登録日:2022/04/04 Mon 22:26:00
更新日:2024/06/18 Tue 11:54:03NEW!
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上京 上京生活録イチジョウ カイジ カイジ外伝 フリーター モラトリアム 一条聖也 福本伸行 講談社 漫画 スピンオフ 三好智樹 萩原天晴 モーニング 東京都 瀬戸義明
この物語の主人公は…
後に自らが生みだしたこの……悪魔的パチンコ台「沼」で……
宿敵……伊藤カイジと死闘を繰り広げることになる麒麟児……
帝愛裏カジノ店長時代の……
一条聖也……!
ではなく……!
田舎から……東京に上京したが……
未だ燻り何物にもなれぬ…………
フリーター時代の……
一条聖也18歳の……物語である……!
『上京生活録イチジョウ』とは、『トネガワ』『ハンチョウ』に続く『賭博破戒録カイジ』のスピンオフ漫画第3弾。カイジ外伝?知らんな。
原作:萩原天晴・漫画:三好智樹、瀬戸義明・協力:福本伸行
全6巻。
目次
概要
「破戒録」後半にてカイジ達が挑む「人喰いパチンコ 沼」を生み出した裏パチンコ店の店長である一条が、帝愛に勤めるよりも前のフリーター時代を描く作品。
中間管理職の悲哀と苦労を描いた「トネガワ」、一日外出を通じて旅とグルメの楽しさを描く「ハンチョウ」と違い、主人公がまだ未熟な若者という事もあって、休日は昼過ぎまで寝過ごす、アルバイトを辞めて仕事が見つからずニート化する、金欠に悩み節制を強いられる等、所謂「若者あるある」&「フリーターあるある」を中心に描かれている。
時代的にはカイジ本編よりも前の作品なのだが、現代の機器であるスマホやソーシャルゲーム、ニンテンドースイッチなどが平気で登場するのは最早ご愛敬。まあトネガワもハンチョウも似たようなもんだし
登場人物
レギュラー
主人公。本編同様に成功と出世にこだわり、他人を見下している性格はこの頃から。作中で何かと他人を下に見がちであり、村上に些細なことで失敗を指摘されたら難しい言葉を多用した知識マウントをする、ランク付けして人を評価する悪癖を見せている。
その反面、未だに何者にもなれず何もできずにいる自分自身にも嫌気がさしており、何かしらのきっかけで無駄に自虐的になることもしばしば。
地元の同級生達を出し抜き先んじて成功するために村上と共に上京したものの、未だにフリーターから抜け出せずにいる。少しでも現状を打破するためにあの手この手を尽くそうとしているが、うまくいっていない。
現在はボロアパート「さくらハウス」の一室に村上と共に住みつつ、ファミリーレストラン「ジョイクルー」で働いている。
年齢は当初18歳だったが、後に19歳、20歳になっている。
- 村上
一条の同居人で、後の裏パチンコ屋の副店長を務める男。本編ではあくまでも「一条の片腕」という程度の存在でしかなかったが、本作では「一条と同じく岡山県出身」「高校中退」といった経歴が明らかになっている。
本作においては所謂「苦労人」ポジションで、やたらと意識が高めの一条と比較するとそこまで現状を憂いてはおらず、無駄に自他ともに厳しい一条に困惑することもしばしば。
当初はカラオケ店でアルバイトをしていたものの、仕事のきつさと一条の勧めもあって辞職。なかなか次の仕事を見つけられず一時期ニート化していたものの、無事にパン屋のアルバイトを見つけることができた。
最終話では
- モモ太
村上がバイト先の人から貰ったジャンガリアンハムスター(サファイアブルー)。
当初は村上が貰って来た責任もあって一人で面倒を見ており、一条は関わろうとしなかったものの、なんやかんやで気に入って世話をするようになり、モモ太専用の3段クルーンを作ったりしている。
- 美沢
一条のバイト先の同僚。関西弁で話すが、大阪府ではなく滋賀県の出身*1。
ナレーションと一条曰く「地元のノリを何一つ捨てていない」「自身のノリを周囲にも押し付けるタイプ」であり、一条からも苦手意識を抱かれていた。
しかし本人もその悪癖を指摘されたら素直に認めて謝罪する、仕事で失敗した一条を慰めるなど、なんやかんやで根は良い奴の模様。
ちなみに一条より年上なのだが、思いっきり軽く扱われている。
最終話では
- 山田
一条のバイト先の同僚。福井県出身。
医者志望であり、大学進学を機に上京したものの、「自分が本当に医者になりたいのか」を考えるために休学している。
最終話では
- 三好
後に地下落ちとなり、カイジに救われそして後に裏切った男。一条達とは短期のアルバイトで出会って以降知り合いとなり、度々遊びに来ている。
親の仕送りをパチンコで浪費してしまう、バイトを何度も無断欠勤するなど、ダメ人間ぶりはこの頃から発揮しており、一条からもDランク(クズ)付けされる*2など、思いっきり下に見られていた。
しかし自転車で転び足を挫いた一条を気にかけるなど気のいい面もあり、そのことで多少は一条からも見直された。
……が、同話で当の三好自身も一条達を思いっきりランク付けしている(しかも一条・村上は自身と僅差)ことが明らかになっている。
ゲスト
- バーピー
一条達が引っ越してからしばらくして隣に引っ越してきた人物。一条達は顔も名前も見ていないが、筋トレのバーピーを行っていることから名付けられた。
隣から聞こえる生活音から「胃が弱くておっちょこちょい、放送作家を目指す同世代の若者」と勝手にイメージを抱かれている。
- メグ
一条のツイッターに初めて反応して対応してくれた女性。本名はめぐみ。香川県出身。
ふとしたことから一条と意気投合し、一条自身も自分の考えと意気投合してくれる存在にシンパシーを感じていたが、彼女が紹介したマルチ商法っぽい謎の講義を見たことがきっかけですれ違うことに。
- 芦田
成人式をスルーしてバッティングセンターを訪れたものの、空振りを続ける一条、村上に対して声を掛けてきた帝愛の黒服。
意外にも東大出身の高学歴だが、それ故に自分の能力の過信や就職先への高望みが仇となり、帝愛グループに就職する羽目となってしまった。
一条に対して若い頃の自分を重ねており、つまらないプライドを捨てるようアドバイスを行う。
40話で中高年の客の接待に不満をグチる一条に、「中高年は生きづらいところがある、歳をとればとるほど居場所がなくなっていく、世間の目を自覚して肩身が狭い思いをしている」と助言した。
ご存じハンチョウ。偶然にも一条の勤務するファミレスを沼川&石和と共に訪れる。
互いに名乗ることもない店員と客程度の遭遇だったが、その後もサウナで出会ったりしている*3。
カイジ本編の一条は「帝愛グループ系列の裏カジノに7年間就職し、下働きを経て店長に昇進した」経歴があるのでファミレスに勤務していた時代の一条と会っているとなると本編の大槻・沼川・石和はもっと老化しているはず。また、トネガワの読み切り『トネガワvsハンチョウ』を考慮すると矛盾は更に大きくなるる。
…が、先述のように90年代(もしくはそれ以前)のはずの時系列なのに現代の機器であるスマホやソーシャルゲーム、ニンテンドースイッチなどが平気で登場しているため、パラレルワールドとして気にしないほうが良いだろう。
- 坂崎孝太郎
何故か一条・村上・美沢・山田の夢の中に同時に出てきた。全く同じ容姿をした男が夢に出てきたことから一条達は都市伝説の「This Man」だと不吉がる。
夢の内容は本編における坂崎の行動とリンクしていたが、関連性は全く不明。
帝愛の企業説明会で登場。気さくな性格で冗談も交えながら会場の空気を和ませたが一条からすると「目が笑ってない」のだとか。
追記・修正は上京してからお願いします。
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*1 曰く中学生の頃に大阪に引っ越したらしい*2 ちなみにこの時Sランクはイチロー・野茂・羽生、Bは村上、Cはモモ太&美沢。一条自身はBだが村上より基本上。
*3 ナレーションが正しいならこの後も出会う可能性がある模様。おそらく一条の地下落ち→そこでの地下住民としての再会を暗示していると考えられる。
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