登録日:2021/01/11 Mon 00:34:00
更新日:2024/05/24 Fri 13:25:30NEW!
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呪術廻戦 呪術師 1級呪術師 大人 脱サラ 津田健次郎 七海建人 クォーター 眼鏡 常識人 長身 パワーファイター 東京校 敬語キャラ かに座 黒閃 作者のお気に入り 金髪 名言製造機 漢 真の漢 七三分け 涙腺崩壊 リアリスト 人格者 本当は優しい人 7:3 カスクート ナナミン 大人オブ大人 十劃呪法 呪術師はクソ 労働はクソ
君はいくつか死線を越えてきた でもそれで大人になったわけじゃない
枕元の抜け毛が増えていたり
お気に入りの総菜パンがコンビニから姿を消したり
そういう小さな絶望の積み重ねが 人を大人にするのです
七海建人は週刊少年ジャンプで連載中の漫画『呪術廻戦』の登場人物。
●目次
【プロフィール】
誕生日:7月3日(かに座)
年齢:28歳
身長:184前後
等級:1級呪術師
高専入学方法:スカウト
趣味・特技:酒、自炊
好きな食べ物:パン(カスクート)、アヒージョ
苦手な食べ物:平麺
ストレス:残業
【概要】
呪術高専東京校に所属する1級呪術師。
五条曰く「脱サラ呪術師」で、虎杖悠仁からの愛称は「ナナミン」。
白いスーツにツル部分の無いゴーグルのような眼鏡をしているサラリーマンチックの見た目。髪は金髪。
ゴーグルを掛けているのは高専時代に目を負傷している事も理由の一つであると思われるが、呪霊の中には「見られている」と感じた場合襲ってくる者が結構いる為、もっぱらの理由は視線を隠す為である。
母方の祖父はデンマーク人で、七海以外は非術師の家系。
【人物像】
呪術高専在学時に「呪術師はクソ」だと判断し金融系の一般企業に就職したものの、そこで「労働はクソ」であると実感。
「同じクソならより適性のある方」を選び呪術界に戻ってきたというのが本人談。
五条の依頼により虎杖の実地訓練として任務に同行させている。
虎杖にとって五条が第一の師匠とするなら七海は第二の師匠であり、呪術師としての有り様や基礎的な戦い方は彼から学ぶことになる。
社会の酸いも甘いも経験し、「事実に即し己を律する」という信条を持つ冷静沈着なリアリスト。
大人らしく常に落ち着いた淡々とした性格で、一見して無愛想かつ他人に厳しい態度が目立つ。
しかし、呪術界に戻った理由が示すように、人を助ける呪術師として強い使命感を持っており、仲間を想う情も深い作中随一の人格者。
「仕事に私情は持ち込まない主義」と言いながらも犠牲者には心を痛め、仲間を殺した者には激しい怒りを露わにするなど、人間らしい熱い一面を見せることもある。
ただしその人の良さはクールな表情の仮面に隠されている。
対人関係
呪術界上層部の歪んだ構造に対しては快く思っていないものの、スタンスとしてはあくまで体制側の人物。
そのため、当初は宿儺の器である虎杖を子供扱いし呪術師として認めていなかったが、共に任務に当たる中で彼の人格や実力を知り、対等な仲間として認めるようになった。
学生時代の先輩である五条悟からはキッチリした性格面含め信を置かれている。
七海自身も、体制寄りながら虎杖の面倒を引き受けたり、呪術師復帰の際にはいの一番に連絡を取ったりと一定以上の関係を築いている。
ただし日々ウザ絡みを繰り返されているためか、はたまた呪術師としてのスタンスの違いからか、人格面は一切評価していない。
「信用しているし信頼もしているが、尊敬はしていません」という言葉からもそれがうかがえる。
ファンブックでは、夏油が呪詛師堕ちしたことには「責める気にはなれない」と割と同情はしていたことが語られている。
後輩の猪野琢真からは一方的に慕われており、他人とあまり慣れ合わないタイプの七海も彼に対しては親しい態度で接している。
【戦闘能力】
残業は嫌いなので 手早く済ませましょう
一見して細身のインテリのようだが、スーツの下は強靭な筋肉を秘めた非常に屈強な肉体を持つバリバリのインファイター。
術式の性質上近接戦と物理攻撃に特化している点、本人が結界術を苦手としているためか簡易領域などの領域対策は持ち合わせていない点など弱点もあるが、一級術師に恥じない強さを誇る。
十劃呪法
七海建人の生得術式。
生物無生物問わず対象の長さ*1を線分した時の7:3の比率の分割点を強制的に弱点に変える術式。
その弱点に命中した攻撃は全てクリティカルヒットとなり、たとえ格上の呪霊であってもそれなりのダメージを与えられ、格下であれば刃を布で覆った大鉈の峰打ちでも敵を両断できる。
術式による攻撃がそのまま呪力を籠めた物理攻撃となるため、黒閃が発動しやすいというメリットも持つ。
しかし、性質上真人のような身体の大きさを自由自在に変化させることができる相手とは非常に相性が悪い。
時間外労働
ここからは 時間外労働です
七海が自らに課している“縛り”。
七海自身が始業として認識した時間から起算して1日当たり8時間を労働時間とみなし、時間内は実力が80〜90%まで抑制される代わりに、時間外になると110〜120%まで向上する。
あくまでも自ら課している制限のため、この縛りを無視して時間内に100%の力で戦う事も可能だが、その場合時間外の出力は101%程度と殆ど誤差のレベルにダウンしてしまう模様。
時間外の名の通り、発動時はネクタイを解く描写が見られる。
作者曰く「残業は人生のデメリット」。
技
- 瓦落瓦落
術式を用いて破壊した対象に呪力を籠める、十劃呪法の拡張術式。
作中では真人との初戦で使用。
「時間外労働」により増幅された呪力を籠めた拳で壁を破壊し、壁を砕いて生まれた大量の瓦礫全てに呪力を付与し、十劃呪法と相性の悪い真人に対し大量の瓦礫で広範囲を押し潰す荒技として披露した。
「インファイトに特化しているため攻撃範囲が狭い」という弱点を補うことができる反面、周囲に破壊対象がなければ発動が難しく周囲に味方がいると巻き込む可能性があるためか、以降使用する描写はなかった。
- 黒閃
呪力の技術の一つであり現象。
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪み。
決まると技の威力が通常の2.5乗に強化されるが、狙って出せる術師は存在しない。
七海は黒閃連続発動の記録保持者であり、最高記録は前日譚の百鬼夜行時に1級呪霊相手数体相手に記録した4回。
本編中では披露されなかったが、劇場版にて上記の最高記録時の様子が描かれた。
装備
- 大鉈
刀身がネクタイと同じ布でグルグル巻きにされた大鉈。七海のメインウェポン。
本人もナマクラと揶揄する位には刀剣としては落第だが、簡易的な盾して使えるので強度は高い。
非使用時はスーツの裏に着込んだおんぶ紐のような形状のベルトで背中に収納している。これは現代社会で武器を大っぴらに持ち歩く訳にはいかないので、隠す意図もあるものと思われる。
- ネクタイ
ネクタイのような外観をした布の呪具
戦闘時にはネクタイを解き、バンテージのように拳に巻き付けて使用する。
【来歴】
過去
呪術廻戦の現在の時間軸より遡ること約10年前、七海は都立呪術高専に入学し呪術師としての第一歩を踏み出していた。
1年上の先輩である五条悟と夏油傑が請け負った星漿体護衛任務では、二人のバックアップ要員として沖縄に向かい、同級生の灰原雄と共に那覇空港にて呪詛師の襲撃に備える任務に就いていた。
その後も灰原と共に任務をこなしていくが、ある2級呪霊の討伐として向かった任務において負傷。同行していた灰原は下半身を喪い死亡する。
実はその呪霊は土地神として信仰されていた1級クラスの呪霊であり、本来2級術師である彼らが対処できる物では無かった。
星漿体護衛任務を経て名実ともに呪術界最強となった五条が任務を引き継いだ事を知らされた七海は、思わず「……もうあの人1人で良くないですか?」と漏らしてしまう*2。
年々強くなる呪霊とそれに対処する日々。
他人の為に命を投げ出す覚悟を時に仲間に強要しなければならない呪術師の生き方をクソと判断した七海は、高専卒業後は逃げるように呪術師を辞め、サラリーマンとしての道を歩むことになる。
高専を出て4年 寝ても醒めても 金のことばかり考えている
金融系の会社に勤めて数年が経ち、四六時中金の事しか考えず生きていたことに虚しさと疲れを感じ始めていた七海は、「労働もクソ」であると判断。
気まぐれに馴染みのパン屋の店員の呪霊を祓い、感謝の言葉を貰った事を切っ掛けに、サラリーマン生活では得られなかった“やり甲斐”や“生き甲斐”を得るべく呪術師としての道へと舞い戻る事になる。
幼魚と逆罰編
初登場は18話。
真人が起こした映画館の変死事件の調査任務に虎杖と共に挑む。
映画館の屋上で異形のモノと交戦するが、それらが真人によって改造された「人間」である事実が判明。
映画館の生存者である吉野順平の調査を虎杖と補助監督の伊地知に任せ、自身は単身で真人のいる地下水道へと乗り込む。
待ち構えていた真人と交戦し互角の戦いをするが、一瞬の隙を突かれて魂を変質させる「無為転変」を喰らい、ダメージを負う。
しかしながら時間外労働により大幅に呪力の上がった七海は、瓦落瓦落の一撃により壁を粉砕してその隙に退却する。
その後吉野順平の通っている高校にて真人との二度目の交戦が行われる。
今回は先に現着していた虎杖との連携により真人を追い詰めていくが、極限まで追い詰められ“死”を実感した真人は覚醒し、呪術の極致である領域展開「自閉円頓裹」を習得。
今はただ 君に感謝を
必要ありません それはもう大勢の方に頂きました
目前に迫った死を悟り、それを受け入れ「悔いはない」と笑顔で達観する七海であったが――
領域内に虎杖が侵入したことで、領域が宿儺の魂に触れてしまい宿儺の怒りを買った真人は思わぬ一撃を喰らい、領域は解除。七海は九死に一生を得る。
しかしながら真人は最後の力を振り絞って逃走し、七海と虎杖は真人を取り逃してしまう事になる。呪術師に悔いのない死などは存在しないのだ……
渋谷事変
随分と面倒なことになっていますね
七海班として伏黒恵・猪野琢真と共に東京メトロ渋谷駅13番出口に現着。
当初は呪術界上層部の判断により渋谷駅地下に陣取る特級呪霊の討伐は五条単独で行い、そのバックアップとしてその場で待機する事になるが、改造人間が帳内の非術師を襲い始めたことで帳内へと突入…
ナナミーン!! 五条先生があっ 封印されたんだけどー!!!
…その直後に虎杖(の大声)により五条が封印された事を知り、急遽虎杖と合流。
虎杖と伏黒、猪野に「術師を入れない帳」を解除するように命じ、自らは一度帳の外へ出て伊地知と合流し1級でしか行えない申請を行うことにする。
しかしながら伊地知は呪詛師の手により虫の息となっており、他の補助監督も殺されている事実に直面。
伊地知を家入に任せ再度帳内に突入した七海は、伊地知を刺した呪詛師であり釘崎と交戦していた重面春太と対峙。
強靭な肉体で重面の攻撃を受け付けず、逆に「仲間の数と配置は?」と聞き返しながら十劃呪法でぶん殴るダイナミック尋問を敢行。
重面から何の情報も得られない事が分かると、最後に補助監督を殺された怒りを込め、ガラスをぶち抜いて更に壁にヒビが入るほどの勢いで叩きつける一撃で重面をノックアウトする。
アニメでは「仲間の数と配置は?」を繰り返す毎に段々と声にドスが効いていき、相手を痛めつけることが大好きな外道野郎に対して文字通り凄まじい怒りを彼が帯びている事がわかるようになっている。
その後釘崎に足手纏いであると待機を命じた七海は禪院班と合流し、五条が封印された地下を目指す。
その最中で特級呪霊の一体である陀艮と対峙。戦闘を開始する。
当初は連携により有利に戦闘を進めていたが、陀艮が領域展開「蕩蘊平線」を発動してからは戦局が一変。
当たるまで実体が存在しない凶悪な式神を放つ術「死累累湧軍」を諸に喰らって左眼を喪うなど負傷する。
伏黒の乱入により術式の必中効果が消えると、領域展開を行う伏黒を陀艮の攻撃から守り、陀艮の領域から脱出すべく伏黒の下に禪院班を呼び集めるが、そこにまさかの伏黒甚爾が乱入。
甚爾はその圧倒的な力で陀艮を葬り、その後は伏黒と共に姿を消してしまう。
残された三人の前には、漏瑚が出現。陀艮を弔った漏瑚は三人を睨み付け――
……さて 一人目
一瞬で目の前に移動した漏瑚に、防御すら許されず七海は業火で焼かれてしまう――
以下14巻以降のネタバレを含みます。未読の方は注意
余談
キャラクターのモチーフはなし。作者によると「脱サラという記号から作った」と語っている。
追記・修正は生き甲斐を探してからお願いします。
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*1 全長やウイングスパンだけでなく腕や胴体など身体の一部でも可*2 これが夏油の闇堕ちの一因になった
*3 ちなみに津田健次郎は役が決まった日の次週のジャンプ誌面でこれを見て少しショックを受けていた
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