登録日:2020/10/18 (日) 20:58:00
更新日:2024/05/23 Thu 10:43:22NEW!
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音楽 名曲 40代ホイホイ just_close_your_eyes barbee boys いまみちともたか 市川ab蔵 レイザーラモンrg&椿鬼奴 手羽あるある 昭和64年 √5 甘えたい女vsただ甘えてくるのは許さないドs男 エロい、もとい大人の歌詞
目を閉じておいでよ 顔は奴と違うから
ほら いつもを凌ぐ 熱い汗と息づかい
「目を閉じておいでよ」とは、1989年にBARBEE BOYSが発表した楽曲。彼らの代名詞的な楽曲である。オリジナルアルバム√5に収録。某動画サイトで累計3000万回以上再生されており、1度は耳にしたことがあることと思われる。
【データ】
発売 1989年1月1日(BARBEE BOYS 11thシングル)
レーベル EPICソニー
チャート最高順位 オリコン週間ランキング8位、1989年度年間51位
セールス およそ16.8万枚
タイアップ 資生堂男性用整髪剤「TRENDY」CMソング(なお、CMには自ら出演)
【収録曲】
1.「目を閉じておいでよ」 [4:45]
作詞・作曲:いまみちともたか
2.「11:50」 [4:28]
作詞・作曲:近藤敦(KONTA)
【解説】
1989年1月1日ということで、世にも珍しい「昭和64年」リリースの楽曲となっている。昭和64年発表の楽曲は、この他に酒井法子の「ホンキをだして」しかない。
今作は彼らの5番目のアルバム√5(ルートファイブ)の先行シングルとして世に登場することとなった。なお、√5は平成改元後に発売されているので他の収録曲は平成元年リリースとなる。
BARBEE BOYSの他の楽曲と違わずKONTAと杏子によるツインボーカルのデュエット曲になっているが、男女で目を見つめて歌うような歌詞ではなく、エロい。
さらにサビ部分は男声パートのみなのでバランスは良いとは言えない。
カラオケで原曲キーで歌うのは、音が高すぎて至難の業である(これでもバービーの楽曲の中では難易度は低いほう)。
スナックなどでうまい人が歌うとすげー盛り上がる。
【誕生】
2007年に発売されたシングル集『蜂 -BARBEE BOYS Complete Single Collection-』の中でいまみちともたか(以下、イマサ)が以下のコメントを寄せている。
某スタッフが冗談で吐いた、という
「いーじゃねぇか、やらせろよ、目を閉じてりゃ
アッつうまに終わっちまうからさ」というお下劣なフレーズを、
脳内にインプットさせておいたのだけど、
ある日突然それがこうなったわけだ。
1988年当時のバービーのマネージャーだった男性が、女性スタッフに対して言った一言が誕生のきっかけとなった。現代ではもちろんセクハラです。当時もセクハラです!
【世間への浸透】
オリコンチャート初登場10位。当時放送していた歌番組などで世に知られることになる。rバービーボーイズはその演奏技術の高さから生放送の歌番組ではかなり優遇され、ランキングがそれほど上位でなくともフルコーラスで披露することが多かった。
ラジオ番組でもよく聞こえてきたが、もっぱら夜10時以降が主戦場で朝や昼に流れることはあまりなく、たまに流れるとものすごくスタジオが微妙な空気になっていたのがとってわかった。
各地の中学校の「お昼の放送」では、曲をかけたいバービーファンの生徒と(内容がアレなので)阻止したい教諭側で毎回小競り合いが発生し、教諭側が強権で阻止するという現象が日本中で発生していた。
【時は流れて】
1992年のBARBEE BOYS解散後、コアなファンの間では歌い継がれていたが、世間的には表舞台で取り上げられることはほとんどなく、忘れ去られていった。
そして2009年、レイザーラモンRGがTX系「やりすぎコージー」の中で新ネタとして「市川AB蔵」という某歌舞伎俳優ぽいキャラクターに扮し、「新しい『あるあるネタ』を考えた」といってこの曲の替え歌『手羽あるある』を披露した。「手羽あるある早く言いたい」と歌いながら、肝心なあるあるは全く言わずサビが過ぎ、最終的にただ手羽先の食べ方を紹介するだけのカオスな内容だったが、これが周りの芸人の助けもあって世間に広まり、再び知れ渡ることになる。以降、RGは様々な80年代~90年代の曲で似たような形式の「〇〇あるあるシリーズ」を作り出している。
RGは次いで、同じく80年代J-POP好きの椿鬼奴と組み、目を閉じておいでよをバービーになりきりフザケ要素なしで歌って笑いが発生するという珍現象を発生させる。*1
これまで、KONTAの高い音域のハスキーボイスと杏子の表現力豊かな(女性にしては)低音のツインボーカルはアマチュアのコピーバンドはたくさんいたものの、プロのモノマネタレント勢は避けて通った道であり、新鮮であり且つオリジナルへの敬意がしっかり受けて取れたのでバービーファンから高く評価され、さらにはバービーボーイズを知らない世代にも受け入れられ一気に世間に知れ渡ることとなった。
KONTAもこの動向を早くから好意的にとらえており、「おれの後継者はRG君でよい」という種のコメントを早くから出している。
現在、バービーボーイズは不定期に集結してライブを行っているが、毎回この曲の際はRGと鬼奴の功績がMCで触れられている。
なお本家のパフォーマンスは、解散して15年以上たっても、衰えるどころかさらに進化している。
冒頭でも触れたが、動画サイトでは本家が3000万回以上、RG&鬼奴のパフォーマンスも累計700万回以上の再生を記録。最近では海外からリアクション動画や「ギター弾いてみた」動画も投稿されている。
【11:50】
カップリング曲の「11:50」はオリジナルアルバムには収録されず、長らく眠っていた。
KONTAによる隠れた名曲で、バービーの楽曲はコード進行が特殊である曲が多いのが有名だが*2、これはその極みと言っても過言ではない。収録時、メンバー全員が譜面を読んで顔をポカンとさせたそうだ。作ったKONTAも、久しぶりに聞いた際に「あ、この曲書いたの忘れてたよ」と言ったらしい。
イマサによると、曲名は「いちいち困る」と読んでくれとのことである。
【余談】
2019年に音楽ナタリーが実施したアンケート「BARBEE BOYSファンが選ぶ好きなバービーの曲ランキング」で、目を閉じておいでよは7位にランクイン。
その場に立会っていたRGも「あ、1位じゃないんだ、意外だね」と言ってはいたが、6位より上にランクインした曲を見て納得していた。バービーには名曲が他にもいっぱいあるので興味のある方はご一聴していただけると幸いである。
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*2 イマサは変態コードと呼んでいる
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