登録日:2020/07/14 Tue 21:17:10
更新日:2024/05/20 Mon 11:18:56NEW!
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パワーレンジャー・rpm 炎神戦隊ゴーオンジャー パワーレンジャー 歴代ブラック 改造人間 真の主人公 戦隊個別 ハイブリッド 一匹狼 ワンマンアーミー ポンティアックgto サブジェクトd-44 レンジャーオペレーターシリーズブラック
『パワーレンジャー・RPM』に登場するキャラクター。
原典におけるゴーオンブラック/石原軍平に相当する。
記憶喪失のままコリンスの外の世界を彷徨ってところで出会ったジギー・グローヴァーと共に、バリアーが張られる直前にコリンスにやって来た青年。
大半の記憶を失っている為に詳しい身の上は不明だが、生身でグラインダを粉砕するなど極めて高い戦闘能力を持ち、
その実力を買われて レンジャーオペレーターシリーズブラック(ゴーオンブラック)に指名された。
性格はクールな一匹狼で、かなりの皮肉屋。
単独行動を好んでおり、他の仲間達とも距離を置いているが、唯一ジギーには序盤から友好的な態度を取っている。
とはいえ、なんだかんだでお人好しな部分もあり、元々モーファーを持ち逃げするつもりで参加したパワーレンジャーにも最後は正式に加入している。
愛車は黒いポンティアックGTO。元々はコリンス外の荒野で調達したものだったが、気に入ったのかレンジャー加入後も乗り続けており、サマーが乗って格闘戦に巻き込んでしまった際は機嫌を損ねた。
ネタバレ注意
【詳細】
その正体は、敵のボスであるヴェンジックスによって人間を素体として作られたアタックボット(蛮機獣)「ハイブリッド」。
つまり、パワーレンジャー史上初となる「改造人間」であり、完全に不可逆な形で怪人化した戦士である。
ヴェンジックス側からはコードネームである「サブジェクトD-44」の呼称で呼ばれる。
その為、コリンスに到着した直後は敵のスパイではないかと疑われていた。
もっとも、機械軍と人類の存続をかけて戦っている情勢を考えれば、コリンスの人々の反応も無理はないのだが。
そして、他ならぬディロン当人がその身体を最も忌み嫌っている。
始めて変身してグラインダ(蛮機兵ウガッツ)と戦っている際に吐き捨てた「I hate Grinders!」という言葉は、
字面通りの相手への挑発だけでなく、自分も含めたヴェンジックスの手による兵器全体への強烈な嫌悪の現れである。
展開的に日本語で意訳するなら「くたばれ、ブリキ野郎共!」のようなニュアンスが近いか。
過去は断片的にしか明かされていないが、元々はヴェンジックスが世界を制圧した際に最初期に拠点とした「オメガシティ」で盲目の妹と共に暮らしていたらしい。
それ故に他の住人共々ヴェンジックスにハイブリッドに改造されてしまうが、
ディロンだけはマインドコントロールを受ける直前に自力で脱走したため、体は改造されながらも自我は失わなかった。
(ショッカーといい、改造前に洗脳しないのは悪の組織の常識か何かだろうか?)
しかし、改造の副作用により人間だったころの記憶をほとんど失ってしまった。
だが唯一自分に生き別れの妹がいる記憶は失わず、戦いの傍ら形見のオルゴール付き懐中時計を持ちながら、妹の手がかりを捜そうとしていた。
サイボーグ化された身体と戦闘技術により、レンジャーの中でも突出した実力を持っており、
パワーはもちろん、動体視力や耐久力も人間のそれを遥かに凌いでいる。
加えてハッキング能力も持っており、意見が衝突したドクターKが外部から変身を強制解除しようとした際に、
阻止したばかりか逆に回線を通じて強引にレンジャーの装備にエネルギーを供給したこともある。
しかし、機械の体故にコンピューターウィルスに感染する弱点もあり、ヴェンジックスに何度か操られている。
プロテクトがザル……と言いたいところだが、ディロンを改造したのはヴェンジックスな上、そもそもヴェンジックス自体最先端技術で生み出された非常に強力なウイルスなのでこれはしょうがない。
【交友関係】
・スコット・トルーマン/レンジャーオペレーターシリーズレッド(ゴーオンレッド)
パワーレンジャーのリーダー。
ディロンの正体を知った際は警戒心をあらわにしていたため、最初はギクシャクしていたが、チーム加入後は何かと重荷を1人で背負い混みがちな彼をリーダーとして気にかけるようになる。
そして中盤、ディロンがヴェンジックスにハッキングされ暴走した後、自身とディロンを鎖で繋ぎ危険な監視役を買って出、共同生活を送る中で少しずつお互いに友情を芽生えさせていった。
以降はディロンからも一定の信頼を置かれるようになり、実質的な主人公として縦のストーリーを回していた彼を、リーダーとしてフォローする形で活躍した。
・サマー・ランズダウン/レンジャーオペレーターシリーズイエロー(ゴーオンイエロー)
ハイブリッドであることが判明した彼を、コリンスでただ1人信頼し、レンジャーに推薦した人物。
彼女からはそれなりに好感を寄せられているが、ディロンの方は自分を卑下して終盤まで自分から距離を縮めようとしなかった。
・ジギー・グローヴァー/レンジャーオペレーターシリーズグリーン(ゴーオングリーン)
先述した事情からあまり社交的ではないディロンが、唯一最初から明確に友人として信頼を置いている人物。
元々、ディロンがジギーと出会ったのは、スコーピオン・カルテルから逃亡していたジギーがディロンの車をハイジャックして奪おうとして失敗し、
彼がコリンスまでの道を知っていると分かったためディロンが半ば無理矢理道案内として同行させたのがきっかけであり、
それ以前両者には接点も仲間意識もあったわけではなかった。
しかし、自分がサイボーグだと露呈してレンジャーの変身者やコリンス軍達が恐怖や敵意の眼差しを向ける中で、
ジギーだけはただその事実に驚いただけで、以降も全く変わらない態度でディロンに接していた。
確かにその時点でジギーは他のキャラよりディロンと接した時間は長かったが、サイボーグとは気づいておらず、
ディロンが安全だという確たる理屈を持っていた訳ではなく、ジギーが事実を知って哀れみ・同情の類の感情を抱いたわけでもない。
にもかかわらず、ジギーはディロンがサイボーグだという事実をナチュラルに受諾してしまった。
ディロンはその態度に大きく衝撃を受け、以降はジギーを信頼するようになる。
自分の人間の頃の記憶をデータとして所持していたアタックボットと戦った際に、ジギーに危害が及んだのを見て未練を抑えてデータごとアタックボットを倒したり、
終盤で悪夢を見た際に、ディロンが最も恐れているのが「ジギーにサイボーグだからと拒絶される」ことだと判明したりと、
ジギーに対する友情は、ディロン本人が自覚しているよりも重い。
テナヤ
ヴェンジックス軍の女性型アタックボット。
何度も衝突するなど因縁があったが、中盤で彼女が自分同様にハイブリッドに改造された妹の成れの果てと知り、
以降は彼女を取り戻すことも目的とするようになった。
【装備・戦力】
○レンジャーオペレーターシリーズブラック
ディロンの変身体。長いので「RPMブラックレンジャー」と略されることも。
サイボーグであるディロンの戦闘力がレンジャーの装備で底上げされ、
RPMレンジャーの中でも屈指の戦闘力を持つ。
原典であるゴーオンブラックはシェパードがモチーフだが、こちらでは狼の戦士ということになっている。
〇ロケットブラスター(カウルレーザー)
固有装備
〇インビンシブル・バリアー
ブラックの固有能力。
5秒間のみ、物理・光線問わず防ぐバリアーを張ることができる。
フルパワーならその名の通り無敵の防御力を誇るが、強度が変身者の精神とリンクしており、
完全に性能を発揮するには変身者が「このバリアーは絶対に破れない」という自信を持っておく必要がある。
【余談】
その過酷な境遇から『パワーレンジャーRPM』のなかで最も視聴者に強い印象を残したキャラであり、レッド以上に人気が高い。
後年の『パワーレンジャー・ビーストモーファーズ』でも、とある場面でディロンについて僅かに言及されている。
『インスペース』に登場したアンドロス/レッドスペースレンジャーとは、圧倒的な実力や妹が妹が敵に操られて敵対した状況が似ており、引き合いに出されることが多い。
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▷ コメント欄
- 日本人が見たらなんで彼をレッドにしなかったって言うんだろうなあ… -- 名無しさん (2023-03-17 20:18:07)
- ↑確かに縦のストーリーはディロンが中心になって回してるけど、スコットは「頼れるリーダー」としてチームをフォローする役割だし、ディロンとコンビで活躍することも多い。なによりRPMはすでに出来上がったチームにディロンが入るとこから始まるから、その既に出来たチームのリーダーとしてスコットにもちゃんと存在意義がある。 -- 名無しさん (2023-03-17 21:11:50)
- ↑成程、じゃあギーツとかドンブラザーズならディロンは語り部キャラの立ち位置って訳か! -- 名無しさん (2023-03-28 19:52:42)
- ↑もっと端的に表現するなら「軍平視点のゴーオンジャー」辺りが適切かも -- 名無しさん (2023-03-28 20:20:43)
- 実はパワレンだと「他人に心を許さない一匹狼」って割とレア(アンドロスはチームワークに不慣れだけど歩み寄る努力自体はしてた)だし、ある意味アメリカ版結城凱と言えなくもないキャラ -- 名無しさん (2023-05-26 23:08:45)
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