登録日:2020/6/15 (月曜日) 22:25:10
更新日:2024/05/17 Fri 13:30:51NEW!
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誰だ?誰だ?…
概要
原題は『DUEL(決闘)』リチャード・マシスンの原作小説を映画化し1971年に公開されたアメリカ製ホラー映画。
監督は若手時代のスティーブン・スピルバーグで、後の映画『ジョーズ』や『ジュラシック・パーク』でも手腕を発揮する。
ちなみにその当人も電話ボックスにカメオ出演している。
殺人鬼が駆る巨大トレーラートラックに追い回されるセールスマンの恐怖を描いた名作であり、後に殺人鬼と車の映画、有名な物に『ロードキラー』や『ヒッチャー』などが乱発されることとなる。
近年ではトランスフォーマー(実写版)の一部シーンもこの遺伝子を継いでいると言えるかもしれない。
ニコニコなどでチェイスシーンがアップされると「携帯電話で電話しろ」などの空気の読めないコメントが流れるのがお約束。*1
物語
くたびれた中年セールスマンのディヴィッド・マンはこれまたくたびれた愛車で商談の為、カリフォルニアに向かっていた。
マンは目の前でノロノロ運転をするトーレーラートラックを何気なく追い越すが、突然、トラックがマンを追跡し始める。
「何故?運転手は誰?」
よせばいいのに商談を優先したマンは、電話もまともにない砂漠地帯でトラックと対峙する羽目になる。
登場人物
●デイウィッド・マン
演:デニス・ウィーバー
本作の主人公でどこにでもいる中年サラリーマン。
妻との関係は冷え切り、ダイナーの老人二人とガソリンスタンドのばあさん以外は誰も心配せず助けてもくれないほど人望もない、くたびれた寂しい男である。
本人も良心はあるが冷めた性格である。
くたびれた愛車で商談に向かうが恐怖体験をすることに。
「誰だ?誰だ?・・・」
●トレーラーの運転手
演:キャリー・ロフティン
本作の悪役。自分を追い抜いたマンを愛車で執拗に追跡し轢き殺そうとする。
直接カメラに映るのは手脚くらいで、人となりについての描写も一切ないが、マンを追跡する姿からは尋常でない殺意を窺わせる。
最後はマンの決死の策に嵌り、崖下に転落して愛車ごと爆死した。
劇中では追い抜かれたのに腹を立てているだけのようにも見えるが、裏設定によれば「自分を追い抜いた車をターゲットにして狩る」という殺人ゲームを行うシリアルキラー。
原作小説では「ケラー」という本名が発覚する*2他、マンが顔をはっきり見ている点が異なる。
●プリムス・ヴァリアント
演:プリムス・ヴァリアント
マンの愛車、もとい本妻で本作のヒロイン。
くたびれているが、ご主人であるマンの下手な運転にも耐えラジエーターホースからお漏らししながらも賢明に走り続ける。
ラストではご主人を守るべく自走運転し、トーレーラートラックに特攻して果てた。プリムス君迫真の演技である。
●ピータービルド281
演:ピータービルド281
ケラーが乗る本作の悪のヒロイン大型トレーラータンクローリー。
ご主人と同様に錆びついた汚らわしい肉体が玉に瑕だがスクールバスを助けるなどツンデレヒロインでもある。
ボンネットには大量のナンバープレートが貼り付けてあるが、これは過去に運転手ごと仕留めた車から戦利品として奪ったもの。
●妻
演:ジャクリーン・スコット
マンの空気嫁で嫌味を言うだけの存在。
見ての通りマンの妻は貞淑なプリムスたんである。
●クソガキども
スクールバスが路肩に止まって困っていた子供達。助けようとするマンに罵倒と罵声を浴びせる。
観客によってはケラーよりクソガキ共に怒りを覚えた方のが多いとか。
●ガソリンスタンドのばあさん
演:ルシル・ベンソン
マンがガソリン補給と通報の為に寄ったガソリンスタンドのばあさん。
マンに結構優しくしてくれたが、ケラーのトレーラーにより電話ボックスを壊された上に商品のガラガラヘビは逃げ出し、とばっちりで大損害を被った。
因みにばあさんの店では上述のガラガラヘビに加えて野生のジャッカルもペットにしているが、いいのだろうか?・・・。
余談
飲食店でマンが「誰だ?誰だ?…」と客の風体から誰がトラック運転手なのか探るシーンは
黒澤明監督の1949年の映画『野良犬』で刑事が犯人を逮捕するクライマックスシーンが元ネタ。
今作は日本でも何度かオマージュが捧げられており、例を挙げると『ルパン三世 ルパンVS複製人間』にはルパン一味が巨大トレーラーに追い回されるシーンが存在し(ご丁寧にもルパンたちの乗ってる車の色やトレーラーの末路まで共通)、1990年代初頭には漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』で主人公一行屈指のご乱心シーンにてパロられた。
「ガラガラヘビと追記修正もいかが?」
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- 将軍家光が乱心しない方か -- 名無しさん (2020-06-16 00:08:36)
- ジョジョのホイールオブフォーチュンの元ネタですね。勝った!第3部完! -- 名無しさん (2020-06-16 00:40:55)
- 記載がふざけすぎて、短くない? -- 名無しさん (2020-06-16 06:22:24)
- ド低予算映画だけどキャメロンのフライングキラーと違ってスピルバーグの才能の片鱗が見られた -- 名無しさん (2020-06-16 20:49:03)
- この項目ちょっと前に立ってたけど、何らかの理由で削除食らってたはず。多分短いとか内容が薄いとかだったと思う。その立ってた時と文章があまり変わらんように思えるんだけど… -- 名無しさん (2020-07-04 12:45:46)
- 前の記事が削除されたのは文章量が千文字に満たなかったためです。 -- 名無しさん (2020-07-04 12:48:29)
- ↑そうだったのか。ありがとう。 -- 名無しさん (2020-07-04 17:20:52)
- きかんしゃトーマスの『いわのボルダー』もこれのパロディなのかな?カット割とか展開とかが似てる気がする -- 名無しさん (2021-09-04 02:03:31)
- 空気嫁にワロタwww -- 名無しさん (2022-06-12 03:11:01)
- ビースト覚醒のスカージか倒した相手のエンブレムを奪って飾りつけてるって設定なのはこの作品のオマージュなのかね -- 名無しさん (2023-08-06 17:27:40)
- 内容はー書きようがないからなぁ それにしても愛車空気嫁で増やすとゆうー力技か -- 名無しさん (2023-08-06 17:49:52)
#comment(striction)
*2 運転席のドアに書いてあり、マンはこれを一瞬「キラー」と誤読して動揺している
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