登録日:2011/03/29(火) 02:01:50
更新日:2023/08/10 Thu 14:33:16
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ハーヴェスト dtb ネタバレ項目 ● チート 漆黒の花 「花は好きか?」 「花は好きだな?」 最強のコミュ障
※ネタバレ注意※
この項目にはDTBシリーズのコミカライズ作品である『DARKER THAN BLACK -漆黒の花-』に関する極めて重大なネタバレを含んでいます。
その為、閲覧は自己責任でお願いします。
「花は好きか?」
ハーヴェストとは漆黒の花に登場するキャラクターの中でも重要なキャラクターであり、物語はハーヴェストが黒(ヘイ)に語りかけるところから始まる。
●容姿
ギザギザした眉毛に、胸元まで伸びる白髪と、左頭部に2本刺さったプラグが特徴的な筋肉質の巨漢。
また上半身は何も身に付けておらず、身体にピッチリと密着したズボンと外套のみ。
ただし普段から黒い花を大量に寄生させているため、ズボンはモサモサした植物に包まれており、胸から腹にかけて黒い花の紋章が刻まれている
●人物
契約者である。対応するメシエコードは不明でパンドラのデータベースにも無い特異な存在。能力は「物質分解」。
自身に寄生させた黒い花を利用し、様々な人間に「契約者にしてやる」と言い花を植え付けている。
アンバーの忠告を受けた黒はこのハーヴェストの行動を危険視し命を狙っている。
●契約能力
「物質分解」能力。発動条件は「接触する」事。
対価は「丸いものを飲み込む」こと。
これは窒息しないギリギリの大きさでないと効果が無いと言う難儀なもの。
ただし支払い行為自体は一瞬で簡単に済むため、飲み込む物さえ用意してあればあらゆる状況で対価の支払いが可能。その点はかなりの長所と言える。
対価の条件に丁度良い市販の飴玉を買い(?)溜めて常備している。コンビニやスーパーで普通に買ってるとすると中々シュールである。
能力はシンプルゆえに非常に強力。
物質なら固体だろうが気体だろうが何にでも効果があり、
人間に使えば泥のように液状化してしまい、毒ガスや催涙ガスなどを使用しても無害な気体に「分解」してしまう。
彼の前ではあらゆる障壁が意味を成さない。
最大の強みはその異常なまでの発動スピード。
例え50口径のライフル弾が命中しても、触れた瞬間に体に食い込む前に分解し、運動エネルギーごと霧散させると豪語。
彼にとっては銃弾も「小麦粉」と同じである
触れれば即死、遠距離攻撃は無効化、足止めすら困難。まさに悪夢。
シンプルな対処法は炎や熱などの分解されない攻撃。
物理攻撃でも物体に電気を流すことで分解をある程度阻害できる。
また、任意で発動する能力なのでハーヴェストが能力を発動させる間もなく仕留めるという力技もある。そんなのできるの彼女くらいだろうけど。
なぜか黒の電撃に触れると共振して周囲の物体を消し飛ばしてしまうのだが…
●目的
感情を食い対象に特殊能力を付与する黒い花を多くの人間に寄生させる事。
花には意識があり寄生させた人物の記憶をコピーするほか全ての花は感覚を共有させている。
この花は寄生した対象がほぼ100%命を落とすと言う極めて危険なものであり、セルゲイを始め一部のパンドラの人間にも危険視されている。
※以下ネタバレ注意※
●本名は「マシュー・エドナー」といい元パンドラの契約者。対応するメシエコードはHV117、パンドラに協力した時点で天文部の情報はすり替えられていた。
実は南米戦争にも参加しており当時の頭髪は黒かった。後述の能力で人間を跡形も残さず消してしまう能力とその容姿から『亡霊(ファントム)』の異名で恐れられた。
黒い花はゲート内にしか存在できず、特殊な能力を寄生した人間に与えるが代償として命を奪ってしまうという欠点があった。
この花を軍事利用しようとする派閥も生まれ、ハーヴェストはその研究の協力者だった。
黒い花について研究していたグループが人間ではなく契約者に寄生させるという実験を行い、一度死亡した。
しかし一期終盤で黒がヘルズゲートのサターンリングを破壊した際にその時のショックで蘇生した。
●目的
契約者の中でも特に『合理的な思考』にこだわっており、人類の「社会性」、「心のつながり」、「感情」などの要素を全て『非合理』なものとして侮蔑している。
そして合理的な思考を持つ契約者こそが進化のあるべき姿と考えているが、
その契約者ですらまだ完全な『合理的な思考』を持っていないとしている。
最終目的は、人類の持つ非合理性の根本である『繋がり』を消し去る事。
その為、他者との繋がりを捨てる事が出来ない黒とは正に正反対であり、お互いの未来の為には決して相容れない存在だった。
黒い花に寄生された人間は普段溜め込まれていた一つの感情を爆発させ、その感情と記憶で花は育つ。
その為モラルや法に捉われず目的を果たそうとするのだが、成長段階の花を覚醒させるには殺意などの強い感情のインパクトが必要であり、
ハーヴェストはさらなるインパクトの為に寄生させた人間に最も大切な繋がりを自らの手で絶たせていた。
●共振現象の謎
ハーヴェストの分解能力の最大の驚異である発動スピードだが、その理由は分解のメカニズムが「電子と電子の結合を遮断する」という単純なものである為。
そして黒の本来の能力は電子を操作し物質の組成を組み替える「物質変換」であり、両者とも電子に深く関る能力の為、
正面から能力がぶつかると共振してしまい周囲の電子をバラバラに吹き呼ばしてしまう事が原因である。
●劇中での活躍
黒に命を狙われながらもその能力を利用し逃亡を続け、黒い花を様々な人間に寄生させ育てる。
最後に寄生させた梓を親友の響子と殺し合わせる事で花の進化を促そうとし、妨害に来た黒を殺害しようと戦闘、一度目の共振が起きた。
この共振でお互いの能力の類似性に気づいたらしい。
共振に巻き込まれ、自分をかばい響子が死亡したショックで覚醒した梓の邪魔をさせないように影で動き、警察の目をひきつける囮になる。
この時、日本の警察を完全に見下して手玉にしていたが、霧原未咲率いる外事四課と協力者であるセルゲイ達に完封された事で見解を改めている。
また、未咲に対してなぜ非合理な行動をするのかという問いを投げている。
捕獲される寸前に花を切り離し、後に大量の花を生物のように動かし護送車を破壊し松本さんの左腕を分解し負傷させ逃亡した。
その後パンドラ内で花の軍事利用の為に暗躍していた西島一派とマスクレイ将軍の部隊が梓の花を確保し、
人間に特殊能力を持たせた「覚醒部隊」を組織し用済みとして狙われる。
しかし刺客として差し向けられた覚醒兵の部隊を花を植え付け支配する事で返り討ちにし西島ビルを逆に急襲。
花の本体を奪おうとし駆けつけた黒達と最終決戦へ…───
●最終決戦
実は黒い花はそれ自体が契約者、つまり生きた人間。
契約能力は「花を植えつけて他人を支配する」、対価は「自分の存在の段階的な喪失」。対価を払いすぎて「肉体」という究極の存在証明を失い、花だけが残っていた。
感情や記憶を吸い成長するのは他人の存在の記録を吸って自分の存在を取り戻し、
同時に大勢の人間に寄生させる事で自分の存在を確立させ、世界との繋がりを取り戻す事が目的だった。
寄生された事でそれを知ったハーヴェストが自身の目的の為に協力関係を結び利用していた。
流星の欠片で能力を増幅した花の契約者が人類を花で包み、感情を爆発させ非合理な「繋がり」が無い世界を創ろうとする。
駆けつけた黒と最後の決戦の最中で過去にアンバーと黒、白のチームを奇襲しようとしてアンバー一人にナイフ一本で全滅された事、
特別だと思っていた自分の存在を全て否定された事、
その時アンバーに「ただの人間である黒にも劣る」と言い捨てられた事が屈辱となって刻まれていた事を叫びながら、黒に襲い掛かる。
●末路
対価も無視して黒を殺す為だけに能力を使い続けるハーヴェストに対して共振で周囲の人間を巻き込みたくない黒は全力を出せずに苦戦する。
しかしハーヴェストは共振のぶつかり合いを制する事でしか決着はつかないとしお互いの望む結末をかけて真っ向勝負に。
花の契約者が手放した流星の欠片が、周囲の契約者全ての能力を強化した為、異常規模の共振が発生した。
実は電子の支配という点では黒の方が支配力は上だったが、能力の発動スピードと必要なエネルギーの差で圧倒し黒を吹き飛ばした。
しかし銀の呼びかけやパーセル、梓達や命を落とした仲間たちとの繋がりで力を取り戻した黒がハーヴェストに反撃、能力を裏返され自分が分解され消滅した。
死に際に黒に「繋がりを破壊する事しかできないお前の居場所は未来にない」と言われ、流星の欠片かそれとも別の「何か」が黒の選んだ未来を選択した事、
そしてこの世に肉体の欠片も残さない「繋がり」のない最期を「私にふさわしい最期」と自嘲しながら消えていった。
他人との繋がりを描く本作において、過去の屈辱という繋がりに拘った彼も、ある意味非合理的な契約者だったといえるだろう。
合理性を求めるが故の『合理的行動と非合理性を否定する行動』に終始しているため、契約者らしいと言えば契約者らしい。
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