登録日: 2015/02/25 Wed 00:47:35
更新日:2024/01/12 Fri 10:40:36NEW!
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dm デュエル・マスターズ カード 除去 ドラゴン・サーガ ドラグハート ドラグハート・フォートレス 汎用性が高い フォートレス除去 カード除去 クリーチャー除去 クロスギア除去 闇にはない
ここでは、デュエル・マスターズにおける、「カード」を指定した除去について扱う。
カード指定除去とは?
呼び方は「カード除去」「カードを指定した除去」などいろいろ存在し、故に記事名もTCG記事としてはあまり適切ではないことだが、不正確であることを予めお詫び申し上げる。
かつてより《センジュ・スプラッシュ》(極神編)や《トンギヌスの槍》(E3)など
除去する対象が特定のカードタイプ(クリーチャーとか城とかクロスギア)とかではなく「カード」とのみ表記されたカードが存在していた。
これらのカードは当初、後に増えるであろうカードタイプに対応しているだけ、ともされていたが、後に「進化クリーチャーなど、複数のカードで構成されたオブジェクトはその一番上だけを移動させる」という裁定が登場したことで、
それまで「ドリアンロック」と呼ばれていた《邪神R・ロマノフ》と《ロイヤル・ドリアン》のコンボを、自然を絡めずに成立させる方法として「センジュロック」として確立させた。
後に複雑怪奇(といっても筋は通っており、カードごとの特殊裁定はないのだが)な裁定で若干弱体化した。
《トンギヌスの槍》はそういう除去には使われないものの、元々がハイスペックであったことから「神(シェン)」をメインとしないデッキでも盛んに採用された。
またこちらもやや難解な裁定によって、「カードとして指定した除去は複数のカードで構成されたクリーチャー除去としては扱われない」ことから「いきなりゴッドのぶちぬきたい部分だけ除去する」ことに使用できた。
(クリーチャー指定除去では、ゴッドを選択した場合、そのゴッドのコントローラーが破壊する部分を任意で選択できるが、
カード指定除去は除去カードをプレイした側が選択する。このため《神帝スヴァ》は他の神帝とリンクしていても一発で除去され敗北する危険が上昇した、ヒデエ)
なんでグループ扱いされたのか?
これらのオブジェクト移動カードは当初はコンボカードとの組み合わせや、万能除去としての活躍を見せたが、後に本来の意図である「そのカードが刷られた時代よりあとのカードタイプにも対応した除去」としても注目されるようになったからである。
ドラゴン・サーガから導入された「ドラグハート」は、裏面にクリーチャーのカードタイプを持っているが、表面はサイキックと異なり「ウエポン」と「フォートレス」のいずれかのカードタイプを持つ(両方持つ場合もある)カードであった。
このうち、「ウエポン」はドラグナーに直接装備するカードであり、ドラグナー自体を除去することで除去できた。
だが「フォートレス」は単独で場に存在できるうえ、クロスギアとことなりカードタイプ「フォートレス」を指定した除去が存在していない。
(これは意図的なもので、「フォートレス」を指定した除去呪文は刷らないと開発が考えたためである)
コロコロコミックでもDMR-14(フォートレス初登場弾)の紹介では「絶対に場を離れない要塞」などとして紹介していたほどである。
無論、後述の通り実際には誇張表現であるのだが、実際現在離せるようになってもなお出れば相手にとって脅威であることは間違いない。
だがここにおいて、最強のビクトリーフォートレス《龍波動空母 エビデゴラス》を作り上げた水文明は、他方で内部分裂した「龍脈術」のグループから対策としてなのか《龍脈術 水霊の計》を編み出されてしまった。
それ以降、龍脈術のグループは龍波動のグループと和解したが、和解した際に彼らに《龍脈術 落城の計》(フォートレス(城塞)を陥落させる、とそのまんますぎるネーミングセンス)を伝授しており、その秘術の極意を科学的に証明したのか、龍波動側も《金色証明》を解いてみせた。
また火文明、自然文明もカード指定除去を独自に準備しており、光文明も2枚程持っている。
各文明ごとに除去の方法は変わるが、フォートレスが全盛のDS環境では水がリードする形になる*1。
フォートレスが少なくなったあとの環境ではその時の流行りになるが、それでも対応が難しいクロスギアを対象に取れるようになるため各文明は投入を検討したいところだろう。
- 光:シールドに封じる
- 水:バウンス
- 火:破壊
- 自然:マナ送り
これらはいずれもクリーチャーの除去手段を応用した形になっており、イメージもつきやすいだろう。
なおクリーチャー除去が驚くほど安く、またパワー低下という優秀な除去も持っていた闇はバランスを取るためかカード指定除去を貰っていない。
おそらくカラーパイとしては闇にはカード指定除去は存在しない、とウィザーズは考えたのだろう。
おかげでDS環境では当初のトップメタの地位からやや落ちているが。
各文明ごとのカード指定除去
光
《スーパー・エターナル・スパーク》と《記憶の精霊龍 ソウルガルド》の2枚のみ。
いずれも過去の呪文《エターナル・スパーク》と《魂と記憶の盾》をアレンジしたもの。
だが両方共光にとってはサポートの多く取り回しがききやすいカードであるため使いやすい。
水
《龍脈術 水霊の計》を登場させ、以後も《龍脈術 落城の計》を龍脈術のグループが編み出している。
また龍波動側も《金色証明》を解き明かした。
(なおルビは「こんぢきしょうめい」。*2)
また《龍素記号Sg スパゲリア》も登場した。
また水はかつてのカードである先述の《センジュ・スプラッシュ》や《ルナ・ミステリーマンション》、更に遡れば《ルナ・ウイング》《シャドーウェーブ・サイクロン》も擁しており、カード指定除去はもはや十八番。
闇
先述の通り、DS環境まで見ても存在しない。過去のカードでも「カード」を指定した除去は(後述の《ディアス Ζ》を除くと)《超神龍スカイ・ガルーダ》しか存在せず、実用性に欠けている。
だがクリーチャーをあまりに安く破壊できる闇文明にカード指定除去を与えた場合、いろいろとバランスブレイカーになりかねないため、ある意味ではしょうがないのかもしれない。
なにしろなんと言っても《デーモン・ハンド》や《魔狼月下城の咆哮》の文明ですから…
一応《時空の封殺ディアス Ζ》の「殲滅返霊」はカードを対象とするが、相手依存の上にどんなデッキにも入れられるような手軽さはない。
Rev環境になると、ようやく大型カード指定除去である《オールデリート》が登場。ただし、11コストの呪文でありため、闇単色で使用に耐えうるものではない。強いて言えば先攻1ターン目に《ラッキーダーツ》で引き当ててそのまま勝つぐらい
火
《英雄奥義 バーニング銀河》や《熱血龍 メッタギルス》、《スーパー獅子幻獣砲》を擁する他、
なんと過去のカードでもティラノ・ドレイクと現在はマイナーになってしまったかつての主人公種族に[[《炎竜鳳シャイニング・ノヴァ》>炎竜凰シャイニング・ノヴァ]]、ランデスか破壊かを選ばせる《クライシス・ボーラー》を擁している。
流石にパワーを持たないフォートレスなどに対して火力は撃てなかったが、エピソード期に確立した「コスト以下指定除去」をカード指定除去に応用する形で所持した。
そして自らが優秀なフォートレスを手にいれたことで、それまで闇と水に隠れていた環境から、自然とともに脱却するかたちになる。
…まさかあの時は光に負けるとは思ってませんでしたね、ええ。
自然
《有毒類罠顎目 ドクゲーター》や《緑罠類有毒目 トラップトプス》を擁する。
いずれもマナ送りであるため、場面を間違えると相手に有利にしてしまうことも多い。
もっとも、フォートレスは超次元ゾーンに戻るため、DS環境ではあまり気にしなくていいだろう。
「マッドネスカード送り」というのも他の文明にないドクゲーターの利点でもある。
無色
上述の通り《トンギヌスの槍》が存在しており、ユーティリティの高さ(文明を問わない)が魅力。
ただし踏み倒しが使えないと高いのはネック。無色では《名も無き神人類》を《神豚 ブータンPOP》などにしてから唱えるのがポピュラーか。
多色
[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》>極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド]]が存在する。全体カード指定除去という幅の広さはこれまでの全体除去でもトップクラスであるが、一方で注意してデッキを組まないと自分のクリーチャーも残らない。
カード指定除去のそれなりにややっこしい裁定(2015年7月15日改定)
「カード指定除去」を「複数のカードで構成されたオブジェクト」に打った場合は非常にめんどくさい処理になる。
現時点で、複数のカードで構成されたオブジェクトに該当するのは以下の通り。
- 進化クリーチャー
- 進化クロスギア
- シールド・プラスされて2枚以上のシールドカードで構成されるシールド(要塞化された城は別のオブジェクト)
- リンクしているゴッド
- サイキック・スーパー・クリーチャー
- 《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》
この内太字にしたものはやや厄介であるため、注意しておきたい。
※なお、「ドラグハート・ウエポンを装備しているクリーチャー」も定義に該当しそうだが、ウエポンの維持に装備対象が必要というだけで、ウエポンもクリーチャーもそれぞれ独立したオブジェクトである。これはクロスギアをクロスしたクリーチャーと同様の扱い。
「カード」を指定した場合、重なっているオブジェクトを指定した場合は「一番上を移動させる」か「下のカードのどれか一枚を引き抜く」ことになる。
この場合、一番上を移動させると、残っているカードで適切な進化元が存在している進化クリーチャー(クロスギア)があれば再構築できる。
(再構築せずに非進化だけで残すことは可能。なお進化元が存在しない、あるいは構成されたカードでは進化元が確保できない場合は残せない)
残せる進化元の上限数はカードとして離れた一番上が何体の進化元を要求したかに基づく。
例えば、進化GVの場合は3体の進化元を要求するため、最大3体を残すことができる。
つまり、1体以上ならば制約のない超無限進化の場合は何体でも残せることになる。
2021年には「自身が離れる時に代わりに1番上のカードを離す」置換効果を持つスター進化が登場した関係で、再構築では1体のクリーチャーしか残せなくなった代わりに離れる進化クリーチャー及び残す進化クリーチャーの進化元を参照しなくなる改訂が入り、非進化クリーチャーの下に進化元を何枚も重ねたり、本来そのデッキで出す事の出来ない様な進化クリーチャーも残す事が可能となった。
またクロスギア以来の、「進化クリーチャーを重ねる事の出来る非クリーチャー」であるタマシードの登場した2022年にはタマシードを含めた単独でバトルゾーンに存在出来るカードならクリーチャーとクロスギア以外でも再構築の際に残せる様になった。
そしてここからが重要なのだが、一番上だけが離れる場合は離れたカードは「クリーチャーとして離れた扱いになる」。
一方、進化元だけが離れる場合は単なるカードとして離れた扱いになる。
進化クリーチャーは全体としてみるとクリーチャーであり、一番上だけでもクリーチャーである。ただし、進化元はクリーチャーではない。
eg1)《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》《雷鳴の守護者ミスト・リエス》を進化元にした《「無情」の極 シャングリラ》の最上部が離れた場合、ラ・ウラ・ギガとミスト・リエスは残るが、シャングリラのエターナル・Ωは適用される。
eg2)《守護聖天ラルバ・ギア》《守護聖天ナンモ・ナイ》を進化元にした《「無情」の極 シャングリラ》の最上部が離れた場合、ラルバ・ギアとナンモ・ナイは残らないのでシャングリラのエターナル・Ωは適用される。
ゴッドに対して「カード指定除去」をプレイした場合は通常の除去と同じで「ゴッドの持ち主が除去したいゴッドを選択する」。
ゴッドの場合は、全体としてもクリーチャーであり、個々のリンクパーツ単独でもクリーチャーである。したがって、「カード指定除去」でリンクパーツの一部が直接引き抜かれてもクリーチャーとして離れた扱いになる。
サイキック・スーパー・クリーチャーに対して「カード指定除去」をプレイした場合、
実際には構成する「サイキック・セル」をプレイしたプレイヤーが選択して除去する。
このとき「サイキック・セル」自体は「文明、およびカードタイプ以外のいかなる特性も持たない(未定義)」ため、便宜的に「コスト0のカード」として扱う。
このため、《ルナ・ミステリーマンション》はマナゾーンに1枚も「M・ソウル」のカードがなくてもサイキック・セルを選択できる。
またサイキック・セルを移動させたとき、「クリーチャーを除去」したわけではないので、「リンク解除」は適用されない。
ぶっちゃけて言えば、どこを選択しようが最後は全部まとめて仲良く超次元ゾーンに戻ってしまうことになる。
特にこの点は、デュエル・マスターズのプレイヤーに低年齢層も多いことから勘違いしているプレイヤーが非常に多い。
相手が残そうとしていたら、優しく教えてあげよう。
のちに登場した「ドラグハート・セル」で構成される《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》も同様である。(タップされてりゃ離れないよ。「クリーチャーとしては」だがね)
eg3)《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》の真ん中(《勝利のプリンプリン》)を指定して除去したが、「リンク解除」は適用されないため、《勝利のガイアール・カイザー》《勝利のリュウセイ・カイザー》であったサイキック・セルも裏返すことなく超次元ゾーンに戻る。
なお単独のカードで構成されたオブジェクトである場合は、それが何のカードタイプであるかに関係せず、そのカードタイプと定義されたカードが離れた扱い(クリーチャーならばクリーチャーが除去された扱い)になる。
余談
これらカード指定除去が登場してからは、クロスギアなどが強いとされていた理由である「除去が汎用性の無いものばかり」という点が薄れた*3が、フォートレスにしろクロスギアにしろそれでもなお強い。
というより、フォートレスはこれくらい場から離すカードが豊富なくらいでないと環境に存在してはいけないレベルに強いギミックなのである。
それゆえ、いくらバランスブレイカーになると言っても闇にカード指定除去が配られないことに関しては
「サイクルのうちザンジデスだけ効果変えなくても」
「これは闇使いに対するいじめかなんかか」
などと不満も多い。
また、「カード指定除去」という、フォートレスやクロスギアだけでなく、普通にクリーチャーだろうが焼けることや、
サイキックやゴッドの強みを若干失わせるきっかけとなったこれらのカードを「デュエマの幅を狭めた」として好まない人も多い。
他方、《センジュ・スプラッシュ》や《龍脈術 落城の計》によって、【センジュロック】や【青黒墓地退化】(【落城HDM】)といったデッキも登場したことから、
これらのカードを「デュエマの幅を広げた」として歓迎する声もまた多い。
追記・修正は神帝スヴァを除去しながらお願いします。
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▷ コメント欄
- 裁定を考えてから出すだけ遊戯王よりましだけどややこしいのぜ・・・ -- 名無しさん (2015-02-25 01:09:08)
- 何!?リンクしたカードは一枚のカードとした扱うのではないのか!?と思ったことがありました -- 名無しさん (2015-02-25 01:11:23)
- ↑ミス×した○して -- 名無しさん (2015-02-25 01:18:32)
- シャングリラのΩ裁定は笑ったわ。あとスヴァにトドメを刺されてガチ凹みした友人が不憫だった -- 名無しさん (2015-02-25 02:40:46)
- 闇には一応ディアスがだな -- 名無しさん (2015-02-25 04:53:14)
- ディアス相手依存だからなあ ハンデスしまくればバトルゾーンに干渉せざるを得なくさせることはできるが -- 名無しさん (2015-02-25 07:03:29)
- ややこしいけど、理論としては筋が通ってるから納得は出来るな -- 名無しさん (2015-02-25 09:27:55)
- とりあえず万能除去っぽくみえるけど、進化クリーチャーに対しては進化元が残ったり逆に増えたりであんまり効果がないという… -- 名無しさん (2015-02-25 09:51:13)
- スヴァはマジでひどい -- 名無しさん (2015-02-25 11:12:56)
- スヴァ抜きで神帝デッキ作らないとな…。てかバーニング銀河強いです。ドラゴンデッキでお仕事してくれます -- 名無しさん (2015-02-25 16:11:43)
- オーバー・ザ・ワールドがかなりこの裁定で不利になってる -- 名無しさん (2015-02-25 20:47:30)
- クリーチャーじゃなくてカードとして除去するけど、このクリーチャーは選ばれない(アンタッチャブル)はすり抜けられるの?なんにせよサイキックはもはやボロカスだなぁ -- 名無しさん (2015-02-26 00:53:06)
- つまりどういうことなんだ・・・うまく理解できんぞ -- 名無しさん (2015-02-26 00:59:16)
- MtGでいうところのパーマネント除去・・・と思っていたら何じゃこりゃ。カードが重なるだけでここまで面倒臭くなるのか -- 名無しさん (2015-02-26 09:40:39)
- 上の例だとアンタッチャブルのはずのヘヴィデスメタルにも使えるみたいにかかれてるし、なんかすごいいい加減。 -- 名無しさん (2015-03-15 15:44:35)
- 単体がコスト6以下のゴッドがリンクしていてピュアキャットがいるときはどうなるんだろう。 -- 名無しさん (2015-03-15 15:47:25)
- クリーチャーがアンタッチャブルならその構成単位を選ぶときも選べないということで裁定は落ち着いてます -- 名無しさん (2015-03-23 22:52:00)
- ピュアキャットの例の場合、コスト12以上のクリーチャーの構成単位をトンギヌスで選ぶ格好になるので選べません -- 名無しさん (2015-03-23 22:53:01)
- カード指定除去のテキスト例載せると分かりやすくなるかも -- 名無しさん (2015-08-08 20:51:21)
- パーマネントみたいな指定がないのね。遊戯王なら場のカードとしか書かれてないからPゾーンも指定できたって話だが -- 名無しさん (2016-02-08 06:09:51)
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*2 「こんちきしょうめ(DMVSOPテーマ)」をもじったと真木老師が公言している
*3 フォートレス対策として上述のカードを投入すればついでに除去できるため
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