冒険時代活劇ゴエモン

ページ名:冒険時代活劇ゴエモン

登録日:2019/04/28 12:17:06
更新日:2024/04/04 Thu 13:26:32NEW!
所要時間:約 24 分で読めます



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全ては『コトラ』との出会いが始まりだった…



『冒険時代活劇ゴエモン』(ぼうけんじだいかつげきゴエモン)は、2000年12月21日にコナミから発売されたシリーズ唯一のPlayStation 2専用ゲームソフト。
がんばれゴエモンシリーズの1つという扱いにはなっているものの、世界観等は全くの別物となっている。



【概要】


従来のがんばれゴエモンシリーズとは世界観・設定が一新されており、主人公のゴエモンは義賊でなく、10歳の大工見習いという設定。
主要キャラクターデザインこそ従来とほぼ同じであるが、作風は他のシリーズ作品のようなギャグ・コメディ感は薄く、少年が冒険する純朴な和風ファンタジーといった趣きに変わっている。
基本は、『ネオ桃山幕府のおどり』同様の箱庭型のアクションアドベンチャーの要素を継承しているが


  • 敵を倒して経験値を取るとレベルアップし、能力値に割り振って自由にパワーアップ調整が出来る。
  • 武器を合成して強い武器に作り替える。
  • 体力の他に紋章や神通力といった、魔法やMPに該当するステータスがある。

などといったゴエモンシリーズには珍しいRPG要素も含まれている。



【評価】

『シリーズ外伝』にして初のPS2ソフトとして発売された本作だったが


  • 『神OPにして詐欺OP』と揶揄されたOP映像。

迫力あるアニメーションとSTEPHAN.D氏*1が歌う『旅立ち -大空の向こうへ-』の熱い歌詞と相まって非常によく仕上がっているのだが


  • 『コトラが強靭なトラになった後ゴエモンに憑依し、敵を倒す術を使うが、本編には未登しない。』
  • 『サスケ、エビス丸、ヤエがそれぞれ敵と戦う場面が存在するが、今作はゴエモンしか操作できず、各々の戦闘シーンも本編ではあまり描かれていない。』
  • 『最後にゴエモンがラスボスっぽい巨人に向かって跳びかかる場面で終了するが、そもそもこの敵自体が本編未出演。』

といった具合に、本編とはまるで違う内容となっている。
あまりの違いに当時のネットでは『OP制作後にゲームのコンセプトが急きょ変更になった』だの『納期に間に合わせるために本編は付け焼刃で作った。』などと噂されていたが、真相は不明。
ただ、前述の通り、OPそのものの出来は悪くない為『オープニングは好き』という人も少なくない。


  • 仕掛けや謎解きが難解な上に、ヒントが少ない。

パッと見ではどうすればいいか分からず、かといって、RPGで見かけるヒントの看板や特定の条件を満たした際の特殊なカメラアングルも少ない。
ごり押し戦法や適当プレイをしていたら、なんかクリア出来ていたということが多く、『自力で難しい謎解きを突破した』という爽快感を感じにくいということもネック。
また、とある場所では、チェスを使った謎解きがあるのだが、正直言ってルールを知らない人からしたら下手したら詰みかねない。


といったような上記の問題点や、シリーズとは毛色が異なるということで取っ付きにくいという本家ファンも少なくない。
しかし、音楽は本家同様に良質なBGMが多く、「少年が様々な人との出会いを通じて成長していく」という王道のストーリーも評価されている。
『シリーズとは別物と考えると面白い。』という厳しい意見もあるが、ゲーム性そのものも決して悪くはないので、機会があればぜひプレイしていただきたい。




【あらすじ】


激しい雨が屋根を叩き、稲妻が闇夜を切り裂く嵐の大江戸の空。
雷光が、遙か天空に突き上げる柱のような巨大な生物を照らし出す。
次の雷光に、柱の姿がハッキリと浮かび出された・・・。
最頂部に人影がある・・・。阿修羅を思わせる鎧姿の巨人。
柱は暗黒の影を江戸市中に落としながら、大江戸城を目指す。


人々は激しい雨を避けて早々と眠りについている。
天地を轟かす大事件が起きようとしているなど、夢にも思わずに・・・。


大江戸城大手門に、重い破壊音と共に巨人が降り立った。
身の丈二間を越す巨体・・・背に背負った大剣・・・
城内を睨むその目が、険しく光を帯びた。
一閃の怒号と共に、大庭に奉られた『竜心石』に大剣を突き刺した。
激しく雷が轟いている。
『白虎か・・・やりおるわ・・・』
巨人が言葉を漏らした。
不気味な笑みを残し、上空に飛び上がる。
『地に赴くのも久しいが、なかなか面白い世ではないか・・・。
積年の念を今こそはらさん。』


永く太平の世であった大江戸に、暗黒の険が振り下ろされた・・・。


次の日


昨日の嵐が嘘のような日本晴れの大江戸。
少年ゴエモンは瓦版屋の前で、不思議な模様の子猫を助け、コトラと名付けた。


『コトラは風の理を司る白虎の子供かもしれぬ。』
『江戸の西で化け物が暴れているのは、もしや子供を見失った白虎が・・・。』
という、物知りじいさんの言葉を聞いたゴエモンは、西の精霊、白虎の元へコトラを返す旅に赴く。


それが、日本の命運を握る長い旅路になるとは知らずに・・・




【主な登場人物】


  • ゴエモン(声:山下亜矢香)

今作の主人公で、大江戸はぐれ町に住む10歳の大工見習い。
困っている人は放っておけないお人好しな性格で、悪人は絶対に許さない熱い正義の心の持ち主。
知的好奇心も旺盛で、地の龍の旅に同行しようとした理由も『行かなきゃ後悔すると思うから。』というなんとも漠然としたもの。
キセルのみならず、様々な武器を取り扱うことが出来、剣や金棒は勿論、挙句の果てには孫の手やしゃもじやハリセン片手に敵に立ち向かう。
二段ジャンプや連続壁キックといった抜群の運動神経に加え、北は北海道から南は熊本まで日本全国を渡り歩く等、とても10歳とは思えないバイタリティを誇る。


  • コトラ

風の大精霊『白虎』の子供。命名者はゴエモン。
父から地の龍に会いに行く使命を渡されたが、途中空腹で行き倒れていたところをゴエモンに保護された。
『猫』と見間違える程体が小さく、まだ幼いゆえに鳴き声しか発せられない。が、白虎譲りの勇敢さと美しい毛並みを持つ。
敵にロックオンすると体当たりを繰り出す他、経験値をゲットすることでレベルアップしていく。
タコを買った人、正直に手を挙げなさい。


  • ヤエ(声:笠原留美)

今作のヒロイン。若干16歳にして大江戸秘密特捜忍者団のリーダーを務める少女。
メンバーで一番の年上であり実戦経験も豊富なため、霞乃帝国襲撃の際には皆を引っ張るリーダーの役割を務めた。
相応の実力の持ち主なのだが、今の自分の立場が自らの力でなく、忍者団当主の父親の力によるものではないかと不安視しており、自分の実力を誰かに認めてもらいたいという思いを抱えている。


  • サスケ(声:坂本千夏)

物知り爺さんが作ったカラクリロボット。従来に比べ、顔や服装が更にロボットっぽくなっている。
真面目で硬派でお風呂大好き。
ロボットだけあって機械操作に精通しており、終盤では敵の円盤を操作し、霞乃帝国に侵入するという大役を担った。*2


  • エビス丸(声:緒方賢一)

関西忍者団のエースを自称するマイペース忍者。
見た目や性格はほぼ変わりないが、ちょっぴり臆病で守銭奴な部分がある。
大阪に上陸した途端に、彼の借金を肩代わりしなければいけないイベントに遭遇するのだが、その額が手持ち+1000両とかなり理不尽。
ちなみ歴代の彼のメイン武器はほとんどがゴエモンが使っているため、今作では爆弾を使用する。
ドジなところはあるが、決める時はビシッと決める頼れる男。「渋いッス~!!」


  • 物知り爺さん(声:菅原淳一)

大江戸仙人長屋に住む、大江戸きっての知恵袋にして発明家。
技術者だけあって高度な技術を誇る霞乃帝国に潜入したゴエモン達をうらやましがっていた。
見た目は変わりないが、スケベな面は全く見られない。


  • 親方(声:遠近孝一)

孤児であったゴエモンを引き取り育て上げた大工の棟梁。
喧嘩っ早く、涙もろいという典型的な江戸っ子気質。
ゴエモンとは血は繋がっていないものの、実の息子のように愛情を持って接している。


  • おかみさん(声:冨永みーな)

親方の奥さんでゴエモンの親代わりの大切な人。
親方同様、ゴエモンを実の息子のように愛している。
旅立ちを決意したゴエモンにかける言葉は必見。


  • おみつ(声:仲西環)

ご存じ団子屋の看板娘。
今作では序盤にゴエモンにアドバイスを送るだけで、それ以降は特に出番がない。



【精霊達】


この世界の精霊は『万物の理を司る霊のような存在』として崇拝されており、この世の全ての草木にも精霊は宿っていると考えられている。
人と同じ星の数だけ存在するが、霊であるがゆえに、人間がその姿を視認するのは極めて困難。


【四大天】


精霊達の中でも特に強大な力を持った四人の精霊。
この世界を形作る【火】【水】【地】【風】の四大元素をそれぞれ司っており、すべての精霊達の上に立つ精霊。


  • 『風の大精霊』白虎(声:島香裕)

風を司る虎の大精霊。
序盤に地の龍の代わりにトラノオウの攻撃を受け止めたため、体半分が石となってしまい、動けなくなってしまう。
地の龍の体の異変を感じ取り、コトラを派遣する。


  • 『地の大精霊』玄武(声:菅原淳一)

地を司る亀の大精霊。
四大精霊の中ではかなりの老齢で、お風呂と昼寝をこよなく愛する。
基本的には大らかだが、寝ぼけてゴエモンに襲いかかったり、話してる途中で寝ちゃったりなど、ちょっとお茶目なおじいちゃん。
その愛嬌とは裏腹に、年老いてもなお、地の龍を守るために戦い続ける忠義に溢れた漢でもある。


  • 『水の大精霊』青龍(声:沢田敏子)

四国・讃岐にある龍河洞に住む水を司る大精霊。
河太郎に修行を付けていたが、力を得てすっかり天狗になってしまった彼に封印されていた。


実は封印されていたというのは真っ赤なウソで封印されたフリをしていただけであった。*3
いつでも出ることが出来たのにそれをしなかったのは、ゴエモンとの戦いを通じて心を入れ替えてくれるはずだと信じていたからである。
ちなみに更生しなかった場合は逆に未来永劫封印するつもりだったらしい。
青い光だけで姿を見せることはない。そこ、手抜きっていわない。


  • 『火の大精霊』朱雀(声:中尾隆聖)

九州の阿蘇の火口に住む火を司る大精霊。
別名『不死の精霊』とも呼ばれており、たとえ灼熱の溶岩にその身を焼かれようとも命が尽きることなく、何度でも蘇る。
実際に姿を見せることはない。そこ、手抜きっていわない。




  • 『大精霊ヶ長』地の龍(声:郷里大輔)

大地の理を司る精霊にして、全ての精霊たちの長と呼ばれている龍。
かつての霞乃帝国との大戦時に首に致命傷を負い、それが原因で動けなくなってしまう。
実は日本列島そのものが横たわる地の龍の姿で、北海道は頭、江戸城の竜心石は龍の心臓にそれぞれ該当する。
よって地の龍の死=日本の滅亡を意味する。
ゴエモンに霞乃帝國に対抗するために、各地の精霊の助けを借り、『南海大帝』に会うという大いなる使命を託す。


  • 『勇ましきもの』トンガリ(声:仲西環)

ネズミのような姿をした地走りの精霊。
体は小さいが、果敢に敵に突っ込んでいく武者。
霞乃帝国の影響で少々攻撃的になっている個体もいるが、殴れば元に戻るらしい。


  • 『森の重鎮』紅猿(声:柳沢栄治)

箱根関所近くの森に住む、祭事を司る猿の精霊。
沢山の子ザルを配下に持ち、過剰に森林伐採をする人間を懲らしめている。
ゴエモンの頼みも快く引き受けてくれる反面、ついでと称して九州の阿蘇にまでおつかいに行かせる無茶苦茶な所も。


  • 『引きしもの』玄牛(声:内海賢二)

明日香古代遺跡第一の試練の番人である牛の精霊。
部屋一つを軽々と引っ張るほどの巨体で、ゴエモン達を追いかけてくる。
見た目は怖いが、性格は結構軽い。


  • 『踏みしもの』天馬(声:遠近孝一)

明日香古代遺跡第二の試練の番人である馬の精霊。チェスのナイトの駒のような姿をしている。
二つの試練を突破したゴエモンの力を見込んで、音信不通となった河太郎の様子を確認してきてほしいと頼む。


  • 『流水の精霊』河太郎(声:高木渉)

河童のような姿をした玄武の後継者。
玄武が自らの名を継がせるために青龍のもとへと修行に使わしたが、修行に嫌気がさし、近隣の人間達に迷惑をかけていた。*4
ゴエモンとの戦いの後、自分が玄武と青龍、二人の偉大なる精霊の期待を踏みにじっているという事実を知り、このままでは会わせる顔がないと改心した。
自らのしましま模様に誇りを持っており*5、コトラの見事なしましま模様を見たときはただ者じゃねぇなと嫉妬している。


  • 『剛力闘将』イノブノタケル(声:郷里大輔)

松ヶ月城の地下に封印されている猪姿をした闘将の精霊。
かつて白虎と共に帝國との激戦を繰り広げた歴戦の戦士で、玄武からも彼の助けなしに帝國と戦うのは無謀と太鼓判を押すほど。
戦いが終わった後は、人間達に『力』と『勇気』を授け、出雲の地を守ってきたが、やがて、その力を恐れた人間達に封印される。
封印されるのは運命なのだと甘んじて受け入れたものの、自身の名と存在を忘れられるという、精霊にとって最も辛く悲しい現実を突きつけられてしまい、ふて腐れてしまった。


その後、自らを『過去の精霊』と嘲り、ゴエモンの協力要請にも消極的だったが、ヤエとオクニの叱責を受けたことで『たとえ自分の存在が忘れられても、意思はしっかりと受け継がれている』ことを悟り、見事復活。
草薙の剣をゴエモンに託す。



【その他登場人物】


  • 銅鐸和尚

日本全国にいる意思を持った銅鐸。旅人の加護をする高僧らしい。
ヒントを与えてくれる緑色とセーブをしてくれる赤色の2種類いる。


  • 盗賊親分(声:島香裕)

羊の衣装を着た全国を又にかける盗賊団の頭。
『羊の皮を被った狼』を自称しており、サルの衣装を着た子分二人を従える。
終盤では『自分の中の羊を思い出した』と言い、ゴエモンにある物を託すが…


  • ハクラン(声:長谷瞳)

北海道の夜を守護する青年。
少々キツい性格だが、実力のある者は素直に認めたり、怪我の治療の恩を返すなど義理堅い面も。


  • キラ(声:坂本千夏)

北海道の昼を守護する女性で、トンガリ達の姉御的存在。
地の龍の命でハクランと共に兵器ハシラの見張りを行っていた。


  • オクニ(声:石川静)

出雲の松ヶ月城の城主の娘。
普段はクニマツと名乗り、男性のように振る舞っている。ゴエモンも『女の子だったのか』と勘違いしてしまう程の麗人。
一国の姫だけあって、すっかり腑抜けてしまったイノブノタケルに対し真正面から喝を入れるなど芯が強い。
剣技を特技としており、いつか江戸で自分の剣技を披露したいと夢見ている。


  • オロチ(声:石川静)

阿蘇の火口で出会った南国の民の末裔。
かつて南海大帝に自身の故郷を海に沈められた過去があり、南海大帝の伝説と居場所を教えてくれる。




『風の子達よ・・・おまえ達の勇気と覚悟を、見せてもらった・・・』


『我は大帝・・・南海の雄・・・』


『風の子の招きを受け、我ここに復活す・・・・・・!』


理の調停者にして正義にあらず。


理の調停者にして悪にあらず。


言葉を持たぬ者なり!!


ありがとう・・・



『理の調停者』

南海大帝


巨大なクジラの姿をした大精霊。
かつて地の竜と共に帝國と戦った古の英雄で、自然の摂理を調停する。
『恵みの顔』と『破滅の顔』を持つと言われており、『破滅の顔』に睨まれたものは文字通り破滅の道を辿ることとなる。


実はオロチの正体は、南海大帝の片割れである『恵みの顔』そのもの。
かつての霞乃帝國との戦いで歪んだ均衡を正すために姿を現したが、そこで自然の摂理に当てはまらない『人間が作った兵器』が使われていたことで事態が急変。
兵器の呪いにより体が蝕まれてしまった彼はとっさに破滅の顔を解放し、全てを飲み込んだ後に深い海へと沈んでいった。
一人残されたオロチは、もう一人の自分を探そうにも、既に力を失っており、仮に戻ったとしても人間達への怒りを抑える自信がなかったために長年さまよい続けていた。


南海の遺跡で封印を解こうとしたさいにも、やめるように警告していたが、ゴエモンの勇気と『南海大帝は絶対にこの国を救ってくれるはず』と最後まで信じてくれたことで復活を決意。
『恵みの顔』で枯れかけていた地の竜に恵みを与え、霞乃帝國の頑強な守りを打ち破った。


  • 瓦版の金蔵(声:高木渉)

はぐれ町瓦版屋の読売*6
大江戸中のホットな話題や噂を面白おかしく紹介してくれる。
大阪の町では口調以外は瓜二つな銀蔵が登場するが関係は不明。使い回しは禁句です。
別にガンダムを売ったりはしない。


  • アバンギャルドな鍛冶屋

はぐれ町の武器屋の奥にいる鍛冶職人。
特定の武器を持っていくと新たな武器を作ってくれる、所謂『合成システム』を担当する。
腕は確かだが、たまに失敗すると刀からなぜか孫の手が精製される。
終盤では、とある武器を持っていくと最強の攻撃力を誇る武器を作ってくれる。


  • プラズマ(声:緒方賢一)

ご存じシリーズ名物の謎の占い師。小判を払うと目的地を教えてくれる。
今作の占い屋は普通の家屋で、お馴染みのバックダンサーやド派手な演出等はなく、部屋全体がピンクの雰囲気なだけぐらいと割と大人しめ。でも、格好はいつも通りの赤フン一丁。
お馴染みの『プラズマ~!』の掛け声だが、他にも『プラッズマ~!』『プ~↓ラ~↑ズ~↓マ~!↑』『プーラズマ、プーラズマ』『プラズマッ?』など妙にバリエーションが豊富。


  • 関所の役人(声:松本保典)

東海道の箱根の関所にいる門番。
どうしても関西にいかなければならないゴエモンに対し、祖母の家を訪ねるようアドバイスした。
今では厳格な門番だが、昔は役人の目を盗んでは都の外に出たりなど結構ヤンチャしていたらしい。
声を本家ゴエモン役の松本保典氏が担当している。



【霞乃帝國】

人間が生み出した火と金属による技術と精霊達の力を組み合わせた武力を持つ武装集団。
遙か昔に地の竜を筆頭とした多くの精霊・人間・動物たちと熾烈な戦いを繰り広げ、最後は地の龍の力により次元の彼方へと封印された。
だが、封印されていた間も幾千年もの時間をかけながら密かに力を蓄え、復讐の機会を待っていた。
空中に浮かぶ楼閣を拠点としているが、その名の通り霞の向こう側に存在すると言われており、人間は勿論、大精霊でさえも侵略は困難を極める。


  • 『霞乃雷帝』トラノオウ(声:内海賢二)

遠い昔に封印された霞乃帝國将軍。
阿修羅を思わせる6本の腕と見上げるほどの巨体を持ち、大江戸忍者団の精鋭達もまるで意に介さない圧倒的強さを誇る。
強者との戦いを至上の喜びとする武人肌で、かつて自分を封印した強敵であった白虎とイノブノタケルとの再戦を心待ちにしていたが、すっかり年老いた白虎と不抜けたイノブを見て絶望していた。
それでも白虎の血を引くコトラと草薙の剣を受け継いだゴエモンが現れたことで希望を見出し、度々彼らの前に立ちはだかるようになる。
最終決戦時には「草薙の剣じゃないと倒せないよ(意訳)」みたいなことを言われるが実際はそれ以外の武器のダメージが通りにくくなるだけなので、倒せないこともない。


正体は雷の大精霊である影虎。
長い年月で信仰心を忘れた人間に怒り、影の力に身を落とし『トラノオウ』となってしまった。
ゴエモンとの戦いを通じ、人との絆を得るという精霊の使命を思いだし、白虎の説得もあって自身の雷の力を貸してくれる。


  • 『轟天将軍』怒愚人(声:青野武)

巨大な土偶のような姿をした霞乃帝國将軍。
『勝てば官軍』を信条としており、無礼を承知で弱った白虎を狙う冷酷な一面の持ち主。
…なのだが、白虎とコトラを勘違いしてしまうなど、少し詰めが甘い。
作中でもさほど強くはなく、白虎からは『帝国はよほど人材不足らしい』と最大級の皮肉を言われる不憫な人。
誰が呼んだか『帝國の癒し枠』。


  • 『霞乃帝国兵器』ハシラ

霞乃帝国が地の竜を滅ぼす為に作りあげた鉄製の兵器。名前は地の竜たち、精霊が名付けた。
精霊の力を吸収することが可能で、帝國は各地の竜脈*7にこのハシラを撃ちこみ、その流れを断ち切ろうとしていた。
北海道で不発となった古代ハシラの一つと戦うこととなる。


  • 『火炎将軍』クジャクラ(声:中尾隆聖)

二つの扇と炎を武器とする霞乃帝國将軍。
地の龍の『火袋』部分に該当する阿蘇の火口にハシラを撃ちこみ、竜脈の流れを断ち切ろうとしていた。
自分本位な者が多い将軍たちの中では珍しく、帝國の繁栄を第一としており、それを邪魔するものは子供でも容赦しないなど忠誠心はかなりのもの。


その正体は火の大精霊である朱雀その人。
大精霊という立場でありながら、姿形がない自分の存在に虚しさを感じていた。
その隙を帝國につけこまれてしまい、クジャクラという名の器を与えられ、利用されていた。


解放後は己の失態を責めていたが、人間と精霊の未来のためにとゴエモンに協力する。


  • ハニワ兵

霞乃帝國兵士。
剣術のみならず槍術や大筒や飛行艇などさまざまな戦術を駆使する。
壊れやすいのが玉に瑕だが、圧倒的な数をもってゴエモンの前に立ちはだかる。


  • 『霞乃光帝』シシノオウ(声:玄田哲章)

霞乃帝国そのものを名乗る存在で、本作のラスボス。
元々は光を司る大精霊だったが、人間達が金属と火から生み出された偽りの光に心を奪われ、信仰心を失ったことに激怒。
霞乃帝国を築き上げ、地の龍、つまりは日本全土を滅ぼそうと企んだ。
ゴエモンの必死の説得も欺瞞と吐き捨てる等、かつての大精霊としての心は残っていない。


ゴエモンに敗北後は、大精霊達から『人間も精霊もお互いがお互いを必要としあっている』ということを説かれ、見守っていくことを決意。
このとき、自分の本当の名前である『在(あり)』を思い出す。



【ステータス】


ゴエモンには以下のステータスが存在する。


●力…攻撃力
●技…武器の振る速度
●体…体力の量
●心…神通力の量
●運…レアアイテムドロップ率


倒した敵から出てくる六角形の経験値を一定数集めるとレベルアップするが、普通にレベルアップしても体力と神通力が少し上がる程度しかせず
レベルアップ時に貰えるボーナスポイント*8を各ステータスに振り分けることでアップする。
これを上手く活用しないとほとんどの武器・紋章が装備できないので注意。



【装備】


武器一つとアイテム・紋章を四つまで装備できる。
アイテムは通常画面時にL1、R1で選択し、△ボタンで使用できる。


  • 武器

敵に攻撃してダメージを与える装備。
100を超える種類が存在する。


  • アイテム

最大30個まで携帯できるアイテム群。
おにぎりや団子と言った回復アイテムと、苦無や手裏剣、爆弾といった攻撃アイテムの二種類ある。
武器や紋章と違い、ステータス関係なしに装備できるが、数に限りがあり勿論切らしてしまうと使用できない。


  • 紋章

各精霊から授かる動物が描かれた紋章。
神通力を使用することで様々な効力を発揮する、謂わば魔法のようなもの。
効果は後述する。



【紋章】


  • 六ツ和のねずみ

トンガリ村の黒トンガリから授かる鼠の紋章。
六匹の火薬ねずみをを走らせる。


  • 山岳牛車

玄牛から授かる牛の紋章。
牛角大車輪を前方に連射する。


  • 砲号の白虎

白虎から授かる虎の紋章。
一定時間、無敵の竜巻へと姿を変える。
攻撃にも使えるが、正直威力はスズメの涙程度。
ストーリー進行上ではもらえない為、見逃してしまうことが多い。


  • 三の雪兎

キラから授かる兎の紋章。
ゴエモンの体力を200回復する。


  • 竜爪竜水

青龍から授かる竜の紋章。
巨大龍に変化して大地を引き裂き、一定範囲内の敵に大ダメージを与える。
威力は大きいが、その分消費神通力も多め。


  • 隠蛇の道

河太郎から授かる蛇の紋章。
蛇の頭部を模した弾丸、蛇骨弾丸ヘビマグナムを八方に飛ばす。


  • 天馬矢羽根

天馬から授かる馬の紋章。
ロックオンした敵に彗星を落とす。
仕様上、一体しか狙えないが、彗星が衝突した際には衝撃波が発生し、周囲を攻撃できる。


  • 陰陽の羊

盗賊親分から授かる羊の紋章。
使用すると、いつでもどこでも親分商店を呼び出して買い物ができる。
ただし値段はぼったくり価格。


  • 三尾猿

紅猿から授かる猿の紋章。
神通力を必要とせず、ただ装備しているだけで経験値とお金が二倍手に入る。
今作のバランスブレイカーの一つ。


  • 不死炎鳥

朱雀から授かる鳥の紋章。
装備中に体力が0になっても、神通力と引き換えに復活する。
回数制限や時間制限もなく、神通力さえ残っていれば不死鳥のごとく何度でも蘇る。


  • 忠義の狼犬

ハクランから授かる狼の紋章。
強烈な吹雪を発生させ一定範囲内の敵を攻撃する。


  • 怒魂羅漢

イノブノタケルから授かる猪の紋章。
神通力を必要とせず、ただ装備するだけで敵からのダメージが半減する。
三尾猿とならぶ今作のバランスブレイカー。


  • 砲号の影虎

影虎から授かる黒虎の紋章。
雷の力をもって自身の速度を早めることで敵の動きが遅く感じられるようになる。
最終決戦直前に渡され、クリア後は持ち物欄から無くなる。



【楽曲】


OP『旅立ち -大空の向こうへ-』
作詞・作曲・編曲:高井興 歌:STEPHAN.D


ちなみに今作のサントラは発売されていない。
曲はいいものばかりなだけに少し残念である。






追記・修正は日本全国を旅し、各地の精霊の元を訪ねてからお願いします。






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  • 音楽・世界観・ドラマが重厚な今作を知る人が少ないのは寂しいが、同時にこの作品に出合えた事を誇らしく思う -- 名無しさん (2023-04-14 12:42:05)

#comment

*1 新世代襲名でもOPソングを担当した人。
*2 ちなみにゴエモン含め、大江戸内では『空飛ぶ土鍋』と呼ばれている。
*3 曰く『紙で水にフタをする』程度のもの
*4 なお本人は自分が後継者となる事実を教えられていなかった模様。
*5 親分曰く『青と水色の微妙な組み合わせ』
*6 瓦版の内容を、節を付けたり言回しを面白くして、大衆を惹き付け、瓦版の販売促進をしていた人物のこと。
*7 地の龍の体、すなわち日本全土に流れる生命の流れ。人間でいう血管みたいなもの。
*8 1レベルごとに5ポイント

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