歴史の本文(ONE PIECE)

ページ名:歴史の本文_ONE PIECE_

登録日:2019/07/22 Mon 14:13:26
更新日:2024/04/19 Fri 10:43:38NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



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"真意を心に口を閉ざせ"



"我らは歴史を紡ぐ者 大鐘楼の響きと共に"



─────黄金都市シャンドラの遺跡より一部抜粋




"歴史の本文ポーネグリフ"とは、『ONE PIECE』に登場するオブジェクトの一つ。




●目次


【概要】

世界中の島々にて時折登場する、古代文字が刻まれた石碑。
形は巨大なキューブのような立方体で、その一面に埋め尽くされるような形で文字が連なっている。
非常に頑丈にできており、島全体を焼き尽くすような砲火に晒されても傷一つ付かない。


この碑石を作ったのは、代々ワノ国の将軍を務めていた「光月家」
こんなにも強固に出来ている理由は、悪意ある誰かによって碑文に込められたメッセージを途絶させないようにするため。
つまりこの碑石を作った者たちには“敵”がいて、その者たちに情報を隠蔽されないために作られたのではとクローバー博士は推測していた。


内容は世界をも滅ぼす“古代兵器”の在り処や、900~800年前に起こった“空白の100年”について。
難解な文字で書かれている為に常人ではまず読むことはできないが、例え読めたとしても世界政府により“歴史の本文”の解読をすることは問答無用で「死罪」と定められている。
そのため「オハラ」をはじめとする、この碑文を調べようとした様々な学者が命を落としており、逃げ延びた者にも高額な懸賞金をかけて捕えようとするなど、かなり徹底した箝口令を強いている*1


ここまでする理由は、表向きは古代兵器が復活する可能性があるから*2としているが、それ以上に空白の100年の歴史が世間に明かされることを恐れている模様。


800年前まで栄えた"ある王国"が突如滅び、成り替わるように今の"世界政府"が出来たこと、その設立に至った経緯と、なにより滅びて久しい王国の"存在""思想"こそが、今の世界をひっくり返すほどの重大な事実を秘めているようだ。
要は世界政府はこの王国のことが紐解かれることを恐れているということになる。


そしてその重要性ゆえか『真の歴史の本文リオ・ポーネグリフ』や『ロード歴史の本文ポーネグリフ』などの特に重要なものに関してはそれぞれに番人に近しい役目を持っている一族がついており、
彼らは先祖代々その歴史の本文を守護したり内容を語り継いだりするなど記された歴史が断絶しないように役目を勤め続けている。
ちなみにこの番人の一族はほぼ各地の王族や有力者の一族だったりするのだが、その番人も元は天竜人と同胞の末裔だったり、魚人だったりミンク族だったりと非常に多岐かつ広範囲の一族に広がっている。


超新星編(2年前)までは物語の節目で偶に出てくる程度で、海賊王を目指すのであればあまり関わりの無いものと思われていたが、
新世界編(2年後)に入ってからは、"ひとつなぎの大秘宝ワンピース"が眠るとされる島「ラフテル」への行き方を記した"ロード歴史の本文"が登場。
これにより、ゾウ編に入ってからはこの"歴史の本文"の情報の奪い合いにも発展しており、物語を進めるにあたって外せないキーアイテムにもなった。



このように、本編にて端々であるが語られている"古代兵器""空白の100年""かつて栄えた王国""最終地点ラフテル"を知るのに決して外せない存在であり、
また"Dの一族""800年前の世界政府創立の発端"、そして恐らくは"ひとつなぎの大秘宝"をも解き明かす重要な謎を秘めている。


麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンの夢は、この"歴史の本文"を解読して世界の真実を知ることである。


ちなみに古代文字の文章はそれ以外にシャンドラの遺跡にも刻まれているなど、それ専用に作られた文字というわけではないようだ。
さらに、政府三大機関の一つであるインペルダウン内部にもそれと見えなくもない文字の刻まれた石が存在しているが、遠景のワンシーンで一瞬出た程度で詳しいことは一切触れられていない。


【分類】

全部で約30個、世界中に島々に散らばっている"歴史の本文"だが、色や内容によって以下の3つに大きく分類される。(どれにも該当しない例外は魚人島編にて1つ登場)
これらの分類・個数について、作中で語ったのはビッグ・マム海賊団タマゴ男爵だが、彼がどのようにしてその情報を仕入れたのかは不明。水先星島で分かるのだろうか。



  • 歴史の本文の在り処を記した石

読んでの通り、下記の"情報を記した歴史の本文"がある島の場所を指し示す"歴史の本文"。
この碑石の存在を見るに、何処へ散らばったのかはある程度作為的に決めたことが分かる。


  • 情報を記した石/真の歴史の本文リオ・ポーネグリフ

"古代兵器"の在り処や"空白の100年"について断片的に記した"歴史の本文"。全部で9個存在するとのこと。
このテキストを全てつなげ、ラフテルに導くことで完成する"物語"こそが「真の歴史の本文」と呼ばれるようだ。
なお後述するが、これに近い内容の中には「ある人物への謝罪文」などもある。当事者はどういう想いでこの文字を刻むように言ったのかは不明。


  • ラフテルへの行き方を記した石/ロード歴史の本文

新世界編にて登場した"歴史の本文"。他と違って赤い色をしている。全部で4個。


偉大なる航路の航海は入口にあたる「リヴァース・マウンテン」から7つの磁場を選び、ログポースを駆使して進んでいくが、最後に辿り着く島はラフテルではなく水先星ロードスターである。
そこでわかる真実は、「4つの『ロード歴史の本文』に記されている各地点の中央に本当の終着地が現れる」ということ(『本当の終着地』を『ラフテル』と名付けたのは後述の通りロジャー)。
何でこんな面倒くさい仕様にしたと言いたくなるほどの厳重っぷり。
後の海賊王ゴールド・ロジャーは、これを知ったことで冒険を大きくやり直した。


次なる海賊王を目指して一度水先星島にたどり着いた四皇らは、ポーネグリフの収集や、それを解読できる存在を獲得すべく躍起になっている。
四皇側も当然この石の重要性は強く認識しており、警護に時には最高幹部が就くこともある程。
ビッグ・マム海賊団幹部格のタマゴ男爵曰く「ロード歴史の本文は『海賊王』への道であり、“四皇”同士が奪い合うレベルの代物にして、命を懸けて守る“切り札”」


現在、ロード歴史の本文の内、2個はかの四皇、ビッグ・マム百獣のカイドウ*3がそれぞれ所持し、もう1つはミンク族の国『ゾウ』が所有している。
残る最後の1つは約26年前は魚人島の海の森にジョイボーイが人魚姫へ宛てた謝罪文が書かれた歴史の本文と共に安置されていたが、魚人島編でロビンが訪れた時には無くなっていた。
ワノ国ではキラーとキッドの会話で「“火ノ傷”の男」と呼ばれる人物が行方不明になっている1個に大きく関与しており、キッドは彼を探すために出航した。



そのため今から「海賊王」を目指すには、少なくともこの2勢力との衝突は避けられないものとなっている。
が、あくまで価値があるのは記されている情報であって石そのものではないため石を盗み出す必要はなく、拓本を取るのが一般的。
さらにいえば「情報」と「方法」さえ知っていれば石を見つけることも拓本を取る必要性も水先島に行く必要性すらない(ゲームみたいにそれらの必要なフラグを踏まなくても島はある)。
今となっては最早不可能だが、ロジャーが白ひげに「ラフテルへの行き方でも教えようか」と言ったことからもうかがえる。*4
なお、圧倒的な勢力を持ち、空を飛べる能力者や、海中を自在に移動できる魚人を配下に抱える四皇ですら島の場所に目星もつかないあたり、ラフテルが普通の島では無い可能性が高い。
ロジャーも「ラフテルの場所を教える」ではなく「行き方を教える」と言っていたり「島への永久指針があっても、それに頼るようなバカにはたどり着けない」と笑うなど、場所さえ分かっていればいいというモノではなさそうである。
『島自体が移動している』『霧や雲、あるいは不思議な力で隠されている』等、一筋縄ではいかない何かがある場所なのは間違いないだろう。



他にも前提条件として、碑文の内容を解読できる人物正確な海図をかける測量士も必要だが、
麦わらの一味にはどちらも優れた技術を持つ船員が既にいる為、この条件はクリアしている(そのためネコマムシはロビンに「世界中の猛者に狙われる可能性があるから気をつけろ」と警告している)。




【解読できる/できた人物】


  • オハラの学者たち(故人)

西の海に存在していた世界でも優秀な学者たちが集う島「オハラ」では、昔から"歴史の本文"の研究が秘密裏に行われていた。
中でも学者たちの長であるクローバー博士はその第一人者であり、"空白の100年間"、"かつて栄えた王国の名前"、"それを滅ぼした敵"についてかなり詳しいことまで調べ上げていた。*5


しかし22年前、世界政府によりオハラの学者は「古代兵器を復活させようとする悪魔の集団」とされてしまい、何もかもを焼き尽くす「バスターコール」により、島ごと全てが海へと消えた。*6
避難していた住民たちも、サカズキ中将(当時)が船ごと沈めてしまったため*7、オハラの生き残りはニコ・ロビンただ1人となる。


彼らはただ真実を求めていただけであり、決して古代兵器を復活させたかったわけではなかったが、
世界政府の情報操作により全て隠蔽されたため、世間では今も「オハラの悪魔たち」と呼ばれ恐れられている。


エッグヘッド編にて、オハラの学者たちの研究資料は実は無事であり、エルバフに運び込まれて今も健在であることが判明した。


オハラ唯一の生き残り。少女時代から既に学者の才に目覚めており、古代文字を読むことができた。
そのため政府は表向きは6隻もの軍艦を沈めた*8危険人物として7900万ベリーという破格の懸賞金をかけ、血眼になって彼女を探し回った。
様々な境遇を経て、現在は麦わらの一味の船員として旅をしている。
今となっては彼女を狙うのは政府だけでなく、王を目指す海賊達もそうである。
詳細は該当項目も参照。


"偉大なる航路"を最初に制覇し、"ひとつなぎの大秘宝"を手にした海賊王。
空島編にて、"歴史の本文"の隣に「我ここに至り、この文を最果てへと導く」と古代文字で刻み記しているのが見つかっている。
しかし副船長であるレイリーは「我々は海賊、オハラの学者に頭脳で敵うはずもない」と言っており、完全に解読できたわけではなかったとのこと。白ひげを不快にさせてまでおでんをスカウトしたのはそのため。
ではなぜ解読できたか、その理由にレイリーは「ロジャーは万物の声が聞けた」からとしている。
こちらも詳細は該当項目で。


"歴史の本文"を作った人達。代々続く優秀な石工の家系だったとのこと。
そのため簡単な読み書き等を記した書物等も受け継がれてきたらしいが、光月おでんが息子モモの助に継承すること無く処刑されてしまったためにその技術は完全に途絶えてしまった。……と思われていたが、おでんの父スキヤキの生存により完全には失われていないことが明らかになった。
おでんが海賊になったのも、この"歴史の本文"と家系に興味を持ったからだとも言われている。


  • 三つ目族

その名の通り、額に三つ目の目を持つ種族
作中ではセリフだけで登場はしていないが、リンリンの35女プリンはその血を引くハーフである。
リンリンの言を見るに、どういう原理かは不明だが三つ目が「真の開眼」という覚醒をすると"歴史の本文"が解読できるようになるようだ。
捨てた夫を使うという選択肢は彼女にはなかったのだろうか…。*9




【本編で登場した歴史の本文一覧】


最初に登場した"歴史の本文"。
首都アルバーナの地下聖殿「王家の墓」の奥に鎮座している。アラバスタの王家であるネフェルタリ家は代々これを守るように義務付けられていた。
内容は「古代兵器プルトン」の在り処。


王下七武海クロコダイルはこの兵器の在り処を知るために、長い時間をかけて王家と国民の不和を煽り、国家転覆に乗じての簒奪を狙っていた。
しかし当時右腕だったロビンが兵器の秘密を教えなかったこと、そしてルフィに敗れたことで、彼の野望は潰えることとなった。


聖殿自体はクロコダイルとの心中を図った当代国王ネフェルタリ・コブラの手により崩壊しており、恐らく"歴史の本文"も瓦礫に埋もれたままと思われる。


他に登場している"歴史の本文"を守る者たちとは違い、ネフェルタリ家は世界政府を創立した"最初の20人"の一人の末裔、即ちかつて"歴史の本文"を残した勢力の敵であったと考えられる。
そんな一族が何故マリージョアへの移住を唯一拒否してまで、敵が残した碑文を守り続けるのかは未だ不明だった。

1085話のイムとネフェルタリ・コブラとの会話にて、「800年前、当時の女王だったネフェルタリ・リリィのミスにより、歴史の本文が世界に流出したこと」「リリィのフルネームがネフェルタリ・D・リリィとDの一族であったことが判明。イム自身はこれははたして過失なのか、はたまた計画的に仕組んだのかと懐疑的になっており、これが巡り巡ってコブラ王暗殺とビビ誘拐へと繋がることとなった。


また、アニオリだが第102話『遺跡と迷子!ビビと仲間と国のかたち』にもユバ周辺の古代遺跡地下に"歴史の本文"が埋もれていた。とはいえこの時発見したのはルフィ・ゾロ・チョッパーの3名のみで尚且つ原作にはない話なのでこちらに関しては今後も内容が明かされることはないと思われる。


400年前に空島へ「突き抜ける奔流ノックアップストリーム」に乗ってやってきた、戦闘部族"シャンディア"がかつて住んでいた島。
見上げる程巨大な黄金の大鐘楼の台座に、埋め込まれるように設置されていた。
内容は古代兵器ポセイドン」の在り処。


この横に、ロジャーが古代文字で「この文を最果てへ導く」とメッセージを残していた(彫ったのはおでん)。
シャンディアもまた、代々黄金の鐘と共にこれを守り続ける義務があったが、ロジャーがこの文を無事ラフテルまで導いたことで、この石とシャンディアの役目は既に果たされている事が判明した。



  • オハラ

学者たちの住む「全知の樹の中」の地下施設にて1個、密かに所持していた。
内容は「空白の100年」について。*10


しかしサイファーポールが強制捜査した時に発見されてしまい、これをもって学者たちの有罪が確定することとなった。


なお兵士たちが破壊を試みたが、傷一つつかなかったことがここで明かされる。
現在は「全知の樹の中」と共に島の底に埋もれていると思われる。
他にも、オハラは何個か"歴史の本文"を見つけていた模様。



  • とある島

ロビンが回想で発見していた"歴史の本文"。
内容は不明。



リュウグウ王国から離れた「海の森」の奥地にて、ポツリとおかれていた。3種類どれにも該当しない唯一の例外。
内容は「ジョイボーイという人物が900年前の人魚姫に宛てた謝罪文」
その昔、人魚姫と交わした"ある約束"を守れなかった悔恨が、その文には刻まれていたとのこと。
またこの約束は今も受け継がれているようであり、その時が来て初めて巨船ノアは動く使命を授かるとのこと。


後にシャンドラの"歴史の本文"はこの場所(=魚人島)を記していたことが判明した。


また、ロジャー達が旅をしていた25年前にはこの石のすぐ隣に現在一つだけ行方不明のロード歴史の本文が鎮座されていた。
上記の通り現在行方がわからない訳だが、誰が持っていった可能性も含めて理由すら全くもって不明。
少なくとも白ひげ没後に魚人島と縄張り契約を結んだビッグ・マム海賊団はロジャーの時代と同じくロード歴史の本文は相変わらず一つしか持っておらず、国王のネプチューンも麦わらの一味に対してこのロード歴史の本文について言及していない。
このことから信頼できる人物に渡したかそもそも行方知れずになってることを把握してない可能性がある。


現在、"ヒノキズの男"が持っている可能性があると黒ひげ達は推測している。
ラフィット曰く「その男は真っ黒な船に乗り、近づくと巨大な渦で敵船を飲み込む」との事で、シリュウはその人物を政府の人間ではないかと予想している。


モコモ公国の奥にある「くじらの樹」の中にて置かれていた(雷ぞうはここに軟禁されていた)。
この樹の壁には光月家の家紋も大きく刻まれている。"ロード歴史の本文"がここで初登場した。
内容は上記した通り「ラフテルへの場所を示す、とある地点」



  • 海獣たちが住む海底遺跡

扉絵物語「ジンべエの海峡一人旅」にて見つかった"歴史の本文"。元々は海底遺跡にあったがワダツミが起こした騒動の際に発見され、地上へと運び込まれたもの。
ジンべエはこの"歴史の本文"をリンリンへの手土産とすることで彼女の機嫌を取っていた。
内容は不明。



  • ホールケーキアイランド

リンリンの根城であるホールケーキ城の4階奥、「宝物の間」にて厳重保管されている。
ロード歴史の本文が1個、普通の歴史の本文が1個、上記のジンべエが持ってきたものが1個の計3個。


麦わらの一味が万国に潜入したと聞いた時は、警護として最高幹部スムージーや幹部のタマゴ伯爵ほか大多数のホーミーズが見張りとして駆り出されていた。
しかし、ペドロとブルックのコンビの活躍により、3個全ての写しはすでに取得済み。
さらにその前には、キッド海賊団も将星の1人を手負いにして盗ませることで入手していた。
大海賊時代到来以前には、ロジャーも万国に侵入しこれを写し取った。
内容はまだ不明。



  • ワノ国

オロチ城の地下室、こけしが多数置かれている一室に1つ保管されていた。
これ自体は普通の"歴史の本文"であり、"ロード歴史の本文"は「鬼ヶ島」にあるのではとロビンは推測。
その後、鬼ヶ島での討ち入りの最中にトラファルガー・ローが城の地下で歴史の本文を発見しているが、これも通常の歴史の本文であった。
上記2つの内容は不明。


百獣海賊団の撃破後、"ロード歴史の本文"は水没した「本来の」ワノ国の洞窟に保管されたままとなっていたことが明かされた。
水中をくまなく探せる魚人族のジャックが探索して百獣海賊団が発見。
ワノ国天上決戦の決着後、ロビンとローが光月スキヤキによって本来のルートである花の都の地下階段を案内されて到達し、写しを入手。後にキッドにも、「抜けがけはつまらねェ」とローから写しが渡った。


後にキッド海賊団が持っていた写しは、赤髪海賊団との抗争を経てシャンクスの手に渡ることとなる…
また同じくしてローの持っている写しも、黒ひげ海賊団との抗争で紛失。黒ひげの手に渡ったのかは不明


【古代兵器】

作中にて時折登場する、かつて存在していたとされる"神"の名を持つ3つの兵器の総称。
その規模は島1つを簡単に破壊することが出来、現在の世界情勢を簡単に覆すほどの力を持つ。
作中ではまだ本格的な登場してはいないが、この兵器の存在を知る者は卑劣な手段に出ても手に入れようとしていたことから、
恐らくは四皇や海軍本部にも匹敵する力を持っていると思われる。
ポセイドンの役目がノアを動かす事であると思われることやおでんがプルトンを解放しようとしていたこと(おでんは兵器を積極的に利用するような人物ではない)から考えると、そもそも兵器として造られたわけではなく何か別の用途があるものと思われる。もしそうならおそらく事情を知る世界政府上層部がそれを隠すために兵器として喧伝したのだろう。



  • プルトン

作中最初に名前が出てきた古代兵器。その正体はかつて"水の都"ウォーターセブンで建造された史上最悪最強の戦艦
その威力はクロコダイル曰く「1発で島一つを跡形もなく吹き飛ばす」とのことであり、当時の設計者たちも「恐ろしいものを生み出した」と述懐したようだ。
アラバスタ王家には最低1隻が現存していることが伝えられており、保管していた"歴史の本文"にその場所が記載されていた。その場所を読み取ったのはロビン只一人。クロコダイルはアラバスタに隠されていると思っていたが……


これとは別に当時の設計図も実は現存しており、これはもし他の古代兵器が復活した際、それを止めるための抑止力として代々ウォーターセブンの船大工へと受け継がれていたもの。
分っている限りではトムズ・ワーカーズ社長のトムから弟子のアイスバーグへ、そして彼からフランキーへと密かに渡っていった。
しかし兵器の力だけしか見ないとあるバカに目をつけられてしまったため、最終的には設計者の思いを汲み取ったフランキーが図面を全部焼却処分した。


"アラバスタ王国転覆未遂事件"、"ウォーターセブン市長暗殺未遂事件"、"エニエスロビー陥落"*11の発端ともいえる兵器だが、その全容はいまだ謎のままである。
少なくとも設計図の時点で船大工が恐れ戦くほどのヤバい代物であるらしく、設計図を見たアイスバーグとフランキーはおろか、冷酷無比なロブ・ルッチすら設計図を見せられただけで(曲りなりにも船大工として内容は理解した模様)戦慄し、限りなく器の広いトムにすら化け物と称される代物。
なお、設計図を見たフランキーの反応やスパンダムが海賊への抑止力(という建前)としてプルトンの保有を五老星に進言したことから、現在の技術でも建造が可能なことが仄めかされている。



ワノ国編終盤、アラバスタの歴史の本文が示したプルトンの在り処は「ワノ国」であったとロビンの口から語られた。
天狗山飛徹こと光月スキヤキもその存在を把握しており、ロビンからの問いに「あるとも」と答えている。
カイドウも「ワノ国に古代兵器が眠っている」ことは確信していたようだが、彼とリンリンの反応からしてプルトンだとは知らなかった様子。


プルトンはワノ国を鎖国する為に造られた防壁の中に眠っており、おでんが目指していた「ワノ国の開国」とはこの防壁の破壊。
つまり開国によってプルトンが解き放たれることになるのだが、おでんは積極的に兵器を利用するような人物ではないので、ロビンはおでんの意図を疑問に思っている。


現在四皇が支配している国にあるということをアラバスタ編当時にロビンが正直に話した場合、クロコダイルがどう反応したか気になるところである。


名前の元ネタはギリシャ神話の冥府の神ハデスの別名。



  • ポセイドン

空島にて判明した2つ目の古代兵器。その正体は数百年に1人生まれる人魚姫に眠る海王類を操る力
人魚族は元々ほかの魚と会話し、その力を借りることのできる種族と言われているが、おそらくはその究極版といった所。
超大型海王類曰く、「生まれた時から僕たちの王」
このため、魚人及び人魚は何らかのバイオテクノロジーによって生み出された生体兵器を起源とした種族である可能性が浮上している。


作中での海王類は、ルフィら実力者達に簡単に狩られるかませとしての印象が強いが、それはあくまで小型だったり単体だから相手になるだけの話
魚人島すら潰しかねない大きさを持つ巨船「ノア」を、悠々引き上げる力と体格を持つ大魚全てを意のままに操り、暴れさせることができるとしたら、その力は計り知れない。
いってみれば海域全てが"凪の帯カームベルト"の巨大魚がうろついているのと同じ状態になるわけであり、常に航海中は巨大魚に食われる恐怖にビクつくことになる。
少なくともまともなシーレーンは一切築けなくなるだろう。
その気になればその力で島を海に沈める事すら可能と考えれば、物理的にもプルトンに劣らぬ兵器であると言える。


魚人島編にて、現在のリュウグウ王国の王女しらほし姫がとある事件を経てこの力を無意識に覚醒させた。
幸い彼女自身は言いつけどおり「母親を殺した犯人を、知っていながら恨まなかった」とする程に優しい性格の持ち主であるため、この力を進んで悪用することは無いと思われるが……。


名前の元ネタはギリシャ神話の海と地震を司る荒神ポセイドン



  • ウラヌス

魚人島にてロビンの口から語られた最後の古代兵器。その正体は不明。
ただ元ネタや他の古代兵器と比べて推測するに、「空」に関連する兵器と思われる。


名前の元ネタはギリシャ神話の天空神ウラノス




ひとつなぎの大秘宝ワンピース

この漫画のタイトルにもなっている、世界の真実を知ることができるという伝説の宝。
海賊王ロジャーが発見し、処刑直前にその存在を世界に広めたことで"大海賊時代"を巻き起こすきっかけにもなった。
これを発見し、手にしたものこそが次世代の"海賊王"だとされる。


主人公ルフィの子供時代からの夢であり、また海に出る冒険者のほとんどがこの宝を目指し、日夜"偉大なる航路グランドライン"を渡り歩いている。


当然ながらロジャー海賊団以外、誰一人として発見できた者はいないため、作中でもその存在を疑問視する声が多々あったが、
マリンフォード頂上決戦にて白ひげが、死の間際にひとつなぎの大秘宝ワンピースは実在する」と断言したため、再び熱気が世界中を渦巻くこととなった。




やはり現時点では不明。内容が内容なだけに明かされるのは本当の最終章に入ってからだと思われる。
ただ、白ひげの「誰かが見つけた時、世界はひっくり返る」「数百年分の歴史を背負い、世界に戦いを挑む者が現れる」という台詞から察するに、"Dの一族"や"空白の100年"とも少なからず関係しているのは確実と思われる。


ロジャーがこれを見た際にはその場にいた全員と共に「とんだ『笑い話』だ」と大笑いし、その島を『ラフLaughテルTale』と呼んだ(そう言えば『ビンクスの酒』の歌詞の最後は「はてなし あてなし 笑い話」とある……)。
また、「ジョイボーイと同じ時代に生きたかった」とも発言したが……?
一方、後から話を聞いたシャンクスは、ロジャーに質問をした後なぜか大泣きした。


当然ながら、世界政府もこの宝が発見されることを望んではいない。
というか、歴史の本文に対する徹底した箝口令も、おそらくこの宝の隠蔽が真の目的だろう。
聖地マリージョア内の貴族や王が住む「パンゲア城」に眠る、巨大な麦わら帽子とは何か関連があるのだろうか……。


ストーリーの根幹をなす存在であるため、ネット上では今もその内容の予想が数多くされている。
また『ONE PIECE』自体が王道な少年漫画であるためか、「ラフテルへ辿り着いた、そこまでに得た苦労や絆こそがワンピース」という推測は最初期から立っていたが、これは作者自身が明確に否定している。そもそも今となっては白ひげやロジャーの発言内容とも噛み合わないため、作者が言うまでもなく否定されたも同然である。


意訳だが尾田先生曰く、さくらももこ先生と対談した際に「ちゃんと形はあります」「『絆を宝にする』というそんな『オズの魔法使い』の二番煎じとしか言いようのない安直なことにはしません。ちゃんとルフィ達の苦労に見合った報酬を用意しています」と断言したので、
少なくとも概念的な何かではなく、ちゃんと目に見える形で存在していることは確定している。


ONE PIECE STAMPEDE』では、ロジャーがこんなもんに頼るような奴に手に入れられる宝じゃねェ、そうだろ」「おれ達は…早すぎたんだと語っている。
ラフテルに到達しこの世のすべてを知り、海賊王となりながらも世界をひっくり返すことはできなかったロジャー。
ただ発見するだけでは何の意味も為さない、特殊な事情を抱えていることがうかがえる。


後にエッグヘッド島で、900年前の"とある王国"は自立ロボットが作られるほどの高い文明を誇っていたことが判明。
悪魔の実のルーツと併せてみても、"ひとつなぎの大秘宝"という秘密に関わる情報なのは間違いないだろう。



なお漢字表記は不明であり、一貫して「“ひとつなぎの”大秘宝」とひらがなで表記されている。これに対して当てられる漢字こそがその本質を示しているのだろうか?


(※物語が進み正体が判明した時、ネタバレ防止の為に予めリージョン格納にしています)



追記・修正は世界政府からの「死罪」を覚悟しながらお願いします。


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*1 存在を知るだけならば罪には問われない
*2 アラバスタ王国乗っ取りを見るに、その可能性が絶対ないと言い切れないのも事実であり、それら古代兵器も相当危険な物であることが判明している
*3 元々ワノ国にあったものを奪い取ったもの
*4 当の白ひげは「聞いても行かねェ。興味ねェからな」と乗り気でなかった
*5 レイリー曰く「少々急ぎ過ぎたのかもしれん」
*6 オハラが世界政府に目をつけられたのは、ニコ・ロビンの母オルビアを含めたオハラの探索チームが航海中に海軍に捕まって研究の証拠を発見されたのが原因であった。
*7 避難船に学者が紛れているかもしれないというただの個人的推測であり、クザンにも「馬鹿野郎」と言われている。
*8 実際に沈めたのはハグワール・D・サウロ
*9 尤も、リンリンが三つ目族の「真の開眼」の能力を知った後に捨てた夫を再利用しないという事は考えられない為、恐らくは既に亡くなっているorその夫には三つ目の特徴は無く隔世遺伝か先祖返りによってプリンの血筋が発覚した可能性が有る。
*10 ONE PIECE公式サイトより
*11 半分はスパンダムの自業自得だが

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