登録日:2019/03/11 Mon 18:43:00
更新日:2024/04/04 Thu 11:12:47NEW!
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「特攻せよー! このチベを木馬のどてっ腹にぶつけえぇーーいッ!」
◆チベ級重巡洋艦
Chibe-Class Heavy Cruiser
所属:ジオン公国軍
全長:235m(異説264.4m)
全幅:113.2m
全高:99.4m
全備重量:16,000t
推進機関:熱核ロケット・エンジン×5(異説熱核ロケットエンジン3×2)
MS搭載数:8(異説9、12、18)
《武装》
3連装メガ粒子砲×2(艦首・艦尾。艦底に1基追加されている艦もある)
ミサイル発射管×12
連装大型対空機関砲×18
チベ級重巡洋艦とは、ジオン公国軍が開発した宇宙重巡洋艦である。
船体カラーは赤が標準であるが、緑の艦も幾つか確認されている。
0069年にジオン初の宇宙戦闘艦であるパプア級ミサイル戦艦が登場した翌年、0070年に一番艦が就役。
就役当時は30cm*1実弾主砲を装備しており、ミサイルを詰め込んだだけのパプア級と違う本格的な戦闘艦であることから、艦種も堂々たる「戦艦」であった。
……が、同年、地球連邦宇宙軍においてマゼラン級戦艦が就役。
主砲には既存の実弾砲を過去のものにする新兵器「メガ粒子砲」を、推進用エンジンには従来の化学ロケットより高効率の熱核ロケットエンジンを採用。
実弾砲と化学・プラズマ併用ロケットエンジンのチベ級は、攻撃力と機動性で既存艦を引き離す新型戦艦の登場で就役一年足らずで陳腐化させられてしまう。
更に0076年、マゼラン級をも超える巨体と強力な戦闘能力を備え、艦隊旗艦とザビ家御座艦の役割も備えたグワジン級大型戦艦が進宙。
このグワジン級の完成と同時に、チベ級は艦種までも戦艦から重巡洋艦へと格下げされてしまったのだった。
だがこの旧式の元・戦艦もただでは終わらず、装甲の厚さや火力を評価され、開戦前に近代化改装を受けて一年戦争を迎える。
主砲をメガ粒子砲、推進器を熱核ロケットに換装、さらに短いながらもカタパルトを装備するなどMS運用能力を追加されて生まれ変わった本級は、
新型のムサイ級軽巡洋艦と比べて余裕のある大きな艦体もあって、対艦・対空攻防、MSの搭載能力など多くの点において優れていた。
より上位の軍艦としてグワジン級戦艦やドロス級空母、ザンジバル級機動巡洋艦が存在するが、これらは少数しか生産・配備されなかった。
これらの事情から、チベ級は小規模艦隊の旗艦として用いられることが多かった。
ただ、さすがに連邦軍の主力マゼラン級に比べると火力面で劣っており、船体も縦や横に広いため、被弾しやすかった。
劇中ではマゼラン級レナウンにほぼ一方的に沈められたこともある。
旧式艦ゆえか、全体的なフォルムは地球上における「船」をそのまま宇宙に浮かべたようなデザインとなっている。
甲板のような部分が大きく広がっている点や、船体と融合しているエンジンなどはいかにも船らしい。
砲塔の配置にも全火器を前方集中させたムサイ級のような偏りが無く、主砲の三連装メガ粒子砲や甲板端にせり出した対空機銃は極めて広い射角を持つ。
とっぴな形状をしたジオン艦艇の中では珍しく、いい意味で保守的で堅実、洗練されたデザインとなっている。
こうした設計はむしろ連邦軍の艦艇に近いといえる。
MS搭乗前の艦でありながらある程度の広さのMS格納庫を有するが、これは本来は突撃艇格納庫だったとも言われている。
劇中では固有の艦名で呼ばれるチベ級はほとんどいないが、
サイド6でホワイトベースと交戦してリック・ドム12機を3分で全滅させられたコンスコン少将の艦が印象深い。
ムサイと比べると数は少ないものの、デラーズ・フリート等のジオン残党系組織でも引き続き運用されている。
パラレル解釈の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では旧式艦ではなく、設計も建造も新しい新型艦という設定に変更されている。
更にはグワジン級が「グレート・デギン」のみとなったため、ジオン各艦隊の旗艦として運用されるなど役割と地位が大幅に向上した。
そのうちの一隻《パープルウィドウ》はキシリア・ザビの乗艦で、名前の通り紫に塗装されている。
ア・バオア・クーからドロスへの移動はこの艦で行おうとしたが、本編通りにシャア・アズナブルによってキシリアが謀殺され、制御を失ってドロスに突っ込んで爆散。ドロスとア・バオア・クーの上部を崩壊・大炎上させるという役割を担ってしまった。
《ティベ型》
ムサイ最終型同様に、大戦末期になって開発されたタイプ。単に「ティベ」「ティベ級」とも呼ばれる。
外見上は対空機銃が廃されているように見えるが、一説には収納式になっているとも言われている。
また、ミサイル発射管も4門に減少されている(廃止されているという説もある)が、MS運用能力については大幅に改善されており、
MSデッキの拡張、艦首カタパルトの追加が行われている。
ルビコン作戦に参加したグラーフ・ツェッペリンが有名。
しかし就航数が少なかったのか、大戦中にはネームシップのはずのティベ含めほとんど確認されていない。
U.C.0090を舞台とする『ジョニー・ライデンの帰還』にて、新生ネオ・ジオン所属艦のティカルが登場するが、一年戦争時に完成したのかなど、詳しい艦暦は不明である。
《チベ改級》
一年戦争後、ジオン共和国が所有するチベに近代化改装を施したタイプ。
カタパルトの延長によってスマートな外見になっており、ミサイル発射管や対空機銃は減少されているが、メガ粒子砲は増設されている。
ムサイ改同様、ティターンズに召集された艦が連邦艦と肩を並べる場面も見られた。
《グルトップ》
『機動戦士ガンダムNT』に登場。ゾルタン・アッカネンらジオン共和国軍の不死鳥狩り部隊の母艦。
船体後方にエンジンノズルが、船体下部にペガサス級の脚部分のような箱型のカタパルトブロックが増設されているのが特徴。
大幅な外見的変化と、赤と灰のツートンカラー故に気付きにくいが、ベースはチベ級である。
ちなみに、小説版『UC』では同名のムサイ改級が登場していた。
追記・修正はジオン士官の方にお願いします。
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▷ コメント欄
- (項目作成者)ムサイやザンジバル、グワジンの項目があるのにチベがなかったのが気になったので立てました。 -- 名無しさん (2019-03-11 18:45:21)
- ↑旧Wikiには項目があったんですが、 バックアップが残ってなかったんです。申し訳ない。 -- 名無しさん (2019-03-11 23:20:08)
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