遊撃兵装(BORDER BREAK)

ページ名:遊撃兵装_BORDER BREAK_

登録日:2016/06/27 (月) 11:28:03
更新日:2024/01/25 Thu 13:43:13NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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本項ではSEGAのロボットTPSゲーム『BORDER BREAK』(アーケードおよびPS4)に登場するゲームシステムについて解説する。



遊撃兵装



2016年6月22日から稼働したアーケードVer.5.0『ボーダーブレイクX(エックス)』より登場。
これまでの「狙撃兵装」を全面的に再調整・リニューアルした兵装である。(2018年8月リリースのPS4版では最初から遊撃兵装である)


一番の特徴は「とにかく武器の種類が豊富」ということ。
主武器にはハンドガン、マシンピストルなどの近接戦用武器が揃うが、副・補助・特別装備は「雑多」とも表現できる闇鍋状態。
狙撃兵装から受け継いだ多彩な狙撃銃に跳躍地雷、自動砲台などの設置武装、そして支援兵装から移籍してきた偵察機も使用できる。


他の3兵装よりも圧倒的にとり得る戦術が多く、ボーダーごとによって様々なプレイスタイルが実現できる。


【火蓋は切って落とされ、世界は動き始める ~その戦い方~】

取り得る戦術は多いとはいえ、考えなしにあれもこれもと手を出すと「器用貧乏」まっしぐら。
装備重量こそ強襲兵装の次と比較的軽いものの、アサルトチャージャーも無ければ重火力のような殲滅力も持たないため、下手をすると
「機動力とパンチ力のない劣化強襲兵装」「火力のない劣化重火力兵装」「偵察能力の低い劣化支援兵装」と化す。


補助武器は偵察機を選んでチームに貢献するのか、あるいは設置武器を選んでプラント戦能力を高めるか。
副武器は狙撃銃で不足気味な火力を補うのか、それともハンズフリーな地雷を使うか、あるいは遊撃版手榴弾のスティッキーボムで堅実に攻めるか。
特殊装備は光学迷彩で近接戦の生存力を上げるか、EUSで近接戦の戦闘力を上げるか、マグネタイザーで近接戦の応用力を上げるか。
戦術コンセプトを明確化し、装備の能力を見極め、取捨選択が出来る上級者向けの兵装と言える。


単純な火力勝負では他兵装にまず敵わないので、とにかく立ち回り方が重要となる。
他の兵装に比べると戦い方も動かし方もかなり独特なので、初心者が最初から手を出すのはオススメできない。例によって強襲兵装から練習しよう。
初期装備が貧弱なのは狙撃兵装譲りで、優秀な武器はある程度買い進めないといけない上位モデルに集中しているのも辛い。



【過去に別れを告げ Get a New Day! ~どうしてこうなった?~】

Ver.5.0になって遊撃がこうなった原因はユーザー間で色々と推察されているが、おおむね2つの見解が一般的。
1つは「狙撃兵装というシステムがいびつになりすぎた」こと。そしてもう1つは「偵察機と支援兵装のミスマッチ」。
狙撃と言っておきながら狙撃せずにサマーソルトキックやスリケンで戦ったり、死なないと再補充できない偵察機と自己回復できるリペア装備が併用できるのはおかしい、という意見(または愚痴)がプレイヤー間では頻出していた。
というか公式フレーバーテキスト内で遠回しに言及されていたりもする。


まず一つ目。格闘チップが導入されたVer.2.7以降、まともな狙撃兵は減少の一途を辿った。光学迷彩をかけてプラントに乗り込み、タックルで転がした後は炸薬銃でぶち抜くなり、ジャンプキックで蹴り殺すなりと、プレデターも真っ青なインファイターが増加したのである。
それ自体は1つのプレイスタイルとして許容されるべきではあるが、光学迷彩という装備がまずかった。敵に回すと捕捉しづらく鬱陶しいのはともかく、味方にしても「味方に敵の攻撃を押し付けて肉壁にしてるだけなんじゃ……?」「迷彩のない狙撃に何が出来る」と、他のボーダーから不満が多々出てきたのだ。
実際、カラテ戦法は闇討ちでこそ真価を発揮するスタイルで、真正面から挑む戦法ではない。やられていい気分をしないプレイヤーもいて当然。
着弾すると敵の動きを鈍らせるディスクシューター(スリケン)や、より高威力な格闘・リアインパクトの登場後は更に鬱陶しさが増していた。


そもそも、狙撃兵装で活躍しようと思えばカラテ戦法が非常に有効になる、狙撃兵装自体の対応力の低さが稼働当初から指摘されていた。
主武器が扱いづらい狙撃銃、副武器も短射程のハンドガンしかなく、ブラスト同士の直接戦闘はまだしも、ボダブレというゲームで最重要視される「敵コアの破壊」、そして「自軍コアの防衛」にロクに貢献できないのは致命的。「まともな狙撃兵」というプレイスタイル自体が「芋砂」とほとんど同義だから仕方がない。
コア攻撃に関しては光学迷彩による「迷彩凸」で戦果を挙げるプレイヤーも多いが、やっぱり迷彩頼みなので、一部の声の大きい他プレイヤーから不満が出た。


というわけで遊撃兵装では、不確定な狙撃銃や迷彩に頼らずとも立派に前線で戦闘できるように、
そして狙撃銃に頼った「芋砂」を抑止するために、主・副武器を入れ替え、他兵装と同様に主武器をロックオン可能な状態に調整したのであろう。



二つ目。偵察機は有効索敵時間が短く、補助武装なので戦闘中の残弾補充は不可能(「補助武装補充チップ」では時間がかかる)。なので、偵察機持ちは偵察機を撃ち切ったら即座に特攻して被撃破→再出撃の「死に補給」が求められる。
チーム全体の索敵事情を考えず、他ボーダーの偵察機が飛んでいる時にも偵察機を撃ちあげて有効時間や索敵範囲をダブらせたと思えば、索敵センサーが破壊された時にその穴をふさぐこともしない。更に悪質なものになるとリペアを完全に自分用にして他人を回復しない……ということも。


この対策として偵察機とリペアを切り離し、更に偵察可能な兵装を広げることで支援兵装にかかる負担を軽減。
「索敵が薄い→支援の責任だ!→責任を押し付けられることを嫌うボーダーが支援に乗らなくなる→索敵が薄くなる」負のループを減らすことを図ったのであろう。


稼働5年目に入った2015~2016年は、牛マンこと青木プロデューサーらが全国各地のゲームセンターを回ってプレイヤーと交流する「公式ボダオフ」が何度か開催されたが、これはVer.5.0における大型更新の為に、ボーダーの「生の不満」を吸い上げる目的もあったと思われる。
こうして調整され、登場した遊撃兵装がボダブレ史においていかなる地位を築くのか、注目である。




武装


【主武器】

かつては狙撃副武器だった短銃たちが、クールな二丁拳銃になって登場。
どれも強化されているが、近接戦の自衛武器という本質に変わりはないため、過信は禁物。
なお、ゲーム画面で表示される武器スペックは一丁分のものなので注意。


●マーゲイ
セミオート式の拳銃。モデルによっては1トリガーで複数の弾が出るバースト方式が採用されている。強襲兵装で言うSTAR。
理論上の秒間火力はSTARに匹敵するが、そのためにはタイミングよく連打する「目押し」技術が必要になる。
1マガジンあたりの火力も貧弱なので重装機相手にはキツイ。


●レヴェラー
フルオート式の機関拳銃(マシンピストル)。強襲兵装で言うSMG。
反動が小さく射撃精度も良好だが、1マガジンあたりの火力が更に貧弱に。重装機相手にはさらにキツイ。
扱いやすさと軽量という点以外では他系統に一歩譲る。


●デュアルマシンガン
強襲兵装から電撃移籍を果たした短機関銃(サブマシンガン)。
圧倒的連射力と異常にばらける弾道が改善され、重量増加と引き換えに火力を大幅に上げた主戦闘用レヴェラーという立ち位置になった。
秒間火力はマーゲイ、レヴェラーに僅かに劣るが、マガジン火力で圧倒する。


●ワイドショット
銃身が3つの短機関銃というゲテモノ武器。弾は扇形に拡散する(拡散具合はモデルにより異なる)。
二丁拳銃化して圧倒的な弾幕を張れるようになったばかりか、弾の性能も強化され、絶大な秒間火力を手に入れた。
体力満タンのブラストをN-DEFごと沈めることもできるが、やはり弾が拡散するのでそうそう全弾命中とはいかない。強襲兵装のSSG使いなら馴染みやすいだろう。


●グリント
特殊ニュード銃2丁セット。
基本は単発のニュード弾だが、チャージを貯めることで弾速と射程の低下と引き換えに弾が巨大化、着弾時に爆風を伴うようになる。
要はチャージで2丁VOLTと2丁プラズマカノンを撃ち分けできる系統だが、チャージ式ゆえに咄嗟の切り替えは出来ないので戦況の先を読んでチャージするか考える必要があり、また目押しが独特で難しい。その上遊撃主武器中トップクラスに重いのも難点。


●LMM(PS4新規)
フルオートまたは3点射のニュードサブマシンガン。
レヴェラーよりもさらに高い射撃精度、さらに小さい反動で非常に扱い易い。それでいて秒間火力も高め。
代わりにマガジン火力は低いのでリロードの隙を考えた立ち回りが必要だが、それを加味しても隙の無い性能。
そのためPS4版リリース時から実装されている古参武器にもかかわらず、4年以上に渡って高い使用率を維持している。


●コヨーテ(PS4新規)
3点射のマシンピストル。秒間火力がかなり高く、射撃精度と反動もそこそこ。代わりにマガジン火力は低め。
表向きにはPS4版で新登場した系統となっているが、実態としてはAC版で6モデルを抱える大所帯だったマーゲイ系統から、3点射モデルを分離しラインナップを再編したような存在といえる。


●ハウンド(PS4新規)
フルオートと単射の切替式ハンドガン。
レヴェラー系統のボタン押しっ放しで使える扱いやすさと、マーゲイ系統の連打が必要な代わりに高火力という特徴を一つに合体させた武器。
ただし連射モードはレヴェラーより秒間火力が高くマガジン火力は低い、単射モードはマーゲイより秒間火力が低くマガジン火力が高い、という具合に両系統とは性能の味付けが少し異なっている。
加えて重量も両系統より少々重めなので、この武器を積むからにはモード切替を上手く扱える判断力を身に付けたい。



【副武器】

狙撃銃は狙撃時代と性質は変わらない。Bボタンをクリックしても敵機へのロックオンは出来ず、代わりに狙撃スコープを覗く。
スコープを覗かない(ノンスコープ)状態で撃っても弾はまっすぐ飛ばない。
スコープを覗いてすぐ撃ってもやっぱりまっすぐ飛ばない。照準線(レティクル)が時間経過で収束するのを待ってやる必要がある。


レティクルは銃によって収束速度が違う他、自機の体勢によっても収束速度に差が出る(ジャンプ・ダッシュ>歩き>立ち>しゃがみ2・3)。
基本はしゃがみ。ただし「しゃがみ1」チップでは完全収束しないので、「しゃがみ2」以降のチップを使うこと。
狙撃精度は頭の射撃補正の影響を受けるため、これを高めれば未収束状態の弾道をある程度カバーできる。
精度の良い銃と合わせれば少しくらい収束していなくても大体まっすぐ飛んでくれる。


遊撃兵装に異動するに当たり、全ての武器のマガジン数がほぼ半減しており、弾切れしやすくなった。
代わりに火力が全体的に引き上げられたほか、レティクル未収束の射撃精度悪化も緩和されている。


●38式狙撃銃
初期装備系統であるスタンダードな実弾狙撃銃。狙撃兵入門……といきたいが、初期装備品の「38式狙撃銃」は相変わらずの糞武器として君臨している。
本格的に狙撃をしたいのならBB.Netにて互換武器を入手するか、あるいはLZ系列が解放されるまで購入を我慢した方が無難。
全体的に地味な系統だが、5段階目の「38式狙撃銃・鳴神」は「高速弾を5点バーストする」頭おかしいコンセプトをしている。レティクル収束が遅いので、あえて拡散による命中率向上を狙ったショットガン的武器として玄人スナイパーに愛用されている。


●イーグルアイ
単発火力と引き換えに連射性能を上げた実弾狙撃銃。一見初心者の練習用に見えるが、数を当てる必要があるので、実は中級者向け。
倍率可変スコープを採用しており、2段階で倍率を変えられる。幅広い距離に対応できるが独特の挙動なので他の狙撃銃から移ると戸惑うことも。


●バトルライフル
イーグルアイ系統を更に近接戦寄りにカスタムした大口径ライフル。ノンスコープ状態でも簡易レティクルが表示され、弾が比較的まっすぐ飛ぶ。
スコープ倍率は低く、反動も大きい。更に他の狙撃銃よりも最大射程が抑えられているため、遠距離狙撃には向かない。簡易レティクルもはっきり言って使いづらい。
旧狙撃時代では数少ない近接戦&長期戦対応銃として活躍したが、副武器異動で弾数が大幅に減少し、主武器も近接用に大幅強化されたため、まさかの「長所全殺し」の憂き目を見る。近距離での爆発力だけは高いが、幾らなんでもスタミナが無さすぎるし、主武器と役割がかぶってしまう。
今後の調整に期待したい。


●炸薬狙撃銃
着弾時に爆発する弾頭を発射する大砲。旧狙撃時代から射撃精度やレティクル収束速度が改善されている。
元々副武器的な性質の武器だったため、以前と変わらぬ感覚で使用できる。長めのレティクル収束時間さえなんとかできればかなり良い武器。
単発火力が絶大な4段階目「炸薬狙撃銃・絶火」は現在もハイエンド狙撃銃として活躍する。


●LZ
荷電したニュードを打ち出すビーム狙撃銃。全体的に38式系統の上位互換だが、連射型などの変わり種が少なく、マガジン火力も低い。
扱いやすさと性能のバランスが良いが、発射したニュード弾体が非常に目立つことに注意。
……ボダブレ全般に言えることだが、LZって何の略なんだろう。Laserのスペルミスか。
5段階目の「LZ-アキュレイト」は超高速レティクル収束と他を隔絶する狙撃精度のお蔭で非常に扱いやすく高評価。普段は遊撃を使わないボーダーにもおすすめ(そんな人達に系統5段階目の武器を勧めるというのもアレだが)。


●LBR
ニュード版バトルライフル。こちらもノンスコープ時の射撃精度が高い。
バトルライフルと比べると、反動が皆無だが弾の散り具合が大きい。低倍率スコープと最大飛距離が短いのはそのまま。
遠距離狙撃が出来ないことを除けば非常に扱いやすい……のだが、やっぱりバトルライフルと同じように壮絶な弱体化を喰らってしまった。
今後の調整に期待したい。


●ブレイザー
チャージ式のニュード狙撃銃。チャージ時間によって威力が向上する。高速充填チップは必須。
「チャージしてから撃つ」という性質上、嫌でもレティクル収束の時間を稼げるため、立射でもそれなりの命中率を確保できる。
上位モデルの「ブレイザー・アグニ」や「ブレイザー・ロアー」に至っては、軽量級の胴体なら一撃必殺可能。
支給当初はどうしようもない産廃と嘆かれた4段階目「ブレイザー・バースト」は、度重なるアップデートによって徐々に強化され、現在は独特の立ち位置に収まる隠れた良銃となった。


●MLZ
多砲身型のチャージ式ニュード狙撃銃。チャージ時間によって同時発射数が増え、威力も僅かに上昇する。やはり高速充填チップは必須。
下位モデルは手数を重視、上位モデルは一撃必殺と用途がわかれている。2段階目の「MLZ-シグニスⅡ」は施設破壊用に有用。
しかし、4段階目の「MLZ-アーシズ」は稀代の産廃として悪評高い。


●可変狙撃銃
高威力・単射のAモードと、3点バーストのBモードを切り替え(スイッチ)出来る実弾銃。
「バトルライフルを38式系統に近づけた」と表現できる系統。今更先祖返りされても、というのが正直なところだが……。
バトルライフルと違ってノンスコープ時の精度は劣悪。スコープ倍率も低め。各武器の利点を見極められる上級者向けの系統。


●BSR
通常弾を使用するAモードと、炸薬弾を使用するBモードをスイッチできる実弾銃。
それぞれ、38式系統と炸薬狙撃銃系統のマイナーチェンジといえる性能の武器が集う。どちらか片方だけなら「じゃあ元の系統でいいじゃん」ということになるため、使い分けを意識したい。


●SBR
通常の狙撃銃であるAモードと、強制的に膝射体制に移行して射撃精度を上げるBモードをスイッチできる実弾銃。
Bモード中は移動不可になってしまうが、レティクルが完全収束しない「しゃがみ1」チップや、しゃがみチップ非装備時でも完全収束状態になれる。
4段階目の「BSR-デッドアイ」は恐ろしくレティクル収束が遅いが、Bモードが「一発15000ダメージ」という訳のわからん超火力。


また、狙撃兵装の爆発物もこちらに残っている。一部狙撃銃と併用できないのが残念。
ちなみにディスクシューターとインパクトマインは支援兵装にバーターされました。さよならスリケン。


●ジャンプマイン
跳躍地雷。感知範囲に敵機が侵入すると飛び上がり、一瞬おいた後に炸裂する。
地雷系では群を抜いた使いやすさを誇るが、低火力なのでN-DEFが残っている敵には弱く、タイムラグのせいで高速機には振り切られやすい欠点がある。
迷彩をかけてプラントに突入し、まき散らすのがセオリー。威力の低さは2個重ね置きして対応だ。


●スティッキーボム
吸着式の投擲爆弾。着弾後に引っ付き、一瞬のラグの後に爆発する。
旧狙撃時代はへなちょこ弾道で使いづらかったが、強襲兵装の手榴弾に近い弾道に改善され、大幅に使いやすくなった。
視認性の低さを生かしてプラント争奪戦で活躍する。コア攻撃にも非常に使いやすい。


●FLR(PS4新規)
狙撃式でない短射程ライフル。主武器のように構えただけで照準が表示され、ロックオンも可能。地形以外のものを貫通する、当たり判定の大きなニュード弾を放つ。
貫通特性により、敵機がバリアを張っていればバリアごと本体を、密集していれば複数体同時に撃ち抜く芸当もできる。ちなみに味方機は誤射判定なしですり抜ける。
ただし主武器とは着弾判定が異なるため、動く目標には先読みして撃つ必要がある。



【補助装備】

●偵察機
装備すると静止状態に移行。周囲を索敵しつつ前方に一定距離進む偵察機を射出できる。索敵範囲、滞空時間、前進距離はモデルによって異なる。
待ちのセンサーに対し、攻めの偵察機。先行偵察による侵攻支援や、センサーが破壊された時のフォロー、後方に敵が浸透した時のクリアリングが求められる。
総合性能No.1は3段階目の「アウル偵察機」。長めの滞空時間とそこそこの索敵範囲を併せ持ち、即席の索敵センサーとして利用できる。
2番手に続くのは4段階目の「ロビン偵察機」。滞空時間が極短でちっとも前進しないが、非常に広範囲を索敵可能。誰が呼んだか「照明弾」。


PS4版ではロビン偵察機が索敵範囲を少し縮小した代わりに滞空・前進時間が大幅に延長された別物となったため、アウル偵察機を超える人気を博し、かつての照明弾は歴史の中へと埋もれていった。
……と思われていたが、PS4版がリリース4周年を目前に控えた2022年7月24日、新型の「カナリア偵察機」としてまさかの復活を果たす。AC版ロビン偵察機の索敵性能をほぼそのままに、弾数が3発に強化されている。


●レーダーユニット
地味に移動してきた元偵察装備。装備すると静止状態に移行(方向転換は可能)し、自機の周囲を索敵する。弾数制限はない。
偵察機やセンサーの様に使用後即偵察が完了するのではなく、徐々に走査範囲が広がる形式。自機を中心として走査する関係上、索敵範囲が狭い。自機も動けなくなるなど、デメリットが目立つ。
自機単独で敵陣潜航を目指すプレイスタイルでは「使用回数∞」&「打ち上げエフェクトが無いので発見され辛い」という利点が光る。それでも「索敵延長+アウルでおk」になるが


●クリアリングソナー
投擲式の簡易索敵装置。投げた後は時限信管で起爆し、起爆地点を中心に一定範囲を走査する。
索敵装備としてはかなり軽いのが最大のメリットで、「チームのための索敵」よりも「自分用の索敵」という性質が強いが、索敵時間が一瞬、時限信管も起爆まで短すぎると、欠点が目立つ。
やっぱりアウルorロビンでおk


●NDディテクター(PS4未実装)
起動すると障害物越しの敵を透視できる。サーモグラフィーとレントゲン写真のあいのこ。狙撃時代は特別装備だったが補助兵装枠に異動してきた。
ただし、敵の設置物は視認できない。となると敵の索敵センサーも映せ、索敵した敵は壁越しでも見えるマーキングがつく偵察機でおk。
おまけに補助枠に異動し、弾数やSPゲージ制限が撤廃され無尽蔵に使えるようにはなったものの、使用中はアクションチップとEUS以外の攻撃が不可となった。
狙撃・特別時代でも散々だったが、異動によってさらに苦しい立場に立たされている。SEGAェ……。


●セントリーガン
地上設置式の自動砲台。設置後は感知した敵を攻撃する。攻撃は必中。再装填速度は腕部リロード性能によって変動する。
「多くの敵を捕捉でき、それでいて目立ちにくく攻撃に晒されない」設置場所を熟考する必要があるが、とりあえず投げておくだけでも結構な戦果が期待できる。下手をすれば本体よりポイントを稼ぐこともあるので、ついた敬称が「先生」。
戦場から離れたルートに置いておき、ヒットマークを頼りにする簡易センサーとして使う小技もある。
継続火力と弾の隠密性に優れ、系統最大の耐久力を持つ実弾ライフル「セントリーガンAC」、射線が目立つが純粋な火力ではトップのニュード銃「セントリーガンLZ」、閉所で無類の強さを誇る散弾銃「セントリーガンSHG」を戦場に合わせて選ぼう。
なお、初期装備の「セントリーガンSMG」は火力が低すぎるので「AC」入手後はお役御免になる。初期装備だからね。仕方ないね。


●エアロセントリー
プロペラで滞空する自動砲台。まんま空中版セントリーガン(空先生)だが、頭上からの撃ち降ろしとなる関係上、CSを狙いやすい。
反面耐久力は低く、更に感知範囲が本体下側半球状なので、あまり高くにほうり上げると攻撃頻度がガタ落ちしてしまう。
激戦区のプラントに突入する際にはこいつが飛んでいないか警戒すること。遠距離から狙撃して壊してしまおう。


●リモートシューター
遠隔操作可能な空中砲台。通称「妹(イモート)先生」。シャレかい
エアロセントリーと似ているが、展開後にBボタンを押すとリモートシューター側のカメラに切り替わり、ニュード弾を発射できる。弾数は無限。
操作中は一切の自機操作が出来ず、ご丁寧に集音マイクも妹先生側に切り替わる(自機周辺の音が聞こえなくなる)ため、全くの無防備になってしまう。考えなしに使うとただの的なので注意。
「設置物回収」チップを使うと「敵ベース外壁に到達→妹先生を壁上に投げる→ベース内施設破壊→妹先生回収してベース突入→コア傘内部に妹先生を仕込む→エリア移動で安全圏退避→敵機に気付かれるまでコア殴り放題」という素敵なセットプレイが出来る。索敵が相当ザル化しているカオスなマッチでしか成功しないが。


●スタングレネード
非破壊手榴弾。投擲後に時限信管で起爆し、巻き込んだ敵機を一定時間行動不能にする。旧狙撃時代は「迷彩加速凸」のお供として猛威を振るった。
現在でも武器変更速度の速い腕と組み合わせ、狙撃銃で頭部をぶち抜くコンボプレイは健在。重量が軽めなのもうれしい。


●高振動ブレード
チャージ式格闘武器。チャージすることで威力が向上する。ぷるぷるないふ。
攻撃範囲が非常に狭く、扱いこなすのは至難の業。光学迷彩をかけてもチャージ中は刀身が光るし音も出る。
ぶっちゃけ軽量化パーツと割り切った方がいい(スタングレネードの登場でその立場も危ういが……)。使いこなせたとき、君は立派なナイフマスターだ!


●FAS
簡単に言うと「一定距離を前進するエアロセントリー」。移動限界に達するまでニュード弾を打ちつづける。攻撃は必中。
ただし火力が非常に低く、装備自体も空先生以上に重い。



【特別装備】

●光学迷彩
読んで字の如く、使用すると姿を消す(モデルによってカメレオン精度が異なる)。Ver.5.0から初期装備系統となった。
飛んだりダッシュしたり撃ったり、派手な行動をすると悟られてしまうが、ぱっと見で気づかれにくくなるのは大きい。更に起動中はロックオンされない。
ただし使用時間の短縮や不可視化まで時間がかかるなどの弱体化も著しい。特に起動時の被ロックオン強制解除効果が失われたのが痛い。
マグネタイザーやEUSが優秀になったので相対的な地位低下も大きく、かつての栄華はない。状況把握力を磨いた上級者向けの装備。


●シールド発生装置
地上設置式のエネルギーバリア。目立つ、すぐ壊れるという欠点以前に、そもそも機動戦命のゲームシステムと根本から噛みあっていない、産廃の代表格。
「活用法を考えるくらいなら迷彩を買え」と言われ続けていたが、稼働5年目にしてようやく初期装備の座を退いた。大変な進歩である。
あえて使うのならプラズマカノン・ネオに5発耐える圧倒的耐久力を誇る3段階目「高出力シールド」一択。フレア系やネリスなどの照射系には貫かれるので注意。


●マグネタイザー
投擲式の磁力発生装置。有効圏内の敵機の動きを鈍化させる(鈍化具合はモデルによって異なる)。有効圏は障害物を貫通する。
目立つ、壊されやすい、壁に張り付かないという難点はシールドと同じだが、機動力低下効果自体は非常に強力で、使う場所も選ばないと、有用性はダンチ。
単純に使うだけでは効果の薄い玄人好みの装備。自機とマグネで挟み撃ちにするように動く、乱戦中に投げ込む、閉所で壁越しに起動する、あえて目立たせて突入を躊躇させるなど、知恵を絞ろう。
ユニオンバトルではベース防衛時に活躍できる。


●EUS
本体固定式の自律攻撃装置。起動中は攻撃範囲に入った敵を自動的に攻撃する。通称「肩(乗り)先生」。
単純に接近戦時の火力が増すため、重量がかさむことを除けば非常に扱いやすい武器。


●PHユニット
プラントに設置することでプラント占拠機能を持つ装置。通称「選挙占拠先生」もしくは「ヤシの木」。
占拠能力のみで他にこれといった効果もなく、占拠能力もユニオンバトルのDrone程度だが、産廃と侮るなかれ。
コイツの占拠機能は自機のそれと独立しているため、「奇襲を狙うプラントにコイツを置いて中立化→ユニットを放置して自身は敵ベースへ」といった行動を取ると、敵から見れば「ベースまで敵が来ているがプラントも危ない、でもどっちにも対応しようとすると過剰防衛で前線が下がる」という相当めんどくさい状況に持ち込める。
しかしながらコイツができることはその程度であり、その為だけに優秀な迷彩や肩先生を捨てるというのは……やっぱりこいつ産ぱ


そして時は流れ、AC版のサービス終了から約1年6ヶ月が経った2021年6月、PS4版においてもPHユニットが実装された。
AC版でお馴染みの「試作型」「改良型」「実用型」に加え、PS4版オリジナルの新型「高機能型」を引っ提げての登場である。
しかもブラスト0.4~1.0機相当だった占拠力が0.7~1.5機相当に、耐久力も最大3倍に大幅上昇、ダメ押しの如く稼動時間も約5~10秒延長と超絶強化されて。
ここまで強化されると先のような「プラント奇襲とベースの同時攻め」などの攪乱も非常に容易になるばかりか、敵味方がぶつかり合うプラント戦で雑に放り込むだけでも占拠力で優位を取れるため、かつての産廃扱いは何処へやら。瞬く間に環境入りを果たした。
…というか環境を荒らし過ぎて数回の弱体化を受けたほどである。その結果、現在は迷彩・肩先生と同程度にシェアを競う強装備の一角というレベルまで鎮静化された。



なお、照準補正装置はバッサリ削除されました(プレイデータのVer.5.0アップデート時に使用素材は返却されるGPも返せよ)。







追記・修正を急げ! 帰る家が無くなる!




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  • 正直 -- 名無しさん (2016-06-27 22:30:21)
  • めっさ使いにくい。まああとは慣れてきたらそこそこな活躍できるようになるんだろうが -- 名無しさん (2016-06-27 22:31:17)
  • 強化されたマグネタイザーが非常に面白い。γに引っ掛かって悶絶している敵機を回り込んでハチの巣にした時は絶頂するかと思えた。バトライのスタミナ減は辛いが、もう一つの愛銃絶火は相変わらずなので救い。 -- 名無しさん (2016-06-27 22:44:43)
  • メイン武装と肩先生のシナジーが狙撃時代以上に強烈になった。 -- 名無しさん (2016-06-28 08:11:40)
  • ↑2遊撃おじさん「動くと当たらないだろ!動くと当たらないだルルォ!?」 -- 名無しさん (2016-06-28 08:37:11)
  • 闇鍋で変遷リニューアルがあったことは分かるけど -- 名無しさん (2016-07-31 11:08:01)
  • 連投失礼 で、結局何をする・どーいった目的で使う兵装なのさ? -- 名無しさん (2016-07-31 11:09:04)
  • なかなか楽しく使える兵装で遊んでて面白いわ。 -- 名無しさん (2016-08-03 15:43:22)
  • 敵への場合によっては味方への嫌がらせ用。 -- 名無しさん (2016-08-03 16:04:27)
  • ↑味方に嫌がらせすんなよwww 肩先生絶好調で良いゾ~コレ -- 名無しさん (2016-08-14 17:40:35)
  • レーダーユニットで照らしてそのままアキュレイトでお座り重を粛清しにいけるというのが砲撃が強いマップだと非常に輝く -- 名無しさん (2016-08-18 01:14:58)
  • ロンシャのような凸ルートが複数あり、敵を目視しにくいMAPだとロビンあげて敵陣営付近にセンサー無いのを知ることが出来ると単機スネークが捗る。迷彩つけるとなお捗る -- 名無しさん (2016-08-23 19:52:53)
  • 照準補正装置廃止されてたのか…買っちまってたよ…(絶望) -- 名無しさん (2016-08-27 17:30:08)
  • 今はすっかり強襲と重火力の中間みたいな殴り合いもこなせる万能兵装に。狙撃銃も球数なくなっただけで強力さは増してるからすごくいい -- 名無しさん (2017-07-15 20:17:49)

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