アーウェルンクスシリーズ(魔法先生ネギま!)

ページ名:アーウェルンクスシリーズ_魔法先生ネギま__

登録日:2016/9/5 (月曜日) 22:19:00
更新日:2024/01/26 Fri 10:48:59NEW!
所要時間:約 11 分で読めます



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魔法先生ネギま! 魔法使い 完全なる世界 最強クラス 人形 アーウェルンクス 人形←らしくない奴もちらほら



デュナミス「君達の作戦はなかなか良いな


特にあの少女のアーティファクト あれは逸品だ


フェイトテルティウムをも出し抜けるかも知れぬ」








「そう……我々の残りのカードが


フェイトテルティウム1枚であったらな」










アーウェルンクスシリーズとは、漫画『魔法先生ネギま!』に登場する、完全なる世界【コズモ・エンテレケイア】の中核を担う存在達の総称。


魔法の始動キーは全員共通して『ヴィ・シュタル・リ・シュタル・ヴァンゲイト』。


ネギま世界では全員が世界最強クラスの戦闘力を誇る。
当初は先んじて登場していた『3(テルティウム)』が切り札と見られていた。


組織の首領であり、全ての黒幕である造物主【ライフメイカー】によって生み出された『人形』であり『道具』。
それを象徴するかの如く、彼らの名前は『1』や『2』のように、まるで単に番号を振られたようなモノであり、『アーウェルンクス』の名は各々の能力に沿って付けられた別名/通称にすぎない。



……のはずだが、道具らしく無感情というワケではなく、後述するように妙に人間臭いヤツもちらほら。


誕生した時期はバラバラだが、封印を解かれた造物主の手によって全員が最終決戦の場に参加。
テルティウムを除いた全員が、エヴァンジェリンの秘呪文・『終わりなく白き九天(アペラントス・レウコス・ウラノス)』で精神が生きたまま永久に氷漬けにされたので、『ポッと出の存在』と思われがちだが、以前に幹部・デュナミスが「アーウェルンクスシリーズにはその少年(ネギ)でなければ対抗し得ない」と発言しているので、かなりダイレクトに示唆されている。






※以下、当項目に使用されている画像の著作権につきましてはこちら→*1を御覧ください



【※以下、本編中での活躍のネタバレを含みますのでご注意下さい】





















◆【1(プリームム)】



「…よく分かったね 千の呪文の男」



容姿は3(テルティウム)をそのまま大きくしたような雰囲気の初代アーウェルンクス。


20年前に赤き翼と戦っていた頃には、アーウェルンクスシリーズ外メンバーを束ねるリーダー格であり、ナギ達を罠に嵌め、一時は裏切り者の逆賊に仕立てあげた存在でもある。
初代1はナギを「取り立てて名家というワケでもない、力だけのただのバカ」と評していたが、墓守人の宮殿に乗り込んできた赤き翼との決戦で敗れ去り死亡した。


だが12年前、大戦の生き残りであるデュナミスによって『3』として復活し、以降はテルティウムとして活動を続けている。
描写が少ない為やや曖昧なものの、プリームムであった頃の記憶の一部分は残っている様子。


決戦の場にて、魔法世界中の魔力を集めた造物主の手により『テルティウムとは別の個体のプリームム』として新生を遂げる。
……のだが、凄まじい量の石化針を詠春と学園長に全て叩き落とされた後の戦闘シーンが一切描かれず、せっかく別個体として復活を遂げた割には不遇。彼の次代が濃すぎた反動か。


彼が何の属性名を賜っていたかは不明だが、転生体であるテルティウムが地属性を扱う事から、恐らく彼も『地のアーウェルンクス』の名を賜っていたと推測される。




◆【2(セクンドゥム)】



「さあ!!ともに行くがいい!!永遠の幸福を約束する『完全なる世界』へ!!」



本編から16年前に誕生した2代目アーウェルンクス。
テルティウムの回想では先輩的な立場として行動し、高笑いしながら戦禍によって傷ついた人間を消し去っていくという、典型的な小悪党の様相を見せる。
造物主曰く、『あらゆるパラメータをMAXにした』最強たる存在。
……のはずなのだが、セリフの殆どに力が込もり、よく高笑いし、よく叫びよく喚く。その実態は屈指の、造物主にも『あんなの』呼ばわりされるギャグキャラである。


戦火が燃え広がる村に降り立ち、『造物主の掟(コード・オブ・ライフメイカー)』で、不調を来したテルティウムを看病した女性を消し去り、邪悪な笑みを浮かべながら「彼女らの特殊能力は権力者に疎まれ、どの道彼女らに生きる道は無かった」と釈明。
彼女の妹をも『姉の元に送ってやろう』と高笑いしながら消し去ろうとするがテルティウムの怒りを買い、背後から首を落とされてしまう
全てのパラメータをMAXにされた彼がその程度で死ねるはずもなく、生首のままいつものテンションでテルティウムを糾弾するシーンはある意味必見。
結果的には、今まで自分がしてきたように体を完全に消し去られる末路を辿った。


そして本編最終決戦時に、他の使徒と同じく復活。
ボロボロになったフェイトを「出来損ない」「無様な姿」と嘲笑いながら他のメンバーと共に『千の雷』等を用いてリンチを加え、「あの世であの女のコーヒーでも飲んでいるがいい」と、私怨丸出しだったが、いざトドメ…………といった所でエヴァにあっさり蹴っ飛ばされ、「黴臭い骨董品の古本」のアルビレオにはタカミチの無音拳で吹き飛ばされ、「塵芥も同然」なラカンには『造物主の掟』を避けられて逆に吹っ飛ばされて珍妙な悲鳴を唯一披露。一応最強クラスの敵なのに……
極めつけにはエヴァの『終わりなく白き九天』により氷雷の蔓に足を取られて






*2





造物主も居たのに小物よろしく命乞いまで披露してしまった。
いくら造物主からの使命に必死とはいえども……
登場は単行本で言えば36巻のみの登場であるが、シリアス真っ只中な中での強烈なネタキャラ属性により、読者の笑いを誘ったのは言うまでもない。
ラカンが「初代と2代目はまさに悪の組織幹部であり人形」と形容した事に対してツッコミが稀に入るが、彼の場合は主の命令に忠実(すぎる)という意味で人形である。
上記の通り造物主が彼のパラメータをMAXにしたので、熱血さや忠誠心もMAXなのだろう。
初代や他のメンツが何の疑問も持たず淡々と命令に従うのに対し、コイツは主にトコトン心酔し心血を全力で注ぎながら命令をこなす。要するに方向性が違うだけ。


なお、彼も何の属性名を賜っていたかは不明だが、雷属性の魔法を使用しているシーンから、『雷のアーウェルンクス』、もしくは5(クゥィントゥム)同様『風のアーウェルンクス』だろう。



◆【3(テルティウム)】



「僕は悪の親玉の狂った夢想を叶える為の…『道具』だからね」



20年前にナギに敗れたプリームムが、12年前にデュナミスと造物主の手によって再誕した、
地のアーウェルンクス』の名を賜る3代目アーウェルンクス。


プリームムをそのまま小さくしたような、白髪の無表情な少年。
セクンドゥムが『あんなの』になった反省か、造物主は彼を再起動させる時に『忠誠心』や『目的』を設定しておらず、
それ故に『魂狩り』の任務等には疑問を持っている。
造物主の目的『世界のリライト』にはその意義を理解し、達成の為の力となる為に動いているが、
やはり忠誠心を設定されていない為か、上記のようなセリフを自虐的なニュアンスでラカンに述べたり、
そこから長き年月が経った84年後にも、造物主を指して「最初から壊れていたのかもしれない」と述べたりする事もある。


また、無機質な本名を嫌っており、自分で名付けた別名を持っている。


その正体は、本作、そして次回作UQ HOLDER!で、約100年にも渡ってネギ達スプリングフィールド一族の敵となる、フェイト・アーウェルンクス





◆【4(クゥアルトゥム)】



「なら 人形は消しても構わないよね?」




火のアーウェルンクス』の名を賜った、4代目アーウェルンクス。
テルティウムの髪を少し長くしたような容姿。
待機組であったハルナ達白き翼第1班の元を急襲し、登場と共に茶々丸のボディを真っ二つにした


その登場の仕方に違わず残忍さは随一であり、造物主に設定された『人間は殺害不可』の掟を「くだらない」と一蹴したり、
逃げ惑うハルナ達を敢えて火力を抑えた攻撃で弄んで楽しんだりしていた。


だが、瀕死の状態より復活したネギが助っ人に来ると途端に暗転。
復活により、『闇の魔法【マギア・エレベア】』が遂にその身に浸透しきったしたネギには全ての攻撃を難なくいなされ、
茶々丸を人形呼ばわりし焼き尽くそうとした事への怒りを込めた拳撃の一撃で、体を真っ二つにされて死亡。


その後、造物主の手により復活し最終決戦に参加するも、
呪文詠唱中のエヴァには体術で吹っ飛ばされ、なお食らいつこうとするも学園長にも蹴っ飛ばされる……と、助っ人勢に圧倒された挙句、
『終わりなく白き九天』により永久凍結された。




◆【5(クゥィントゥム)】



「やはり君は欠陥品のようだ」




風のアーウェルンクス』の名を賜った、5代目アーウェルンクス。
クゥアルトゥムを冷たい表情にしたような容姿。


『風の』とは言うものの、使用する魔法は雷系であり(まあ本作は風系と雷系が非常に近い間柄にあるのだが)、
ネギと同様に肉体を雷化させる事も可能。


『最後の鍵(グレートグランドマスターキー)』と明日菜を奪取した楓達の元を急襲、
楓を圧倒し、小太郎、夕絵、まき絵をほぼ一瞬で倒す実力の高さを見せつけたが、
夏美を襲おうとする所で「ポッと出に手出しをされるのは癪」とのたまうフェイトに妨害される。


同じ造物主の使徒である彼の妨害を非難し、『空飛び猫(アル・イスカンダリア)』による砲撃でダメージを負っていたフェイトを最初の内は圧倒するも、
トドメに放った『轟き渡る雷の神槍グングナール』を受け止められてからは形成が逆転。
トドメの代わりに放った拳にカウンターを撃ち込まれ接近戦に持ち込まれてからは、
何故君の拳は(ラカンに比べて)こんなにも軽い?」と貶された挙句、
地の力が込められた拳の一撃で、クゥアルトゥム同様体を真っ二つにされ死亡。
後のフェイトとネギの決戦時にも、ネギの拳を受けたフェイトが『クゥィントゥムとは比べるまでもない程の重さ』と形容していたり、
軽い拳の代名詞として使われてしまった。


おまけに倒したと思っていた夕映達は、掟に従って麻痺させる程度に留めたものの、
麻痺攻撃を見越した夕映は遅延解除呪文を体に埋め込んでおり、遅れて麻痺が解除。
結果的に戦線からリタイアさせる事すら叶わなかったワケである。南無……


その後、造物主の手により復活し最終決戦に参加するも、
ネギとフェイトを殺しかけた『千の雷×3』に参加した以外は、ほぼクゥアルトゥムと同じ見せ場と末路を辿った。



◆【6(セクストゥム)】



「わたしが永遠の園へ御案内しましょう」




水のアーウェルンクス』の名を賜った、6代目アーウェルンクス。
フェイトを儚い表情にしたような容姿。
やや分かりにくいかもしれないが、女性型であり、アーウェルンクスシリーズの紅一点である。
闘いを終えて待機していた千雨やデュナミス達の元に訪れ、重傷を負い上半身のみとなっていたデュナミスを再生させる。
そしてその場に居た唯一の戦闘要員である古菲を一瞬で水のブロックに包んだ後凍らせ、
残った他のメンバーも水のブロックに包みトドメを刺そうとしたが、
瀕死の状態から立ち上がったネギに、謎の力で一瞬にして魔法障壁も服も全て綺麗に破られてダウンさせられた。女性型だからってネギくんってヤツは……


素っ裸にされながらそれでも尚立ち向かおうとするも、仲間のような立場であった『墓所の主』に背後から手を突っ込まれ『核を握りつぶす』と脅され実質リタイア……等、
アーウェルンクスシリーズの中では戦闘方面での見せ場はなかなか悲しい事に。
まあ、クゥアルトゥムやクゥィントゥムのように凄惨な死を迎えなかった点はマシか。


その後、造物主の手によって最終決戦の場に召喚されるも、
大体クゥアルトゥム達と同様の見せ場と末路を辿り、結局死にはしなかったものの永遠の凍結を喰らう事となった。


とまあ、アーウェルンクスシリーズの中では今ひとつ頼りない存在ではあるものの、
だからといって彼女を甘く見て、女性型である事やセクストゥムという名前からいかがわしい事を考えるような輩には、もれなく溺死か凍死が待っているだろうからよそう。




【余談】


次回作UQ HOLDER!には、今のところテルティウム(フェイト)、そして主たる造物主が再登場しているが、
エヴァに凍り漬けにされた他のメンバーがどうなっているかは不明。
エヴァの力が何故か弱体化している事が伺える今作、もしかすると『永久の凍結』が溶けてしまう事もあるかもしれない……




追記、修正は任務のための道具となってからお願いします。









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  • ステータスMAXの最強でもステータスバグったチートには勝てんわな -- 名無しさん (2016-09-05 23:18:21)
  • セクンドゥムは命乞いはしたけど、「話し合えば分かる。共に造物主の使命を果たさないか?」って事を言ってるのよね ある意味、忠誠心が高い……というか、どんな状況下でも主の目的こそ至上、としか考えられないあたりが人形と言うべきか -- 名無しさん (2016-09-06 05:34:20)
  • 場違いかもしれんが、大戦後にセクゥンドゥム達が行った『魂狩り』の意味とか意義がわからない。造物主は犠牲になった魂を「計画のために使い潰すワケではない」って言ってたから、彼らの計画のために魂を狩る必要があったってことなんだろうが、何故なんだ? -- 名無しさん (2016-09-06 11:49:53)
  • セクス トゥムって凍結された描写がなかったんでUQ HOLDERでの再登場に期待したい、氷属性だから防御できたとかで -- 名無しさん (2016-09-07 18:06:05)
  • 始まりの魔法使いからも「人格ミスった」と言われるセクンドゥムェ…。おかげであのラスボスがなんか可愛く思えた一瞬 -- 名無しさん (2016-09-07 20:31:07)

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*1 当項目にて使用されている画像は、著作権侵害及び販売妨害を目的としたものではなく、よりキャラクターの魅力をダイレクトに伝えるための限定的な使用である事をここに明記致します。
*2 出典:赤松健「魔法先生ネギま!」単行本36巻・148ページ(2011年・講談社より発刊)

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