う。
これにはラピスも心が折れるが、飛行艇でのラピスの言葉で、ある程度吹っ切れたルーファスが、今度はラピスに手を差し伸べて言う。*1


「見つけた。君がラピスだ。」


これによりラピスは自分のアイデンティティを確立し、自身の模造品を撃破。
さらにスウィンやナーディアに起きた脅威も退け、遂に自身の過去が保管されていた装置の元に。
途中で合流したレンの力も借りて遂にラピスの謎と記憶が解き明かされる……とは成らなかった。
ただ記憶の断片は思い出し、彼女に関わりがあるイアン・グリムウッドの存在が鍵となることを知る。
そして彼が収監されているクロスベル警察学校にある拘置所に向かう。
ここでも一悶着があるが、無事にグリムウッドの元に辿り着く。そして遂に彼女の出自が語られる。



以下、出自のネタバレ。


その正体は導力ネットワークと霊脈(龍脈)が繋がった事により生まれた電子生命体《エリュシオン》である。(要は大陸規模の強大なコンピュータ)
この《エリュシオン》は導力ネットワークと霊脈の巡りを介することで、大陸中のありとあらゆる知識や情報を入手、会得する。
さらに《エリュシオン》にはその先があり、会得した情報を元にあらゆる可能性を導き出し未来演算を行える。簡単に言ってしまうと、未来予知が出来るのである。
このような技術的特異点(シンギュラリティ・ワン)が生まれた経緯だが、《黄昏》によってかつてない程に活性化した霊脈が、往年一気に技術が進んだ導力ネットワークと繋がったのが原因。


《エリュシオン》は、自身のデータベースを管理する為、擬似人格を生み出し、それを自身の管理者とした。この管理者こそがラピスである。
また生まれた当初の《エリュシオン》は大陸だけでなく、人間からも直接情報を会得しようとした。その相手がイアン・グリムウッドである。
イアンが選ばれたのは、大陸でも有数の知識を要する人物であること、何より彼自身が《エリュシオン》を絶対に悪用しない人間だからだろう。
実際、悪人がこれ程の性能がある技術を手にすれば利用し、しかも未来演算の機能を知れば間違いなく悪用するのは自明の理である。
翻ってイアンならば罪状があるとはいえ、彼自身は高潔な人物であり、むしろ過去の罪に対する負い目から絶対に悪用はしないし、自身の存在を喧伝することはない。
対象者をイアン一人に絞ったのも《エリュシオン》の存在を外部に漏らさないためと思われる。


イアンと交流していた当時は、まだ擬似人格が構成されておらず、断片的な受け答えしか出来なかった。
しかし彼との対話を得て、人格とは何かを急速に学んでいき、遂に擬似人格を生み出した。
この頃には、大分人間味がある話し方が出来るようになり、管理者や《エリュシオン》という呼び方では、人間味がないためイアンが名を付けた。
それが「ラピス」という名前である。


このようにイアンと語らい順調に育んでいったラピスと《エリュシオン》だったが、ある日唐突に連絡が途絶える。
何者かに《エリュシオン》を乗っ取られたのである。これに対して疑似人格「ラピス」は当然抵抗したが、乗っ取りを阻止できなかった。
そして逆に排除されかかるが、直前に逃れて疑似人格のデータをヨルグに渡し、同時に自身の体を作るよう彼に依頼した。
これを元にヨルグは人形を作り、この人格のデータを人形に移したのである。
つまり《エリュシオン》から生まれ、イアンに名を付けてもらい、ヨルグに体を与えてもらうという数奇な道筋を辿った末に創られた存在が本編の「ラピス・ローゼンベルク」である。


そしてラピスはエリュシオン乗を完全にっ取られる前に未来演算で黒幕がエリュシオンを利用して世界に大混乱を齎すことを知った。
これが創におけるクロスベル再事変である。
それを阻止する為、後に現れる《C》なら最短ルートで真相にたどり着けると未来演算で判断。自分の身柄を隠したトランクを届けるように依頼した。
つまり時期が不可解だった依頼内容は、ラピスが未来予測で出した依頼だったというのが真相である。


ちなみにこのクロスベル再事変ではラピスも乗っ取られたエリュシオンもルーファスを利用するという方法を取っているため、如何に兄上が恐ろしいかを改めて知る事件になったともいえよう。



自身の出自と謎、クロスベル再事変の裏に潜む存在を知ったラピスは改めて協力を要請。
今までの旅路で確かな絆を得たルーファス、スウィン、ナーディアは快く引き受ける。
道中で加わったレン、デュバリィ、アリオスもいることで、ここに「新生帝国解放戦線」改め「新生帝国ピクニック隊」が爆誕。
そしてピクニック隊はⅦ組、特務支援課とも手を組む。
彼らと協力してルーファス新総統を打ち倒し、遂にクロスベルを解放するが、直後に逆しまのバベルが出現。


この逆しまのバベルに乗り込み、最後の戦いに臨む。途中で常に一緒に居たルーファスと離れる事態に陥ったが、リィン達の助力もあり無事に合流。
そしてこのクロスベル再事変を起こした真の元凶イシュメルガ・リィンと対峙。彼の悪辣な行動と悪意を自身が培ってきた価値観から一蹴。
決戦となるが、文字通りの死闘になり、途中で自身を庇ったルーファスが重傷を負う。しかし……


「見せてみろ。君が“ラピス・ローゼンベルク”である証を!!」


彼の言葉を受け、自らの使命を真っ当。彼女の力でイシュメルガ・リィンと零の騎神《ゾア・ギルスティン》は力を失い、勝利することが出来た。
しかしイシュメルガは最期の悪あがきを実行、大陸全土にケラウノス(神の雷)を放つことを宣言。
これに対してラピスも阻止しようと尽力するが、既に暴走状態だった逆しまのバベルにアクセスすることは出来ずに窮地に陥る。
刻々と迫るタイムリミットと同時に、要塞内部も発熱し、人が残れる状態では無くなる。
一旦全員がバベルから脱出を図るも、寸前でルーファスが転移陣から離れ、一人要塞に残る瞬間を目撃する。
そしてバベルに残ったルーファスは世界に宣告。彼の仕掛けにより、天の雷がバベルに向き、要塞はルーファス諸共消滅することになった……
という未来予知をラピスはエリュシオンを通してみる。そして彼女はルーファスを助けるため仲間に懇願する。


「助けて……みんな、力を貸して!」「ルーファスを……助けて!!」
「その支援要請、受け取った!」


この願いを聞き届け、ロイドやユーシス、一緒に旅をして来たスウィン、ナーディアがバベルに再突入する。
共に戦ってきた、友であり、家族であり、仲間である一人の男を救うために……


そして道中でイシュメルガの抜けたリィンの助力もあり、遂に要塞最深部に到着。
ここで満身創痍のルーファスを見つける。
最後まで無茶をしたルーファスを罵倒するラピス、安堵する弟の顔、共に戦ってきたスウィン、ナーディアを見つめた後、ロイドの言葉を受け、遂にルーファスは悟る。


「そうか、私は…………とっくに手に入れていたのだな……」


一番欲しかった存在を手にしたことを知ったルーファスと共に要塞を脱出。
後に意識を失ったルーファスの看病をしており、目を覚ました彼にラピスは告げる。
「一緒に世界中を旅しよう」と。これにはルーファスもささやかに笑いながら承諾。
そしてルーファスと一緒にクロスベルの新しい明日を見届けた。
EDではレンやティータ、ローゼリア婆様やセリーヌと一緒にシャロンが作ったお菓子に舌鼓を打っていた。
そしてキーアやアルティナと共に自分たちの歩んできた軌跡を写真に収めており、それを笑顔で見せ合っていた。



風車が回り、何処までも草原が広がる村で思い出のアルバムをめくるラピス。
そして彼女に語りかけるピンク髪の女の子がいた。


「らーちゃん、置いてくよー」
「今、行くー」


そして遠くでラピスを待っているのは3人の人影。
彼女たちの旅は始まったばかりである。


黎の軌跡

直接登場はしていないが、クレイユ村のある女性から、こんな話を聞ける。
少し前、変わった二人が村に来ており、なんでも金髪の男性が銀髪の幼い女の子を連れていたと。
ちなみに金髪の男性は超イケメンで、幼女はかなり食べていたらしい。まあそういうことである。
(というからーちゃんは兎も角、兄上は世界を救う為に自身の名誉を捨て世界の敵となったのだから生存していることがバレたら世界情勢の根底が覆されるのにサングラス程度の変装しかしていなかった。話をしてくれた女性ですらどこかで見覚えがあると言う始末である。)


黎の軌跡Ⅱ


「黎の軌跡Ⅱ」発売前にアップされたラピスの紹介動画では、これまでの彼女の軌跡が描かれている。
しかし動画の最後にて、ルーファスたちを旅を始めてしばらく経った後、なんと突然深い眠りについたまま目覚めなくなってしまっているというとんでもない事実が明かされた。
どうやら本体であるラピスのAI部分が何者かに奪われてしまったらしく、奪われてしまったラピス本体を探すためスウィンとナーディアは嘗て世話になった裏解決屋ことヴァン・アークライドを訪ねるべく共和国へと向かった。
ルーファスはCIDから徹底的にマークされていることや隠し財産も押収されたことによる資金不足という世知辛い事情から別行動をとることに。
スウィンとナーディアは利害の一致からしばらく首都を離れることになったヴァンの代わりとして裏解決屋代理を務めることになり、4spgを解決しながらラピスに関する情報を集めていた。
しかし、二人はやがて赤黎い魔装鬼こと「グレンデル=ゾルガ」やそれをサポートする謎の専用ホロウ「緋のアルテラ」が起こす事件に巻き込まれることに。
果たして肝心のラピスの行方はというと……。



実は事件中に対峙した「グレンデル=ゾルガ」の専用ホロウこと「緋のアルテラ」こそ改竄されてしまったラピスの成れの果てである。
事件の黒幕ことガーデンマスターと名乗る男は第八のゲネシスを手にしており、そこに宿っていた疑似霊魂を自身の手駒にしようとしていた。
しかし、それを魔装鬼へと変化させるにはヴァンと同じく専用ホロウによる膨大なシャード制御が必要だった。
そもそも自由意思を持ったAIは技術的特異点とされており、現代のゼムリア大陸においては再現不可能な代物。
ヴァンの専用ホロウこと「メア」もアニエスとゲネシスの影響を受けて顕現する存在であり、「メア」だけ奪っても解決しない状況だった。
そう、最早赤黎い魔装鬼を生み出せるだけの強いAIなど存在しなかった。


――ただ一つだけ。技術的特異点として生まれ、その後も存在し続けるラピス・ローゼンベルクを除いては。


技術的特異点の極みとも言える「エリュシオン」から生まれ、自由意思まで獲得するほどの強いAIである彼女ならばメアにも匹敵するシャード制御を行える。
そこに目を付けたガーデンマスターはラピスの体からAI部分を抜き取り、その後グレンデル=ゾルガを生み出すためだけに「緋のアルテラ」として改竄したのである。
当然改竄の影響で過去の記憶は封じられており、性格も他者を見下す傲慢かつ残酷な性格へと変貌してしまっている。その上、自身の所有者となっているガーデンマスターの命令には逆らえず、どんな残酷な命令でもあっさり従ってしまう。
一方で高飛車な性格や妙に抜けている部分はラピスの頃から変わっていない。
名前の「アルテラ」も「改竄」という意味であり、彼女の担当声優も当初こそ明かされなかったがラピスと同じ和氣あず未氏が務めている。


「緋のアルテラ」としてスウィンとナーディアと対峙した当初は、彼女がラピスしか使えないはずの「エリュシオンコード」を使っていたことからアルテラがラピスから力を奪ったものと思い込んでいた。
だが、力だけを奪ったところでそもそも自由意思を持ったAIなど生み出せるわけがなく、ならば自由意思を持ったアルテラは一体何者なのかという逆転の発想からアルテラこそ自分たちが探し求めていたラピス本体だと気づくに至った。


その後も「緋のアルテラ」としてガーデンマスターに利用され続けていたが、「御伽の庭城」での決戦にて遂に奪還に成功。
グレンデル=ゾルガの正体であった黒コートの人物が予め枷を弱めてくれていたこともあって無事に元のラピス・ローゼンベルクへと戻った。
最終章では改めてシャード体としてヴァンの前に登場。ゲネシスが力を失っているせいで顕現出来なくなったメアの代役として短い間だがヴァンの専用ホロウとして彼をサポートすることになる。
元の人格に戻って以降、密かにルーファスと連絡を取り合っていたらしく、最終決戦を終えた際には彼と示し合わせて粋な計らいを見せた。
エンディングではスウィンやナーディアと共に共和国を離れ、ルーファスとの合流を目指すことに。
しかし、その後も二人と共にシャード体としてアークライド解決事務所を訪れており、ヴァン達との交流も続いている様子である。


なお、「緋のアルテラ」としてメアと対峙した際には不快感を覚えていたがこれは自分がこのゼムリア大陸における自我を持った唯一無二のAIであるという自負からきているもの。
ラピスの人格に戻ってからはメアには不快感を見せず、寧ろ自我を持ったAIの先達として彼女を宥めたりするなど姉のような振る舞いを見せ、これまで妹のように思っていたスウィンとナーディアを感激させた。
改竄の影響でシャード体としても活動できるようなったらしく、これはこれで便利であると満喫していた一方で一番の趣味であった食事が味わえないということに関しては不満を漏らしていた。
やはり彼女はみんなが愛する可愛い妹らーちゃんなのであった。







「早く追記、修正しないと置いてっちゃうよー」
「ナーディアのいじわる!」


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,10)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 兄上が蔑称から愛称に変わった原因その1 -- 名無しさん (2022-07-11 19:57:02)
  • 兄弟揃ってロリコンとかアルバレア家やべーな -- 名無しさん (2022-07-11 20:00:16)
  • 余談の軌跡シリーズはロリヒロイン説は初めて聞いたんだけど。その下とかもだいぶ個人の予想で書かれてない? -- 名無しさん (2022-07-12 19:52:50)
  • キーアは娘みたいなポジだし、アルティナは閃3ではヒロインっぽいとはいえ恋仲かは選択肢、黎は現状アニエスとエレイン(+シズナ?)だし偏見じゃね(ロリ枠はいつもいるけど) -- 名無しさん (2022-07-12 20:06:13)
  • EDの3人はそれぞれの主人公における被保護者ポジションでしょう、キーアやラピスは娘的な存在でアルティナは生徒だから、もうひとつ共通を言うなら3人共「造られた生命体」であると言う事だね。 -- 名無しさん (2022-07-15 04:00:57)
  • 記事見て気付いたけど、確かに元のエリュシオンも乗っ取られた後のエリュシオンも計画の実行者に兄上を選んでるんだよな。…ヘルムートのクズ野郎が真っ当な性格だったら黄昏の後でも帝国が単独トップだっただろうに -- 名無しさん (2022-07-15 10:12:04)
  • らーちゃん、黎2ではまさかあんなあられもないお姿に…… -- 名無しさん (2022-10-01 23:24:57)
  • 創であの四人が冒険かよとかワクワクしてからの黎2。 -- 名無しさん (2023-03-04 01:19:49)

#comment(striction)

*1 実際はルーファスはラピスを見失わないように発信器をつけていただけなのだが、ラピス本人はそのことを知らない

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧