コルト M16

ページ名:コルト M16

登録日:2016/03/17 Thu 19:33:54
更新日:2024/01/22 Mon 13:33:43NEW!
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アサルトライフル アメリカ コルト 兵器 ゴルゴ13 m16 5.56mm ベトナム戦争 世界4大アサルトライフル




アメリカ人のユージーン・ストーナーによって1960年に開発された突撃銃
アーマライト社が開発した時の製品名はAR-15。1963年に正式採用された。



ストーナーが開発した7.62mm口径のAR-10を原型に、小口径の5.56mmライフル弾を使用する銃として開発された。
現在ではAK-47FN FALH&K G3と並んで「世界4大アサルトライフル」のひとつとして数えられている。



【性能】


カタログデータ


全長 990mm
重量 2.86kg
口径 5.56mm×45mm
装弾数 20/30発
連射速度 800発/分


M16はAR10を5.56mmにするだけでなく、木製部品を排除してプラスチックとアルミを多用しているため、
当初は「ブラック・ライフル」「マテルのおもちゃ」と言われていた。


発射の際のガスオペレーションには、ガス圧をボルトキャリアに直接吹き付けるガス直噴式。
通称「リュングマン式」の派生型を採用して軽量化や低反動・高精度を実現しているが、
それ故に低品質の弾薬を使用したり整備を怠るとボルトが汚れ、動作不良を起こしやすいという弱点を持つ。



【歴史】


AR-15ことM16が初めて戦場に投入されたのは、ベトナム戦争のことである。
当初はM2カービンの後継として空軍や南ベトナム軍などに渡り、一般的に使用されていなかったが、
当時アメリカ軍の採用小銃であったM14ジャングル戦に不向きであり、
更に前線の特殊部隊が使用してみると、ジャングル戦でM14よりあらゆる点で優れていると評価を受ける。


しかし、この銃の初期モデルが一般の兵士達の手に渡ると問題が多発した。


まず、兵士達が弾薬に使用していた火薬が規格外(M14の7.62mm弾に使った火薬だとか)のものであり、
更に、当時としては未来的なデザインから「整備がいらない」という誤解と、それによる手入れ不足が発生。
動かないM16に悩まされた兵士達が旧式の銃や、敵から奪ったAK47などで戦うという事態となり、
それらの問題が連邦議会の上院で取り上げられるほどの欠陥銃扱いを一時受けていた。


その後。改良や取り扱いマニュアルの完備などをしたM16A1が誕生。兵士達からの信頼は取り戻し、
結局ベトナム戦争からは敗退するも湾岸戦争など数々の紛争で使用され、
名実ともにアメリカを象徴する銃となっていった。


同時多発テロ以降のイラク・アフガン戦争でもM16A4や短縮版のM4カービンが使用された。
これらのモデルはピカティニ―レールに対応したモデルとなっており、
ダットサイトやバーチカルグリップ、フラッシュライトを取り付け可能である。
また陸軍や海兵隊では分隊や小隊付の選抜射手用にM16A4ベースの狙撃用ライフルも採用されていた。


一時期XM8に正式採用小銃の座を奪われかけたが、軍内では「わざわざM16を置き換えるほどでもない」という意見も強く、コルト社の熱心なロビー活動もありM16シリーズが存続するようになった。



【派生】


M16(フルオート。前述の問題有り)
M16A1 (フルオート。フラッシュハイダーを現在のモデルにするなど改良)
M16A2 (3点バースト射撃。ハンドガードを円断面の上下分割形状に変更)
M16A3 (M16A2のフルオートモデル。アメリカ海軍にて採用)
M16A4 (M16A3の改良版。ピカティニーレールを採用している。現行モデル)
XM177 (M16A1のカービンモデル。通称「コルト・コマンドー」)
M727 (M16A2のカービンモデル。詳しくはリンク先へ)
M4 (M16A2のカービンモデル。ピカティニーレールを採用している)
M4A1 (M4のフルオートモデル)


M16コピーといえる銃として、カナダのC7、ドイツのHK416、台湾のT65およびT91がある。
アメリカの各銃器会社はM16シリーズをコピーしたセミオートライフルを民間に販売しており、
その他イギリス、イスラエル、イタリア、チェコ、ウクライナなどでもM16コピーの銃は作られている。


また中国も内緒でM16を参考にCQ311なる銃を製造し、それをイランやスーダンがCQ311をライセンス生産している。
さらにはロシアまでもがモロトHPE140というM16コピーを製造し、内乱中のウクライナではロシア系義勇兵が使用している。



【配備国】


M16はアメリカだけでなく親米国の多くに配備されている。


イスラエル軍では、自国で開発されたIMIガリルに替わり支援を受け入手したM16が制式小銃となり、
また冷戦時代共産ゲリラが暗躍していた中南米の反共政府軍にも多く導入された。


また、その供給量故かゲリラやテロリストの手にも渡る場合がある。


フィリピンやインドネシアなど東南アジアでは、ブラックマーケットに流れたM16などが反政府軍に使われ、
イギリスのIRA暫定派やスペインのETA(バスク祖国と自由)もカンパなどでM16を調達。
かの悪名高きISILもイラク軍から鹵獲したM16とM4を少数ながら使用している。




【登場作品】
ゴルゴ13……ゴルゴが愛用銃として使用。狙撃も戦闘もこれでこなす。
コマンドー……メイトリックス大佐および敵兵が使用。
ブラックホーク・ダウン……レンジャー連隊員がM16A2、デルタはカービンを使用。
ゾンビ……主人公のSWAT隊員らが使用。
うぽって!!……いちろくが使用。
マトリックス……ネオと敵兵士が使用。
スワロウテイル……ランとシェンマイが狙撃に使用。
ザ・シューター/極大射程……M4カービンをスワガーおよび敵兵が使用。



その他、映画に出てくるほとんどの米軍兵士が使用する他、
FPSやガンシューティングゲームの大半に登場する。






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  • ちなみに当初の開発元だったアーマライト、航空機メーカーのフェアチャイルドの一部門だったりする。M16の権利を手放した数年後、切り売りされたみたいだが。 -- 名無しさん (2016-03-30 21:43:22)
  • 1983年に特許切れになってそれ以降AR15クローンは好きに作れるようになった そのせいでコルトの軍用銃部門潰れたとか -- 名無しさん (2018-11-06 03:48:46)

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