登録日:2022/05/14 Sat 20:45:50
更新日:2024/06/18 Tue 13:48:14NEW!
所要時間:約 15 分で読めます
▽タグ一覧
高橋克典 フンフンフン! テレビドラマ テレビ朝日 梅宮辰夫 何故かなかなか立たなかった項目 深夜ドラマ パチンコ化 昼行灯 講談社 漫画 実写化 ドラマ 松竹 abematv 永井大 おっぱい オッパイ 金曜ナイトドラマ 木曜ドラマ 03年夏ドラマ 05年冬ドラマ 07年冬ドラマ 09年冬ドラマ 17年冬ドラマ 17年秋ドラマ 柳沢きみお 週刊現代 櫻井淳子 特命係長 只野仁 三浦理恵子 蛯原友里
只野仁。大手広告代理店の窓際係長。
しかし、それは表の顔に過ぎない。
彼には会長直属の特命係長として様々なトラブルを解決するという、もう一つの顔があった。
特命係長 只野仁
『特命係長 只野仁』とは、柳沢きみおの漫画作品作品である。
本項ではこれを原作としたテレビドラマについても解説する。
概要
1998年から「週刊現代」で連載を開始。掲載紙や媒体を変えつつ、現在は新入社員時代を描いた『特命係長 只野仁 ルーキー編』と『特命係長 只野仁 令和編』が連載中。
あらすじ
大手広告代理店・電王堂の総務二課に勤務する只野仁。
見た目は冴えない窓際係長だが、その正体は会長の特命を受けて社内外のトラブルを解決するトラブルバスターであった。
登場人物
- 只野仁
演:高橋克典
本作の主人公で電王堂総務二課勤務の係長。
本名は「ただの じん」なのだが、「ただの人」と揶揄する意味で「ただのひとし」と呼ばれる。
普段はグレーのスーツに大きな眼鏡をかけた冴えないドジ社員を装っているが、夜の顔は頭脳明晰かつ何でもこなすスーパーマン。
特にベッドのテクニックが超一流で、調査の大半をこれに費やすと言っても過言ではない。
ドラマ版ではナニで相手をなぎ倒すという驚異的な身体能力を見せる。
原作ではその生業故存在は一切知られていなかったが、近年は社内で特命係長の存在が都市伝説レベルで語られるようになったという描写がある。
ドラマ版では何らかの形で只野の裏の顔を知る電王堂社員も登場するが、その大半が事件の黒幕であることが多く、事件解決後に懲戒や退職という形で会社を去るケースがほとんど。よく身バレしないな
原作では体育大学に在学中に黒川会長からスカウトされて電王堂入りしたことが明かされている。
- 坪内紀子
演:櫻井淳子
電王堂秘書課に勤務する会長付の秘書。
昼の只野を非常に毛嫌いしている。
実は会長の子供*1なのだが、それを知るのはごく少数。
チンピラに因縁をつけられたところを夜の只野に助けられたことで一方的に惚れており、原作では夜の只野と関係を持っている。
ドラマ版では新水と只野を巡るライバルとして友情を育む描写も見られた。
- 佐川和男
演:田山涼成
電王堂総務二課長。
只野の上司であるが、どこか憎めない只野のよき理解者でもある。只野も彼には親しみを持っており、屋台で酒を交わすこともしばしば。
原作ではうつ病や統合失語症に悩まされるなど、シリアスなキャラクターとして描かれている。
ドラマ版で定年退職を迎えた際には只野が黒川に対し再雇用を頼んだ結果、課長待遇が継続となった。
- 黒川重蔵
演:梅宮辰夫
電王堂の創業者兼会長で、只野の正体を知る唯一の上司。
社内外の表沙汰にできないトラブルを解決するため、只野に特命を下す。
都内ホテルの経営者と強力なコネクションを保持しており、ターゲットがホテルに泊まっていれば探し出すことが可能で、只野の特命を支援している。
演じた梅宮辰夫はドラマ第3シリーズ最終回(第31話「狙われた女ハスラー」)で実娘・梅宮アンナと共演している。
なお、只野役の高橋と黒川役の梅宮は親戚同士でもある(高橋の祖母の妹が梅宮の母親)。
- 新水真由子
演:三浦理恵子
朝売テレビ(ドラマ版はジャパンテレビ)アナウンサー。
ストーカーから助けてもらったのをきっかけに毎回のように肉体関係を持つことに。
只野の両方の顔を知る数少ない存在で、マスコミに入ってきた情報を伝えるなど只野を裏から支える。
原作では大人の女性のイメージだが、ドラマではわがままなキャラクターが強調されている。
ドラマでの情報提供は当然のベッドの上で、回を追う毎に風変わりな演出が行われた。
- 山吹一恵
演:蛯原友里
電王堂総務二課のOL。昼の只野に惚れている描写がある。
ドラマはABEMA版を除く全話に登場。
原作では係長に昇進している。
実は処女。
- 野村俊夫
演:近江谷太朗
電王堂営業二課の課長で只野の同期。
コンドーム製造会社の息子で、電王堂にはコネ入社。
社内では只野をよくいじめて遊んでいることが多い。
- 久保順平
演:斉藤優(パラシュート部隊)
野村の腰巾着で、原作では今岡に相当するキャラクター。
そっち方面の気があるのか、野村に惚れているような描写もしばしば。
演じた斉藤優は、近年は福岡県を拠点に多数の番組を持つローカルタレントとして知られており、拠点を福岡に移動後も出演していた。
- 森脇幸一
演:永井大
只野の後輩かつ部下。
ドラマオリジナルキャラクターだったが、好評につき原作にも登場するようになった。
普段は電王堂のメールボーイとして働いており、社内外の様々な場所で情報収集を行う。
戦闘能力は皆無で、格闘シーンでは逃げ回るor誘導役を演じているが、偶然の幸運や気力などで倒したこともある。
屋上やサウナで只野と並んで雑談や作戦を立てるシーンも多い。
演じた永井大は、高橋克典とは事務所でも先輩後輩の関係にあたる。
このためのちに同枠で永井主演のドラマ「ああ探偵事務所」が放送された際は、ゲストキャラとして只野が登場している。
テレビドラマ
テレビ朝日・MMJ制作で2003年から「金曜ナイトドラマ」枠で放送を開始。
足掛け15年にわたって制作される人気作品となった。
連続ドラマが5シリーズ、ABEMA版が2シリーズ制作されており、このうちドラマ第4シリーズは木曜21時台で放送されている。
この間単発のスペシャル版が5本、松竹配給の劇場版『特命係長 只野仁 最後の劇場版』(PG12指定)が1作制作されている。
劇場版を除く話数は連続ドラマ初回から通算でカウントされている。
本作の脚本家には、「ガリレオ」シリーズの福田靖、「名探偵コナン」のアニメオリジナルエピソードも手掛けている三上幸四郎、「温泉へ行こう」シリーズの脚本家で吉本坂46のメンバーでもある旺季志ずからが参加していた。
最大の特徴は、21世紀以降の地上波のテレビドラマでは珍しくなったお色気シーンが頻繁に登場する点。
実のところ昭和や1990年代の時点では、地上波でもおっぱいが出ることは珍しくはなかった。
ドラマや映画の濡れ場、着替え・入浴シーン、バラエティー番組のエロ企画etc...
しかし21世紀になると、規制によりそういうシーンはなかなか放送されなくなったため、結果的にこのドラマの大きな特徴になったとも言える。
只野が情報収集をする際、関係する女を自分に一目惚れさせてホテルへ行き、「フンフンフン!」と抜群のベッドテクニックを駆使して情報を聞き出すのが毎回のお約束。
ゲストとしてAV女優が頻繁に登場し、番組のみならず視聴者の股間も盛り上げた。
回を追う毎にベッドシーンやサウナにおける只野と森脇のやり取りなど、お色気ながらコミカルな要素も増えるようになった。
ストーリーは
会長から特命を受けて調査開始
↓
ちょっとしたお色気シーン
↓
調査に急展開
↓
フンフンフン!
↓
事件の真相に到達。その一方関係者が危機的状況に陥るが只野が間一髪で到着
↓
只野が上半身裸になり、ジークンドーのアクションを繰り広げ悪党を一人でなぎ倒す
↓
会長室で「男の美学」*2をバックに特命の総括を語る
という流れで基本統一されており、時代劇を思わせるパターンも人気を博す理由となった。
同枠のドラマでは珍しくスピンオフ作品が長らく作られていなかったが、2017年にabemaTVで『夢見るサウナ』が制作された。
こちらは野村・久保を主人公に迎え、サウナ嬢にAV女優が登場している。
余談
テレビドラマ版は10年以上にわたって制作されたこともあり、後にテレビ朝日の高橋主演作品においては、本作をオマージュした演出が見られた。
以下の二作はいずれも「黒縁眼鏡の高橋」が登場するのも特徴。
2012年にナイトドラマ枠で放送された「匿名探偵」では主役の探偵役を演じており、雑誌記者に扮して調査をしていた時の格好が昼の顔の只野であり、名刺の名前も「仁野只一郎」だった。これ以外にもちらほらと本作の小ネタが見られた。
2017年からスペシャルドラマで放送されている「庶務行員 多加賀主水」シリーズでは、コスプレ姿で潜入調査をするシーンやクライマックスでの大立ち回りなど、本作を思わせる演出やキャスティングが見られる。ちなみにこちらは江上剛氏の同名小説を原作としている。
黒川会長「早速だが、この項目の追記・修正をお願いしたい…。それが、今回の特命だ!」
只野「分かりました…!しかしアニヲタWiki(仮)ってまた面倒な件を…。特別ボーナスをお願いしますよ」
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\フンフンフン!/
#vote3(time=,4)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- ドラマ版、息子を殺された父親が黒幕を殺して終わった回や枕営業を強制させられて裏切られた妹の復讐の兄の話と、割と後味の悪い話が多かったイメージ -- 名無しさん (2022-05-15 00:28:27)
- 子供の頃はフンフンフン!のシーン何やってるかわからんかったわ -- 名無しさん (2022-05-15 01:04:10)
- 初期はイケイケだったけど時代が進むにつれて只野係長でいる時の方が安らぎを感じているような描写が増えるのが切ない -- 名無しさん (2022-05-15 11:30:24)
- 一見カッコいいけど様は汚れ仕事だしね特命係長って・・・ -- 名無しさん (2022-05-15 12:59:58)
- 中村主水も初期は家や職場と違って裏稼業でイキイキしてたけど、後年は「嫁姑にへそくりを見つけて貰うのが一番の楽しみ(藤田氏談)」にまでなってるからな。特命仕事って人間の汚い部分を嫌というほど見せられるわけだし -- 名無しさん (2022-05-15 20:59:36)
- プロ野球選手の多田野数人のアダ名の一つの由来でもある -- 名無しさん (2022-05-15 22:55:32)
- 後になるほどヒロインと一緒にいるよりも佐川課長と一緒にいる時の方が嬉しそうな気がする -- 名無しさん (2022-05-16 00:57:19)
- ベッドシーンの描写がホテルが揺れたり花火が打ち上ったりするし、只野の股間のモザイクがありえないほどでかくなったりギャグの切れ味がどんどん増していってた。その辺の建物を殴って突き破った先に脈絡なく着替え中の女性がいたりもする。 -- 名無しさん (2022-05-16 01:00:02)
- 流石に深夜帯でも生々しい性交渉はマズイからなるべくギャグシーンになるようにしてるんだろうな -- 名無しさん (2022-05-16 13:23:52)
- 原口あきまさが出てたニセ只野の回が好きだったな。オチもホロッと来る感じで。 -- 名無しさん (2022-05-16 15:26:23)
- 想像してた以上にドラマは長くやっていたというかシーズン多すぎ!そして未だに原作が続いていることも驚愕だよ。 -- 名無しさん (2022-11-09 13:21:23)
- ドラマ版では只野がオカマキャラに変装した回があったな -- 名無しさん (2022-11-09 14:02:30)
#comment(striction)
*2 高橋克典の楽曲。当初はエンディングテーマであった。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧