登録日:2015/01/22 (木)22:21:12
更新日:2024/01/12 Fri 10:25:03NEW!
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『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS(シード フレイムアストレイズ)』は機動戦士ガンダムSEED外伝シリーズ(アストレイシリーズ)の1作。
2008年に電撃ホビーマガジン誌上で展開された。
▽目次
【概要】
機動戦士ガンダムSEED DESTINYの時代を舞台に、東アジア圏における戦いを描く。
主人公は叢雲劾たち傭兵部隊サーペントテール、そしてガンダムアストレイ グリーンフレームを駆る新主人公トロヤ・ノワレ。
ときた洸一のコミックをメインに模型作例とソレを使ったフォトストーリーが展開。
(フォトストーリーの内容的にはキャラクターやストーリーを補完する物が多め)
バンダイからガンプラも発売されたが、発売済み商品の色変え・一部仕様変更品に留まっている。
特に、本作のメインであるガンダムアストレイブルーフレームサードとライゴウガンダムが未商品化なのが残念。
とはいえ誌上で作例は紹介されているので、模型展開はあくまでオマケと割り切るのが大人の特権だろう。
ぶっちゃけ、シリーズの中でもマイナーな方ではあるが、続きができたことを考えると決して不人気な誌上企画では無かったのだろう、多分。
コミックとフォトストーリーをまとめたムック本全2巻、一部描き下ろしを加えたコミックパートのみをまとめた単行本『スペシャルエディション』全1巻が発売されている。
【あらすじ】
コズミック・イラ73、東アジア共和国 第13密林保護区。
この国では、連合、ザフト、そして地域住民ゲリラが三つ巴の戦いを繰り広げていた。
連合に雇用されたサーペントテール。
彼らが出会ったのは、アストレイ・グリーンフレームを駆るゲリラの青年トロヤだった。
一方、連合・ザフトそれぞれに援軍が送られることになった。
彼らの登場で、戦況は不穏な動きを見せ始める。
【登場人物】
本作に登場した新キャラクター達は、MSV的な通称が設定されている者が多い。
地球連合
この地域の多くを支配している勢力。傭兵部隊サーペントテールを雇用。また、フジヤマ社との関係も深い。
●叢雲劾
傭兵部隊サーペントテールのリーダー。
詳細は項目参照。
本人は多くを語らないものの、間接的にトロヤの成長を促す。
第四軍との戦いでは、「力無き者の剣となる」と言う生き方を貫いた。
使用機体は、ダークブルーに塗装された[[劾専用ハイペリオンG>ハイペリオンガンダム]]→[[ガンダムアストレイ ブルーフレームサード>ガンダムアストレイ ブルーフレーム]]。
ハイペリオンGはサードの繋ぎ(その上ボロボロに……)だったり、サードは未使用設定が多かったりと、2機共地味に不遇。
●イライジャ・キール
傭兵部隊サーペントテールのメンバー。
通称「英雄殺しのイライジャ」
経験により確かな実力をつけた我らがヘタレ美少年。
親友そっくりのソキウスには随分慣れた様子。
今回はキャラが多いせいかいつもより若干影が薄い。
麗雄(笑)とのギャグシーンが一番の見せ場(?)。
使用機体はイライジャ専用ザク。なお彼にもハイペリオンGが用意されたが原型機に乗ってる奴が嫌いなので乗らなかった。
●ロレッタ・アジャー
傭兵部隊サーペントテールのメンバー。
久々登場のレアメカ・パワードスーツグテイを使用。
●リード・ウェラー
傭兵部隊サーペントテールのメンバー。
本作の解説役の1人。
●風花・アジャー
傭兵部隊サーペントテールのメンバー。
本作ではウェーブのかかったショートヘアになっている。かわいい。
相変わらずの聡い子供。
本作の解説役の1人で、劾や自分の考えを母と共にトロヤに伝える。
それによって間接的にトロヤの成長を促すことになる。
●スリー・ソキウス
この地域の連合軍司令官代理。
連合により作られた戦闘用コーディネイターソキウスの1人。
地域住民であるゲリラを殺す訳にもいかないと言う情勢から司令官代理の任についている。
ソキウスらしく、無感情な立ち振る舞いが特徴。
ソキウスの多くは廃棄処分(つまりSATUGAI)されたが、彼は懇意にしていた上官の助けもありあえて僻地に異動させられ、処分を免れた過去を持つ。
そのため地球連合に残った数少ないソキウスとなっている。
終盤の言動から、どうも他のソキウスとも接触を持っているっぽい。
使用機体はハイペリオンG。
フジヤマ社
連合と関係の深い軍事企業。連合に2人と1機の援軍を送る。
●ルカス・オドネル
ジストと共に送られてきた援軍。
ザフトの元エースだが、連合に寝返ったコーディネイター。
現在はフジヤマ社預かりの連合兵。
通称「静かなる慮獣」。パーソナルマークは首輪の付いた狂犬。
詳細は項目参照。
他人のために戦うことを良しとせず、ジスト、スーらと共に『第四軍』を組織して連合を離反する。
使用機体はストライクE→ライゴウガンダム。
●ジスト・エルウェス
連合兵。
通称「混沌の申し子」。
パーソナルマークにはコウモリのような意匠を持つ。
ナチュラルとコーディネイターのハーフで、通称もそれに由来する。
ルカスとは親友、のハズなのだが……。
明朗快活に振る舞うが、心の奥には重い境遇ゆえの鬱屈したものを秘めている。
戦闘時には心がマシンのようになることもあったが、コレがSEED能力なのか、あるいは自己暗示の類なのかは明確にされていない。
使用機体は、戦場で目立たせるため深紅に塗装された[[ジスト専用シグー>シグー(MS)]]、ソレに追加装備を施したシグーアサルト。
発売されたガンプラでは、アサルトシュラウド装備は付属せず、自作が推奨されている。モデラー以外にはかなりの無茶ぶりである。
ザフト
連合程ではないが東アジアに支配地域を持つ勢力。民間軍事会社(PMC)から司令官を雇用。問題児揃い。
●レオンズ・グレイブス
民間軍事会社(PMC)から雇用された司令官。ナチュラル。
通称「ウォーサーフ」。
戦場の荒波に乗る死の商人、といった意味で、パーソナルマークも波と兵器、そして海蛇(?)の意匠。
戦争をビジネスと割り切り、採算を重視した戦い方をする。
ナチュラルでありながらもザフト軍に出向している事から分かる通り非常に優秀だが、中身は冷淡な悪役。
と思いきや根は常識人でありクセの強い部下に振り回される苦労人でもある。
それでも混沌とする戦況の中でも自らの目的を見失わず、最終的に劾らと不思議な共闘関係になる。
射撃戦が得意だが、白兵戦が不得手かと言うとそんなことはなかったぜ!
使用機体は射撃戦よりにチューンしたレオンズ専用シビリアンアストレイ DSSDカスタム、そしてその頭部を換装したアームズアストレイPMCカスタム。
支援機(未ビジュアル化(泣))からパワーチャージを受けて強力な射撃が可能だが、高くつくのが難点(レオンズ的に)。
DSSDから購入したものだが、最初にチューンした時点でPMCカスタムなんじゃね?とは言ってはいけない。
●アレック・ラッド
ザフト軍人。コーディネイター。
通称「ミスタージェントル」
その名の通り卑怯な行いを嫌い、正々堂々とした戦いを好むゴツいシブメン。
しかしそれは頑固で融通のきかないと言う意味でもあり、また地域制圧と言う任務には向かない。
こうした面が災いして、本来彼が務めるハズだった司令官の任はレオンズが代わりに務めることになった。
レオンズとは水と油で、互いにイヤミを言いあう一幕も。
使用機体は清廉潔白な彼らしい、白いカラーリングのアレック専用バクゥハウンド
当初はケルベロスウィザードを使用していたが劾との戦いで破壊、以降はブレイズウィザードを使用。
●ルドルフ・ヴィトゲンシュタイン
ザフト軍人。コーディネイター。
自称「華麗なる英雄」、略して「麗雄」(笑)
本作のギャグ担当で、一言で言うと劣化炭酸。
資産家の家系で、パーソナルマークもそれっぽい。
「美しい」、「美しくない」が口癖の、プライドの高いナルシスト。
自分を強力な英雄だと思い込んでいるが、戦闘能力はそこまで高くない。
と思いきや本気になればなかなか強く、また彼の言う美しさは「人間としてのあり方」とも言えるので悪人でもない。事実彼の一言はとあるキャラクターを改心させた。
要するに見栄を捨てることさえできれば人間として「美しく」なれるのは皮肉な存在といえよう。
使用機体は金ピカの[[ルドルフ専用グフイグナイテッド>グフイグナイテッド]]。通称ゴールデングフ。
ルドルフが資材を投じて純金でコーティングしていたが、戦闘を重ねる度に、まるでメッキが剥げていくかのごとく破損。
右腕をノーマル機のものに換装、頭部を欠損していく等していくが、なんやかんやで戦い抜いた。
発売されたガンプラは、成形色でゴールドを再現しようと試みられているが、今の目から見るとちょっと厳しい。
●スー
レオンズと同じ民間軍事会社から派遣された援軍。
金色の仮面を着けた戦闘用コーディネイター。
通称「沈黙の仮面」。パーソナルマークには悪魔の翼のような意匠がある。
詳細は項目参照。
使用機体は黒いスー専用ケルベロスザクォーリア、ライゴウガンダム。
地域住民ゲリラ
自分たちの土地に武器を持ち込み、戦争をするザフト・連合に反発し、彼らに反抗する反政府ゲリラ。
●トロヤ・ノワレ
本作の主人公の1人。
通称「密林のファイヤーボール」。
パーソナルマークは緑色の炎(葉?)と彼のイニシャルである「T」。燃えている樹のようにも見える。
バリー・ホーのことを師匠と慕う青年。
自分たちの土地を守ろうと言う熱い意志は本物だが、熱くなりやすく向こう見ずな性格。
通称はその性格に由来しているだけではなく、グリーンフレームのビームライフルの試射で森の中を火事にしてしまったことからでもある。
劾との戦い、そして師匠の死をきっかけに、成長。
闇雲に武力を振るうのではなく、戦いを止める=和平のために尽力することを決意。
……と、このように王道主人公なのだが、他のアストレイシリーズの主人公に比べてイマイチ影が薄い(泣)
後の作品にも、『VS ASTRAY』の書き下ろしにちょこっと登場した程度と言う主人公らしからぬ扱いを受ける。
まぁ、それだけ妙なトラブルに巻き込まれていないと言うことなのだろうが……。
使用機体はガンダムアストレイ グリーンフレーム。
●バリー・ホー
前大戦でオーブ軍に参加していたエースパイロット。ナチュラル。
通称「拳神」。パーソナルマークは「神無」の文字。
『機動戦士ガンダムSEED MSV』が初出のキャラクター。
武術の達人であり、モビルスーツ戦でも徒手空拳で戦う。また75mm機関砲を肩に受けても「くっ!」だけで済むくらい肉体も丈夫。
力の無い人々の力になりたいと願い、ゲリラに参加している。
トロヤからは師匠と慕われており、彼の面倒を見ているが別に武術の師と言う訳では無いらしい。
アメノミハシラにおいてロンド・ミナ・サハクから譲り受けたアストレイグリーンフレームに搭乗、物語開始時点にはそれをトロヤに譲渡している。
スーとの戦いの中、まさかの死亡。
それにより、『SEED MSV』及び本作でも数少ない、戦死が明言された人物の1人となってしまった。合掌。
使用機体はガンダムアストレイ グリーンフレーム→シビリアンアストレイJGカスタム
ジャンク屋ギルド
●ロウ・ギュール
トロヤにグリーンフレームの新装備『ツインソードライフル』を届けるべくフラリと現れた、ご存知自由なジャンク屋。
その後、連合基地に身を寄せていたが、ライゴウガンダムを奪いに来たスーに襲われて負傷。
そのまま物語からフェードアウト……するかと思いきや、レッドフレームに偽装をして第四軍との最終決戦に参加。メタい理由で
使用機体はお馴染み[[ガンダムアストレイ レッドフレーム>ガンダムアストレイ レッドフレーム]]。
包帯を巻いた様な偽装状態のモデルになったのは、海外で開催された『ASTRAYS アジア圏模型コンテスト』で韓国大会1位を受賞した『ASTRAY BLACK FRAME MI.R.A』。
●山吹樹里
ロウの嫁。
最終決戦から帰ってきたロウの治療を行う。
ネガティブ思考から世話女房的な雰囲気になっている辺り、彼女も成長したのだろう。
その時の会話の流れから見るに、最初からロウと一緒にいた(来た)らしいが、登場していなかった様子。
つまりストーリーからハブられていたことになる……。
追記・修正は、グリーンフレームのことを覚えている方に、お願いします
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▷ コメント欄
- トロヤの影が薄いのは、個人的に正道を歩む者だからと解釈している(ASTRAYじゃない) -- 名無しさん (2015-01-22 23:09:45)
- トロヤの人気が出てればVSアストレイでバリーのカーボンヒューマン登場とかあったのかな… -- 名無しさん (2015-01-22 23:12:24)
- 小説版よんでないから分からんが、漫画版だと尺不足でのめりこむ前に終わった感じがする。機体デザインはvsよりいいだけに残念。 -- 名無しさん (2015-01-22 23:25:36)
- HGブルーフレームサードが発売されると信じていたあの頃 -- 名無しさん (2015-01-23 00:24:10)
- DアストレイRにトロヤ出してほしかったなぁ、、、トロヤ流のカレトヴルッフの使い方が見てみたかった -- 名無しさん (2015-01-23 00:36:21)
- ライゴウの扱いがあんまりだと思った -- 名無しさん (2015-01-23 00:50:15)
- 文の頭にスペースがあって読みにくいから消してほしいかな -- 名無しさん (2015-01-23 11:07:55)
- ↑これでどうや? -- 名無しさん (2015-01-23 15:55:20)
- ASTRAY版アッセンブルEX-10。 -- 名無しさん (2015-01-23 17:46:18)
- VSASTRAYもそうだけど、Gジェネにも参戦してないのが余計不遇だな -- 名無しさん (2015-01-24 11:17:08)
- トロヤが何となくスパロボWのカズマに似てる -- 名無しさん (2018-11-17 20:42:19)
- あのバリー・ホーがやられたなんて今でも信じられない -- 名無しさん (2022-08-05 16:29:51)
- ウンコ色グフの出典ってここからだったのか -- 名無しさん (2022-08-05 17:07:53)
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