Detective Comics: Arkham Knight

ページ名:Detective Comics_ Arkham Knight

登録日:2019/12/19 Thu 21:23:48
更新日:2024/05/16 Thu 10:13:43NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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『Detective Comics: Arkham Knight』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Detective Comics Vol.1』#1001~#1005
発売 2019年4月から
脚本 ピーター・トマシ
作画 ブラッド・ウォーカー


『Detective Comics Annual Vol.1』#2
発売 2019年5月
脚本 ピーター・トマシ
作画 トラヴィス・ムーア


日本では未邦訳。


ピーター・トマシによるバットマン・サーガ第1巻。
バットマンに憎しみを抱き、彼からゴッサムを解放しようとするアーカム・ナイトの野望を描いた作品。
アーカム・ナイトは元々ゲーム『バットマン:アーカム・ナイト』のオリジナルキャラクターだったが本作で逆輸入された。
『アーカム・ナイト』のコミックを担当したトマシ自身が設定を再構成し、
正体となる人物がアーカム・ナイトを名乗る理由がゲームより分かりやすいものになっている。
また『アーカム・アサイラム』の患者たちを正しく患者として扱うという、普段はあまり描かれないシーンが盛り込まれている。


同時に収録された『Annual』では『Batman: Year Two』で登場したリーパーが再登場する。
背景やモブでの出番ばかりだったリーパーや黒歴史気味だった『Year Two』に本格的にスポットが当たっている。
また『黒の事件簿』や『バットマン・インコーポレイテッド』などグラント・モリソン時代のネタも登場する。




『Detective Comics Vol.1』#1001~#1005
『Detective Comics Annual Vol.1』#2




『Detective Comics Vol.1』#1001~#1005



【物語】

ある夜、蝙蝠の変死を調査するバットマンの前で、閃光がゴッサムを包みアーカム・ナイトと『Knights of the Sun』が現れた。
バットマンを憎むアーカム・ナイトの激しい攻撃に負傷したバットマンは、ロビンの力を借りて敵の調査を進めていく。
そして2人はアーカム・ナイトの正体と思想を突き止めるため、彼らの隠れ家『アーカム・アサイラム』の地下に侵入、
しかしそこに待っていたのはアーカム・ナイトではなく『アーカム』の責任者ジェレマイア・アーカムだった。
そして彼の口からアーカム・ナイトの正体とその過去が語られる。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。自分に恨みを抱くアーカム・ナイトとの戦いに身を投じる。
自分への対策を練ったアーカム・ナイトの不意打ちに負傷し、ロビンに調査を任せ治療を優先する。
しかしロビンが行方不明となりその身を案じるが、無事に再会し彼の才能と成長を思い知ることになった。
その後『アーカム』でアーカム・ナイトの素性を知り、ロビンと共に天文台で最後の戦いに挑む。


バットマンの息子でありサイドキック。負傷したバットマンに代わってアーカム・ナイトの行方を追う。
海に沈んだ強力な閃光弾『Day Bomb』の調査に向かうもアーカム・ナイトの襲撃を受け囚われの身になってしまう。
そしてアーカム・ナイトの勧誘を受けるが当然拒否し、アーカム・ナイトもそれ以上追及せずあっさり解放された。
その後は即席の『ロビンシグナル』を作りバットマンと合流し、久しぶりに親子コンビでアーカム・ナイトを追う。



≪ヴィラン≫

  • アーカム・ナイト(Astrid・アーカム)

バットマンを象徴する蝙蝠を皆殺しにし『Day Bomb』の閃光と共に現れた『A』の印をつけた鎧に身を包んだ騎士。
太陽のマークのついた鎧を着た『Knights of the Sun』を率い、装備は銃に加え最新の技術が使われた弓や剣も使用する。
『アーカム・アサイラム』の地下を拠点にしており、収監された患者たちとも良好な関係になっている。
ヴィランたちと永遠の戦いを続けるバットマンを憎んでおり、彼からゴッサムを解放し光をもたらそうとしている。
芝居がかった人物だが確かなカリスマと騎士道精神を持ち、無関係な人物はできるだけ巻き込まないように気を遣う。


バットマンにその力を見せつけ、捕らえたロビンを仲間にしようと試みた後、
ゴッサムに光をもたらす最終段階として天文台に向かうが、そこで『ダイナミック・デュオ』が立ちふさがる。


その正体は『アーカム・アサイラム』の所長ジェレマイア・アーカムの娘Astrid・アーカム。
女医で母のIngrid Karlssonはその誠実な態度からジョーカーのような凶悪犯にも信頼されていた。
妊娠した彼女は出産間近まで治療に専念していたが、そんな時に新しい患者たちによる暴動が発生してしまう。
バットマンも現れ混乱が加速する中Ingridの陣痛が始まり、Astridはジョーカーたちヴィランの前で産声を上げた。
ジョーカーたちの協力で暴動の中でも母子共に安全は保たれていたはずだったが、
患者の1人が投じた『バッタラン』がIngridを直撃し彼女は命を落としてしまった。
この悲劇をきっかけにジェレマイアはAstridを守るため、彼女を外界から切り離し『アーカム』の中で育ててきた。
そんな日々の中で彼女は親身に接する患者を信頼し、患者に暴力を振るい恐怖をもたらすバットマンに疑念を持つようになった。
そしてある時、自分が生まれた時の映像を発見したAstridは母親を殺したのがバットマンだと思いこんでしまう。
このことが引き金となりバットマンへの憎しみを強くした彼女は、
幼少の頃から愛していた騎士物語のようにゴッサムに光をもたらす騎士となるため修業を重ねアーカム・ナイトとなった。


  • ドクター・フォスフォラス(アレクサンダー・サートリアス)、アントン・アーケイン

天文台での戦いでアーカム・ナイトに協力する『アーカム』の患者。



≪その他≫

  • ジェレマイア・アーカム

『アーカム・アサイラム』の所長。アーカム・ナイトを追い『アーカム』の地下に現れた『ダイナミック・デュオ』に全てを明かす。
全てを知りながらも拒絶されるのを恐れ、アーカム・ナイトに妻Ingridの死の真実を打ち明けられずにいた。


  • アルフレッド・ペニーワース

ウェイン家に仕える執事。蝙蝠の大量死の時点では冗談を言う余裕を見せていたが、
アーカム・ナイトの出現から真剣に事件に取り組みバットマンの治療やサポートを行う。


  • ジェームズ・ゴードン

ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。蝙蝠の大量死の事件を追いバットマンに協力を要請する。
その後アーカム・ナイトとの戦いで負傷したバットマンを『バットモービル』に乗る手助けをした。


  • マンバット(フランシーヌ・ラングストローム)

蝙蝠人間マンバットに変化する血清を生み出したカーク・ラングストロームの妻。彼女自身も科学者。
蝙蝠の大量死を調査するバットマンの接触を受けたが、過去に使用したマンバットの血清が暴走して変化してしまう。
バットマンを連れて飛び回り動物園の蝙蝠の展示スペースに墜落、バットマンに抗生剤を打たれ気を失った。
そしてその動物園でバットマンとアーカム・ナイトが初戦闘を行った。
ちなみにアーカム・ナイトと同様にゲームの方のバットマン:アーカム・ナイトにも登場している。



『Detective Comics Annual Vol.1』#2



【物語】

ある朝、死んだはずのリーパーが現れたことを知ったバットマンは、過去の決着をつけるためヨーロッパに向かった。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。『バットマン・インク』の解散後、世界各地の異変に目を光らせていた。
そしてある新聞にリーパーの姿を発見し、実業家の会議を利用してヨーロッパに旅立った。
ヨーロッパにたどり着くと金持ちのプレイボーイとしてアリバイを作った後、アルフレッドを囮にリーパーをおびき寄せた。
一度は取り逃すも痕跡から隠れ家を発見し、そこで意外な人物から事件の真相を聞かされる。


  • アルフレッド・ペニーワース

ウェイン家に仕える執事。ヨーロッパに向かうバットマンをサポートする。


  • リーパー

バットマン以前に活動していた冷酷なヴィジランテ。ドクロの仮面に赤いスーツを身に着け、鎌と銃が一体化した武器を操る。
バットマンとの戦いで命を落としたはずだったが、ヨーロッパに再び現れ犯罪者を殺して回っている。
その存在を知りヨーロッパに現れたバットマンと戦い隠れ家を突き止められた。その正体は……。


過去にバットマンと戦ったリーパーの正体はジャドソン・カスピアン。犯罪で妻を失い、その復讐のためにリーパーとなった。
一時姿を消すも時を経て復活し、バットマンに銃を使わせる死闘を繰り広げたが最期は自ら死を選んだ。
この戦いは彼の娘レイチェルとの別れを含めバットマンにしこりを残し、過去の事件を記した『黒の事件簿』に残している。
バットマンは別人と決めつけていたが、アルフレッドは復活した可能性を指摘している。


  • ジェームズ・ゴードン

ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。ヨーロッパに向かう前にメタヒューマンをバットマンの協力で捕まえた。
その際に夏休みの過ごし方について語った。




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  • ジョーカーらゴッサムのヴィランすら飼い慣らす女医凄すぎんか? -- 名無しさん (2019-12-21 09:37:58)

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