モンスのゴブリン略奪隊/Mons\'s Goblin Raiders(MtG)

ページ名:モンスのゴブリン略奪隊_Mons__s Goblin Raiders_MtG_

登録日:2011/10/18(火) 21:21:46
更新日:2023/11/20 Mon 10:57:02NEW!
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mtg クリーチャー 雑魚 ゴブリン モンス モンスのゴブリン略奪隊



モンスのゴブリン略奪隊は、Magic the Gatheringのクリーチャー・カード。
1993年、MTG最初のカードセット「アルファ」で登場し、その後2000年まで何らかの形で再録された。
カード名はMTGの開発者であるRichard Garfieldの友人であり、大のゴブリン好きだったというMons Johnson氏に由来している。



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○解説
弱い。シンプルに弱い。何せ1マナ1/1バニラである。上位互換などわんさかいる。一例を示そう。



怒り狂うゴブリン/Raging Goblin (赤)
クリーチャー ― ゴブリン・狂戦士
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下で戦場に出てすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
1/1



何もない、ということに風流を感じることもあり、
正直このレベルのカードに解説をつけるのは無粋に思えるほどに弱いカード(とは言え第4版辺りまでは赤の貴重な1マナクリーチャーだったのであるが)なのだが、
この哀れな略奪隊には一つだけ長所があった。能力が何もないということである。








――ランドヴェルト・ゴブリン紛争の複雑な内部関係は、しばしば無政府状態と混同される。だが、その混沌は雷雲の混沌であり、荒々しくも突然のうちに、その矛先は現れる。パシャリク・モンスと彼の略奪隊は、まさにこの嵐を導く雲の切っ先である。――






この気合いの入った文章はどうしたことだろう。
いくら能力が無いせいで文章欄が空っぽで寂しいからと言って、こんな熱い文章を載せるなどやり過ぎではないか。
しかし、この壮大さに魅せられてMTGにのめり込んだプレイヤーさえいるのだから、
カードの価値は簡単には測れない。



これがフレイバー・テキストの歴史の最初の一歩だ、というとやり過ぎもとい言い過ぎだろうが、


このカードが単に弱さを失笑されるに留まらず、「モンス」という略称で巷に浸透し、
モンスより某ゴブリン(※)については「モンス以下」と言えば意味が通じる程に知名度を持ったのは、



※狂ったゴブリン/Crazed Goblin (赤)
クリーチャー ゴブリン・戦士


狂ったゴブリンは、各ターンに可能ならば攻撃する。


1/1



この存在感溢れるフレイバーと能力とのギャップに何かを感じ取った者が少なからず居たからだと推測できる。







とうとう最後までモンスのレアリティ(稀少度)について書いてこなかった。
「どうせコモン(最低レアリティ)だろう」と思ったあなたは甘い。


現実にはコモンとして扱われるものの、
なんと初心者入門セット「スターター」の1999年版と2000年版ではレア(最高レアリティ)である。


他の色の1マナ1/1バニラはコモン……
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は初心者に何を見せる気だったのだろうか。


上記の怒り狂うゴブリンがスターターにコモンで収録されていたのだが。


ここまで書いてきたが、当時の赤の1マナクリーチャーはこのくらいしか存在しないため、1マナ域を埋めるために採用されていた。
世界初のDCI公認トーナメントの決勝戦で召喚され攻撃するという実績も持っている。



関連カード

Mons's Goblin Waiters (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ウェイター(Waiter)
クリーチャー1体か土地1つを生け贄に捧げる:(R/2)を加える。
1/1


銀枠(ジョークカード)次元で新たな仕事を見つけたゴブリン略奪隊。ゴブリンを生け贄にマナを産む《スカークの探鉱者》の亜種のような能力を持ち、略奪隊の上位互換である。



パシャリク・モンス/Pashalik Mons(2)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
パシャリク・モンスか、他の、あなたがコントロールしているゴブリン(Goblin)が1体死亡するたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。パシャリク・モンスはそれに1点のダメージを与える。
(3)(赤),ゴブリンを1体生け贄に捧げる:赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを2体生成する。
2/2


配下に遅れること26年、パシャリク・モンス本人もカード化された。
ゴブリンは死にやすく殺されやすく殺しやすいクリーチャーであるため、能力が誘発する機会には困らない。
ドミナリア版《ゴブリンの戦長》のフレーバーテキストに曰く「パシャリク・モンスの時代以降、ランドヴェルト・ゴブリンがこれほど団結し有能であったことはない。」とのことなので、指導者として有能であったことは間違いない。



巣穴の長、ルリク・モンス/Rulik Mons, Warren Chief (1)(赤)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin)
威迫(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーにしかブロックされない。)
巣穴の長、ルリク・モンスが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。それが土地カードであるなら、それをタップ状態で戦場に出してもよい。これによりあなたがカードを戦場に出さなかったなら、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
3/3


パシャリク・モンスの子孫で団結のドミナリアの時代のランドヴェルド・ゴブリンの指導者。女性。ファイレクシアの侵攻までは無名の存在だったが、9つの部族を取りまとめてドミナリア連合軍の旗の下に馳せ参じた、
色拘束は少々厳しいが、毎ターンマナ加速かゴブリン略奪隊相当のトークン製造を行える。同時収録の配下の《ランドヴェルトの大群率い》と共に使いたい。


ゲスト出演

モンスのゴブリン略奪隊 火文明 (1)
GRクリーチャー:ゴブリン 1000

MTGの弟分であるデュエルマスターズにてゲスト出演した時のモンス。最低限の能力だけを有したバニラ。
しかしゲーム性の違いの関係上、デュエマにおけるメインデッキに入る1マナのバニラアタッカーは強力であり、またMTGでのに当たる光文明の領分となるためか、特定のカードの効果を使った時のみ、ランダムに超GRより出てくるGRクリーチャーとしての登場となった。
性能面では特に見るべきところは無いが、CGで描かれたパシャリク・モンスと実写のMons Johnson氏が笑顔で肩を並べているイラスト欄が目を引く一枚。




――ランドヴェルト・アニヲタWikiの複雑な項目編集は、しばしば建て逃げ状態と混同される。だが、その追記は雷雲の追記であり、荒々しくも突然のうちに、その修正者は現れる。Wiki籠りと彼の編集アイデアは、まさにこの嵐を導く雲の切っ先である。――


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  • この誰がどう見てもクズカードな所が、ある動画ではいい演出になったんだよなぁ -- 名無しさん (2014-05-11 15:41:37)
  • 青でまったく同じスペックのクリーチャーは世界選手権で準優勝したデッキに入ったんだよなぁ -- 名無しさん (2014-09-21 10:24:35)
  • 色とサブタイプ以外は全く同じ性能のサイクルの一枚なのに、こいつ単体だけ認知されてるよなぁ。やはりフレイバーテキストの力か -- 名無しさん (2015-02-02 14:29:25)
  • ↑緑には柳のエルフとかいうネタ枠があるけど、緑1マナ1/1といえばラノワールのイメージが強いしなあ。 -- 名無しさん (2015-02-02 14:43:27)
  • mtg最初の公認大会優勝者のデッキに入ってた -- 名無しさん (2015-02-11 02:51:23)
  • アンヒンジドでは略奪者辞めて給仕に転職していた。 -- 名無しさん (2017-04-24 21:47:25)
  • モダンホライゾンでモンス本人が来たな -- 名無しさん (2019-06-03 23:31:43)
  • デュエマ次元にも現れたゴブリン。なお同期はエムラクールやらセラ天やらBlack Lotusやら凄まじいメンバーの模様 -- 名無しさん (2020-01-24 09:58:05)

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