登録日:2020/12/02 Wed 12:41:50
更新日:2024/05/23 Thu 12:56:08NEW!
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サーベラスから大金を受け取る。
そしてあんたの任務を手伝う。
ただそれだけの話だ。
●目次
【概要】
Mass Effectシリーズの登場人物で2と3に登場。
初登場の2ではDLC「サーベラスパック」をダウンロードすることで登場し、オメガで接触することで部隊メンバーとなる。
3では2で生存している場合のみ登場し、部隊メンバーにはならないがシェパードたちに加勢してくれる。
地球連合軍出身のベテラン傭兵で、どんなに汚れた仕事でもこなしてきた経歴から無法地帯のテルミナス宙域全域でその悪名が広まっている。
サーベラスのトップであるイルーシブマンとの契約によって、ザイードの「やり残した仕事」に協力することを条件としてノルマンディーに乗船し、コレクターとの戦いに参加した。
【人物】
粗暴で無愛想な性格。自分の目的を達成するためならば、無関係の一般人が何人犠牲になろうが全く気にしないどころか、その非道な行いを咎めた味方にも敵意を見せるなど、自己中心的で暴力的な一面を持った危険人物でもある。
連合軍を退役後も長年に亘って傭兵稼業で生きてきたことで、人生の大半を暴力と破壊のなかで過ごしてきた。
カウンセラーのケリーによればこのような経歴を持っているにもかかわらず、驚くほど精神が安定しているとのこと。
傭兵稼業での経験から「人は極限状態ではどんなに汚いことだって平気でやる」ということをよく知っており、ある事が切っ掛けで人の道を踏み外し、卑劣な行いを何年もの間繰り返していたジェイコブの父親に対してもある程度の理解を示していた。
正式にノルマンディークルーになってからは凶暴な一面は鳴りを潜め、ジョークを飛ばすシーンも度々みられるようになる。*1
長年使いこんできた愛用のアサルトライフルに「ジェシー」と名付けており、故障して使い物にならなくなった今でも大事に保管している。
また身体的な特徴としては、見える範囲では右腕のほぼ全体と首回りにタトゥーを入れている他、右目が薄い青で左目が暗い緑色のオッドアイである。
【活躍】
■Mass Effect 2
- 悪名高き傭兵
オメガについて早々、バタリアンをボコボコにしている人間の男がいた。
その男こそイルーシブマンが大金を積んで契約した悪名高い傭兵、ザイード・マッサーニであった。
ちょうど今仕事をしている最中のようで、どこかの金持ちの依頼で彼らにちょっかいを出してきたチンピラを捕まえたところらしい。
ザイードに話を聞くと、惑星ゾーリャの精製施設を乗っ取って悪事を働いている、傭兵部隊ブルーサンズの首領ヴィド・サンティアゴを始末し、奴隷のように働かされている従業員を救助するという仕事を先に片付けておきたいようだ。
この仕事を完了させることを条件としてイルーシブマンとの契約を結んだということで、シェパードはザイードの仕事に協力することとなった。尚、バタリアンのチンピラがその後どうなったかは誰にもわからない。
- 復讐の代価
惑星ゾーリャに着いた一行。目的地の精製施設へ続くジャングルを進むが、部外者の接近に気づいたブルーサンズの傭兵の攻撃を受ける。
傭兵を片付けて先へ進むと、ザイードが部下たちに指示を出すヴィドの通信を傍受し、その声を聴いたザイードは嫌悪の表情を見せる。
どうやらザイードはヴィドとの間に因縁があったようだ。
彼によると、20年以上前にヴィドと共に傭兵部隊ブルーサンズを創設した。
そしてヴィドは報酬の安いバタリアンを大勢メンバーに加えたが、ザイードはバタリアンが部隊に加わることが気に入らずこれに反発した。
自分のやり方に反抗的なザイードの存在が段々邪魔になってきたヴィドは、ザイードの仲間を買収して彼を取り押さえさせ、頭に銃弾を撃ち込んでブルーサンズから追放。
ザイードがブルーサンズの創設に関わっていたことや、部隊に所属していた経歴も全て消し去った。
このときの怒りと屈辱から、20年に亘ってヴィドへの報復の機会を待ち続け、今やっとその時がやってきたのだという。*2
つまり、ブルーサンズの傭兵に支配されている精製施設を解放し、従業員の救助をするというのはただの建前で、彼の本当の目的は自分を裏切ったヴィドへの復讐であった。
精製施設に突入すると、ヴィドが大勢の部下を引き連れて待ち伏せしていた。
ヴィドはザイードを煽るが、ザイードは冷静に引き金を引いてヴィドの近くにあったガスタンクを爆破する。
しかし運良く軽傷だったヴィドは逃走し、部下が銃弾の雨を降らせてくる。
だがザイードは傭兵の反撃にも動じず、更に精製施設のパイプラインを破壊して傭兵たちが陣取っている足場を爆破する。
その爆発は連鎖していき、数秒の内に精製施設全体に炎が燃え広がっていった。
シェパードは従業員が巻き込まれることを危惧し、ザイードを咎めるが、ザイードはこれに反発。
従業員の安全を確保することを優先しようとするシェパードを無視して、ヴィドの始末に向かおうとする。
そこでシェパードはザイードを説得して従業員の救助に向かうか、ザイードに協力してヴィドを追うかを選択することとなる。*3
・人命の方が大事だ
シェパードはザイードを説得し、半ば強制的に従業員の救助に協力させる。
防火装置や消火装置を起動させて従業員の安全を確保しながらヴィドを追う一行。
しかし救助活動をしている間にヴィドはガンシップに乗って逃走してしまう。
残念だったな、マヌケなザイード!
クソォーーーーー!!!
怒りに任せて銃をぶっ放すがガンシップを堕とせるはずもなく、銃声が虚しく響くだけであった。
20年追い続けてきた恨みの対象をあっけなく取り逃したことで、ヴィドの追跡よりも人命救助を優先させたシェパードに怒りの矛先を向ける。
だが、自分がたった今捨てた使用済みのサーマルクリップがガソリンに引火して爆発、倒れてきた瓦礫に脚を挟まれてしまう。
ザイードはシェパードに瓦礫をどかすように要求するが、シェパードは身勝手な都合でチームや無関係の一般人を危険にさらした男は部隊に必要無いとこれを拒否。
ザイードは契約金分の仕事はしっかりやると言い、助けを求める。
シェパードは銃を突きつけ、協力しなければ任務をやり遂げられないと言い、ザイードを部隊メンバーとして受け入れる。
ザイードはヴィドとの因縁は一時置いておいて、シェパードに協力することを渋々承諾する。
パラゴンの値が高いときのみ選択できる青い選択肢を選んで説得すれば、ザイードはシェパードを渋々信頼するようになるが、それ以外の選択肢で説得した場合はヴィドへの復讐心と今回の件を根に持ち、シェパードのことを信用しなくなる。
コレクターとの決戦後にこのミッションをプレイし、従業員を救助するルートで進行すると、最後の選択肢のところでレネゲイドの選択肢が追加される。
この選択肢を選ぶと、シェパードはザイードのような者は部隊に必要ない、と彼を見捨てて撤退する。
放置されたザイードは瓦礫に挟まったまま身動きが取れず、自分が爆破して破壊した精製施設と運命を共にする。
・ザイードは正しい
シェパードは従業員を見捨て、ヴィドの追跡を再開することを決意。
そして従業員たちが爆散していくのを無視しつつ、襲い掛かってくる傭兵たちを片付け、ついにヴィドに追いつく。
20年も前のことじゃないか!俺は殺さなかったぞ!
ザイード頼む!見逃してくれ!
くたばれクソ野郎
タンクから漏れたガソリンに使用済みのサーマルクリップで火をつけ、ヴィドを焼き払うザイード。
そして一行はヴィドの断末魔の叫びを背中で聞きながら惑星ゾーリャから撤退し、ヴィドはザイードが荒らした精製施設とその従業員たちと共に爆散する。
念願の復讐を果たしたザイードは契約通り、正式にノルマンディークルーとなってシェパードに協力するようになる。
- 特攻任務
他の部隊メンバー同様、戦闘員として参戦する。
別動隊のリーダーの候補者として名前が挙がるが、選択肢の人物紹介では小規模な部隊を指揮する経験が豊富であると書かれているにもかかわらず、彼をリーダーに選出すると犠牲者が出てしまう。
だが、最後の防衛戦では得意分野の銃撃戦で活躍し、見事部隊の勝利に貢献した。
シェパードへの信頼度が高い状態で、メンバーの選出にミスが無ければ最後まで生き残り、シェパードと共に生還する。
またイルーシブマンがコレクター基地の保存を提案したときは「使える武器ならどんなに汚れていようが積極的に利用すべきだ」と賛成していた。
■Mass Effect 3
- ヴィクタスからの依頼
トゥーリアンのプリマーチであるヴィクタスから、シェパードのもとへあるメールが送られてくる。
内容はトゥーリアン総督府の高官を乗せた船に関する極秘情報がサーベラスに漏れたことに関して、ヴォルスのコーラック大使にスパイ容疑がかかっているとのことで、彼の身辺調査に協力してほしいという。
調査のためシタデルの大使館を訪れたシェパードは、コーラック大使がメッセージだけを残して行方を晦ましたことを知る。
そのメッセージにはコーラック大使がサーベラスのエージェントに揺すられているときの会話が記録されていた。
しかし最後のメッセージでは何発かの銃声と聞き覚えのある声が聞こえてくる。その声の主はザイードであった。
どうやらサーベラス関係で懸賞金が懸けられたコーラック大使を捕らえるという仕事を利用してサーベラスのエージェントの殺害を企てていたらしい。
ザイードと賞金稼ぎがコーラック大使とやり取りをしているマンションの一室にたどり着くと、ザイードは他の賞金稼ぎを始末していたところであった。
コーラック大使はサーベラスの情報をいくつか掴んでおり、サーベラスのエージェントや賞金稼ぎから救ってやった礼としてそれらの情報を渡すことを要求する。
しかし大使はサーベラスの情報を渡すことを拒否し、かわりにヴォルスの爆撃艦隊を差し出すという。
シェパードはパラゴンの選択肢では上手く大使を説得して情報をもらったうえで、爆撃艦隊を託してもらう。
レネゲイドの選択肢では頑なに情報を渡そうとしない大使の説得をザイードに任せることにし、ザイードが何を始めるかを察した大使は速攻で情報を吐き、爆撃艦隊をシェパードに差し出すことを約束する。*4
マンションで一旦別れ、シタデルのドッグで再会したザイードは再びシェパードに協力することを承諾し、戦闘資産に追加される。
それからしばらくの間はシタデルに滞在し、ストーリーからフェードアウトする。
- 最終決戦とその後
地球での最終決戦にも参戦し、シェパード達がサーベラス本部に乗り込むのとほぼ同時期に地球へ上陸していた。
シェパードとの最後の通信では高層ビルのような巨体のリーパー相手にも怯えることなく立ち向かう意志を見せる。
エピローグでは2でサーベラスとの契約で手に入れた大金を使っているのか、どこかの星で相変わらず戦闘服を着たままバカンスを楽しんでいる様子が描かれている。
【戦闘能力】
前述した通り、数多くの戦場や修羅場を生き延びてきたベテラン兵であり、戦闘に関する知識や経験は地球人キャラの中では最も豊富であろう。
劇中でもそれが反映されており、ME2の特攻任務の防衛戦における防衛能力*5はギャレス・グラントと共に最高レベルに設定されている。
愛銃ジェシーの存在から、普段はアサルトライフルを好んで使っていることが窺えるが、スナイパーライフルを使用した狙撃の心得も持ち合わせている。
部隊メンバーとしてはアサルトライフルとスナイパーライフルを使用し、アビリティは有機生命体に対して効果が大きいものが多い。
武器の火力が強く、攻撃に役立つアビリティも持っていることから、高難易度でも多くの場面で活躍が期待できる。
アビリティは以下の通り。
■アビリティ
- コンクーシブバレット
衝撃波が炸裂する銃弾を一発放つ。ノックアウトできるのはHPの敵だけだが、バリアにもダメージを与えられるので高難易度でも使える。
- ディスラプターバレット
機械をオーバーロードさせる効果を持った電磁弾を装填する。
機械生命体に対して効果大だが、他のアビリティが機械に対して効果が薄いことを考えれば、機械相手のミッションでこの弾薬を使うためだけにわざわざ彼を連れて行く必要性はあまり無いだろう。
- ベテラン傭兵
ザイード自身のHP/シールドや武器ダメージを強化する。他のスナイパー持ちキャラと同様に、積極的に武器ダメージを上げて火力を底上げしよう。
- インフェルノグレネード
ザイードの隠しアビリティ。広範囲に燃え広がる火炎瓶(?)を投げる。
炎系のアビリティは有機生命体やアーマーに対して非常に有効であり、燃えた破片が広範囲に飛び散ることから、固まっている敵の集団に当てやすい。
頑丈でアーマーを持つクローガンを相手取るときには特に便利。
- カーネージ
3の戦闘シミュレーションで追加されたアビリティ。猛烈な爆風を撃ち込み、当たった敵を粉砕する。
ファイア爆破の仕込み・起爆の両方に使用できるので、インセンディリーバレットとカーネージを持っているジェームズと組めばファイア爆破を起こしまくって次々と敵を爆殺できる。
【主な台詞】
- 「でかい魚が待っているのは分かっている。だからこそ雑魚はさっさと片付けておきたい」
- 「次に殺しの仕事をするときは俺に声をかけてくれ」
- 「骨のあるやつはどんな目にあってもくたばらない。怒りは最高の麻酔薬なのさ」
- 「この20年間、目を閉じる度にあのクソッタレの面が浮かぶんだ。照準を覗くときも、銃声を聞いたときもだ。『恨み』なんて言葉で片付けるな」
- 「触るな。あんたより年季の入ったライフルだ。ジェシーと呼んでいる。俺のお守りみたいなもんだ」
- 「このザイード・マッサーニに、こんなガキのゲームに勝てないまま逃げ出せってのか?」
- 「俺のいびきで誰も起こしてないよな?鼻を骨折して以来、電動ノコギリみたいな音がするんだ」
- 「無駄話する暇があるなら戦えって話だな。さて奴らをスクラップにしてやるか」
【余談】
- 3ではノルマンディーのリアラの端末で、最終決戦に臨む前に買い込んだ物資に関する情報が見られる。
その情報によると焼夷グレネード(大量)、予備サーマルクリップ(大量)、メディジェル(大量)、M452ファイアストームの燃料(大量)、アーマー、携行食、武器の修理キット、45年物のスコッチウイスキー、ライフルのパーツ(廃番のアベンジャーシリーズ)を買ったようだ。
- 歴代の部隊メンバーも含むノルマンディークルーは死亡した際に慰霊碑に名前が載るが、犯罪者故かザイードとジャックの名前は載らない。
- マルチプレイにはザイードとよく似た戦闘服を着た「タロン マーセナリー」という傭兵部隊が登場する。
オムニボウという小型のクロスボウと、爆弾のトラップを用いた独自の戦闘法を持つ悪名高い傭兵部隊とのことだが、ザイードと彼らの関係性は不明。
もしかしたらヴィドの裏切りでブルーサンズを追放された後にタロンに所属していた時期があるのかもしれない。
- ネタ要素満載のDLC「シタデル」では歴代部隊メンバーの中で最もネタに侵食されているといっても過言ではない。
ゲームセンターではクレーンゲームに熱中し、景品を獲ろうと躍起になっている。そしてパーティーではマンションの部屋に敵がやってきたときに、「楽しい仕掛け」でもてなすことができるようにとギャレスと悪巧みをしていた。
その他にはサマラをナンパしたり、ダンスタイムのときにジャヴィックやレックスと共に戦争ごっこをして遊んでいるなど、ただの面白いおっさんになっている。2の腕利きベテラン兵キャラだった頃のザイードはどこ行った。
特にジャヴィックとは意気投合したらしく、リーパーを片付けた後は協力して銀河を征服することを企んでいた。*6
クソ項目が100個?楽勝だな。
こっちの目から編集光線が出れば、いくつだろうと追記・修正してやるぜ
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*2 頭にモロに銃弾を食らったのに五体満足で生きていのは、本人曰く「怒りによる麻酔」で生き延びたとのこと。
*3 どちらの選択をしても、火炎放射器M452ファイアストームは入手できる。
*4 2でザイードが仲間になっていない、死亡した場合は登場せず、生存していても信頼度が低かった場合は賞金稼ぎと相討ちになる。これらの場合はサーベラスの情報か爆撃艦隊のどちらか一方しか得られない。
*5 制作スタッフの発言や有志の解析によって発見された隠しステータスのようなもの。基本的に銃撃戦が得意なキャラほど高く設定されており、防衛チームのメンバー全員で合計した防衛能力の高さによって死亡者の人数が増減する。
*6 ジャヴィックもザイードのことを「人間の皮を被ったプロセアン」と呼ぶほどに気に入った様子。
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