狂気の天才 ドクターブーム(Hearthstone)

ページ名:狂気の天才 ドクターブーム_Hearthstone_

登録日:2018/11/14 (水) 02:10:29
更新日:2024/03/26 Tue 11:31:43NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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hearthstone ハースストーン ヒーローカード レジェンド 博士のメカメカ大作戦 狂気の天才 ドクターブーム ドクターブーム




時は2014年 12月8日、Hearthstone初めての拡張パック「ゴブリンvsノーム」が実装。その頃から、あのミニオンは常にトップレアとして君臨していた。
そのミニオンの名はドクター・ブーム


詳しい効果は項目を参照してもらうとして、そのスタッツと優秀な効果を持つブームはほぼ全てのデッキに投入され、当時のプレイヤー達に愛され、同時に恨まれていた。


が、ブーム誕生から1年半後…


Blizzard「今年からスタンダードフォーマットを採用します。」


Blizzard「ナスクラーマスの呪い、ゴブリンvsノームのカードはワイルドでしか使えなくなります」


プレイヤー「え、もうブーム使われなくなるんですか!?ヤッター!」


プレイヤー「ブーム使えないじゃないですか!ヤダー!」


2016年より実装されたスタンダード制により、ブームは通常のフォーマットでは使用できなくなり、愛用者達の惜しむ声を残して環境から姿を消した。


更に時は流れ2018年7月某日…新エキスパンション発表により、ハースプレイヤーは心を踊らせながらこぞってPV動画を再生した。
そして、モニターの前に現れたのは…




「諸君!私はドクターブーム!職業は発明家!主に爆弾のだぁ…



さあこれから未来の発明品を作ろうじゃないか!主に爆弾をだぁ…」(CV:千葉繁)


『サイエンス!育てよう君の才能♪スゴいぜドクターブーム♪』


\オーイエー!/


そう、スタン落ちから2年数ヶ月の時を経て、あの伝説のミニオンが生まれ変わって帰ってきた!



概要でお相手だ!


狂気の天才 ドクターブームはデジタルTCG「ハースストーン」に登場するヒーローカード*1である。
拡張パック第9弾「博士のメカメカ大作戦」に収録。クラスはウォリアーであり、レアリティはゲームでは最も高いレジェンド。
テキストは以下の通り。


コスト7 装甲*27
雄叫び*3:この対戦中自分のメカは全て急襲を得る。
ヒーローパワー*4:このターンのメカスーツのパワーを発動!


ボカンと解説、行ってみようか!


まずは雄叫び効果から見てみよう。
急襲とは場に出たターン"ミニオンにのみ"攻撃ができる効果である。他のDCGで例えると"突進"にあたる。


ハースストーンではいわゆる"召喚酔い"の概念があり、基本的に場に出たミニオンはそのターンのうちに攻撃ができない。


それを踏まえると、メカ限定とはいえ自身のミニオンがすぐに動けるようになるということは、盤面のトレードにおいて非常に有利となる。


後述するヒーローパワー(以下ヒロパ)の効果によってある程度は噛み合いはするものの、効果を最大限に生かすためには、メカミニオンを中心とした構築にする必要がある。


次にヒロパだが、テキストだけ見ても何のことだかさっぱりだろう。
簡単に言うと「毎ターン、ヒロパがコロコロ変わり、その時の効果がヒロパとして適用される」ということ。ある意味これがヒーロー版ブーム一番の特徴だろう。



おっ!いいヒロパだな!


効果として選ばれるのは、以下の5つである


1.お届けドローン

メカ1体を発見*5する。

3択の内容にもよるが、盤面の状態に合わせてミニオンをデッキ外から持ってこれる。
ここで大型ミニオンを選択できれば、急襲付与によってただでさえ有利な盤面の取り合いにおいて、さらに差を付けられる。雄叫びでダメージを与えられるミニオンが来たら最高。
「リーサル見える圏内だけど場のミニオンだけでは打点が足りない…」
こんな時も超電磁*6を持つミニオンを加えられたら火力の底上げにもつながり、弱小ミニオンをフィニッシャーに変えることもできる。


2.マイクロ戦隊

1/1のマイクロロボットを3体召喚する。

これだけ書くと弱そうに見えるかもしれないが、出てくるマイクロロボットは当然メカである。
つまり、体力3以下のミニオンなんかはこのヒロパだけで対処可能。超電磁持ちのミニオンが手札にあれば、より高い体力のミニオンにも対処ができる。もちろん、小型ミニオンの処理にも活躍する。


3.ドッカーン!

全ての敵に1ダメージを与える

アグロデッキに対する最大の対処方法。特に所狭しと1/1ミニオンを並べるパラディンに対しては大惨事を招かせられる。(強化する前であれば)
ミニオン処理の他、聖なる盾*7を剥がす際にも便利。


4.ザップキャノン

3ダメージを与える

こちらは3点のダメージを好きな対象に与えられる。
ミニオンやヒーロー、どちらとも対象にできるので、盤面の処理からだめ押しの一撃に。
果ては自分のミニオンに打って効果を発動することも可能。ネタに思われるかもしれないが、ヒーローによっては相手のミニオンを除去しつつ回復を狙ってくるカードもあるため、その阻害にも繋がる。


5.ブラストシールド

装甲7を獲得する

実質7点の回復だが、得られる値が大きい。ウォリアー自体元のヒロパやカードによって装甲を得ることができるものの、それらと比較すると


強化前のヒロパ:装甲2
強化後のヒロパ:装甲4


と、同じ2マナの消費で普段の2~3倍近い値で装甲が増えていく。その分固さもしぶとさも2~3倍に。
終盤戦になると、この効果が出る回数が生死を分けることになる。



うむ、カードに弱点は付きものだ


以上のように、ボードコントロールに関しては本家以上に強烈な効果を持っているものの、弱い点はもちろん存在する。


まず、登場した瞬間にはボードに何ら影響を与えないこと。


例えば「博士のメカメカ大作戦」の前に配信された第8弾「妖の森ウィッチウッド」に収録されたヒーローカード「魔女ハガサ」の雄叫び効果だけを見てみよう


雄叫び:すべてのミニオンに3ダメージを与える

こちらのカードは出しただけで3点を全体に振り撒く。つまり、どれだけ攻撃力が高かろうと、どれだけ効果が優秀であろうと、体力3以下のミニオンはこのカードが出た瞬間に全て死に絶える。
だが、ブームの雄叫び効果は「メカに急襲を与える」だけであり、散々褒めちぎってきた効果も既に場にいるミニオンにとっては至極どうでもいい効果である。
7マナ払ったターンに出てくるミニオンもたかが知れている。(もちろん、だからといってブームはハガサより弱いなんてことはない。コストや装甲、クラスも違うし)


これを差し引いても強い効果を持つヒロパをとっても、規則性がない完全なランダムで効果が変わっていくため、状況に相応しくない効果が選ばれることも多々ある。


例えば自分も相手も盤面は空。相手のライフが残り3だがリーサルとなるカードが手札に無い状況。
この場合3点ダメージを振れるザップキャノンが来たら勝利ではあるが、その他の効果が来てしまってはどうだろうか?
お届けドローンであれば辛うじてリーサルに繋がるかもしれないが、あとの3つの効果ではゲームを終わらせることができない。
ひとまずヒロパでお茶を濁している間に体力を回復されたり、デッキ次第では最悪試合の優劣をひっくり返されることも十分ありえる。


このように「これ1枚で展開を変えるほど試合を大きく動かすカード」とは言い難く、どちらかと言えば「試合の流れをより盤石なものにするカード」という印象が強い。



これまでか…余談ッッ!


上の導入にもちょっぴり書いたように、このカードの声は、あの千葉繁氏が当てている。
物騒で狂気をはらみつつも愛嬌に満ちた台詞の数々は、決して少なくない魔素*8を消費してクラフトしてでも聞く価値アリ。


元々狂ったような笑いや悲鳴しかセリフのなかったただのミニオンが、後の拡張パックのメインを張った上に大御所の声優の声を与えられたことを考えると、凄まじい出世である。それだけ公式に元となったカードの存在感を認知させたのだろう。


また、公式からドクターブームを主役としたコミックが公開されている。
「自分と同じくらいのボカンタスティックを持つ、ある一人の女性に認められたい」という一心だけで大陸の支配を企んでいたり、彼の研究所に勤める破天荒極まりないチーフの実験結果に巻き込まれたりと、彼の一面をうかがえる。


また、日本ではあまり認知度の高くないハースストーンを広めるため、渋谷でブレイクダンスを披露したことも。
こちらも公式から動画が公開されているので、是非ともブーム博士のキレッキレなダンスを見て頂きたい。






「アニヲタwikiで君の知識を披露してみないか?追記と修正が、君を待ってるぞ!」



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  • いい塩梅の強さのカード、DK全部が最初からこのぐらいの強さなら良かった -- 名無しさん (2018-11-14 22:07:17)
  • なんだこのノリの良い、読みやすいページはw -- 名無しさん (2018-11-15 16:28:30)

#comment

*1 使用した対戦中のみ、自分のヒーローと置き換わるカード。使用時の雄叫び効果の発動の他に装甲の獲得、後述するヒーローパワーの変更などの恩恵がある。
*2 体力とは別にプレイヤー自身に与えられる耐久値。上限は無し。
*3 手札からプレイされた時に発動する効果
*4 2マナ支払うことで発動する、プレイヤー自身が持つ能力
*5 ランダムに表示された3枚のうち、どれか1枚を手札に加える効果
*6 メカミニオンの左側に超電磁能力を持つミニオンを置いた場合、お互いのスタッツ、効果を引き継いで合体する効果。手札に戻ったり効果を無効化された場合、スタッツや効果は元々いたミニオンのものが適用される。
*7 ミニオンに対するダメージを一度だけ無効化する効果
*8 カードを作る際に必要となる素材。参考のまでに書くと一番低いレアリティのカードを砕いて5。レジェンドを砕くと400の魔素を得られるのに対し、レジェンドをクラフトする場合1600もの魔素を必要とする。

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