登録日:2019/07/28 (日) 18:34:43
更新日:2024/04/19 Fri 10:56:26NEW!
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スターフォックス sfc ボス 敵 アンドルフ軍 合体戦艦 ロマン ファミリーコンピュータロボット 変形 強敵 惑星ベノム 死闘 グレートコマンダー アイアンボール プラズマボール 擬似オールレンジモード
SFCのゲーム『スターフォックス』に登場するボス。
概要
本作の最終コース「惑星ベノム」に登場。
この惑星ベノムはストーリー上の最終目的地であるが故に、レベル1~3のどれを選んでも最後に到達するコースで、レベルによってラスボスのアンドルフを前に控えるボスがまるっきり違うという特徴がある。
レベル1はロボットへの変形機構を備えたファントロン、レベル2は恐怖の粉砕機メタルスマッシャー&煽り運転野郎のギャラクティックライダー、と個性の強い面々が揃う。
その実質大トリを飾るのが、レベル3のグレートコマンダーである。
敵の厚い防衛ラインにあえて飛び込んだが故の、厳しすぎる道中を乗り越え、遂にベノム宙域までやってきたスターフォックス。
そんな彼ら(プレイヤー)を直々に出迎えるだけあって、一ボスでありながら他のボスとは登場演出も一味違う。
ザコの猛攻が落ち着き、ボス襲来を知らせるいつもの警告音やメッセージと共にベノム用のボス戦BGMが流れ……ず、オープニングデモの不穏なBGM*1をバックに、地上から奇妙な顔の形の大型機体が飛来してくる。
旋回しながらこちらにレーザーを連射してくるので避けていると、今度はU字型のこれまた不思議な形の機体も追加。
撒かれる機雷のミニスマッシャーとレーザーをひたすら避け続けるうち、更に台座のようにも見える宇宙船か何かがぐるぐる回りながら浮上。
そして、アーウィンの前で綺麗に積み重なったそれらは、遂に合体戦艦「グレートコマンダー」としての顔を見せるのである。
この場面で敵のシールドゲージが表示された瞬間、前述のBGMからスムーズに「明らかに格の違う奴が来た」と思わせられるイントロに繋がり、ようやくベノム用のボス戦BGMに切り替わる……という、当時の技術としてはかなり凝った演出を見せつけてくる。
イントロ部分はレベル1、2のベノムでは一切使われておらず、その点でもボスとしての扱いは格別。
実際の強さ(後述)も合わさり、苦労を乗り越えてベノムに辿り着いたプレイヤーの印象に残りやすいボスとなっている。
地上では既に合体済みの状態で現れるのだが……?
戦闘の流れ
宙域
まず、面と向かい合って戦闘することが多かったこれまでのボスと決定的に違うのが、宙域で互いにすれ違いながら撃ち合うという点。
徐々に接近し、すれ違ったら急速旋回して再び向き合う。倒すまでこれが何度も繰り返される。
旋回は自動で行われるが、『スターフォックス64』以降をプレイしているとオールレンジモードの片鱗を感じるものがある。
グレートコマンダーの弱点は全6門のレーザー砲で、定期的に開閉を繰り返しながら撃ってくる。
終盤のボスと思えないレベルのスッカスカな攻撃だが、問題はこのレーザー砲が異様なほど小さく、当たり判定もまた小さいのでブラスターが命中しづらい。
これをすれ違うまでの短い間に狙わなくてはならない上、そのタイミングに都合よくレーザー砲が開いているとも限らない。
レーザー砲が残り3門になると煙を噴き上げる。
そしてここからが地獄の始まりである。
追い詰められたグレートコマンダーは頭部の目らしき部分からプラズマボールを2連射し始め、攻撃が激化。
アーウィンを追尾する性質を持つプラズマボールのせいで、ただでさえ小さい弱点を僅かな間に、落ち着いて狙撃することが一気に困難と化すのだ。
直撃時のダメージも相応に大きいため、シールドを削られて更なる被弾を恐れ、消極的な動きしか取れなくなり、余計に戦闘が長期化しやすくなるという罠。
プラズマボールはローリングで弾き返すことも可能なのだが、初見のプレイヤーにローリングする余裕があるか怪しいし、そもそもプラズマボールを弾き返せる事すら知らない人にとっては脅威でしかない。
敵のシールドゲージはとてつもなく短いだけに、あともう少しの所で削り切れない……と歯がゆい思いをさせられることも多い。強引に近づきすぎて装甲と接触してしまった人もいたことであろう。
さらに弱点のレーザー砲は、プレイヤーを挑発するかのごとくこちらの逆サイドが開きやすくなるので、壊したい砲台の逆方向から近づいて接近したら急旋回して砲台を壊しにかかるフェイント戦術を要求される。
なによりこのギミックそのものに気づくことが難しい。
しかし隙が無い訳ではなく、各レーザー砲自体はスマートボムで簡単に破壊することが可能(装甲にスマートボムは効かない)。
うまくいけば大した被弾も無く撃墜できる。
ただ、当然の事ながらレーザー砲が開いてないと無意味なので、しっかりとボムのタイミングを狙うように。
撃破すると爆炎に包まれ、何故かファントロンのような鳴き声を発しながらベノム地上に墜ちていく……
地上
大胆にもアーウィンの頭上を取るように後方から登場*2。
そしてこちらに振り返ると、ボディが分離してファミリーコンピュータロボットの如き人型のロボットに変形。合体どころか変形までこなすというロマンの塊な戦艦である。
今度は台座のような下半身のミサイル砲が弱点となっており、頻繁に開閉を繰り返しながら時折ミサイルを撃つ。
ミサイルの破壊でスモールサプライ(くぐると小回復するリング)がたまに出現するのもあって、宙域戦よりは優しい。弱点を撃つこと自体は。
グレートコマンダーはこのミサイルの他に、主力兵器として両腕の射出口から巨大な黒い球「アイアンボール」を撃ち出してくる。
アイアンボールは地面でバウンドする性質があり、直撃を受けてもさほど痛くなさそうな効果音(プラズマボールより威力で劣るリングレーザーと同じ)しか出ないがダメージは普通に痛い。
また、無敵判定を持っているのでブラスターを遮られがち。
戦闘開始から一定時間経つと、上半身をグルグル回転させながらアイアンボールを連射し始める。
これが非常に避け辛く、回転時間もそれなりに長いので、やはり宙域のように弱点を狙い撃つのが難しくなる。
ようやく回転が止んでも、上空に連射して一気に降らせたり、頭部からリングレーザーを連射しまくったりと更に攻撃が激しさを増す。
ブラスターを最大強化しているなら回転連射の辺りでシールドを削り切れるが、初見だと道中のミスで強化がおじゃんになっていることが多く、貧弱な威力の初期ブラスターで対抗するハメになる。
宙域戦はシールドが少ない事もあってさほど問題にならないが、並の耐久力と並以上の激しい攻撃を得た地上戦で初期状態に戻ると結構きつい。
とは言え、削りたいのに削れない場面の多い宙域と比べたら大分マシではある。
撃破すると下半身が爆発し、残った頭部と上半身が分かれて戦闘を継続。シールドゲージも再出現する。
ここまで来ると最早悪あがきのようなものであり、胴体がひたすら腕を回転させ、頭部はその周りを旋回するだけと非常に単純。宙域と直前の形態で散々苦しめられたのがウソのようなヤケクソっぷりである。
が、油断していると胴体の投下する自足歩行ミサイルの餌食となるため、削り切るまで油断は禁物。
頭部のシールドをゼロにして今度こそ完全撃破となり、胴体の両腕がブチッと根本から千切れて爆発に呑まれる。
余談
- 2019年時点に至るまでグレートコマンダーは後続のシリーズに出ておらず、本作限定のボスと化している。
- 一方で、前述のファミコンロボっぽい形のボスは『64』に登場した。
- 宙域戦の最中にビューモードを切り替えると、こちらの進路がグレートコマンダーとズレてしまい実質進行不能となるバグがあるので注意。
- 戦艦形態で弱点となっているレーザー砲は、「大気圏外航行用エンジンと直結している故に弱点でもある」という設定らしい。
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- 遂に各ボスの記事が……!今後の展開に期待です。それにしてもコイツはホントにボム頼りで倒すしかありませんでした。 -- 名無しさん (2019-07-29 08:54:19)
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*2 これはレベル1・2のボス、アタックキャリアと全く同じ演出だったりする。
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