分離主義勢力/独立星系連合

ページ名:分離主義勢力_独立星系連合

登録日:2020/09/01 Tue 18:00:00
更新日:2024/05/23 Thu 10:17:53NEW!
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「先ほどから申し上げているように、皆さんの支持があれば一万を超す星が、われわれの陣営に先を争ってなだれ込む」





分離主義勢力(Separatists)/独立星系連合(Confederacy of Independent Systems)とは、スターウォーズ・シリーズの登場組織。
なお、英語圏の資料では後者の略称を「CIS」とする。




【概要】

「俺は俺自身を信じる! 俺とドゥークーは仲間を銀河変革の矛として鍛え直すのだッ!!!」


エピソードⅡからエピソードⅢの時間軸にかけて登場する組織。
もとは銀河共和国からの脱退・分離を主張する「分離主義運動」から始まり、それが勢力として膨張するにつれ、組織として再編されて「独立星系連合」と名乗った経緯がある。
その経緯から共和国への全面戦争は半ば国是であり、「クローン大戦」で敵対した。
共和国は独立星系連合を国家として認めないという立場なのか、もっぱら「分離主義勢力」と呼んでいる。



表向きの指導者はドゥークー伯爵であり、その理想や政策も運動から引き続き「銀河共和国からの分離・独立」である。
また、ドゥークーは「中枢領域だけでなく辺境領域に至るまで、公正な法律が機能的に適用される社会」を提唱しており、これも重要政策の一端となっている。


しかしドゥークー伯爵は「シス卿ダース・ティラナス」を真の顔としており、その行動も師父ダース・シディアスの意向を受けてのものである。
そしてそのシディアス卿は、表の顔は銀河共和国の最高議長で国家元首のシーヴ・パルパティーンであった。
そのため、独立星系連合の政策もシディアス卿の銀河共和国乗っ取りの陰謀に利用されていた。
ただしこのことは共和国ではシディアス、独立連合ではドゥークーと、他にはごく少数しか知らないことであり*1、一般には認知されないままである。



組織のトップは「国家主席」で、もっぱらドゥークー伯爵がその地位にあった。
その下に「評議会」(俗称:分離主義評議会)が存在し、ヌート・ガンレイを筆頭とする幹部数名で固められ、
連合に参加した惑星の代表は、評議会のさらに下にある「元老院」(分離主義元老院)に議席が与えられている。
戦争中の組織ということでか国家主席の権限が強く、加盟星系代表の立場は三階級に置かれている。



軍に関しては、組織や将軍間の立場が明確ではない。
一つには主力がバトルドロイドであり、プログラムさえ組めば誰の指揮下でも働くため、兵士の指揮系統や立場を考えなくていいからだろう。
そのために傭兵であるはずのダージがバトルドロイド隊の指揮官を担うなど、よく言えば柔軟、悪く言えば杜撰な按配にもなっている。
また、銀河共和国の誇るジェダイに単独で対抗できる戦力が乏しいため、とにかく腕っぷしの利く人物が無条件に抜擢されることもある。
そうした腕自慢の連中はおおむね作戦能力が低いため、作戦の補佐あるいは指揮はタクティカルドロイドがあてられることも多かった。




【歴史】

【前史・銀河共和国の腐敗】

「腐敗したジェダイどもは、罰せねばなりません! 奴らを倒します!!」


銀河共和国は、映画本編から千年近く前に起きた「ルーサンの戦い」を最後に安定期に入り、約九百年にわたり平和と繁栄を謳歌した。わけても首都惑星コルサントを中心とした繁華は空前の勢いであった。



しかしこうした過剰な繁栄は、当然といえばそうではあるが、時を経るにつれて銀河全域に深刻な腐敗と堕落、衰退を引き起こした



そもそも、こうした中心領域の繁栄は、辺境領域への重税や搾取によって支えられてもいた。
加盟惑星が増えれば共和国の権益増強に繋がるので、基本来るもの拒まずの姿勢で受け入れ、共和国の規模は肥大化。
そうなれば当然ジャージャーにも分かることだが、公正かつ十分な議論やそれを経ての意見集約はより一層困難になり、あらゆる政務活動が停滞した。


また、銀河共和国は、過去の戦争の反動や各惑星政府の警戒心を解いてより加盟させ易くする為にも、平和主義を掲げて過剰なまでの武力軽視政策を取り、コルサントの共和国政府を完全に非武装化し、強制執行に必要な軍事力まで完全に放棄していた。
コルサント政府の権力は途方もなく増大化していくのに、コルサントに直属する警察力・軍事力がほぼ皆無*2となり果てた結果、生じたのは深刻なねじれだった


議会運営に間隙が出来れば、そこに付け入るように己の我欲を優先する輩が跋扈するのも必然だった。
各惑星では徴税を請け負う役人や組織が、共和国の権威にかこつけて定額以上の税金を徴収しては中抜きし、監察を派遣しても現地官僚・組織の賄賂でもみ消される、というのは序の口。
大規模な犯罪組織が跳梁跋扈しても、共和国は軍がないから取り締まりはできず、各星系の自治政府*3が鎮圧に乗り出そうにも、手に負えない事態が多発した。


なにより、銀河が共和国という政府とハイパースペースなどの交通網で統一された結果、いわば全銀河でのグローバリズムが進みすぎた結果として、
民間組織が惑星国家よりも広範なネットワークと強大な影響力を持つ、という事態が生じてしまった。


それが、まっとうな企業ならまだしも、ハットカルテルやブラックサンなどの犯罪組織、パイクシンジケートやバンド・ゴラなどの麻薬密売組織といった、暗黒街の勢力まで、グローバル化の流れに乗って強大化したのである
さらに、通商連合や銀行グループなど本来は公益的な性格の強かった企業群も、同様にグローバル化の流れに沿って大躍進
いつしか彼らの力は地方惑星の手には負えない規模となっていった



こうした、ひたすら強大化する各組織に対して、銀河共和国側の取った対策はなかった。
というより、むしろ迎合した。


コルサントの共和国政府、なかんずくそれを主導する元老院では、惑星代表の元老院議員はまず間違いなく惑星政府の差し金である。
つまり、地方惑星政府の代弁者が元老院議員になるのだが、そのため元老院議員は、「現在の状況で」安定を得ている人物が就くことが多かった。
そうした人物は、当然ながら現状変更を伴う改革・対策を嫌がる。


犯罪組織の側もそれを見越して、惑星政府には巨額の賄賂を投じていた。
犯罪組織は大量の収入からわずかな賄賂を払えば存続できるし、政府・元老院議員からすれば政府の安定にも自分の利益にもつながるし、なによりそれは徴税の手間を省くことにもなる。どのみち、懐に入るという意味ではさして変わりはない……。


双方ともに悪くない取引である。しかし搾取される住民たちにはたまったものではない。
さらに元老院議員の中には、一歩踏み込んで犯罪組織とより深くつながり、彼らの持つ「非公認の武力」を用いて、敵対勢力への恐喝・暗殺・テロに使うものまで現れた。
元老院議員自らが麻薬密売の片棒を担ぎ、その収益を懐に入れた者もいるのだから大したものである。



そして地方惑星代表の元老院議員が沈黙すれば、銀河共和国も対処しなくなる。問題が起きているという認識すらもなくなったのである。


さらに共和国は、その元老院の椅子を増やすことを使命としていたフシもある。
いまだ治安の悪い星を「新たに共和国への加盟者が現れた」という一点だけで迎え入れたり、あまつさえ、通商連合などの惑星ではない企業複合体にまで、正規の元老院議員の椅子を与えたのである。
しかしその結果は言わずと知れたこと、銀河における紛争・略奪・陰謀・犯罪・隠蔽は増加の一途をたどる。


さらにグローバリズムがひたすら広がるにつれて、共和国政府の経済圏や官僚システムは際限なく拡大
新たな権益を確保する為に政治的な手続きを増やして煩雑化し続けた挙句、誰が何をしているのか、自分の仕事にどういう意味があるのかもわからない、という状態になった。
法案一つ通すだけでも、数十数百に及ぶ関連省庁や委員会の認可を得て、これまた無数の公聴会を開き、ようやく元老院の投票に漕ぎ付けるのだ。
しかも下手すれば、投票前の議論で新法のベースとなる関連法の正当性や改正の是非を問う投票が提議される恐れすらある。
会議が躍るどころか、会議を開く準備の為の会議を開く準備の為の会議を……と不毛な工程がずるずると続くこともしばしば。
そんな状況では、実行力を持つのは会議での発言やその内容如何ではなく、裏工作や裏金等の非正規手段による利害の調整能力であるのは想像に難くないだろう。
いわば、銀河共和国はレームダックに陥っていたのである



組織犯罪に限らず、共和国内での紛争への対応においても、元老院はまるで役に立たなかった。


加盟惑星同士で争いが起きた場合は、とにかく情報隠蔽と裏工作の激戦が繰り広げられる羽目になった。
ひとえにこれは、共和国が直接的な軍事力を持たないことに起因した。
よしんば共和国が中立的な立場で物事を俯瞰することはできても、そしてジェダイ騎士団の知恵を借りて解決法を見いだせても、
軍事力がなければそうした解決策を断行できず、断行できないから対処療法にしか走れず、しかもその対処療法さえその場の利害次第であっさりと流れていったのである


特定の惑星内に限定しても、共和国は規模の拡大に伴ってその存在が白眼視されるようになっていった。
共和国は加盟惑星に対して内政干渉するが、その動きの緩慢さ故に情勢を悪化させるのが関の山だったからである。
例えば、資源争奪等を原因とする紛争が起きて、その惑星内の慣れ親しんだ自治法で苦も無く解決出来ていたとする。
しかし、新たに加盟国が増えた結果修正された共和国法に抵触してしまう可能性が浮上すると、その自治法の施行を共和国から禁じられる。
そうなると、上述の通り運営が遅滞している共和国元老院はなかなか回答を出さない。


酷い場合は、無関係な外野でしかない他所の加盟惑星も、元老院の判断次第では自分達が不利益を被る共和国法施行の前例になりかねないので、元老院の審議を遅延させる等の妨害行為を仕掛けて来る可能性すらある。
自分の惑星で親しんだ方法で早々に問題を解決して、市民が困窮するのを防ぎたい。
にも拘わらず、のろまな共和国が公式回答を何時までも出さずにただ足を引っ張る所為で時間を浪費し、民族間の鬱憤が溜まって紛争がいたずらに激化していく。


その段階になってようやく、膿み切った傷口に絆創膏でも貼り付けるように、深刻化した修羅場に調停者ジェダイだけを送り込んで来る。
だが、こうも事態が拗れてしまえば、ジェダイと言えど穏当な結末を呼び込めるとは限らない。


そんな事態が様々な惑星で数多く繰り返されるうち、加盟国内での共和国不要論はより強固なものとして普及していった。



【分離主義の拡大とナブー危機】

「共和国はせいぜいもって十五年。まもなく不満を抱えた星系がこぞって脱退するにちがいない」


こうした銀河共和国の状況を前史として、銀河の中から分離主義が提唱され出した。


銀河共和国への加盟とグローバリズムへの傘下がこれまでの状況を引き起こしたとして、その抜本対策として、
共和国からの完全脱退と、脱退星系によるまったく新しい連合政府の設立を訴えだしたのである。


この提唱者は、もともと「別に誰」というのではない。
拡大と猖獗を極める犯罪組織(時に公益企業)と、それに対して無為無策ならまだしも助長さえする。有害な足枷になり果てた銀河共和国に対して、離脱を考えるのは誰でも思い至ることではあっただろう。



そうした分離主義に対して、ナブー危機が一石を投じる。
銀河共和国に加盟する惑星ナブーと、同じく共和国に加盟する企業複合体・通商連合が真正面から対立し、というより企業複合体たる通商連合が惑星政府たるナブーに経済制裁と軍事侵攻を行う、という非常事態に対して、
共和国はひたすら空論の混迷と上げ足取りを繰り広げるばかりで、問題の解決に対してまったくの無力であることを露呈した。


あまつさえ、ナブー危機を克服したのが、ナブー政府・ナブー住民の持つ軍事力であったことは、
「現在の銀河で起きる事件を解決するのは共和国ではなく、地方の惑星政府だ」
という思想――分離主義――を人々に意識させるには十分すぎた。



しかしそれらは主導者もおらず方向性もない、あくまで民間レベルの思想でしかなかった。
ただ、そうした意識は民間の間で広まっていたのは確かである。



【ドゥークー出現】

「共和国からの離脱組は増える一方だ」

シーヴ・パルパティーン


その分離主義が一気に具体化したのが、ドゥークー伯爵の大演説であった。


元ジェダイマスターで、しかもジェダイ騎士団でも有数の実力者であった彼は、ジェダイ評議会にあえて属さず、辺境域での外交調停に活躍していたことでも知られていた。
さらに彼はあのマスター・ヨーダの直弟子ということもあり、ジェダイ内部、そして共和国内部の事柄についても精通していた。


そんなドゥークーがジェダイ騎士団を脱退して共和国からも離れ、八年間も雌伏したのち、故郷セレノーの支配者「ドゥークー伯爵」として突如、銀河共和国の放送をジャック。
銀河共和国の長年にわたる腐敗・堕落をまとめたうえで報道し、理路整然と糾弾したうえで、銀河共和国からの離脱と独立を訴えた。



このドゥークーの演説が、すでに在野のあいだで広まっていた分離主義を大いに刺激。
元は民間の思想でしかなかった分離主義はたちまち方向性を持った「分離主義運動」へと発展し、それがドゥークー伯爵を指導者として仰ぎ、彼のもとに集約されていくのに時間はかからなかった。


具体化した分離主義運動には、共和国の不正・腐敗・硬直化に苦しめられ悩んでいた多くの人々が殺到し、大量の星系や組織が加盟。


さらに、分離主義に反対する政府にあっても、その政府と対立する勢力がドゥークーの支援をあてに決起するケースも増えた。
そしてクーデターが成功すれば、彼ら新政府は自らの支持を固める意味でもドゥークーのもとにはせ参じ、結果として分離主義に加盟した。


そうしたクーデター政府は、分離主義ではなく単なる野心によって決起しているものもいた。
もちろん、犯罪組織と結託して悪事を働いたり「税」の二重取りをする政府も多くあり、そうした連中への反抗として分離主義に加盟する者も多かったのだが、
単に権力を握るために分離主義を唱え、それに加盟しない現政府を「共和国の手先」となじり、クーデターで権力を奪い享楽に耽る星系もそれなりにあった。




いずれにしても、ドゥークーは銀河共和国の正義・正当性に対して正面から異議を突きつけた。
そして、それに賛同する多くのひとびとがいたのが、紛れもない事実である。



【大企業の集結と分離主義勢力の伸展】

「コマースギルドと企業同盟を説得して協定にサインをさせねば……」

ドゥークー


いつしか分離主義の代表となったドゥークー伯爵は、その後の二年間でますます勢力を拡充。
しかも彼は、銀河共和国への完全なる脱退のためには、分離主義勢力による連合政府・連合国家の確立とともに、軍隊による軍事上の決起まで必要だと説き始めた。
もともと銀河共和国の硬直化は、軍事力・警察力の不在というのも一因であったため、これもそれなりの支持を得たようである。


しかし軍隊の設立など、そう簡単にはいかない。デモ隊ではあるまいし、組織された兵士や兵器や将校をそろえるのは難事である。
また分離主義による国家といっても、経済や行政組織を一から用意するのは至難である。
それこそ、齢八十に手が届かんとするドゥークーが生きているあいだに完成するとは思えない。



それに対してドゥークーは、すでに銀河広域を支えるほどの経済力や軍事力を持った組織を引き込むことで、急場の用に間に合わせることにした。
すなわち、銀河の運輸・交易を司る通商連合、金融界を一手に握るインターギャラクティック銀行グループ、あらゆる企業の元締めである企業同盟、といった、
銀河世界を司る交易組織を引き込めば、彼らの勢力や影響力がそのまま連合政府の組織力となり、さらに彼らが連合に組み込まれるので、管理もできる、とした。


しかも、こうした企業はすでに軍事力を持っていた。主に宇宙海賊からの交易ルートの防衛や、借金取り立てなどの半自衛目的ではあったが、
近年は彼らの強欲さのままに拡大を続けており、そこらの惑星政府では手に負えないほどの「軍隊」となっている。
これもまた、分離主義国家連合を守る軍事力となるだろう。


もちろん、ドゥークーは彼らにも分離主義によるメリットを説いている。
銀河共和国の硬直性に迷惑を被っているのは、こうした極大企業も同じであった。販売や交易にいちいち賄賂を要求されるし、新事業を行おうとすればまたいろいろなところから干渉されるし、八方話をつけなければいけない。いくら大組織とはいえ、負担を感じないわけではなかった。
ましてドゥークーは、彼ら企業の要望を取り込んだ超広域政府を作ると約束したのである。
投資としても一大チャンスである。しかも彼らの一部は抜け目ないことに、裏では分離主義運動に中力しつつ、表向きは中立を掲げて、共和国と分離主義連合国家の戦争で両方から利ザヤを稼ごうというものもいた。



ドゥークーの分離主義提唱から二年のあいだに、彼の元には無数の惑星系のみならず、銀河の有力企業・経済圏までが集結したのである。
いつしか彼らは思想や運動の域を超え、「分離主義勢力」と呼ばれるようになった。


……そして彼らの運動の先鋭化、ひいてはドゥークー伯爵の影響力に対処できる人間がいないという理由から、
ドゥークー出現時点で任期切れが迫っていたシーヴ・パルパティーンが、なし崩し的に任期延長を望まれる事態となっていた。



【独立星系連合の発足とクローン戦争】

「彼らのバトルドロイドとあなた方のバトルドロイドが合体すれば、最強の軍が誕生する。ジェダイとて、敵ではなくなる」

ドゥークー


あのナブー危機から十年、ドゥークーの出現から二年。
ドゥークー伯爵は惑星ジオノーシスに企業勢力を集結させ、彼ら大企業の代表たちに分離主義勢力の国家に関する協定書への署名を迫った。
話はすでに水面下でまとまっている。個人的な要求を突き付けていたヌート・ガンレイも署名し、ジオノーシスの会合で実質的な、分離主義による連合国家、すなわち「独立星系連合」の発足が決められた。



ところが、この会合が半ば偶然ながら、ジェダイナイトのオビ=ワン・ケノービに知られてしまう。
彼はすぐさまこのことを共和国およびジェダイ騎士団に報告し、連合がドロイド軍を製造・編成していることまで知らせた。
彼は直後に独立星系連合のドロイド部隊に捕えられ、直後に捕まったアナキン・スカイウォーカーおよびパドメ・アミダラとともに処刑されそうになるが、
その処刑に対してジェダイ部隊およびクローントルーパー部隊で構成された共和国直属の軍隊が出現、独立連合のドロイド軍団に対して攻撃を開始した。
この交戦「ジオノーシスの戦い」を機に独立星系連合は公的に発足。およびこれを実質の宣戦布告として共和国への戦争を開始するに至った。



以後、独立星系連合はあらかじめ加盟していた星系を決起させ、さらに再編した軍隊(ドロイド軍を中心として、各星系独自の軍隊を含む)を各惑星に派遣。
時に現地政府と連合し、時に現政府の反抗勢力を支援して転覆させ、時に現地政府を攻め滅ぼして、銀河全域で大いに勢力をふるうようになった


対する銀河共和国も同様に、時に現地政府と連合し、時に連合への反抗勢力を支援し、時に現地政府を攻め滅ぼして、連合に加盟した勢力と戦っていった。


この戦い、後世に云う「クローン大戦」は三年間に及び、おおむね互角の戦いが繰り広げられた。
またバトルドロイドは無尽蔵に製造できるが、クローントルーパーは製造に十年かかるため、長期戦となれば戦力は独立連合に有利だった。
もし戦争が七年も続けば、クローントルーパーは枯渇して補充が追い付かず、マグナガードやドロイディカは数を増やし、本当に連合の勝利もあったかもしれない。
ドゥークーは二年目の時点で「このまま推移すれば、本当に連合の武力だけで共和国を滅ぼせるかもしれない」と考えたこともある。
またドゥークー腹心のスーパータクティカルドロイドによると、終戦直前時点でも連合の戦力は共和国のそれを上回り、連合の敗北確率は23.6%に過ぎなかったという。



【衰退と滅亡】

「閣下の計画通り事は運んでおりますぞ」
「苦労をかけたなガンレイ総督。余の新しい弟子、ダース・ヴェイダーがそちらに着くが、そなたらも楽になれるだろう」

ヌート・ガンレイとダース・シディアス


しかし戦争三年目には戦いの潮流がやや変わり出す。
ジェダイおよび共和国軍の奮闘による高級将校の相次ぐ戦死、内紛による主要構成員の喪失、暗黒街の別勢力との紛争と消耗などが相次ぎ、特に共和国のジェダイ将軍に対する人材不足が響いて来るようになる。


さらに、大戦三年目を越え四年目に突入する時点で、連合の総力を結集した「コルサント奇襲作戦」にて、あろうことか一番大事な頭であるドゥークー伯爵が戦死してしまう
ドゥークーは独立星系連合の国家主席にして分離主義勢力の象徴であり、実務面でも幹部たちの間を調停してまとめ上げてきた人物。
彼が失われれば幹部たちは利害調整能力を失い空中分解する危険があった。というか実際そうなっていただろう。
連合の指導者はグリーヴァス将軍に代わったが、彼はまとめ役となる器ではない。
軍事面では依然として共和国に対して互角に渡り合っていたが、連合の行先はにわかに陰り出す。


対して共和国はドゥークーの死を契機として全戦線で一斉攻撃に乗り出し、ヨーダ自身まで前線に投入するほどの総力戦を敢行する。
二代目指導者となったグリーヴァスも討ち取られ、連合の指導者はヌート・ガンレイに代わるが、追い詰められて本拠地は未開の火山惑星ムスタファーに移る始末。
この状況からの反撃はもはや絶望的であった。



その直後、銀河共和国内部で「ジェダイの反乱」とその「鎮圧」が行われ、銀河共和国は銀河帝国へと再編。
元老院議長シーヴ・パルパティーンは銀河皇帝シーヴ・パルパティーンへと名乗りを変えた。


この時点で、独立星系連合の首脳部は、ドゥークー伯爵の背後に見え隠れしていた「シディアス卿」が、今や銀河皇帝となったシーヴ・パルパティーンその人であることを認識。
これまでの戦いも、彼が銀河全域を支配するための布石であり、実は両者は「味方」であったことも知らされた*4



しかし、その「褒美の使者」として贈られた新弟子ダース・ヴェイダーは、到着と同時に連合首脳部を全員暗殺
もはや彼らはシディアス卿にとって用済み。それどころか戦争の真実を知り、皇帝パルパティーンの陰謀を暴くことのできる危険な存在と化していたのである。
口封じのために始末されるのは必然であったと言えよう。



これに先立ち、ヌート・ガンレイは全ドロイド軍に停戦命令を発していた(もちろんシディアスの命令)ため、独立星系連合軍はこの時点で壊滅、実質的な敗戦を迎えた
直後に首脳部が一夜にして暗殺されたため、独立星系連合は組織としても壊滅。


クローン戦争は終結し、独立星系連合は忽然として歴史から姿を消した。




【戦後】

しかし、独立星系連合の影響力は細々とだがその後も残り続けた。


まず、銀河帝国はその正統性まで銀河共和国から引き継いでいたため、「共和国/帝国への反抗」から始まる分離主義は、そのまま反帝国主義へとシフト
一部の連合軍残存戦力はその後も解散せず、帝国へのテロ戦に参加している。


さらに彼らの軍事力・兵器はその後も闇市に流れ、反帝国勢力の戦力となった。
横流しされた武器を整備・再編したり、元連合のネットワークをつないだものもいる。


加えて、反乱同盟軍への参加や協力を行うものもいた
反乱同盟軍は銀河共和国の復活をテーゼとする勢力であり、分離主義運動とは本来なら敵対関係にある。しかし双方とも銀河帝国打倒の目的は同じなことと、双方戦力が不足していることから、手を組むことは多かったようである。



帝国サイドも、戦後になってからも独立星系連合を忘れておらず、彼らの残党を脅威として認識している。
コルサントの自動防衛衛星は往来する宇宙船に定期的な呼びかけを行っており、応答がない場合は「分離主義者」と見做して攻撃するようプログラムされている。




【参加勢力】

◇通商連合

「これで連合の貿易特権やらもともおさらばだ」

パナカ


銀河全域の交易と、それに付随する運輸を司る企業複合体。
銀河全域のグローバル化が進み、惑星間の運行・物資輸送が進むにつれ、貿易を管理運営する通商連合の社会的役割はますます大きくなっていった。


輸送船にはバトルドロイドを運用して武装していたが、これは広大な通商航路を襲撃する宇宙海賊・マフィア・犯罪組織の対策や、
宇宙空間における事故が発生した場合の人的被害を少なくする措置*5であり、
星間航路の治安を守り、危険な宇宙空間の事故を可能な限り減らし、そして何より銀河の運送インフラを維持するための必要な設備であった。


しかし通商連合は次第に交易性・公益性ではなく、首脳部の私利私欲を優先するようになってしまう。
必需品の供給に対して大きな関税をかける、高級品を交易ルートに乗せず私蔵する、など星間運輸を掌握するがゆえの横暴を振るい出した。
さらに、本来は星間航路を維持するためだった軍事力を過剰なまでに強化し、意に沿わない相手には経済封鎖や、軍隊による制圧まで行うようになった。


銀河全域の航路を守るために発展したバトルドロイド軍団は、銀河共和国クローン軍出現までは世界一の規模といえるものであり、独立星系連合においても数の上で主力となった。
主にBシリーズ・バトルドロイド、ドロイディカ、ルクレハルク級空母、プロヴィデンス級戦艦*6などを提供した。


なお、文字媒体ではトレードフェデレーションと表記されることも多い。


◇インターギャラクティック銀行グループ

「共和国は上得意様、特別に金利はですなぁ……うーん、25%でお貸ししましょう」
「なんですって!?」
「25%だと!? ぼったくりもいいとこだ!」

銀行グループとアミダラ陣営の会話


銀河全域の金融を司る銀行グループ。
およそ銀河全域において、銀行グループの融資なしで行える事業は存在しない。また宇宙船の一隻、ビルの一棟でも建てようと思えば、銀行グループの投資は必須となる。
もっとも、それはそれで強力な融資を得られるわけだし、元手無しで事業など起こせるわけもないし、そんなことを言い出したら初めから裕福でない人間は何の事業も起こせなくなるので、これ自体は何らの悪いことでもない。
事業が難航するようならば、銀行グループはすぐ取り立てに踏み切ったり、はたまた人員を投入して会社を乗っ取ったりもするが、それは事業主の手腕に問題があるので、銀行グルーブの搾取とまでは言えまい。


ただ、近年の銀行グループの権力はいささか暴走気味であり、惑星政府や銀河共和国への介入はもとより、金利をとんでもないレベルで設定したり、「警備部門」という名目で強力なドロイド軍団や精強な傭兵を派遣して取り立てをしたりと、さながら高利貸しマフィアのように振舞っていった。
その象徴が、銀行グループ系列の企業が開発した、超高性能バトルドロイドIGシリーズであり、また借金取りにも差し向けられていたグリーヴァス将軍やダージである。
財力および影響力では通商連合をもしのぎ、また一部の技術力では突き抜けたものがあったため、独立星系連合の地位は通商連合と双璧を為した。


一方で内部衰退も相応に進んでおり、連合国から共和国に接収される頃にはまともな手持ち資金が残っておらず、
無理矢理接収した資金をそのまま他に横流ししてなんとか破産を防いでいる自転車操業状態にも陥っていた。


また、生前のダース・プレイガスは、自身の持株会社「ダマスク・ホールディングス」を通じて銀行グループ内部に影響力を持っており、彼を倒したシディアス陣営の影響も少なからず受けていた。


◇テクノユニオン

「テクノユニオンはドゥークー伯******……ドゥークー伯爵に従いましょう」

ワット・タンバー


技術系の製造業者・科学者が組織した連合体。
あらゆる分野の最先端テクノロジーの開発・研究、およびそれに関する知的財産権の保護、技術流出の予防などを担当した。
大小の宇宙船や民生品を含む各種ドロイド、コンピューターなど、ハイテク製品は多かれ少なかれ、テクノユニオンに所属する研究者の研究成果である。
また、それら技術関連の権益を盗み取ろうという勢力には、テクノユニオンの最先端バトルドロイドが差し向けられることになる。


研究者にとっては、銀河中のあらゆる最先端テクノロジーが集まる、研究にも開発にも有益な理想郷で、しかも知的財産権の保護などアフターサービスも完備、と至れり尽くせりな組織であったが、
テクノユニオンと対立しようものなら技術開発から締め出されるという恐怖もあった。
独立星系連合には数々の最先端テクノロジーのほか、SW界のパンジャンドラムことヘイルファイヤー・ドロイド、球体上のボディに三本の足を持ち、垂直な壁も歩けたトライドロイドシリーズなどがある。
また、後年TIEファイターなどを開発するサイナー社も、テクノユニオンの加盟企業だった。
なお代表のワット・タンバーは全身がサイボーグ化されており、この肉体もテクノユニオンの一つの象徴といえる。また、彼は分離主義の大義を熱心に信奉していたようだ。


◇コマースギルド

主に銀河の製品を作るにあたって必要な、原材料に関する入手を司った、企業間の組合。
食材の生産、プラズマエネルギーの採掘などもその範疇に含まれる。
コマースギルドの応援がなければ原材料が入手できず、工業や食品生産などは軒並みストップするため、惑星政府や企業からは大いに恐れられた。
また、中小企業に対してギルドへの加盟を強要し、拒もうものならバトルドロイドや傭兵を派遣して恐喝する、というようなこともやっていたらしい。


しかしこれも、うまく運用すれば求める原材料を銀河全域から調達できるネットワークであり、決してそれ自体悪といえるものではなかった。
独立星系連合には、球体型のボディに四つの脚部を搭載したスパイダードロイドや、レキュザント級宇宙戦艦を主に提供。


◇企業同盟

「企業同盟はそんな暴挙は許さない!」

独立星系連合評議会での発言


銀河中の、大小無数の商社を総括し、参加企業の販売網や商品流通を取り仕切っていた、いわば宇宙規模の卸売業者
もちろん企業にとっては有益な存在である。なにせ、ここに加盟すればあらゆる商品を流通できるわけだし、新しい店舗を開くにあたって銀河全域から珍品を卸してもらえるなら大いに助かる。


しかし、企業同盟は加盟する企業には恩恵を与える反面、店を作るための立ち退きなどには手荒な手段に踏み切ることも多かったという。
もっとも、これに関しては盗賊団・強盗団への自衛、はたまた企業同盟の支援を受けながらも業績が悪化した企業への制裁や叱咤という側面も強かった。
独立星系連合には、カタツムリ型のドロイド戦車パースウェイダー級ドロイドなどを提供した。


なお、コーポレートアライアンスとも表記される。
「反乱者たち」ではこの名前で言及される場面があり、帝国傘下ながらも組織自体は存続しているようだ。


◇ハイパーコミュニケーションカルテル

これだけは旧来の企業ではなく、独立星系連合発足過程でドゥークー主導のもと作られた組織。
当時、銀河の通信網ホロネットは各種企業が握っていたが、ドゥークーはジェダイ時代からこの動きに反対しており、ホロネット通信は銀河共和国が管理・運営するべきだと考えていた。
このハイパーコミュニケーションカルテルはそれを踏まえたもので、独立星系連合が直轄する通信網である。
ドゥークーが共和国を糾弾し分離主義を大々的に提唱した際にも利用されており、反共和国・分離主義の大義を呼びかける役を担った。
情報網を握って好き勝手するマスゴミ対策にも有益






以上、通商連合・銀行グループ・テクノユニオン・コマースギルド・企業同盟・ハイパーコミュニケーションカルテル、の六企業が、独立星系連合を構成する主な組織となった。
さらに、各惑星・各団体から参加した勢力もあり、惑星モン・カラの「クオレン分離連盟」もその一つである。



これら連合の主要構成機関であった超グローバル企業は、悪名こそ高かったものの、彼らが産まれた過程を考えると、その存在もまた銀河には必要なものであった


これらの巨大企業群が産まれる以前はどうだったのかといえば、貿易や課税の基準・ルールを、それぞれの惑星政府・星系政府が決めていた。
しかしそれら政府は各々が勝手に決めていたため公平とは程遠く、中には自分の利益を優先して、悪辣なまでの値上げを行うところもあった。
どうしても入手しなければならない物を、言い値で買わされるようでは、たまったものではない。
通商連合を初めとする企業は、そうした阿漕なやり口を禁じ、ネットワーク内で適正価格に近付けるために、始まったものだったのである。


しかし、そうした企業ネットワークが、次第に堕落して暴走していったところにこそ、彼らの問題点があった。




【主要人物】

◇国家主席


◇評議会メンバー

主要構成勢力の代表で組織されている。

  • ヌート・ガンレイ(通商連合総督)
  • サン・ヒル(銀行グループ頭取)
  • ワット・タンバー(テクノユニオン代表)
  • パッセル・アージェンテ(企業同盟監督官)
  • シュ・マーイ(コマースギルド会頭)
  • ポ・ヌード(ハイパーコミュニケーションカルテル代表)
  • ポグル・ザ・レッサー(ジオノーシス大公)
  • ティッケス(クオレン分離連盟)

◇軍司令官

主にドロイドを中心とする軍団の司令官。

サメ型エイリアン、カーカドロン出身の司令官。
ドゥークーからは水中の戦場を任されており、渦潮を発生させる大型艇やアクア・ドロイドの軍団の他、同族であるカーカドロンの部隊も率いている。
ドゥークーの指揮ありきではあるが要人の暗殺または籠絡などの搦め手も使いこなし、民衆の希望を断ち屈服させるためなら王族の公開処刑にも即決で踏み切るなど、指揮能力はかなりのもの。
それでいて本人は恐ろしいまでに武闘派であり、最前線でブラスターの雨を平然と掻い潜って暴れ回り*7、同じく水中戦を得意とするはずのモン・カラマリやグンガンの兵士すらも数人纏めて瞬殺するなど、水中戦においてはシリーズ最強候補と言っても過言ではない。
作中では同じく水中戦最強候補と名高いキット・フィストーと対決。真っ先にライトセーバーを叩き落として格闘戦で互角に渡り合う凄まじい戦闘力を見せつけ、しかも最終的に勝利している。
これはリー=チャー王子を逃すために単身殿となり、タムソンのみならず無数のアクア・ドロイドに包囲されていたなど、フィストー側に数多くの悪条件が重なっていたのも理由ではあるが、それでもグリーヴァスと互角以上の実力者である彼に勝利したのは大金星と言える。

  • トレンチ提督

蜘蛛そのものの上半身を持つエイリアン、ハーチの出身。
戦前から共和国に対する戦争で名を挙げてきた歴戦の名将で、クローン大戦中の名将ウルフ・ユラーレンも所属艦隊を壊滅させられ、半殺しの目に遭っている。


◇ダークアコライト

ドゥークー直属のダークジェダイ部隊。軍司令官も兼務する。


◇その他参加者



【運用兵器】

◇宇宙艦


◇バトルドロイド




「項目の追記・修正はどうなっておる! まだ更新されておらんのか」
「わたしを信じてくれ総督……」



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【シディアス卿から見た独立星系連合の真意】


クローン大戦を引き起こし、滅亡した独立星系連合。
しかし主要構成組織の段で見たとおり、通商連合を初めとする主要組織は、それ自体が悪の組織、というわけではなかった


確かに、際限なく肥大化し暴走した権力となり果てた彼らは、いずれ立て直しは必要であったが、なにも世界征服を望む悪の組織とか、麻薬流通をたくらむ犯罪組織、などではない。
むしろ、物資の流通、金融・投資、技術職の保護、企業の支援など、社会を運営するうえでは外せない組織ばかりである。
また、共和国の悪政を打倒し革命を起こそうとした点では、後のEP4~6の銀河帝国の圧政に立ち向かう反乱同盟軍と似たような立ち位置である。


それらが「共和国の敵・分離主義者」となったのは偶然ではない。シス卿ダース・シディアスの深慮遠謀がそこにはあった。




まず、これら超グローバル企業の問題点は、あまりに肥大化しすぎたことである。一度その絶大な権力を削り取り、社会の枠に再編する必要があった。
しかし普通の方法ではまず絶対に、彼らは応じない。自分たちの培ってきた権力を手放す殊勝さなどは待ち合わせていなかった。


そこで、クローン戦争を通じて「彼ら大企業は社会の敵」という認識を銀河全域に広めることで、通商連合を初めとする社会に必須な超グローバル企業を、一気に弾圧できる情勢を作り上げた
彼らがいかに悲鳴を上げようとも、銀河の人民はむしろ然るべき罰だと考える。
その間に、皇帝となったシディアスは彼ら超グローバル企業を完全に支配下に置いた。組織に介入し、首脳部の人員を入れ替え、全てを国有化したのである
それは同時に、シディアスと銀河帝国が、運輸・金融・企業・技術・通信など、社会インフラを管理する=中央集権化をも意味する。




さらに、これら超グローバル企業の代表たちが、いずれも人間ではなかったことも留意点である。


通商連合を始め、社会インフラを実質的に支配する超グローバル企業。その支配層がいずれも人間ではない「エイリアン種」によって占められている、という事実は、銀河に大多数を占める「人間種」に人種的な劣等感や反発心、あるいはルサンチマンを抱かせる要因となっていた。


そこにクローン戦争を経て、シディアスは皇帝として、厳格な中央集権型法治体制を施行する
中央集権と法治システムは、たとえそれが公正であっても、一人一人の権利をある程度阻害せずにはおれない。まして共和国時代は、自由がある意味過剰なまでに謳歌されており、その反動もあって抑圧感は非常に強いものとならざるを得なかった
さらにシスは恐怖や悪意を好む悪癖がある。


ところがシディアスは巧妙にも、その帝国に「人間至上主義」をひそかに組み込んでいた。
シディアス本人が人間至上主義者だった、というわけではない*8。銀河の人間種の間に、人間至上主義がはびこっていた。シディアスはそれを利用したのだ。


カリーシュ*9やニモーディアン*10があれだけの惨事をもたらした。エイリアン種はやはり人間種の敵であり、危険で有害な獣たちだ。パルパティーンは彼らエイリアン種の種族独裁を打ち破った、人間種の輝ける希望だ――という認識と団結意識を、巧妙に掬い上げたのだ*11


もちろん、銀河帝国の抑圧に対する不満を、帝国にではなくエイリアン種に向けてうっぷん晴らしをする、精神的な言い訳にもなる。
そのようにして、帝国に対する民衆の不満をエイリアン種に向けるためにも、独立星系連合の主要組織はエイリアン種で占められている方が都合がよかったのである。




もう一つ、ドゥークーが銀河共和国を糾弾し分離主義を提唱する大演説を打った時期も、計算されていた。
彼が演説を行ったのは、EP1の八年後のこと。
この当時、パルパティーンはすでに元老院議長を八年務め、任期が迫っていた。本来ならこの時点で彼は元老院議長を降りなければならなかったのである。
しかしかかる分離主義運動に際しては、優秀かつ手腕も確実なリーダーが求められる。いやこんな時に選挙などすれば、それこそ分離主義の元老院議長が現れかねない。
という理由で、パルパティーンはなし崩し的に、任期を伸ばすことができたのである。




つまり分離主義および独立星系連合は、その始まりから終わった後に至るまで、徹底的にシディアスの陰謀のために存在していた。
そして、シディアスが皇帝となり、なった後に至るまでを敵の立場で補佐したのが、ドゥークーことダース・ティラナスだったのである。
そんな「功労者」であり「パートナー」だったティラナスを、今この瞬間に死なせることのメリットに着目して切り捨てられるのが、シディアス卿のシスたる由縁なのであった。






「フォースは我らに働きました」
「よくぞ戻ったティラナス卿。結果を聞こう」
「良い知らせです。項目作成です」


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  • 先月末のニュースのショックで、投下を決意した次第です。もうちょっと調整してから、イーヴン・ピール、イース・コスを投稿します。 -- 作成者 (2020-09-01 18:06:55)
  • 敵役の略称が「CIS」って何の皮肉なんだと思った。独立国家共同体の略称と同じなんだよね。 -- 名無しさん (2020-09-01 18:34:11)
  • 元々は共和国の腐敗に耐えかねて独立運動を始めた集団なのに、結局帝国の独裁支配の下地にされるとか笑えない -- 名無しさん (2020-09-01 19:12:54)
  • エイリアン種はやはり人間種の敵であり、危険で有害な獣たちだ。パルパティーンは彼らエイリアン種の種族独裁を打ち破った、人間種の輝ける希望だ――という認識と団結意識を、巧妙に掬い上げたのだ。 言われて見れば確かに新三部作やクローンウォーズの敵サイドって殆どエイリアンやドロイドだよね。だから共和国市民だけでなく視聴者にも無意識に「人間以外の種族=悪役」と刷り込ませる。上手いわ -- 名無しさん (2020-09-01 19:19:01)
  • ドロイド安いから、うまくいけば勝ってたんだな -- 名無しさん (2020-09-01 20:01:35)
  • クローン兵は一人養育するのに十年です。早いでしょう? に対して、マグナガードは一体作るのに一日です。早いでしょう? じゃまるで話にならんわな。 -- 名無しさん (2020-09-01 20:07:00)
  • 素人目にもインフラを司るような組織がすっぽり独立星系連合側に行ってたとかその間の共和国側の暮らしを想像しただけでも怖い。そりゃこんなインフラガッタガタになった共和国を勝利に導けたならさぞかしパルパティーンも終戦直後は救世主にでも見えたろうなあ -- 名無しさん (2020-09-01 20:13:05)
  • クローン大戦のアニメで、シスの謀略(銀行融資から無理くり共和国を弾いて独立連合側だけ有利にするようにしてた)に気付いた独立星系連合議員が「こんな横暴を我々の元老院は許さんぞ!」と怒ってたのが印象的だったなぁ。 -- 名無しさん (2020-09-01 20:23:42)
  • むしろあのまま戦っていれば分離主義が普通に勝っていたというのに驚いた。クローンウォーズの何処をどう見ても戦況分析なくて、どっちが有利かサッパリ分からなかった -- 名無しさん (2020-09-01 20:53:16)
  • そもそもジェダイがあそこまでガンガン出張らなきゃならない時点でギリギリの限界超えてるからなぁ -- 名無しさん (2020-09-01 21:08:38)
  • 帝国時代にドゥークーが有利に戦いを進めていたのにコルサントへわざわざ襲撃かけて来たのは、実はドゥークーはジェダイの用意した役者で議長をさらわせて共和国の主導権を握るための謀略だったというプロパガンダを流してそう -- 名無しさん (2020-09-01 21:27:08)
  • 新共和国の首脳陣がこのあたりの流れもからもちゃんと学んでくれていればあんな体たらくにはならなかったろうになぁ -- 名無しさん (2020-09-01 22:13:39)
  • これ程の情報量を纏めてくれた作成者さん、作成乙です。何時もスターウォーズ関連のを楽しみにしています。 -- 名無しさん (2020-09-02 01:35:51)
  • ナニカの間違えでドゥークー伯爵よりパルパティーンが先に死んでたらどうなっていたかな? -- 名無しさん (2020-09-02 02:26:42)
  • というよりシスがいなけりゃドゥークーが単独で勢力立ち上げて、そして勝ってた。クローントルーパー抜きならいくらジェダイでも勝ち目ないし。 -- 名無しさん (2020-09-02 03:47:38)
  • >>作成者さん 聞くのは野暮かもしれないけど先月末のニュースってなんかあった?SW関連で。それとも現実に起きた事項をもとに触発された?内容的に政治話は不可避とはいえちょっともやるなその発言(俺の思い違いだったらすまん) 話し変えて帝国みたいな純粋悪じゃないからか、悪役として考えるとどうもパッとしない感じはしないでもない(メカとかドロイドとかグリーバスみたいなのはかっこいいとは思うけど)。もっとも帝国も最近ではこっちもこっちで正義というか事情があるみたいな描写も増えてきてはいるけど -- 名無しさん (2020-09-02 06:22:38)
  • ↑8普通に戦況は共和国優位だぞ。分離主義は中心部からは追い出されて外縁部の戦いに移行してたし。CW新作でやってたコルサント奇襲前の陽動を兼ねた分離主義の外縁部総攻撃はかなりきつかったみたいだが -- 名無しさん (2020-09-02 08:40:29)
  • やりようによっては独立連合にも勝ち目はあり得た、という話じゃないか? 三年目からは流れが変わったというし。 -- 名無しさん (2020-09-02 09:25:33)
  • 「球体型のボディに四つの局部を搭載したスパイダードロイド」・・・脚部?チ○コ4本はさすがに… -- 名無しさん (2020-09-02 10:29:51)
  • ↑ 絶対誤字だなコレ -- 名無しさん (2020-09-02 11:19:03)
  • 戦後も活動してたカラーニ将軍の部隊は結局どうなったのか -- 名無しさん (2020-09-02 13:38:09)
  • 先月末のニュースはチャドウィック氏の訃報のことだと思ってた。スターウォーズには出てないみたいだけど洋画ファンとしてはショックだろうなと。しかし項目内容を考えると差別問題も含んでるし事件のほうを指してるとも読めるのね。しかしまあいつもながら濃い項目だわ。 -- 名無しさん (2020-09-02 15:12:16)
  • 長期的に見たら分離主義優勢だったんだな -- 名無しさん (2020-09-02 21:53:09)
  • しかしこうやって見ると共和国の敵こそ共和国の問題点を改革しようとしていたのに改革が果たせぬままよりによって共和国の敵が生まれ支持される土壌となった欠点まで含めて元通りにしてしまった新共和国、果たして帝国残党勢力との問題を抜きにしても大丈夫なのか……? -- 名無しさん (2020-09-02 22:42:56)
  • 人民 -- 名無しさん (2020-09-03 01:44:10)
  • 人民の艦隊とかいう民間船の集団が敵艦隊に殴り勝ってた時点で大丈夫じゃないのはお察しだろ。共和国でも帝国残党でもない武装勢力があんだけいるんだぞ。 -- 名無しさん (2020-09-03 01:47:38)
  • 新共和国なんぞ当てにならん、自分の身は自分で守らないとって集団が多いって事だからな…新共和国は実権のない傀儡政権になってるんじゃないか -- 名無しさん (2020-09-03 23:05:42)
  • クローントルーパーも随時生産されて育成はされてるんだけど急遽増産とか出来ないんだよね、戦況がどうあれ一定数での生産になる、学徒動員的な事は出来るんだろうが…。それに対してドロイドは作るだけだから増産は容易、コストは増えるが工場を増やすと言う手もある。共和国側が何らかの理由で劣勢になったら確かに押し切れるかもな -- 名無しさん (2020-09-03 23:09:01)
  • いつの日かイフで勝った後の話とかやりそう -- 名無しさん (2020-09-03 23:30:19)
  • クローン戦争のモチーフには古代ローマの内憂外患だけじゃなく南北戦争も入っていてこの勢力もアメリカ連合国をモチーフに置いてると思うけど、その割には思想とかメカ・服飾に南軍イズムみたいなのは見えないね -- 名無しさん (2020-09-04 01:12:26)
  • 銀河経済を席巻する巨大企業の連合軍という陣容にEP2当時にも大変なワクワクを感じたことを思い出した。 -- 名無しさん (2020-09-04 01:21:07)
  • この項目を読んでいるとパルパティーンが居ても居なくても銀河共和国の崩壊は不可避だった気がする。闇落ちする前のドゥークー伯爵に元老院議長やらせて銀河共和国を改革するのが実は一番良いルートだったのかな? -- 名無しさん (2020-09-04 08:08:52)
  • 新共和国はその反省からかさらに軍事力と官僚組織を削ぎ落とし、そもそも最初から権力を最小限にして、権威的象徴的な存在になったようだね!! -- 名無しさん (2020-09-04 10:55:25)
  • ↑それ各惑星ごとに実質的に独立しちゃって戦国時代になるパターンだけど大丈夫なのか? -- 名無しさん (2020-09-04 14:27:28)
  • ↑ 大丈夫じゃなかったからああなったわけだな…… -- 名無しさん (2020-09-04 14:53:30)
  • 新共和国は帝国残党を軽視し過ぎただけで統治機構としては上手くいっていたがああなったというのは何を指してるんだ? -- 名無しさん (2020-09-05 02:22:18)
  • まさにそれが"ああなった"やんけ。帝国残党という名の武装勢力に一発でぶっ潰された。未知領域でグダグダやってる間に速攻で叩き潰せなかった。 -- 名無しさん (2020-09-05 06:37:44)
  • ↑ あと小説などによると、新共和国の元老院・政界は旧共和国と同レベルの乱稚気ぶりだったそうな。共和国の理想に燃えるあのレイアまでもが「帝国議会のほうがまだ秩序はあった」と嘆いたほどだとか。 -- 名無しさん (2020-09-05 20:23:58)
  • 実質的に二大政党政治のような状況なんだからそれを乱痴気と表現するレイアの感覚がおかしいよ。民主主義ってそういうものなんだから。帝国議会に秩序があったっていうのも反体制的な議論が抑圧されて機能してなかったからじゃん。新共和国としてもFOの数倍の艦隊戦力は維持していたわけで、本格的な戦闘になれば勝てると踏んで放置するのも戦後復興期の対応としては普通 -- 名無しさん (2020-09-05 20:44:49)
  • いやそうじゃなくて、FOと内通したり、揚げ足取りや悪口やスキャンダル暴きに邁進してたんじゃない?二大政党というか二大派閥で、その派閥の中でもいがみ合いが酷かったそうだし。てかFOと内通していたなら、犯罪組織と組んでる議員もいそう。 -- 名無しさん (2020-09-05 21:42:30)
  • 少なくとも旧共和国時代や帝国時代よりはマシだったっぽい。旧共和国時代の煩雑極まりない官僚機構は無かったみたいだし、帝国みたいに大衆が弾圧されたりもしてない。少なくとも着実に前進はしてたと思う。 -- 名無しさん (2020-09-06 02:26:47)
  • まとめサイトとかに載ってるけど、各組織は共和国に負けず劣らず相当腐敗してたみたいね。IBCなんて金利が1日18%とか闇金並の超々高金利設定してたし、企業同盟は企業セクターでやりたい放題してた。 -- 名無しさん (2020-09-09 03:16:21)
  • 確かFOのシンパの議員が議会に潜り込んでたような。そいつらの働きでFOの脅威が軽んじられる事になったそうで。 -- 名無しさん (2020-09-09 07:07:19)
  • レジェンズ設定にはなるが、腕利きのジェダイマスター並のドロイドを量産できるほどの技術力があったのに共和国軍と互角だったのは、グリーバスのような一部を除き上官たちがよほどのヘボばかりだったのだろうか。まぁクローン大戦自体シディアスが皇帝になるための出来レースだしそうなるように仕向けられた可能性も高そう -- 名無しさん (2021-09-13 12:44:18)
  • シディアスは自分の思い通りのタイミングで終わらせられるように独立星系連合側の幹部とか機密情報をわざと暗殺させたり、情報流させたりとかして戦局を調整してたらしいよ -- 名無しさん (2021-10-28 07:04:53)
  • ↑3他 まあ、じゃあだからといって「辺境でFOという脅威が育ってるから軍備化と集権化を進めて対処が必要だ」ってレイアが言っても、それあなたの父親の師匠が言ったことですよね?ってなるっていう…… -- 名無しさん (2022-03-27 13:09:43)
  • ↑2 共和国と連合、双方がボロボロになるようHP調整し、銀河皇帝に就いたら両者の権限と力を吸収する、というわけか。流石の周到さである。あまりSWに詳しくない身だがこの記事はとても面白かった。「秀逸な項目」の一席を与えても良いんでないかな。 -- 名無しさん (2022-05-08 12:14:58)
  • ドゥーグーよりも先にシディアスが事故かテロで死んでいたら独立星系連合が勝利してドゥーグーが銀河帝国の初代皇帝になっていたのかな? -- 名無しさん (2022-05-17 08:56:07)
  • 共和国より戦力は間違いなく勝ってた。だからシディアスのテコ入れで銀行事件を起こして戦力を調整したほどだし。 -- 名無しさん (2022-06-16 23:13:36)
  • 別にジェダイみたく指揮官が最前線に出張る必要はないけど、幹部の殆どが企業体の代表だから軍事指揮門外漢ばかりという印象が。結果クローンウォーズではヴェントレスとグリーヴァスが過労枠になってたし -- 名無しさん (2022-06-16 23:19:03)
  • クローン・ウォーズだとちょくちょくこれが成功してたら共和国軍大打撃だったけど、間一髪防がれたみたいなのがちょくちょくあったのでほんのちょっと歯車が狂えば分離主義勢力勝利の未来も普通にあったんだろうな…共和国軍は簡単には補充出来ないのは大きい -- 名無しさん (2022-09-22 01:56:41)
  • 分離主義勢力からしたら勝利せずに、勢力を拡大できていけばいいやぐらいの根性であんま真剣じゃなかったとかあるのかね  -- 名無しさん (2022-10-10 01:30:40)
  • デスストランディングの分離主義とはカスリもしないほど成り立ちから行動まで違うんだな…民主主義でも独裁でもない、繋がりを嫌っているわけでもない、分離の主義ってなにさ? -- 名無しさん (2023-02-20 01:31:12)
  • ここまで極端ではないものの、現実でも「大企業=民衆・消費者の敵」みたいなノリでバッシングしまくるみたいな事例はままあるので満更荒唐無稽な構図でもないという -- 名無しさん (2023-04-29 17:30:38)
  • マンダロリアンのシーズン3で信奉者のお爺さんが登場。ドゥークー伯爵ってやっぱり人気だったんだな -- 名無しさん (2023-07-17 09:23:54)
  • 常識的に考えて、見た目も文化も違うエイリアンたちをまとめ上げたというのはカリスマ性がやばいんよな 流石シスというべきか -- 名無しさん (2023-09-09 01:26:16)
  • こんな壮大な背景設定があったのか・・・ -- 名無しさん (2023-12-16 17:13:47)
  • レジェンズの内容が結構混ざってるみたいだな。全部は把握していないので他人任せになるが分離したほうがいいと思う -- 名無しさん (2024-04-30 06:57:14)

#comment(striction)

*1 その少数の幹部でも、「どこまで知っていたか」は異なる。例えばグリーヴァスは「シディアス卿こそが本当の黒幕」ということまでは知っていたが、そのシディアス卿がパルパティーン最高議長ということまでは知らなかった、という具合。
*2 いちおう警察組織は存在しているが、コルサントでもその効力は限られた。ジェダイも警察力の補助となっていたが、荷が重すぎた。
*3 こちらはそれなりに軍隊を組織した。EP1に登場したナブーの自警団や、若き日のターキンが属したセスウェナ宙域の保安部隊など。
*4 ガンレイだけはかねてよりシディアス卿=パルパティーンと知っていた可能性が高いが。
*5 宇宙空間で事故に遭い、修理作業のため船外に出ていたところ、もし放り出されたりして船に帰れなくなれば死あるのみである。ドロイドを使うなら万一が起きても死者は出ない。
*6 グリーヴァスの旗艦インヴィジブルハンドもこの一つ
*7 部下のカーカドロン達はあっけなく被弾しているので、これはおそらくタムソンが同族の中でも並外れて強いのだと思われる。
*8 実際、シディアス自身はエイリアン種に属するマス・アミダやスライ・ムーアをシスの正体を明かすほどに重用し、かつ戦後も腹心としている。ムーアに至っては独立星系連合に属したアンバラの人間である。
*9 グリーヴァスなど
*10 ガンレイなど
*11 これは遠い未来のどこかの銀河から一連の出来事を見ている視聴者さえも例外ではない。この項目を読んでいる貴方も、カリーシュやニモーディアンに「悪役」というイメージを持っていることだろう。『クローンウォーズ』は原則的に共和国とジェダイの視点で描かれているのだから。

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