登録日:2018/12/22 Sat 19:06:57
更新日:2024/03/28 Thu 13:27:30NEW!
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bleach 滅却師 死神 完現術者 人間 王 霊王 封印 水晶 英雄 人柱 生贄 尸魂界
漫画『BLEACH』の登場人物。
† 概要
尸魂界の王。
表舞台に立つことはなく「王鍵」がなければ入ることのできない霊王宮に鎮座し、王属特務・零番隊が守護している。
外見はオールバックの男性で、黒目に✧型が収まったような瞳はよく見ると四つの瞳孔が別々の方向に向いた奇怪な形をしている。
その体からは四肢が失われており、全裸の体を水晶のようなもので包まれている。
にわかに「王」とが思いがたい、不自由さを象徴するような見た目である。
藍染曰く「あんなもの」、ユーハバッハ曰く「父」。
亡くなれば現世・虚圏・尸魂界は崩壊するとされる存在で、いわば霊王は世界の礎。
この世界の根幹に関わる重要な存在であり、藍染惣右介の反乱・ユーハバッハの侵攻の原因でもあるが、実際に登場したのは最終章・千年血戦篇の終盤(68巻)。
† 作中の活躍
零番隊を退けたユーハバッハに胸部を剣で突き刺され、護るために駆け付けた黒崎一護が剣を抜こうとするが、ユーハバッハが一護の滅却師の血に干渉したことで、そのまま両断されてしまう。
溢れた力が赤ん坊の形の奔流となり、目撃したハッシュヴァルが「霊王の敵は死神達」と語るように滅却師を無視して死神だけを襲う。
浮竹十四郎がミミハギ様を通じて人柱となったことで世界の崩壊は喰い止められたが、そのミミハギ様も霊王本体ごとユーハバッハが吸収した。
ユーハバッハの台詞や、ペルニダやジェラルドなどの滅却師を推測させる要素はあるが、ユーハバッハの死後も三界が存在していることから、何らかの形で事なきは得た模様。
しかし正体は明らかにされないままBLEACHは連載終了した。
これは「一護と死神達が紡ぐ戦いの物語という本筋からブレる」「読者から物語の裏側を想像する楽しみを奪ってしまう」という意図的なもの。
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最初から誰も 天に立ってなどいない
君も 僕も
神すらも
† 真実
しかし、本編で描かなかった配慮を振り切ってでも書かせて欲しいと成田良悟先生が久保先生に無理を押し通した事で、設定の開示が実現。
ラストノベライズ『BLEACH Can't Fear Your Own World』にて、ついに霊王の正体が明かされた。
世界が生と死の境がなかった時代に、虚が人間を喰らい始めたのをキッカケとするように誕生した『人・死神・滅却師・完現術者』その全てを持ち合わせたその存在は、虚を滅却し、世界の循環に戻していた。
よって完現術者は霊王の欠片が宿った者とわかった*1。
しかし、生も死も同じであるが故に進化もなく、世界が緩やかに滅びへと向かうことは止めることは出来なかった。
後の世で五大貴族と呼ばれる祖先それぞれの
- 停滞した世界を前進させるための新たな循環を求める
- 心を持つ虚を滅却ではなく浄化する道を探る
- 世界を盤石とするための規律を求める
- 地獄となる世界を抑える蓋を求める
- 滅却の力を自分達に向けられる可能性を恐れる
………という思惑が「世界を生と死に分離させる」ことで一致し、霊王の力を借りるために志波家が説得に向かう。
が、綱彌代家がその隙を狙って無抵抗だった霊王を水晶に封じ、更に前進と停止を司る両腕を斬り落として生も死もない状態に陥れる。
さらに臓腑を抉り取ることで力を削ぎ落とし、彼らにとって都合のよい、世界を留め続けるための人柱にした。
つまり、かつて世界を救っていた英雄を貶め、拘束し続けていた。
そんな死神の歴史が血塗られたものなので、藍染とユーハバッハの行動も絶対悪ではない*2が、和尚によると意思表示こそ不可能なものの大局を動かす緩やかな流れとして存在している*3らしい。
力の奔流が死神にのみ向かっていった件から相応の憎しみがありそうだが、原作でも現状維持をしたがっている零番隊の面々は霊王の意思を汲んでいるような様子が少しだけ描かれていることと*4、未来を見通す力を持っていたとのことから、ユーハバッハの想像(世界を滅ぼしたい)ほどには現状の世界を憎んではいなかったとも推測される。
なお、霊王の死後も世界が存続している理由は、ユーハバッハが霊王の力を完全に引き継いでいたので、亡骸を霊王の代わりにできたため。
和尚の本来の予定ではユーハバッハに敗れた一護を霊王に仕立て上げるつもりだったようだが、
一護への悪意があったわけでもなく、ユーハバッハが敗北した上にユーハバッハは霊王にしたてあげるのに申し分がなかったのでそちらにシフトした形。
霊王宮を訪れたユーハバッハを見て、腹心のユーグラム・ハッシュヴァルトは「心中お察し致します」と述べたが、霊王とユーハバッハの具体的な関係や過去に何があったのかは不明。
† 霊王の体
BLEACHの作中には霊王本人だけでなく、霊王の体の一部とされる存在が登場している。
水晶に包まれた霊王は両手足などが欠損していたが本当に霊王の体なのか、何故回収しなかったのか不明点は多い。
- ミミハギ様
「静止」を司るとされる「霊王の右腕」とされる神。
東流魂街七十六番地区「逆骨」に遥かな昔に落ちて来た霊王の右腕は、眼以外の全てを捧げたものに加護を与える力を持つ。
劇中では幼い頃に肺病で死にかけていた浮竹十四郎を救い、千年血戦篇にて彼が全身の臓腑を捧げる事で、浮竹は一時的ではあるが死亡した霊王の身代わりとなる事が出来た。
結果として体の中で唯一死神側の味方についている。
外見は巨大な左腕な星十字騎士団の滅却師。
「前進」を司る「霊王の左腕」と推測されており、マユリ様と戦い戦死した。
日番谷、剣八、白哉の連携に敗れた星十字騎士団の滅却師。
自前で能力を持っていたことから「霊王の心臓」と噂されている。
護廷十三隊十番隊副隊長の死神。
かつて「霊王の爪」を魂魄に宿していたが、流魂街で暮らしていた頃に藍染惣右介によりそれを奪われてしまう。
「追記・修正をしようがするまいが、楔と成り得るモノが天に立ち、項目を今の形に抑え付けて下されば万事順風。世は全て事も無しというものよ」
「そう思いませぬかなユーハバッハ」
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▷ コメント欄
- 世界の成り立ちが明かされると、西梢局ってどういう経緯で誕生したんだろうって疑問になってくる -- 名無しさん (2018-12-22 20:03:01)
- やっぱ死神が元凶やんっていう -- 名無しさん (2018-12-23 12:54:18)
- 零番隊の判断ミスって別に霊王の意思に従ってたってわけじゃなかったんだな -- 名無しさん (2018-12-23 21:29:10)
- つまりチャン一の上位互換ってことってばよ? -- 名無しさん (2018-12-24 22:40:35)
- うーん……なんかノベライズで留めておくにはもったいない設定だなとは思う。これ膨らませたらBLEACH2ができそうなくらいには。 -- 名無しさん (2019-01-14 12:37:53)
- BLEACHに登場する能力者全ての源流ってわけではないんだよね -- 名無しさん (2019-06-08 08:50:52)
- せめて銀城辺りが霊王の足を持っていてもよかったのでは。作中の描写だと読者から物語の裏側を想像する楽しみを奪うも何も、滅却師の祖先以外の想像が出来ない。 -- 名無しさん (2020-01-04 07:45:11)
- 千年血戦篇がゲーム化したら一護が霊王になるバッドエンドが見れるかもしれないということか。 -- 名無しさん (2020-01-30 12:50:36)
- 厳密には違うけど、崩玉の境界を崩す=複数の力を兼ね備えた存在にする=霊王に近い存在にする、って能力から考えると、崩玉の原材料ってやっぱり霊王の魂魄なんだろうか? 実際、素質ありってことで崩玉の材料として魂魄を削られた乱菊さんは、爪持ってた訳だし -- 名無しさん (2020-02-12 19:07:34)
- そういえば藍染ってどういう経緯でこの真相に辿り着いたんだ -- 名無しさん (2020-03-23 23:59:36)
- ↑完全催眠活用すれば五大貴族のことも調べまくれるだろうし、手が無いわけじゃないんだろうけどね。師匠にその気があるのかないのかわからないが藍染の過去編とかは正直読みたい -- 名無しさん (2020-03-28 01:47:43)
- 本編では説明しなかったのも頷ける。こんな世界の背景をもし一護が知ってしまったら、あんな気のいい奴がどれほど悩みどういう選択をするか… -- 名無しさん (2020-04-15 18:44:55)
- 前霊王の意思が緩やかに世界に影響していたって言うなら今のユーハの意思も世界に影響する可能性も? -- 名無しさん (2020-04-19 14:58:39)
- 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2020-04-26 15:21:09)
- IFでいいので一護霊王エンドがみたいなまんままどマギラストになるが(ほむら枠は愛染が有力説) -- 名無しさん (2020-05-04 20:20:16)
- ↑3前霊王と違って一護に一回ぶっ殺されてから霊王にされたからユーハバッハの意思みたいなものは消滅してるんじゃないか -- 名無しさん (2020-05-11 12:10:44)
- 「意思表示はできなくとも、医師が世界に影響する」って、星新一の動けなくなる奇病に感染した話の人みたいやな 元ネタかな -- 名無しさん (2021-06-15 03:07:06)
- 藍染も投獄されたし、ユーハバッハも死んだまま投獄されたようなものだし、2人ともしっかり報いは受けているな。 -- 名無しさん (2021-09-04 16:21:09)
- 藍染がどのタイミングで世界の真相に気がついたかって話だけど、過去編で曳舟が零番隊に行ったと聞いたとき、なんか思うところがありそうなリアクションしてたからあの時点で気がついてそう。本人の性格を考えると元から世界に違和感を抱いてて独自に調べたら真相に辿り着いちゃったって感じがする -- 名無しさん (2022-04-09 11:05:53)
- 世界を統べる王というよりは世界を廻し続けるための人柱やな。 -- 名無しさん (2022-11-07 06:07:57)
- >生も死も同じであるが故に進化もなく、世界が緩やかに滅びへと向かう よくある設定だが、毎度毎度これの意味がいまいちわからんのよな。永遠にそこに在り続けるなら滅びようがないじゃん? -- 名無しさん (2022-12-16 21:23:16)
- 最終的に成長とか気力なんてのがなくなるので、実質いなくても同じみたいなものになっていくね -- 名無しさん (2023-06-24 12:50:14)
- 今回のアニメで一護が霊王の生い立ちについて知るらしいのだが、果たして… -- 名無しさん (2023-07-11 17:33:51)
- 『人・死神・滅却師・完現術者』その全てを持ち合わせたその存在は←まんま一護が該当してて恐ろしい。和尚も次の○柱にする気まんまんだったみたいだし。 -- 名無しさん (2023-07-21 19:34:58)
- 何も変わらない世界で左腕が前身(というか進化) -- 名無しさん (2023-08-31 17:56:22)
- ↑を司ってるってどういうことなの… -- 名無しさん (2023-08-31 17:56:53)
- なんなら虚の性質も入ってるチャンイチの方が上位互換だった -- 名無しさん (2023-09-27 21:03:19)
- 霊王の次の○贄は遺体でもOKなのね。 -- 名無しさん (2023-09-27 21:19:16)
- 表現者なんて一つ「これ!」っていう武器持ってりゃそれで充分よ。師匠の場合はそれはオシャレ。つまり何の問題もネーわけよ。 -- 名無しさん (2023-10-01 04:21:53)
- 報告済みの荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-10-01 19:24:14)
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*2 ただしユーハバッハの思惑だと再び緩やかに滅びを待つ世界と化していた恐れが高い
*3 一護が霊王宮に訪れたことや、ミミハギ様とペルニダが霊王宮に帰還したこともその影響
*4 自我が変わるほどではないが、霊王の力によって骨が変質し、どこかから霊力を調達すれば死から蘇生出来る程にまで存在が変貌しているため、彼らは霊王から何かを感じ取れてもおかしくはない
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