マウス・オブ・マッドネス(映画)

ページ名:マウス_オブ_マッドネス_映画_

登録日:2016/07/19 (火) 21:04:11
更新日:2024/01/25 Thu 13:54:24NEW!
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『マウス・オブ・マッドネス』はアメリカのベストセラー作家サター・ケーンの同名の小説を基にした映画。


架空の町『ホブの町』に迷い込んだ保険調査員が、町の狂気に当てられるうちに自らの狂気を自覚するまでの物語。


刊行されるが否や全世界の書店で大行列が並ぶほどの飛ぶような売れ行きを記録し、間もなく映画化が決定。
今もなお勢いは衰えておらず、世界各地で熱狂的ファンが多数いる。



その勢いたるや、本を求めて書店で暴動が発生するほどであり、まさに現代の聖書とも言うべき代物である。
その証拠に、映画の公開を境にますます暴動が広まり、政府機能が麻痺しつつある。どうやらサター・ケーンの作品に触れた人間が凶暴化しているらしい。
だがそれはこの小説、あるいは映画こそが世界の理であり、むしろ読んでいない人間こそが狂人であるということを示しているのは明白である。




この映画に入り込むのがどれほど素晴らしいのか、全人類は知るべきなのだ。


それこそがサター・ケーンのしmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm












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覗くな、うぞ。


















『マウス・オブ・マッドネス』とは、1994年に公開されたアメリカ映画。
監督は、『ハロウィン』『遊星からの物体X』『パラダイム』等、数々のB級~名作、ピンからキリまでのホラー映画を製作したジョン・カーペンター。
音楽もカーペンター本人が担当している。


失踪した超人気作家の行方の調査を依頼された保険調査員が、作家の書いた小説に登場する町に迷い込み、次々と巻き起こる現実を塗り替える狂気に呑み込まれていく不条理劇。
序盤の作家を巡る不穏な雰囲気から始まり、町に舞台を移してからは『物体X』を彷彿させるおぞましいクリーチャーが当たり前のように登場する悪夢のような光景の連続となる。
そして何より、小説の出来事が現実となり、次第に現実と虚構の境目が曖昧となっていき、正気と狂気もまた、映画の進行とともに曖昧となっていく。
さらに終盤のどんでん返しで、この映画の観客は自問自答することだろう。
「我々が見ていた映画は虚構だったのか?それとも現実か?」
この映画を見た我々は今も正気なのか?



ちなみに、原題は『In the Mouth of Madness』。
お気づきの方もいると思うが、本作のオマージュとして用いられているのはハワード・フィリップス・ラヴクラフトとその著作
本作に登場する作家サター・ケーンとの共通点として

  • 著作が「現代の聖書」と称賛されている
  • 著作に架空の町が共通の舞台として登場
  • 「古の怪物」が登場
  • 狂気に当てられ豹変する人々

等、ラヴクラフトの名前こそ出していないものの、彼の作品をなぞった展開となっている。
そもそも原題の前半を繋げて読むと、『Innsmouth(インスマス)』。もはや一目瞭然だろう。
監督のジョン・カーペンターは、少年時代ラヴクラフト作品の愛読者だった。そこでラヴクラフト愛に満ちた今作の脚本を受け取り、たちまち気に入ったのだとか。





【物語】
一人の男が精神病院に運ばれた。「自分は狂っていない」―――そう精神病患者にありがちな主張をしながら。
外来の研究者が男に事情を聞く。男は、入院する以前のことを語り始めた。



男、ジョン・トレントはやり手の保険調査員だった。あらゆる物事を理論と証拠で解決する、筋金入りの現実主義者。
ある日トレントは、仕事である出版社を訪ねに行く。
そこで彼は、ベストセラー作家サター・ケーンが最新作の原稿を上げずに失踪したから、ケーンの居場所を調査することを依頼されるのだった。
奇しくも彼は、ケーンの代理人が「サター・ケーンを読むか?」と尋ねながら斧を振り下ろす事件に遭遇したばかりだった。
手始めにケーンの著作を読み始めたケーンだが、それらの表紙に、著作に登場する「ホブの町(Hob's End)」への地図が隠されていることに気付く。


地図を頼りに、ホブの町を目指すことにしたトレントと担当編集のリンダだったが、当てもなく車を走らせるうちに不可思議な幻影を見る。
…気が付くと二人は、目的地「ホブの町」へと到着していた。
そこで彼らを待ち受けていたのは、小説の情景そのままの町並み。しかも町の住民は、小説の内容そのままにおかしくなっていく。
やがて夜になると、町中にひしめく異形の生物。
トレントは自分の正気が保つまでに町から脱出しようとするが、いくら町を出ても再び町へと戻ってしまう。


そして彼は対面する。「世界を自分の望む狂気に変える作家」サター・ケーンと…。






【登場人物】

  • ジョン・トレント

演:サム・ニール
フリーのエリート保険調査員。恐竜博士でもダミアンでもない。
観察眼が鋭く、知恵が回り、如何なるイカサマも見逃さない現実主義者。
サター・ケーンの小説にも、当初は「ありがちな三文ホラー小説」とまともにとりあおうとはしなかった。
だが、依頼を受けた前後から悪夢を見るようになり、次第にその信念が揺るぎ始める。
ホブの町で起こる不可解な現象にも、最初は出版社が仕組んだ茶番劇だと決めつけていたが、あまりに現実を超越した出来事の数々に精神を摩耗させていく。
そして、町から出た後、自分の正気は周囲に否定され、やがて精神異常として精神病棟に入れられてしまう。
全てが終わった後、彼の「正気」は「狂気」に書き換えられた…。



  • サター・ケーン

演:ユルゲン・プロホノフ
世界中で数億部超えのベストセラーを飛ばしている超人気作家。
かのスティーヴン・キングを上回るほどのホラー作家と言われており、最も注目されている作家である。
その熱狂たるや、全世界で新刊を待つファンが待ち切れず暴動を起こすほどであり、一種の社会現象と化している。
2ヶ月前、最後の原稿を郵送したっきり音信不通となり、彼の失踪から物語が始まる。
実は存在しないはずのホブの町で最後の作品『マウス・オブ・マッドネス』を書いていた。
町では邪神を奉る教会で子供を誘拐しては邪神に生贄として捧げていた、という設定で通っていた。
しかし、彼もまた作品を「書いて」いたのではなく、「書かされて」いた。そして、書いたものを現実にする力を「奴ら」に与えられていた。
今や全世界の人間がケーンの本を読み、それは新たな聖書とも言うべきほどとなっている。
それを読んだ人間は、小説の世界に取り込まれ、やがて現実そのものが…。



  • リンダ・スタイル

演:ジュリー・カーメン
サター・ケーンの担当編集者。
ケーンの著作をべた褒めしており、彼の功績を事あるごとに称賛している。しかしあくまで作品としてであり、ケーン本人のことは怖がっている。
トレントの調査旅行に同行し、不可解な事象を共に体験し、小説との一致に恐怖する。
しかし、ケーンと再会し、彼の新作を読まされ、彼女もまた狂気の世界の一員となってしまう。



  • ジャクソン・ハーグロウ

演:チャールトン・ヘストン
サター・ケーンの本を出版するアーケイン社の代表。
トレントにサター・ケーンの行方調査の依頼をし、最新作の原稿の持参を厳命する。



  • ロビンソン

演:バーニー・ケイシー
保険会社社長。トレントのお得意先で、アーケイン社の依頼を紹介する。



  • ピックマン夫人

演:フランシス・ベイ
ホブの町の宿屋の女主人。
普段は穏やかな老女だが、夜になると手錠で繋いでいる亭主を解体する怪物に変身する。



  • サパスティン医師

演:ジョン・グローバー
精神病院の責任者。
暴れ回るトレントに手を焼いている。



  • ウレン博士

演:デヴィッド・ワーナー
サパスティンに依頼され、トレントに面会して彼の狂気に満ちた物語を聞く。






【トリビア】

  • ラストのキャストロールに、主演のサム・ニールの名前がクレジットされていない。これは、『マウス・オブ・マッドネス』が「ジョン・トレント」主演の実録映画という(作中)設定のためである。

  • 終盤近くに登場する新聞配達の少年は、『スター・ウォーズ』新三部作のアナキン・スカイウォーカー役でお馴染みのヘイデン・クリステンセン。







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最後の追記修正は寂しいわ。


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  • 結構好き。ところどころ惜しい気はするけど『アーカム計画』とか映画化したらこんな感じかなー、とかワクワクさせるものがある。 -- 名無しさん (2016-07-19 21:35:05)
  • ラストで大笑いする主人公が一瞬泣き笑いのように歪む所好き -- 名無しさん (2019-02-08 02:44:27)

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