ゴジラ(1954)

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登録日:2011/03/20(日) 01:14:19
更新日:2023/08/07 Mon 18:34:28NEW!
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ゴジラか、化学兵器か、驚異と戦慄の一大攻防戦!
放射能を吐く大怪獣の暴威は日本全土を恐怖のドン底に叩き込んだ!



 ゴジラ 







1954年11月3日に東宝系にて公開された日本初の『本格的特撮映画』
同時に、日本初の『怪獣映画』である。
観客動員数961万人


次作 「ゴジラの逆襲



【主要スタッフ】

原作:香山滋
制作:田中友幸
脚本:村田武雄、本多猪四郎
監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二
音楽:伊福部昭


【由来】

東宝の田中友幸プロデューサーは円谷英二が手掛けた映画の高評価を受けていたことから、『特撮映画』の時代が来ることを確信。
当時、問題になっていたビキニ環礁での「核実験」とそれによる「第五福竜丸の被爆事件」をアイデアに、
「ビキニ環礁海底に眠る恐竜が水爆実験の影響で目を覚まし、日本を襲う」という企画を立てた。
(なお、同時期に円谷氏は大ダコが日本を襲う映画を考えていた。こちらが採用されたら果たして日本の怪獣史はどうなっていたか……)


仮題は『海底二万哩から来た大怪獣』。『原子怪獣現わる(原題:The Beast from 20,000 Fathoms)』*1とついでに前年映画化されている『海底二万哩』*2を合成したような感じだが関連は不明。
ゴジラ型の怪獣は、1942年のスーパーマンの作品『The Arctic Giant』で既に登場している。


名前の由来はゴリラ+クジラでゴジラ


これはそれぞれ陸と海で最強と思われる生き物として採用された。
(一説には直接この名前を作ったのではなく、この愛称の社員から拝借したとも)


原作を作家の香山滋に依頼し、東宝のベテランたちも召集、更には通常の三倍以上の7000万円(当時)*3もの予算をかけて撮影を開始した。


特撮班の文字通りの『不眠不休』の活躍もあり映画は無事に完成。
会議において全ての方針が決まった際に「最早成功間違いなし」と太鼓判が押され、その東宝での完成試写ではあまりに素晴らしい出来に、惜しみない拍手が送られたと言われる。


当初は「ゲテモノ 映画界をまかり通る」など散々な酷評を受けていたが、いざ公開されると空前の大ヒットを飛ばす。
東宝の同年度の初日動員観客数の記録を塗り替え、当時の日本人の十人に一人はこの映画を見たと言われている。
あまりの観客の多さに田中プロデューサーもチケットもぎりに出たとか……
尚、香山氏と親しい作家や、三島由紀夫は早い段階から高い評価をしていた。


また後の怪獣ブームや「大怪獣ガメラ」(大映)や「宇宙大怪獣ギララ」(松竹)や「大巨獣ガッパ」(日活)を生み出すきっかけになった。また、この影響を受けて、円谷英二は円谷プロダクションを設立、ウルトラシリーズを制作し、子供たちの人気を獲得。更にそれに負けじと東映も仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズ、その他いくつもの特撮作品を世に送り出すことになった。
つまり、このゴジラの大ヒットをなくしては、ガメラもウルトラマンも仮面ライダーもスーパー戦隊も生まれなかったのかもしれない。



【あらすじ】


太平洋で航行中の船が突如として次々と沈没。唯一生き残った大戸島の漁師は「巨大な怪物」を目撃したと語る。
取材に来た新聞記者たちは島の長老から海に住むという伝説の魔物「呉爾羅ゴジラ」について聞かされる。
(因みに大戸島は作中で言及された緯度経度から現実世界の硫黄島周辺だとされる。)


その夜、嵐と共に「巨大な怪物」が島に上陸。建物を破壊し海へと姿を消す。
村長の報告や陳情を聞いた政府は調査団を編成。古生物博士の山根博士やその娘・恵美子、彼女の恋人でもある尾形が島へ向かった。


そこで彼らが見たのは放射能で汚染され、押しつぶされた家々であった。
そして山根博士は巨大な足跡のそばで本来あるはずのない三葉虫を発見する。


そんな中、巨大な足音が鳴り響き山の奥から怪物が上半身だけ出して現れる。


『ゴジラ』


幸いにもこの時は被害を出す事なく海へと姿を消した。


東京へ戻った山根博士は国会でこの事を報告するが、政府は周辺海域で爆雷掃射を行ったのみだった。
その後、東京湾上でクルーズを楽しむ人々の前に再びゴジラが姿を現す。
この時は事前偵察だったのか姿を見せただけであったが、人々はゴジラの脅威をようやく実感し始めた。


その頃、ある新聞記者は山根博士の弟子で天才科学者と呼ばれていた芹沢博士を尋ねる。
博士は記者の質問を軽くいなしたが恵美子にのみ自身の禁断の研究の成果を見せる。


その日の夜、ゴジラは初めて東京の芝浦埠頭付近に初上陸する。
最初に品川駅と品川運転所付近を破壊し、知らずに運転し足に衝突してきた国鉄EF58形電気機関車も破壊する。
その後は八ツ山橋を破壊し、あっさりと海へと去った。


人々は恐怖におののき疎開を始め、自衛隊は5万ボルトの電流を流した高圧送電線式の鉄条網を東京湾沿岸に張り巡らせる。
しかし、再度ゴジラは東京へ上陸し設置した高圧電流も防衛隊火力部隊の攻撃もものともせず、放射火炎を撒き散らし防衛戦を易々と突破してしまう。
その後新橋から銀座へと移動し進路を左に変え、皇居を時計回りに半周する形で


  • 銀座松坂屋

   ↓

  • 和光ビルの時計塔

   ↓

  • 日本劇場

   ↓

  • 国会議事堂

   ↓

  • 平河町のテレビ塔(と報道陣)

を次々に破壊する。
その後経路が不明ながらも、上野→浅草→隅田川へと移動し最後に勝鬨橋をひっくり返した。


最後にゴジラは遅れてきた航空自衛隊の攻撃をものともせず、再び東京湾へと姿をくらます。
しかしゴジラは「1度限り」という条件付きで芹沢博士が作り上げた水中酸素破壊剤『オキシジェン・デストロイヤー』により消滅する。


だが芹沢博士は自らの発明が「水爆以上の破壊兵器」となることを恐れ、ゴジラと共に海へと消える……
そして、40年後……




【登場怪獣】

ゴジラ

身長:50メートル65mある国会議事堂踏み潰してたけどな!!
体重:2万トン
武器:放射能火炎
演技者:手塚勝巳、中島春雄


ジュラ期から白亜紀に生息して海生爬虫類と陸上爬虫類の中間型の生物の生き残り。でも足元にくっついてたのは古生代生物の三葉虫
そういえばウルトラシリーズによく似た水棲爬虫類陸棲哺乳類が出てましたね……
水爆実験により海底の住処を追われ、人間の前に姿を現した。
自衛隊に攻撃にもびくともせず東京(進行ルートは第2次世界大戦における東京大空襲と同様になっている)を火の海に帰す。
その後海にいるところを芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーで体を溶かされ死亡した。


山根博士により大戸島に伝わる伝説の怪獣「呉爾羅」から「ゴジラ」と命名された。


水爆や原子爆弾のキノコ雲をイメージされたデザインをしておりこの頃は今と比べても非常にゴツゴツした頭部をしている。 



【登場人物】

・山根恭平
演:志村喬


古生物学者。大戸島でゴジラを発見し政府へと報告した。
生物学者の為、貴重な生物であるゴジラの抹殺には否定的。しかし東京襲撃で人々の怒りの声を目の当たりにしてからは口数が一気に減った…
『私は見た! 確かにジュラ紀の生物だ!』
ジュラ紀の時期をおもいっきし間違えているが、気にしては絶対にいけない*4
次作の「ゴジラの逆襲」にも少しだけカメオ出演している。
あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、 あのゴジラの同類が世界のどこかで現われてくるかもしれない
というセリフはゴジラを象徴する名言である。流石に日本にばかり現れるとは思わなかっただろうが。


・尾形秀人
演:宝田明


南海サルベージ株式会社所長。
恵美子とは恋人同士であり、彼女と大戸島に同行しゴジラと遭遇し、その脅威と最期を見届ける。
主演だが、制作サイドも宝田氏自身の認識でも主役はあくまでゴジラな上に、人間キャラの活躍も芹沢の方が目立っている人。


・山根恵美子
演:河内桃子


山根博士の一人娘。尾形とつきあっている。
当初は芹沢博士の実験を秘密にしていたが、ゴジラに苦しめられる人々の光景を前に『喜んで裏切り者になります。』と尾形にオキシジェンデストロイヤーの秘密を打ち明けた。
後にゴジラVSデストロイアでも年月を経た姿で登場。
本編のことがよっぽど影を落としたのか、尾形とはうまくいかなかったようである…


・山田新吉
演:鈴木豊明


大戸島に暮らしていた少年。
生きている人間で初めてゴジラを目撃した(と思われる)人。
ゴジラにより兄と母親を殺され孤児になるが山根博士に引き取られる。


・芹沢大助
演:平田昭彦


『恵美子さん、君だけに見せてあげようか。その代わり、他の人には内緒ですよ』
恵美子の元婚約者。山根博士の婿養子になるはずだったが、戦争により片目を失い婚約を破棄。
今は研究所に引きこもり、研究を行っている。
見た目や立ち位置からマッドサイエンティストから思いきや、実はものすごく紳士的で優しいいい人。尾形とも仲がいい。
しかしそれゆえに自らの発明によって苦悶することとなってしまう。
初登場時は少しキャラが違う。
オキシジェン・デストロイヤーで海にいる初代ゴジラを骨にして倒し、今後このような兵器を生み出さないよう兵器もろとも海に沈んだ。
だがこのことが別の太古の生物を蘇らせ、41年後の大事件の要因になるとはまさか思わなかっただろう……。


ちなみに外の人の平田昭彦はバランを特殊火薬で倒し、
さらに12年後にはウルトラマン科学特捜隊の岩本博士になり初代ウルトラマンでも倒せなかったゼットンをペンシル爆弾で倒している。
その他にも遊星人ミステリアン、ガラモン、初代メカゴジラの撃退にも貢献し、謎の飛行物体=ラドンの正体を暴いているというすさまじい戦歴の人。
30年後の1984年のゴジラにも出演意欲を燃やしていたが奇しくもその年に癌で死去し叶わなかった。
『ゴジラVSデストロイア』及び『ゴジラ×メカゴジラ』では本作の白黒ライブフィルムで登場している。


ドリームキャストのゲームでは何故か巨大化し、オキシジェンデストロイヤーの容器から電撃を放って戦う。
思いついた時点で正気ではないが、遺族はノリノリで許可を出したそうな。


・国会議員たち
ゴジラの存在を国民への発表を巡って討論を繰り広げる。
特に菅井きん演じる大沢婦人代議士のアツさがいい。
しかしその言葉はどこか空虚で、実物を見た山根博士たちは彼らの姿にため息をつく。
『バッキャロー! 何を言うか!!』


・山田政治まさじ
演:山本廉


大戸島の漁師で新吉の兄。24歳。
漁の最中に漁船がゴジラの閃光にやられ、海に遭難するが救助される。
その後嵐の夜に母共々ゴジラに踏みつぶされ死亡。


・アナウンサー
演:橘正晃、帯一郎、島壮児


ゴジラがテレビ塔に向って進んでくる模様を中継し、自身が死ぬ直前までリポートし続けた男たち。カメラ担当など一班丸ごと参加した。
「我々の命もどうなるか……ますます近づいてまいりました。いよいよ最期です! 右手を塔にかけました。
 もの凄い力です。いよいよ最期、さようなら皆さん、さようなら…………」はゴジラの脅威を命がけで伝えた名レポート。
(が、法律的に見れば残された家族に保証がなにもされない行為をしたという点で突っ込まれる不憫な人)
上記の撮影の際は顔にオリーブオイルを塗って汗やテカリの緊張感を出していたとか。




【余談】


●「放射能で巨大化した(劇中では安住の地を追われた)」というゴジラだが、放射能という単語を間違って覚えさせる最大の要因は間違いなくコイツであろう。
というのも、放射とは文字通り「放射線を出す能力」という意味である。
決して物体の名前ではないのだ。ちなみに物質だったら「放射性物質」、放射性物質から放出されるエネルギーが「放射」となる。


●この頃は放射能火炎は別名を白熱光というように「炎やガスを吹き付けて燃やす」ような描写だが、次第にパワーアップ。
後のFWまでいくと完全に波動砲になってしまった……。
ゴジラの技一覧参照。


●芹澤博士の「腕捲りの白衣」、「片目の眼帯」という特徴的な出で立ちや、
オキシジェン・デストロイヤーなどは、しばしばマンガなどのネタにされることがある。
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘では本家が「同じ役者で眼帯が逆」というキャラをやっている。


●本作の出来事は特に『ゴジラVSデストロイア』に直結する内容になっている。


●『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』における東京襲撃シーンは本作と同じように再現されているが、オキシジェン・デストロイヤーで倒されておらず、そのまま生き延びている設定になっている。


●ちなみにゴジラに関しては劇中のセリフにもある通り骨まで溶けているものの、機龍二部作では骨だけは残ったという設定に変更されている。使用場所が違うからだろうか。
骨をメインフレームにし機龍が作られある意味本当の「メカゴジラ」になった。
機龍二部作に登場するゴジラは裏設定だが、機龍に骨が使われたゴジラ=初代ゴジラの息子らしい(製作者談)。


●次回作以降は怪獣との対決ものがメインとなり、本作以降で怪獣が登場しないのは今のところ 1984年の『ゴジラ』(ただし超兵器スーパーXとは激突。対決はしないがショッキラスも登場する)、2016年の『シン・ゴジラ』の2作品のみ。


●伊福部昭が作曲した『メイン・テーマ』はその後もゴジラの登場曲として使われ続けている。ただ本来これは防衛隊のテーマなのだが。
伊福部氏と円谷氏はゴジラ以前から「名前は知らないが顔は知ってる飲み仲間」だったらしく、現場の初顔合わせでお互いの素性に仰天、そのまま仲良く作品を作り上げた。


●初めて作られた事もあってかノウハウがなく、各方面に物議を醸す事となった。
特に銀座の破壊シーンに登場する建物は関係者に無許可で勝手に破壊してしまい、
松坂屋の社長は「縁起でもない」と怒り狂い、和光本社に至っては以後2年間ほどは東宝の一切のロケ使用を許可しなかった。
一方で最初に破壊された品川駅を管理する国鉄は特に何も言わなかった。
それどころか後にJR移管後には品川駅のホームにゴジラをモデルにした記念のマークを作るほど好意的(?)だったりする。


なお、映画を見た客が「本当に壊されたのか」と気になってロケ地に確認に行き、そのままついでに利用してゆく宣伝になると判明。
その後は怪獣映画で壊される=その建物の宣伝と定着してゆく。
ぶっ壊された瞬間に喝采を浴びたという国会議事堂はその後も怪獣達によって虎視眈々と狙われており、
ゴジラVSモスラではモスラが繭を貼り、ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOSではゴジラ総決算として久々にゴジラによって粉砕された。


●最初の方で船の遭難事故を「明神礁」で実際に起きた事故*5に喩えているが、海外ではどう話がこじれたのか実際の明神礁の事故を「日本には海の龍が船を引きずり込むDevil's Sea(魔の海)という伝説がある」と誤って伝わってしまったらしい……


放射能を撒き散らし、無差別な破壊を生み、女子供を問わず犠牲者を出すゴジラが「原水爆」や「戦争」の比喩であることは間違いない事実である。
しかし問題は、ゴジラがオキシジェン・デストロイヤーなる「仮想の兵器に倒されたこと」にある。
これは、「人間が実際には『原水爆』や『戦争』を完全に止めるすべを持たないこと」を意味することにほかならない……


ゴジラ映画で恐怖と言えばGMKも恐怖のゴジラを描いているが、こちらがゴジラ自身の恐怖を主に描いているのに対して
この初代ゴジラが示しているのは核兵器への恐怖
そしてなによりも戦争への恐怖である



第1作目とだけあって後に続くシリーズとは明らかに方向性と空気が違い、
東京を蹂躙し暴れまわる姿に、正義のゴジラや平成シリーズで育った子供達にはトラウマを植え付けかねないかも。


だが、ラストの山根博士のセリフにもあるように核の恐怖を正面から描ききり、
核兵器という人類の兵器によって生み出されたゴジラが人間の都合で葬られるという人間のエゴをこれでもかと写し出した紛れもない傑作と言える。


多大な犠牲者を出し、ストーリーでは悪役でしかないゴジラだが、人の業が生み出し、最期は溶けて死んでいく姿は余りにも哀しい。
原作者香山氏は試写においてゴジラの孤独な死に一人男泣きし、出演者や視聴者からも「ゴジラが可哀想」という声があった。
後に正義の使者となったゴジラの姿は、そんな「可哀想なゴジラ」から生まれたものなのかもしれない。


やたら強気の女性国会議員、
本編のモブの「また疎開かぁ、嫌だなぁ」「せっかく長崎の原爆から命拾いした大切な体なんだもん!」
「もうすぐお父ちゃんのところへいけるのよ!」という台詞は、まだ戦後間もない製作時期を如実に表している。


『快獣ブースカ』第1話「ブースカ誕生」では本作の映像が流用されている。
ブースカは元々ゴジラのような怪獣になる予定だったが失敗でイグアナのような姿になった。



DVDには宝田明氏のオーディオコメンタリーを収録。
撮影時の裏話や当時のスタッフ、キャストの思い出を語っている。


中には平田氏に女遊びや酒を教えたとか、河内さんのおっぱいを偶然見てしまったとか、宝田氏の楽しい思い出もある。



原作を務めた香山氏は山根博士をややマッドに描いており、
ゴジラ対策の高圧電流のスイッチをこっそり破壊したり、最後は狂ってしまっている。
実際、映像版の博士も途中までは明らかに「人命・遺族の思い<ゴジラ」と思っており(しかも尾形に指摘されて逆上している)名残がある。
(ネタにされがちだが最後までこの調子というわけではなく、勝鬨橋破壊のあたりで遺族たちの怒りの声を目の当たりにしてからはそうした思いを口にしなくなった)
ただ、脚本を手掛けた村田武雄氏から「すでにゴジラという怪物がいるのに、博士まで怪人じゃあ話がこじれる」と指摘し、本編のようなそれなりにまとも寄りな人間に落ち着いたとか。






「もう書き足す暇もありません! 項目の追記・編集もどうなるか。」
「ますます近づいて参りました。いよいよ最後です。」
「カーソルを『変更』に合わせました。ものすごい速さです。」


「いよいよ最後 さよなら皆さん さようなら」


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  • 伝説のはじまり。 -- 名無しさん (2013-08-27 20:17:52)
  • 「原子怪獣あらわる」について触れていないのは片手落ちだな。 -- 名無しさん (2013-12-16 20:54:40)
  • オキシジェン・デストロイヤーの使用も「公表すれば戦争に使われる」から当初は拒否したんだよな。初代ゴジラは徹底して反戦映画だった。 -- 名無しさん (2014-04-08 18:27:05)
  • 今年でゴジラは還暦を迎えるのか・・・・・・ -- 名無しさん (2014-04-08 18:33:02)
  • 政治不信真っ只中だったから、国会議事堂を襲撃するシーンは拍手喝采だったそうな -- 名無しさん (2014-04-08 23:48:16)
  • 後ひと月くらいでスクリーンに帰ってくるな -- 名無しさん (2014-05-04 11:59:04)
  • モブの子どもが「お母さーん!お母さーん!」と泣き叫ぶくだりが非常にキツい -- 名無しさん (2014-06-07 20:12:51)
  • もともとは日本とインドネシアの合作映画が製作中止になり、急きょ代替企画として作られたんだよね。 -- 名無しさん (2014-06-13 18:10:32)
  • 当初としては破格の予算で作られて、円谷監督が直々に参加させた若手スタッフは後に日本特撮界の重鎮となった。そして、おかえりなさい --   (2014-06-13 18:12:16)
  • 今兵庫の映画館でこれ観れるからオトンと観てきた。やっぱなんつーか、別格だったわ -- 名無しさん (2014-06-13 18:16:33)
  • 記念すべき怪獣映画第一作なので怪獣はゴジラしか出ない。怪獣ではないが三葉虫が出ている。 -- 名無しさん (2014-07-12 16:52:59)
  • ジュラ紀を200万年前と言っているのは誤植ではなく、人類の歴史と照らし合わせる意図があったとか読んだ記憶があるな。 -- 名無しさん (2014-07-15 23:28:38)
  • ズシン、ズシンという足音、身長50mは20世紀少年のロボットと共通する。 -- 名無しさん (2014-07-27 00:04:29)
  • 俺の人生においてはこれを越える作品はもう二度と無い -- 名無しさん (2014-11-07 00:59:17)
  • 最近の、ギラゴジ(xメガギラスに出てきたゴジラ)の姿で、1954年のゴジラをリメイクしてほしいなぁ。ストーリーは全くそのままで。 -- 名無しさん (2016-05-02 18:16:12)
  • 宝田さんは主演を自分と言ったらスタッフに「主演はゴジラだ」と怒られたそうだ -- (2016-05-02 18:31:30)
  • 果たしてシンゴジラは初代と関連があるのか、またまた完全なパラレルか……。 -- 名無しさん (2016-07-01 11:36:25)
  • でも、もしかして庵野監督の最近のはまりは、『シン』なんだろうかw エヴァといいこれといい…… -- 名無しさん (2016-07-05 10:14:37)
  • まぁ頭一つでなくとびぬけた作品だしね -- 名無しさん (2016-08-04 13:34:52)
  • シンはある意味リメイクと言えなくもない -- 名無しさん (2016-08-09 01:50:31)
  • 核を持たない日本が被害になるのは、完全にトバッチリ -- 名無しさん (2016-08-21 20:32:10)
  • シンゴジラ見終わった後にこれが一番最初に見たゴジラでホントに良かったと思ったわ -- 名無しさん (2016-09-02 20:14:18)
  • 原点にして頂点とはこの作品の事。平成以降よく言われる「こんなのゴジラじゃない!」はこの作品以外の全てに当てはまるし、「これがゴジラだ!」はこの作品も含めた全てのゴジラに当てはまる。 -- 名無しさん (2016-09-11 18:12:03)
  • シンが多方面とコラボしててはっちゃけ気味って言われるけど確かこの時も広報面では結構はっちゃけてたんだっけか -- 名無しさん (2016-09-11 18:26:44)
  • なんだかんだでこれが一番面白い -- 名無しさん (2016-09-19 16:09:38)
  • 正直観るまで舐めてたわ。病院の部分がドキュメンタリー風できつい -- 名無しさん (2016-10-02 03:08:45)
  • 怪獣映画のフォーマットに則ってないからえらく怖いんだよな -- 名無しさん (2016-10-27 20:48:30)
  • 皇居は壊せないというか、画が生えないし壊しがいがないからじゃないかなあ。面積は広いけど高さがあんまりないし…天守が残ってりゃまだね。 -- 名無しさん (2016-12-05 19:27:03)
  • ↑映える、だな -- 名無しさん (2016-12-05 19:27:37)
  • 基本緑地だもんなあ。江戸城そのままとかだったら真っ先に壊されてるような気がする -- 名無しさん (2016-12-05 20:51:29)
  • シンゴジラが同じように化学物質でゴジラを倒したけど、人類の英知の結集で倒したのが真逆でイロイロ感慨深い。 -- 名無しさん (2016-12-23 20:22:03)
  • 公開当時はゲテモノ映画と呼ばれ、作中で壊された和光、松坂屋は「縁起でもないことするな!」と激怒していたが逆襲からキングコングの頃には「ぜひうちの建物を壊してくれ」と要望が殺到するようになった -- 名無しさん (2017-02-19 02:06:14)
  • 山の上からヌッと出てくる -- 名無しさん (2017-03-10 18:59:58)
  • ゴジラオタクで知られるAVGNことジェームズロルフの好きな映画50位中33位なんだそうな。 -- 名無しさん (2017-06-02 08:26:43)
  • そもそも皇居の宮殿は空襲で焼けたから1954年当時無いんだ。 -- 名無しさん (2017-06-07 23:51:21)
  • サルベージ会社の社長、という設定が時代だよな。つまり当時は、戦争で沈んだ船を引き上げて、復興用の鉄材(の原料)として売る商売が儲かったのだろうと推測できる。 -- 名無しさん (2017-10-27 11:27:01)
  • 菅井きんが今とたいして見た目が変わってないという -- 名無しさん (2018-02-03 16:48:23)
  • 白黒だからこそいいってオールドファンの意見は十分によくわかるんだが、ビギナーへの配慮としてやっぱり総天然色版は出すべきだと思うんだ。白黒と同じディスクに入れて視聴者が好きな方を選べるようにすればいい。 -- 名無しさん (2018-02-11 13:31:22)
  • このゴジラって核実験の影響で巨大化したんだっけ?劇中じゃ家なき子としか語られてないけど -- 名無しさん (2018-05-03 05:27:04)
  • 後付け設定では巨大化だけど制作当時は不明瞭。逆襲に登場するアンギラスの前身であるアンキロサウルスが作中では実在のアンキロよりも巨大な生物とされている事から、当時は最初から巨大な姿であった設定の可能性も -- 名無しさん (2018-05-05 20:43:54)
  • 多分アナウンサーの遺族には、アナウンサーの報道関係者魂に感動した人々から、たくさん寄付が寄せられたことだろう……そう思いたい。 -- 名無しさん (2018-12-11 15:13:59)
  • 一番記憶に残ってるのは、電車の中でゴジラ出現を報じる新聞を見ながら「また疎開かぁ、やんなっちゃうなあ。」「あたしは空襲を命辛々逃げ延びたのよ?死んでたまるもんですか。」って20代の人達が会話してるのに時代の流れというか、その年代を表しているっていうものを感じた。 -- 名無しさん (2019-04-01 11:34:32)
  • ゴジラの前に成す術も無く焼き尽くされ「ちくしょう」と呟くシーンと目の前で母親が死に、泣き叫ぶ女の子のシーンは胸に来る。実際の戦争でもこんな光景あちこちで有ったんだろうな・・・ -- 名無しさん (2019-06-20 18:57:57)
  • 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2019-08-30 22:31:33)
  • >河内さんのおっぱいを偶然見てしまった なんだって!?それは本当かい!? -- 名無しさん (2019-09-25 20:28:36)
  • 子供向けに作られていないせいか、登場人物の台詞や物語の流れが本当にしっかりしている。やっぱり初代は偉大だ。 -- 名無しさん (2020-01-11 20:14:49)
  • 子供のころゴジラってだけで観たんだけどトラウマ半分ゴジラの魅力に憑りつかれた半分って感じだったかなあ…定期的に観直したくなる不朽の名作だわ -- 名無しさん (2020-09-26 00:23:29)
  • チェンソーマンが倒した核兵器の悪魔コイツ説 -- 名無しさん (2021-03-07 11:09:09)
  • 駄作とまではいわないが正直ファンの神格化が行き過ぎていると思う作品。ウルトラマンにしろガンダムにしろ最初の作品ってのは大体がそうだけど -- 名無しさん (2021-09-27 08:05:01)
  • 原案にあったという山根博士の暴走と発狂にも、やはり裏に秘められた意図みたいなのがあったのかな。 -- 名無しさん (2022-02-11 11:01:31)
  • 実際の戦争の記憶がまだ色濃く残っていた時代に作られた作品、というのは随所にその痕跡を見ることができると思う。 -- 名無しさん (2022-04-04 13:55:28)
  • ギャレゴジ公開記念でBS放送した時、何処かの飲み屋で何人かの客と見てて、最初はみんな懐かしいとか談笑しながら見てたんだけど、次第に作品に釘付けになり、終盤は皆無言で見てた思い出。一番記憶に残っているのはやはりゴジラ来襲から一夜明けた病院の光景。あれはきっと空襲後の再現なんだよな。 -- 名無しさん (2022-04-04 14:05:54)
  • ↑病院の場面、医者が子供を診てる中でガリガリと音が鳴る線量計を手に、力無く俯くの本当に辛い。虚勢も張れない程に絶望してるのが恐いくらい伝わってくる。 -- 名無しさん (2022-04-26 12:49:23)
  • ↑5 過大評価ってのがむしろ俺はどうかと思うけどなぁ…。いやまぁ細かい荒とか個人評価として乗れない考えは別として、時代背景を描き出しかつストーリーも練り上げ当時の撮影技術全てを出し作り切った傑作であるのは間違いないでしょ -- 名無しさん (2022-06-01 21:19:06)
  • あらすじのとこでVSデストロイアに言及しなくてもいいんじゃないかな?少なくとも本作は単独で完結してるわけだし -- 名無しさん (2023-03-16 15:11:38)
  • ↑7 それはむしろ「初代はファンに神格化されがち」というメソッドに振り回されてるだけだと思う。本作はまだシリーズものにありがちな「暗黙の前提」みたいなものがないせいか、テーマ性と描き方、筋立ての無駄の無さなど、単純な「映画としての出来」では普通にシリーズ最上位に近いといっても過言ではない。個人的にはギャレゴジ2作とシンゴジに比肩する「出来」だと思う。この後の昭和シリーズが粗製乱造しすぎた故の相対的評価って面もあるが・・・ -- 名無しさん (2023-05-01 00:14:22)

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*1 ちなみに項目にあるようにリドサウルスにブレス(技)はないが、企画初期は「爆風を吐く」案があったという情報もある(ポスターでもなんか吐いてる)
*2 ちなみにノーチラス号が大イカと戦うシーンがある
*3 今の貨幣価値でいうと約25億円。とんでもない超大作といえる。
*4 本作の彼のセリフ自体は原作的にも意図的であると思われ、次回作『ゴジラの逆襲』では正しくなってはいるが、この時代(というか製作者の世代が恐竜を知ったと思われる年ごろの時代)は年代測定の手段に乏しく「化石は何でも大体同じころ」という有様だったため、少し前の1940年には『紀元前百万年』、少し後の1966年には『恐竜100万年』という恐竜が普通に生息している石器時代の映画も作られていたりする。『原子怪獣』の原題『2万尋から獣』も影響しているのかも?
*5 「明神礁」は伊豆諸島南部、須美寿島の北約50kmの海底に位置する海底火山。ゴジラ公開2年前の1952年、噴火を観測中だった海上保安庁の測量船が突如消息を絶つという事故が起きた。捜索の結果生存者は見つからず、遺留品や船体の破片から明神礁の噴火に巻き込まれたと推測されている

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